織斑千秋6歳 作:ロリコン
~妹より強い姉は存在しねえ~
「千秋ちゃん千秋ちゃん、隣いいかな!」
今日も千秋の周りに人は絶えない。クラス代表バトルロワイアルは布仏本音が制した。唯一の代表候補生セシリア・オルコットはあまりの試合数の多さに辞退した。そもそもそれだけの突発的な試合数分の整備を用意するのが厳しかったのだ。
「はい!」
現在千秋は1年のマスコットキャラクターとなっている。昼休みに食堂を利用することで一気に存在が知れ渡り、今では全学年から人気である。
一時隠し撮り写真などが出回るがその全ては闇の中へと消えた。
「ねえ、ちょーっとお姉さんもいいかな?」
「あの? お姉さんは?」
千秋に話しかけてきたのは今は珍しい2年。まだ1年が独占しているが、もう暫く待てば全学年のマスコットになるのは明白ではある。
青の髪がよく目立ちその手に扇子を持つ彼女。その扇子には質疑応答と書かれている。
「お姉さんは生徒会長、更識楯無よ。楯無お姉ちゃんとでも呼んで?」
ドン!とでも効果音がつきそうな堂々たるその振る舞い。
「生徒会長さん……え、えっと楯無、お姉ちゃん?」
「 」
あってるかなと確かめるかのように首を傾げる千秋に更識楯無は思わず極楽浄土を見た。
私の人生はこのためにあったと。
そんなとき誰にも気づかれないような視線、しかし楯無には必ず気づくことのできる視線を感じた。
その方向を咄嗟に振り向けばそこにいたのは楯無と同じ青髪、そして眼鏡をかけている少女。
「か、簪ちゃん……あの、これはね!?」
「話しかけないでください。」
このとき簪が思ったのはただ一つ。他人のふりをしよう、と。
「 」
更識刀奈16歳。妹と仲良くなりたいです。
~放課後、生徒会室にて~
「というわけなの。」
「生徒会長……楯無お姉ちゃんは簪さんと仲良くしたいんだよね。」
「そのために簪ちゃんを護ってきたし、護るために何でもこなしてきたんだけどね……それが簪ちゃんを傷つけるなんて思ってもみなかったわ。」
哀愁漂わせ視線を宙に向ける楯無。
「楯無お姉ちゃん……」
もともとは6歳の千秋が学園生活を送る上で不便な点がないのか確認するために呼んだのだが、途中で脱線し現在に至る。
「ま、それも何とかするのが私のやることってね。さて、話は戻して施設は身長的に利用するのは難しいはずなんだけど大丈夫なんだよね。今の所は皆に手伝って貰ってるのよね。」
「はい、皆さん持ち上げてくれるので困ったことは最初のときだけでした。自室では踏み台を用意しているので大丈夫です。」
後ろから千秋を持ち上げる権利。プライスレス。
「皆優しいのね。千秋ちゃん可愛いもの、当然よね。」
バッと開く扇子には天真爛漫。
「あ、ありがとうございます。」
「あら照れてるの?もしかして誉められるの慣れてないのかな。……ふーん。」
千秋弄りは誉め殺しが有効です。林檎が収穫できる模様。
「も、もうお話はこれでいいですよね!失礼します。」
「はいはーい。今日は来てくれてありがとねー。意見、参考にさせてもらうわ。」
織斑千秋6歳。面と向かって誉めるのはやめてください。
登場する順番とか適当です。