問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に吹く風~《リメイク中》   作:ソヨカゼ

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どうも!
見てくれている人たち、
本当にありがとうございます!!
ようやくオリ展開できそうです!
やっぱりssならオリ展開が、なければ
つまらないですよね?
では、どうぞ!!


ニ話 箱庭について

それから小一時間黒ウサギいじりは続いた。

 

黒ウサギ曰く、

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

だそうだ。

 

「いいからさっさと進めろ。」

 

(逆廻は容赦無いな。ほとんどお前らのせいなんだけどな)

 

半ば本気の涙を瞳に浮かばせながらも、黒ウサギは話を聞いてもらえる状況を作ることに成功した。

 

四人は黒ウサギの前の岸辺に思い思いに座り込み、彼女の話を『聞くだけ聞こう』という程度には耳を傾けている。

 

黒ウサギは気を取り直して咳払いをし、両手を広げて、

 

「それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ? 言いますよ? さあ、言います!

ようこそ“箱庭の世界”へ! 我々は皆様にギフトを与えられたものたちだが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆様は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

 

両手を広げて箱庭をアピールする黒ウサギ。

 

ふと、俺は疑問を感じた。

 

「待ってくれ、そもそも俺にあんな力、ここではギフトだっけ。とにかく、知らなかった。なんで俺は呼ばれたんだ?」

 

「それは明さんにその力が無かったのではなく、知らなかっただけだからです。この世界に来てから力が覚醒した前例もいくつかあります」

 

黒ウサギの説明に、またしても十六夜がにやけていた。

 

「つまり、ここにいる奴らはそれなりに強い力を持っているという事か」

 

「Yes!明さんに関しては、力が覚醒したばかりなので、まさに無限の可能性を秘めていますね!」

 

十六夜の笑みは一段と濃くなった。

 

このウサギ、わざとか?

 

すると、飛鳥が質問するために挙手した。

 

「申し訳ないけど、初歩的な質問をしていい? 貴女の言う“我々”とは貴女を含めた誰かなの?」

 

ありがとうございます、久遠さん!

 

まさかの助け舟ありがとう!

 

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある“コミュニティ”に必ず属していただきます♪」

 

「嫌だね」

 

(まさかの即答!?)

 

「属していただきます! そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの“主催者”(ホスト)が提示した商品をゲットできると言うとってもシンプルな構造となっております」

 

今度は、耀が控えめに挙手した。

 

「.......“主催者”って誰?」

 

「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。特徴として前者は自由参加が多いですが“主催者”が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。“主催者”次第ですが、新たな“恩恵”(ギフト)を手にすることも夢ではありません。後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらは全て”主催者”のコミュニティに寄贈されるシステムです」

 

「後者はかなり俗物ね」

 

確かにな

 

「じゃあ、ゲーム自体はどうやって始めればいいんだ?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK! 商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していってくださいな」

 

飛鳥は黒ウサギの発言に片眉をピクリと上げる。

 

「........つまりギフトゲームとはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

 

お? と驚く黒ウサギ。

 

「ふふん? 中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか! そんな不逞の輩は悉く処罰します―――が、しかし! 先ほどそちらの方がおっしゃった様に、ギフトゲームの本質は勝者が得をするもの! 例えば店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすればただで入手することも可能だと言うことですね」

 

「そう。中々野蛮ね」

 

「ごもっとも。しかし“主催者”は全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」

 

黒ウサギは一通りの説明を終えたと思ったのか、一枚の封書を取り出した。

 

「さて皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それら全てを語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが.......よろしいです?」

 

「待てよ、俺がまだ質問してないだろ」

 

急に十六夜が威圧的な声を上げて立つ。

 

ずっと刻まれていた笑顔が無くなっていること、視線が鋭さを増したことに気がついた黒ウサギは、構えるように聞き返した。

 

「......どんな質問でしょうか?ルールですか? ゲームそのものですか?」

 

「そんなのはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ黒ウサギ。ここでお前に向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねえんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねえ。俺が聞きたいのはたった一つ、手紙に書いてあったことだけだ」

 

十六夜は視線を黒ウサギから外し、他の三人を見回し、巨大な天幕によって覆われた都市に向けた。

 

彼は何もかもを見下すような視線で一言、

 

「この世界は......面白いか?」

 

他の三人も無言で返事を待つ。

 

彼らを呼んだ手紙にはこう書かれていた。

 

『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』と。

 

それに見合うだけの催し物があるのかどうかが四人にとって重要なことであった。

 

約一名は心の準備すら出来ていなかったが......

 

黒ウサギは一瞬目を瞬かせると、笑顔で言った。

 

「―――YES。『ギフトゲーム』は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

ということで、一同は都市があるところまで歩くことになった。

 

しばらくして十六夜が、

 

「暇だな。ちょっくら世界の果てまで探検して来るは!」

 

「黒ウサギには?」

 

一応聞いてみた。

 

「あ?聞かれたら伝えといてくれ」

 

そういって何処かえ跳んでいった。

 

(すごいな。俺にも出来るかな?)

