【完結】熱血キンジと冷静アリア   作:ふぁもにか

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 どうも、ふぁもにかです。唐突ですが、今回で最終回であります。つまり、今回で文字数にして約16万5千文字もの文量を誇る番外編が終了の時を迎えるということになります。……ま、ここは長々と何かを語る場ではないかと思うので、早速本編をご覧くださいませ。



EX14.ワクワクドキドキ☆寮取り合戦(終)

 

 ――15:35

 

 

 その時。突如、体育館の屋上から轟音が轟いた。体育館を大いに揺さぶる衝撃に誰もが屋上を見上げると、白い巨大な球体が体育館の中心部分へと落下してくる構図が皆の目に映し出された。

 

 

「「「「「「ぎゃあああああああああああああああ!?」」」」」」

 

 不幸にも自身の現在位置とその巨大な球体が降ってくる位置とが被っていた武偵たちはその白い巨大球体に潰されたくない一心で足を動かし、どうにか白い巨大球体の落下範囲外までの逃亡に成功する。直後、白い巨大球体はズガァァアアアアアアアアアアンと体育館の床に直撃し、床にクモの巣状のヒビを生みつつ体育館を縦に揺らしていく。

 

 少なくとも震度5は超えていそうなほどの揺れに、どうにかその場に踏みとどまる武偵。バランスを崩して尻餅をつく武偵。何が起こっても対処できるように武器を構えて白い巨大球体の様子をうかがう武偵。武偵によって対応が様々な中、揺れは止まる。そして、改めて見てみると装甲がボロボロになっているその白い巨大球体はその口から何かを吐き出す。

 

 

「ぐへッ!?」

 

 白い巨大物体の口から転がり出てきたのは、左右の一房を耳で纏めただけの短髪を引っさげた幼女でお馴染み、平賀文だった。どうやら体育館の天井を突き破って倒れてきた白い巨大球体の正体は、『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットだったようだ。

 

 

「「「「「ひ、平賀さま!?」」」」」

「う、うぅぅ。負けた、負けた、なのだ……。どうして、負けた。武藤くんが操縦してないロボが相手ですら、勝てないなんて。私は、武藤くんを超えられないの? シャーちゃんの知識があってもなお、勝てないなんて……こんな、こんなの……」

「……」

 

 まさかの平賀の登場に『あやや先生の素晴らしさを全世界に広める連盟』の面々が目を丸くする中。平賀はorzのポーズを取りながら負の感情に打ちひしがれる。武藤は敢えて平賀へ声をかけない。自分が何を言っても今の平賀には届かず、むしろ逆効果にしかならないとわかっているからだ。と、ここで。体育館の入り口から堂々と入場し、武藤に代わって平賀の前に立ったのは、武藤製の皇帝ペンギン型の巨大ロボットで平賀を打ち破った、市橋晃平。

 

 

「平賀。なんで負けたか、知りたいか?」

「……うん」

「簡単だ、お前は武藤をライバル視しすぎだ」

「ライバル視、しすぎ……?」

「わしからすれば、平賀も武藤も実力はそう変わらん。どちらも100年に数人、いや、千年に数人の逸材だ。ゆえに。違いがあるとすれば、平賀の武藤へのライバル感情に他ならない」

「……」

「別に誰かを勝手にライバル認定すること自体には何も問題ない。競争が人をより短期間で成長させるスパイスである以上、むしろ誰かをライバル視することはむしろ推奨されてしかるべきだろう。……だが、武藤はな、のびのびと何かを作るんだ。漫画やアニメやラノベとかで使われた技術の内で自分の気に入った奴や己の技術力で再現可能な技術をその日の気分で作ってみたり、前々から発明してみたかったものをしっかり計画立てて作ってみたり。のびのびと、楽しそうにものを作るんだ」

「……のびのびと」

「そう。対して、平賀。お前は違う。お前が何かを作る時、おそらく武藤を超えることが常に意識されているはずだ。その意識が脳裏にある程度幅を利かせている分、武藤と比べるとどうしても視野が狭くなってしまう。ものづくりを純粋に楽しむ感情が若干なりとも薄れてしまう。その差が、勝敗を分けた。わしはそう思ってる」

 

