21XX年――
”デュエルモンスターズ”は世界中で行われている、年齢・性別・出身を問わず、誰もが楽しめる競技だ。
大多数の子供たちが目指す"プロ
そんなこの時代、日本でプロを目指す1人の少年がいた。
これはそんな少年――
「これで終わりだ! 《鉄の騎士 ギア・フリード》で
《鉄の騎士 ギア・フリード》
ATK1800
黒い装甲に包まれた騎士が、 少年を斬りつけた。
「うわぁぁっ!」
謙人:LP1200→LP0
「勝者、遊乃煌介!」
元プロ
その為か、毎年この2校の間ではデュエルモンスターズによる対抗試合が行われている。
「よし!」
遊乃煌介は、成績上位8名の中から対抗試合の1年生代表を決める選抜試験に参加していた。
会場は墨月高校内にある
「参ったよ煌介。俺の分まで頑張ってくれよな」
「おう」
煌介は対戦相手の謙人と握手を交わした。
「煌介ー!」
「朱音」
去っていく謙人を見送った煌介の目の前に現れたのは、赤いポニーテールの少女――
煌介の幼馴染であり、彼女もまた
煌介と同じく選抜試験に参加していたが、惜しくも敗退してしまったのだ。
「やったわね! 次に勝てば代表よ!」
「ああ……でも最後の相手は強敵だ」
そう言うと煌介は
そこには煌介の親友であり、
「……拓也」
彼の名は
朱音と違い幼馴染ではないが、煌介が信頼し尊敬する存在である。
「煌介、今日の俺は本気だぜ。全力でかかってきな」
拓也はデッキを取り出し
「望むところだ」
煌介もデッキをセットした。
着崩した黒い学ランが揺れ、その黒い瞳に闘志が宿る。
「遊乃煌介さん、北條拓也さん。2人とも位置について下さい」
「よし、始めるとすっか」
「ああ」
「じゃあ、2人共頑張って!」
朱音は観客席へと戻っていった。
煌介と拓也はそれぞれの位置につき、ディスクを構えた。
「それではこれより決勝戦を始めます!
「「
煌介:LP4000
拓也:LP4000
「先攻はもらうぜ。俺のターン!」
煌介:手札×5
「《鉄の騎士 ギア・フリード》を召喚!」
《鉄の騎士 ギア・フリード》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守1600
「カードを3枚伏せてターンエンドだ」
煌介:手札×1
LP4000
伏せ×3
「手堅く来たな。俺のターン、ドロー」
拓也:手札×5→手札×6
「《フレムベル・ヘルドッグ》を召喚」
《フレムベル・ヘルドッグ》
効果モンスター
星4/炎属性/獣族/攻1900/守 200
「更に永続魔法、《フレイム・プレッシャー》を発動する」
《フレイム・プレッシャー》 (オリジナル)
永続魔法
「このカードは俺のフィールドに炎属性モンスターが存在する限り、お互いの伏せカードの発動を封じる。また、このカードの発動に対して相手はカードの効果を発動できない」
「なっ!」
煌介の伏せカードが炎の渦に包まれ、発動を封じ込められてしまった。
「バトルだ。《フレムベル・ヘルドッグ》で《鉄の騎士 ギア・フリード》を攻撃!」
「うあっ!」
煌介:LP4000→LP3900
「《フレムベル・ヘルドッグ》が戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った事でモンスター効果を発動。デッキから守備力200以下の炎属性モンスター、《フレムベル・バスター》を特殊召喚する」
《フレムベル・バスター》 (オリジナル)
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1600/守 200
「《フレムベル・バスター》で
「くっ……!」
煌介:LP3900→LP2300
「カードを2枚伏せてターンエンド」
拓也:手札×1
伏せ×2
LP4000
「俺のターン、ドロー!」
煌介:手札×1→手札×2
「《フレイム・プレッシャー》の効果は確かに強力だ……けどな拓也、その効果はお前にも及ぶんだぜ。俺は
《
通常魔法
「自分の墓地の“ギア・フリード”モンスター1体を復活させる! 戻ってこい、《鉄の騎士 ギア・フリード》!」
傷一つ無い状態で《ギア・フリード》が復活した。
「この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は300アップする」
《鉄の騎士 ギア・フリード》
ATK1800→ATK2100
「更に装備魔法、《ギア・ウェポン-ビッグストーム・ソード》を《ギア・フリード》に装備だ! “ギア・ウェポン”は自分のカードの効果では破壊されない!」
《ギア・ウェポン-ビッグストーム・ソード》 (オリジナル)
装備魔法
竜巻を纏った剣がフィールドに出現する。
通常なら《ギア・フリード》に装備した装備魔法は破壊されてしまうが、《ギア・フリード》は何事も無くその剣を掴み取った。
「あれは“ギア・フリード”専用の装備魔法! 装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手の
「しかも《フレイム・プレッシャー》は拓也にも影響を与えるから、確実にモンスターを戦闘破壊できるぜ」
朱音と同じクラスの
「早々に除去カードを用意してきたか。流石だな」
「バトルだ! 《ギア・フリード》で《フレムベル・ヘルドッグ》を攻撃!」
《鉄の騎士 ギア・フリード》
ATK2100
「だが……甘いぞ煌介。《フレムベル・バスター》の効果発動! 相手モンスターの攻撃宣言時、“フレムベル”モンスター1体の攻撃力をターンの終わりまで800アップする!」
《フレムベル・ヘルドッグ》
ATK1900→ATK2700
「げっ!」
「これで返り討ちだ!」
拓也はしてやったという表情で煌介のフィールドを再度確認する。
しかし《ギア・フリード》は破壊されておらず、それどころか攻撃力が上の《フレムベル・ヘルドッグ》が破壊されてしまっていた。
「何っ!?」
「速攻魔法、《ミラージュ・ポイント》」
《ミラージュ・ポイント》 (オリジナル)
速攻魔法
「このカードで《フレムベル・バスター》の効果の対象を、《フレムベル・バスター》自身に移し変えた。つまり、《フレムベル・ヘルドッグ》の攻撃力は本来の1900のままって事だ!」