 

そう、ここに来て初めて使えるようになったのだ。どんな事が出来るのか全く分からないのだ。

 

そこであの綺麗な森を思い出す。

 

「俺も行ってみようかな?」

 

「何処に?」

 

すると急に耀が入ってきた。前を見ると飛鳥と黒ウサギが話に夢中になっていた。

 

「ちょっとそこらの森まで、かな?」

 

「うん、わかった。気をつけて」

 

「ありがとう、行って来ます!」

 

そう言ってとりあえず、風を纏うイメージをする。

 

すると、イメージ通りに風を纏った。

 

(よし、行ける!!)

 

そして、思いっきり地面を蹴った。

 

結果的には飛ぶとまではいかないが、跳ぶ事が出来た。

 

「.....すごい」

 

耀に見送られながら、森へと跳んでいった。

 

 

 

 

 

そして、黒ウサギに連れられて箱庭と呼ばれる天幕巨大都市の前まで来た。

 

「ジン坊ちゃーン! 新しい方を連れてきましたよー!」

 

階段で待っているローブを着た少年に黒ウサギが話しかけた。

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの御ニ方が?」

 

「はいなこちらの御四人様が―――」

 

黒ウサギがクルリ、と四人を振り返り、

 

「.........え、あれ?」

 

カチン、と固まった。

 

「もうニ人いませんでしたっけ? ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から“俺問題児”ってオーラを放っている殿方と、一般常識を持ち合わせていそうで、優しそうな殿方が」

「ああ、十六夜君なら“ちょっと世界の果てを見てくるぜ!”と言って駆け出していったわ。あっちの方に」

 

あっちの方に。と飛鳥があっさりと指差すのは上空4000メートルから見えた断崖絶壁。

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!」

 

「“止めてくれるなよ”と言われたもの」

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

 

「“黒ウサギには言うなよ”と言われたから」

 

「嘘です、絶対嘘です! 実は面倒くさかっただけでしょう皆さん!」

 

「「うん」」

 

ガクリ、と黒ウサギが前のめりに倒れる

 

「はぁ~.....。それで、明さんは?まさか十六夜さんについて行ったのですか?」

 

「なんかすぐそこの森まで行くって言ってた」

 

「た、大変です! “世界の果て”にはギフトゲームのため野放しにされている幻獣が」

 

「幻獣?」

 

ジンが叫びだした。

 

「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に“世界の果て”付近には強力なギフトを持ったものがいます」

 

「あら、それは残念。もう彼はゲームオーバー?」

 

「ゲーム参加前にゲームオーバー?……斬新?」

 

「冗談を言っている場合じゃありません!」

 

ジンは必死に事の重大さを訴えるが、ニ人は叱られても肩を竦めるだけである。

 

黒ウサギはため息を吐きつつ立ち上がった。

 

「はあ……ジン坊ちゃん。申し訳ありませんが、皆様の御案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

「わかった。黒ウサギはどうする?」

 

「問題児たちを捕まえに参ります。事のついでに―――“箱庭の貴族”と謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります」

 

悲しみから立ち直った黒ウサギは怒りのオーラを全身から噴出させ、つやのある黒い髪を淡い緋色に染めていく。

 

外門めがけて空中高く跳び上がった黒ウサギは外門の脇にあった彫像を次々と駆け上がり、柱に水平に張り付くと、

 

「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフをご堪能ございませ!」

 

黒ウサギは、淡い緋色の髪を戦慄かせ踏みしめた門柱に亀裂を入れる。全力で跳躍した黒ウサギは弾丸のように飛び去り、あっという間に四人の視界から消え去っていった。

 

巻き上がる風から髪の毛を庇う様に押さえていた飛鳥が呟く。

 

「......。箱庭の兎は随分早く跳べるのね。素直に感心するわ」

 

「ウサギたちは箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り大丈夫だと思うのですが.......」

 

飛鳥はそうと呟き、心配そうにしているジンに向き直った。

 

「黒ウサギも堪能くださいと言っていたし、御言葉に甘えて先に箱庭に入るとしましょう。エスコートは貴方がしてくださるのかしら?」

 

「え、あ、はい。コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします。皆さんの名前は?」

 

「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱き抱えているのが」

 

「春日部耀。よろしく」

 

ジンが礼儀正しく自己紹介する。飛鳥、耀もそれに倣う

 

「さ、それじゃあ箱庭に入りましょう。まずはそうね。軽い食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」

 

飛鳥がジンの手を引いて外門をくぐり、耀はそれについていく

 

「あれ?明がなんか空気みたいだったような......?」

 

耀の疑問が虚空に虚しく消えていった。

 

 




次回、念願のオリ展開です!
多分つまんないでしょうが...
よく考えると、コレには笑が
足りないですね!
誰かアドバイスお願いします!
では、次回も見てください!
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