 市橋は平賀と目線を合わせるためにその場に座り込むと柔らかな口調で平賀に彼女の敗因を伝える。それはあくまで市橋の主観によった理由だったが、平賀には思う所があったのか「そっか。そうだったのか。私は、技術者として、大切なことを忘れてたんだ……」と平賀はポツリと呟くと、目尻にたまった涙をゴシゴシと制服の袖で強引に拭いつつ、両の足でスクッと立ち上がった。

 

 

「武藤くん!」

「……何だ……?」

「今回は私の負け。でも、もう勝ち負けに固執するのはやめにする。私は私の道を行く。そして、どんどん道を極めていって、武藤くんの方から私に劣等感を抱くぐらいの人間になってみせる。覚悟するのだ、武藤くん!」

「……やれるものなら、やってみろ……」

「望む所だ!」

 

 平賀はビシッと人差し指で武藤を指し示すと、声を張り上げて啖呵を切る。もはや負の感情の宿っていないまっすぐな平賀の眼差しを前に、武藤はわずかに口角を上げつつ、平賀の突きつけた挑戦状を受けて立った。かくして。平賀は立ち直った。市橋の先輩としての貫録の賜物である。

 

 

『えーと、話は終わったのかな?』

「うん、終わったよ。あ、もしかして体育館で何かやってたの? それは申し訳ないことをしてしまったのだ」

『気にしなくていいよ。事情は分からないけど、そっちの件も上手いこと丸く収まったみたいだし、良かった良かった』

 

 と、ここで。体育館のスクリーン上に映されている白雪が平賀の様子をうかがいつつ、声をかける。そして。白雪は平賀のすっかり吹っ切れた表情を前に、平賀の身に良いことが起こったのだと推測し、それをまるで自分のことのように喜んでみせる。この辺の白雪の気質こそが、ジャンヌのような白雪信者を生み出す源泉なのだろう。

 

 

『さて。ちょっとしたハプニングで話が中断してたけど、改めて――皆、一旦解散しようか。そして30分後、寮取り合戦を仕切り直そう。寮取り合戦の残り時間はあまり残されていないけど……今度こそ、寮単位でチームを組んだ上での、正々堂々の戦いをしよう。それでいいかな?』

 

 生徒会長の権限を利用した上での白雪の申し出に、体育館に集結中の全武偵が一同にうなずく。かくして。闇組織や平賀などが縦横無尽に暴れ回った影響で混沌状態となっていた寮取り合戦は、仕切り直しとなるのだった。それは、闇組織間の全面戦争を望まない者たちの頑張りが一つ一つ積み重なって生まれた奇跡であることは、語るまでもないだろう。

 

 

「あぁ、コウさんカッコいい♡ さすがは私のコウさんです! ……しっかし、これ凄いですよねぇ。近未来を舞台にしたアニメとかでも滅多にお目にかかれないレベルのロボットでしょうし」

 

 と、ここで。市橋晃平の武器であり、『擬人化した得物について語ろうの会』の会長代理の代理として擬人化した状態で体育館にいたベレッタは、市橋が平賀へと優しく語りかけるシーンを脳裏で何度も再生しながら悶絶しつつ、もはやガラクタと化した『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットをペタペタと手で触る。

 

 

「ん、何これ?」

 

 その時。不用意にペッタンペッタンと巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』を触る手が、剥げた『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の装甲の中にある赤いボタンに当たる。それをベレッタは興味本位でポチッと押した。何のためらいもなく、さも当然のようにその毒々しさ全開の赤ボタンを押した。

 

 

「あ、ぁぁああああああああああああ!? 何やってるの!?」

「へ!? なに、なに!? いきなり怒鳴らなくてもいいじゃないですか!?」

「知らないよ、そんなこと! それよりそのボタンは『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の自爆スイッチなんだよ!? なんで押しちゃうのさ!?」

 

 奇声を上げながらベレッタの元へとダッシュする平賀。その焦りに焦った形相も相重なってベレッタがビクリと肩を震わせる中、平賀は身振り込みでただいまベレッタがしでかしてしまったことについて語る。すると、「え、自爆スイッチ?」とベレッタはきょとんとした表情を浮かべた。

 

 

「マズい、早く何とかしないと――」

 

 平賀は『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆を解除しようと、『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の操縦席に乗り込もうとする。が、時すでに遅し。平賀が『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の口から操縦席へと滑り込むよりも早く、『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』は一瞬だけ白銀の光を周囲一帯に放ち、爆発した。それはもう盛大に爆炎を撒き散らし、体育館内にいた全武偵をもれなく爆風と爆炎の餌食にしていった。