《フレムベル・バスター》
ATK1600→ATK2400
拓也:LP4000→LP3800
「くっ……してやられたのは俺の方だったか……」
拓也は思わず拳を握る。
「《ギア・ウェポン-ビッグストーム・ソード》の効果で《フレイム・プレッシャー》を破壊だ!」
《ギア・フリード》が竜巻を纏った剣で伏せカードを囲む炎の渦を薙ぎ払う。
「っ……だが《フレイム・プレッシャー》が破壊された事で、お互いにデッキからカードを1枚ドローする」
煌介と拓也はそれぞれ1枚のカードを引いた。
「俺はこれでターンエンドだ」
《フレムベル・バスター》
ATK2400→ATK1600
煌介:手札×1
伏せ×1
LP2300
「俺のターン、ドロー!」
拓也:手札×2→手札×3
「いいカードを引いた。
《狐火の扇》 (オリジナル)
通常魔法
「自分フィールドの炎属性モンスターの数まで、相手の
煌介は選択された伏せカードをそのまま墓地へと送った。
「発動できるカードじゃなかったみたいだな。俺は《フレムベル・バスター》をリリースし、《フレムベル・ハンマー》をアドバンス召喚!」
《フレムベル・ハンマー》 (オリジナル)
効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2200/守 200
「このカードの召喚時、フィールドのレベル6以下のモンスター1体を破壊できる。《ギア・フリード》には消えてもらおうか」
《フレムベル・ハンマー》が巨大な大槌を地面に叩きつける。
すると突然マグマが沸き立ち、《ギア・フリード》に襲い掛かった。
「そうはさせない。装備されている《ギア・ウェポン-ビッグストーム・ソード》を墓地へ送り、《ギア・フリード》を破壊から守る!」
「ならバトルだ。《フレムベル・ハンマー》で《ギア・フリード》を攻撃!」
《フレムベル・ハンマー》が《ギア・フリード》目掛けて巨大な大槌を振り下ろす。
「ぐっ」
煌介:LP2300→LP2200
「だが、俺のフィールドの《鉄の騎士 ギア・フリード》が破壊された事でこのカードを発動する条件が満たされたぜ。
《シフト・アーマー》 (オリジナル)
通常罠
「“ギア・フリード”モンスターが破壊された時、別の“ギア・フリード”モンスターをデッキから特殊召喚する! 《鋼の騎士 ギア・フリード》を特殊召喚!」
《鋼の騎士 ギア・フリード》 (オリジナル)
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2300/守1900
装甲が分厚くなった《ギア・フリード》が煌介のフィールドに再び姿を現す。
「強化されて帰ってきたか。俺はこれでターンエンドだ」
拓也:手札×1
伏せ×2
LP3800
「俺のターン、ドロー!」
煌介:手札×1→手札×2
「バトルだ! 《鋼の騎士 ギア・フリード》で《フレムベル・ハンマー》を攻撃! 鋼鉄の鉄拳!」
「《鋼の騎士 ギア・フリード》が攻撃する時、俺は
拓也:LP3800→LP3700
「《フレムベル・ハンマー》が戦闘で破壊された時、デッキから“フレムベル”モンスター1体を墓地へ送る事ができる。俺は《フレムベル・シード》を墓地へ送る」
《フレムベル・シード》 (オリジナル)
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻 500/守 200
「ターンエンド」
煌介:手札×2
伏せ×1
LP2200
「この2ターン、お互いにライフポイントはほとんど動かなかった。だが手札・フィールド・墓地は既に大きく動き始めている。この
ライオンの鬣のような装飾の服を着た男。
その巨体の持ち主の名は獅子山泰蔵。
ここ墨月高校のオーナーであり、元プロ
彼は2人の
「俺のターン、ドロー!」
拓也:手札×1→手札×2
「墓地の《フレムベル・シード》の効果。このカードを除く、守備力200以下の炎属性モンスター2体を俺の墓地から除外する事で、このカードを特殊召喚する」
除外されたカード
《フレムベル・ヘルドッグ》
《フレムベル・ハンマー》
「続いて《フレムベル・グルニカ》を召喚」
《フレムベル・グルニカ》
効果モンスター
星4/炎属性/ドラゴン族/攻1700/守 200
「フレムベル・シードはチューナーモンスターだ。俺が何をしようとしているのか、お前なら分かるだろ?」
「来るか……!」
拓也の狙いに気づいた煌介は気を引き締める。
「いくぜ。俺はレベル4の《フレムベル・グルニカ》にレベル2の《フレムベル・シード》をチューニング! 燃え盛れ爆炎、熱き魂!」
《フレムベル・シード》が緑色の輪となり、その輪をグルニカが潜る。
そして、白を象徴とするそのモンスターは現れた。
「シンクロ召喚! レベル6、《フレムベル・ウルキサス》!」
《フレムベル・ウルキサス》
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2100/守 400
「出たな……シンクロモンスター!」
「フィールド魔法、《フレムベル・テリトリー》を発動」
《フレムベル・テリトリー》 (オリジナル)
フィールド魔法
しばらくすると辺り一面が火の海のような光景になってしまった。
「ソリッドビジョンとはいえ、本当に焦げちまいそうだぜ」
「このカードが存在し続ける限り、“フレムベル”モンスターの攻撃力は500アップする」
《フレムベル・ウルキサス》
ATK2100→ATK2600
「さあバトルだ。《フレムベル・ウルキサス》! 《ギア・フリード》を攻撃しろ!」
炎を纏った拳が《ギア・フリード》に襲いかかる。
「ぐっ」
煌介:LP2200→LP1900
「《フレムベル・ウルキサス》は戦闘ダメージを与えた事で攻撃力が300アップする」
《フレムベル・ウルキサス》
ATK2600→2900
「攻撃力2900……!」
「《フレムベル・テリトリー》の効果で“フレムベル”モンスターは相手のカードの効果の対象にはならない。こいつはそう簡単に倒せないぜ。俺はこれでターンエンドだ」
拓也:手札×0
伏せ×1
LP3700
~カード紹介~