 

 

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Sランク:遠山キンジ(2年)を撃破しました。平賀文に30ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Sランク:神崎・H・アリア(2年)を撃破しました。平賀文に30ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が探偵科Aランク:峰理子(2年)を撃破しました。平賀文に18ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が諜報科Aランク:風魔陽菜(1年)を撃破しました。平賀文に22ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が探偵科Cランク:金建ななめ(1年)を撃破しました。平賀文に12ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が車輌科Aランク:武藤剛気(2年)を撃破しました。平賀文に16ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Aランク:不知火亮(2年)を撃破しました。平賀文に27ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が情報科Aランク:ジャンヌ・ダルク30世(2年)を撃破しました。平賀文に14ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が尋問科Sランク:中空知美咲(2年)を撃破しました。平賀文に23ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が探偵科Aランク:佐々木志乃(1年)を撃破しました。平賀文に18ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が尋問科Aランク:衣咲命(1年)を撃破しました。平賀文に20ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Aランク:砂原杙杵(3年)を撃破しました。平賀文に27ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が装備科Bランク:市橋晃平(3年)を撃破しました。平賀文に17ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が通信科Aランク:三ヶ島咲良(3年)を撃破しました。平賀文に15ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が車輌科Aランク:影縫千尋(3年)を撃破しました。平賀文に16ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が狙撃科Aランク:安久亜泰難(1年)を撃破しました。平賀文に25ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Cランク:亜倦鴉厭(ああああ)(3年)を撃破しました。平賀文に21ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が超能力捜査研究科Dランク:居委衣尉(いいいい)(2年)を撃破しました。平賀文に15ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が情報科Cランク:宇佑兎羽(うううう)(2年)を撃破しました。平賀文に8ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が特殊捜査研究科Bランク:枝依江恵(ええええ)(3年)を撃破しました。平賀文に19ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が装備科Cランク:尾緒雄夫(おおおお)(3年)を撃破しました。平賀文に13ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が衛生科Aランク:佳花香華(かかかか)(1年)を撃破しました。平賀文に23ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が探偵科Aランク:黄季貴樹(きききき)(3年)を撃破しました。平賀文に18ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が諜報科Dランク:玖紅躯久(くくくく)(3年)を撃破しました。平賀文に13ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が超能力捜査研究科Aランク:寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処やぶら小路の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の剛志(たけし)(1年)を撃破しました。平賀文に24ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が鑑識科Bランク:仮卦懸袈(けけけけ)(2年)を撃破しました。平賀文に15ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Dランク:間宮あかり(1年)を撃破しました。平賀文に18ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が強襲科Bランク:故孤鼓顧(ここここ)(3年)を撃破しました。平賀文に25ポイント付加されます】

【装備科Aランク:平賀文(2年)が特殊捜査研究科Cランク:筑和(ちくわ)大明神(2年)を撃破しました。平賀文に15ポイント付加されます】

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【装備科Aランク:平賀文(2年)が装備科Aランク:平賀文(2年)を撃破しました。平賀文に19ポイント付加されます】←哲学

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 かくして、15:50。『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』は派手に自爆し、既に色んな意味でボロボロで半壊状態だった体育館は文字通り木っ端微塵となった。体育館にいた全ての武偵が自爆の煽りを喰らって撃破され、『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の生みの親である平賀は大量に撃破ポイント獲得。この自爆が決定打となり、最終的に圧倒的大差で平賀が寮取り合戦に優勝することとなった。当然ながら、平賀本人も爆発したが。

 

 ゆえに、好きな寮を選べる権利を得た平賀は新学生寮の最上階を丸々確保。第二の秘密基地を手に入れることとなった彼女は、打倒武藤剛気を掲げて日々技術開発に取り組みつつも、あまり武藤を意識しすぎることはなく、当初のものづくりを楽しむ心を忘れないようになったという。もちろん、らんらん先生とコンビを組んだ上での漫画を蔑ろにする、なんてことも起らなかったという。

 

 そして。今回の爆発による死者や後遺症を抱える者は奇跡的に誰一人として発生しなかった。その事実は、何だかんだで武偵は総じてたくましいということの何よりの証明であろう。

 

 でもって、これは余談だが。後日。一部の武偵たちは口々に平賀に問い詰めた。「どうしてあのロボットに自爆スイッチなんてふざけたものを搭載したのか」と。それに対する平賀の答えは単純明瞭で、「ロボに自爆はロマンじゃないか!」と胸を叩いて豪語したとか。間違いなく大物な平賀が本格的に開花し、世界に羽ばたく時は、刻々と近づいている。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 時はほんの少しだけさかのぼる。

 

 

 ――15:45

 

 

 所変わって、地下倉庫(ジャンクション)の一角に位置するモニター室にて。白雪を筆頭にした生徒会メンバーはモニターに映る体育館の様子に安堵の表情を浮かべていた。当然だ。何せ、つい先ほどまでは避けられない様相を呈していた闇組織間の全面戦争が、一部の武偵の行動をきっかけに回避され、加えてカオスな寮取り合戦が正常化したという、一連の出来事の目撃者になったのだから。

 

 

「……来年もやろっか。寮取り合戦」

「そうですね、生徒会長。一時はどうなることかと思いましたけど、結果だけ見るなら……武偵たちは今回の寮取り合戦で早々得られない貴重な経験をしたでしょうしね」

「しかし、本当に生徒会長の言う通りになりましたね。さすがは生徒会長!」

「『東京武偵高の生徒は皆、根っからの悪人じゃないからね。きっと、悪い結末にはならないよ』ですよね。私、感動しました! 生徒会長は素晴らしいお方です!」

「えへへぇ、どういたしまして」

 

 白雪が副生徒会長の膝の上から立ち上がり生徒会メンバーに語りかけると、誰もが次年度における寮取り合戦の開催を肯定する。そして、生徒会メンバーが口々に繰り出す褒め言葉のラッシュに白雪がニッコリ笑顔でお礼を述べていると。突如、モニターから爆音が轟いた。

 

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

 不意打ちに響いた大音量に生徒会メンバーが反射的にモニターを見やると、文字通り木っ端微塵となった体育館と、体育館跡地で死屍累々な武偵たちの姿が鮮明に映し出されていた。

 

 

「「「「「……」」」」」

 

 あまりに衝撃的な光景に押し黙る生徒会メンバー。

 どれだけの時間が経過した後だろうか。ゆっくりと、白雪が皆に提案を投げかけた。

 

 

「やっぱり、今回限りにしよっか。寮取り合戦」

「「「「異議なし」」」」

 

 この時。生徒会は満場一致で決定した。

 寮取り合戦を東京武偵高の毎年恒例のイベントにしないことを、決定した。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 ――17:50

 

 

「しっかし、今回は波乱づくしの寮取り合戦だったなぁ……」

 

 とあるビルの屋上にて。中学生を思わせる程度の小柄な体型をした男が既に倒壊しきった体育館を遠目に見つめつつ、しみじみと感想を漏らす。夏ゆえに照り付ける夕日を若干うざったく感じているこの男の名は灰塚礫。裏工作に励み、己の望んだ通りに物事を動かすことに長けた、イ・ウーが誇る『脚本家の鼠』である。

 

 

「全く。改めて見ると、これは酷い。やっぱ今回の寮取り合戦は潜伏あるのみだったってことだな。ソースは俺」

 

 灰塚はおもむろに開いたノートパソコンで例の体育館の爆発シーンを再生する。もちろん、爆音なんてとても聞けたものではないので、パソコンのスピーカーはオフにした上でである。ちなみに、この映像は体育館の外観を映していた監視カメラの映像をちゃっかり拝借したものだ。

 

 そうして。灰塚が寮取り合戦終了までの残り10分の時間潰しをこの何度見ても飽きない体育館の爆発映像の鑑賞に使おうか、ついでにこの爆発映像をテレビ局にでも投稿しようかなどと考えていると、灰塚の背後から「みつけたわ、きゃくほんかのねずみ」と声が掛けられる。

 

 その声に灰塚が首だけ後ろに回してみると、黒髪ロングが特徴的な小柄な少女がテクテクと不規則な足音を鳴らして灰塚との距離を詰めてくる姿があった。彼女は夾竹桃。彼女もまたイ・ウーの一員である。『魔宮の蠍』との名から察せられる通り、あらゆる毒に精通しているという特徴を持っているため、例え物理的な戦闘能力が大したものでなくとも『なるべく敵に回したくないイ・ウーメンバーランキング』の上位ランカーだったりする。彼女のことをもっと知りたいのなら『緋弾のアリアAA』の漫画閲覧 or アニメ鑑賞を強くオススメする。

 

 