《鉄の騎士 ギア・フリード》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守1600
(1):このカードに装備カードが装備された場合に発動する。
その装備カードを破壊する。
《フレムベル・ヘルドッグ》
効果モンスター
星4/炎属性/獣族/攻1900/守 200
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキから「フレムベル・ヘルドッグ」以外の
守備力200以下の炎属性モンスター1体を特殊召喚できる。
《フレイム・プレッシャー》 (オリジナル)
永続魔法
(1):自分フィールドに炎属性モンスターが存在し、このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いにセットされた魔法・罠カードは発動できない。
(2):魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードが相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
お互いはデッキから1枚ドローする。
《フレムベル・バスター》 (オリジナル)
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1600/守 200
(1):1ターンに1度、
相手モンスターの攻撃宣言時に自分フィールドの「フレムベル」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。
《
通常魔法
(1):自分の墓地の「ギア・フリード」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は300アップする。
《ミラージュ・ポイント》 (オリジナル)
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示のモンスター1体のみを対象とする魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、対象のモンスター以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その対象を正しい対象となるそのモンスターに移し替える。
《ギア・ウェポン-ビッグストーム・ソード》 (オリジナル)
装備魔法
「ギア・フリード」モンスターにのみ装備可能。
(1):このカードは自分のカードの効果では破壊されない。
(2):装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。
《狐火の扇》 (オリジナル)
通常魔法
(1):自分フィールドの炎属性モンスターの数まで、相手フィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
《フレムベル・ハンマー》 (オリジナル)
効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2200/守 200
「フレムベル・ハンマー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのレベル6以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(2):このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。
デッキから「フレムベル」モンスター1体を墓地へ送る。
《シフト・アーマー》 (オリジナル)
通常罠
(1):自分フィールドの「ギア・フリード」モンスターが戦闘・効果で破壊された時、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとカード名が異なる、レベル5以下の「ギア・フリード」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
《鋼の騎士 ギア・フリード》 (オリジナル)
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2300/守1900
(1):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):フィールドのこのカードが効果で破壊された場合、自分の墓地の「ギア・ウェポン」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
《フレムベル・シード》 (オリジナル)
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻 500/守 200
「フレムベル・シード」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地から守備力200の炎属性モンスター2体を除外して発動できる。
このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。
《フレムベル・グルニカ》
効果モンスター
星4/炎属性/ドラゴン族/攻1700/守 200
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
《フレムベル・ウルキサス》
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2100/守 400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
《フレムベル・テリトリー》 (オリジナル)
フィールド魔法
(1):フィールドの「フレムベル」モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分フィールドの「フレムベル」モンスターは相手の効果の対象にならない。