「ふふふ、あれらけさわいれらのにばくはつオチにおわるなんれサイレーね」

(訳:ふふふ、あれだけ騒いでたのに爆発オチに終わるなんて最低ね)

「――って、また酔ってんのかよ。お前、武偵高じゃ高校1年生の鈴木桃子ちゃんなんだろ? 仮にも未成年設定ってことになってんだから少しは未成年らしい振る舞いに努めとけよ、昭和生まれの24歳さんよ?」

「やら。どきゅのけんきゅうをしれこそのわらしやもの。わらしからどきゅをうばうきぃ?」

(訳:ヤダ。毒の研究をしてこその私だもの。私から毒を奪うつもりかしら?)

「いやいや、まさか。だからその毒手を仕舞ってくれるとありがたいね。切実に」

「ふふふ、いいわね。けんきょなたいろはびろくよ。ところれ、のふ? しゃいきんふぁ『しまのなぽれおん』っておしゃけにハマっているのらけろ?」

(訳:ふふふ、いいわね。謙虚な態度は美徳よ。ところで、飲む? 最近は『島のナポ●オン』ってお酒にハマっているのだけど?)

「遠慮しとくぜ。俺、まだ平成生まれの19歳だからな」

 

 灰塚はただいま絶賛酔いが回っているらしい夾竹桃と平然と会話をかわしていく。深酒の効果で顔が赤らみ、少女さと女性さとが織り交ざった見事な美を体現している夾竹桃相手に灰塚が平常心&呂律の回らない夾竹桃の発言を正確に把握した上で返事をしている辺り、灰塚にとって酔った夾竹桃というのは大して珍しいものではないようだ。

 

 ちなみに。これは完全な余談だが。ここの夾竹桃には常時のんべぇという属性が付加されている。そのきっかけは夾竹桃が毒の研究の一環として酒に手を出したこと。不用意にお酒の領域に踏み込んだが最後、幸か不幸か、夾竹桃はアルコールの魔力の虜になってしまったのだ。それからというもの、夾竹桃は毒について研究するという言葉を口実に、事あるごとに強力なお酒を呑み、べろんべろんにまで酔っぱらう。イ・ウーの新参者の中には素面の夾竹桃を見たことがないという人が現れるほどに、夾竹桃は何かとお酒を愛飲する子となってしまったのだ。何てこったい。

 

 

「お、時間だ」

「じかん?」

「そ、ただいま18:00につき、寮取り合戦は終了ってわけ。はてさて、生存通達はどうなってるかなぁー?」

 

 と、ここで。ノートパソコンにて18時になったことを確認した灰塚はワクワクとした心境で携帯を取り出し、生存通達が届く瞬間を待つ。自身の構築した脚本と、実際の結果との整合性が取れているかどうかの答え合わせをしたい一心の灰塚の元に、はたして生存通達はすぐに届いた。灰塚をまるで焦らしにかからない辺り、優秀な生存通達である。

 

 

【超能力捜査研究科Dランク:小早川透過(2年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【車輌科Aランク:(しま)(いちご)(2年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【強襲科Eランク:宮本リン(3年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【鑑識科Aランク:鈴木桃子(1年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【情報科Aランク:有墓(あるぱか)太郎(2年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【諜報科Eランク:灰塚礫(2年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【強襲科Bランク:火野ライカ(1年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【強襲科Aランク:粋茂野(いきもの)臥狩(がかり)(3年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【諜報科Bランク:咲実(2年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

【超能力捜査研究科Aランク:時任(ときとう)ジュリア(3年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

 

 

「なん、だとッ!?」

 

 寮取り合戦を生き残った面々。灰塚の脚本通りの名前が並んでいることを確認していた灰塚は、最後の1人の名前を見て驚愕の表情を浮かべる。いつも飄々としていて、余裕のない姿などまるで見せない灰塚の驚きように「どしらの?」と夾竹桃が問いかけると、灰塚は慌てて平静を装った。

 

 

「あ、いや。何だ、俺の脚本では生き残ってるはずじゃない奴が1人、想定に反して生き残ってたからさ。少しビックリしただけだ」

「へぇ、あならのきゃきゅほんをらしぬくにゃんれすごいひろもいらもろね。れ、それらられなの?」

(訳:へぇ、貴方の脚本を出し抜くなんて凄い人もいたものね。で、それは誰なの?)

「悪いが、内緒だ」

「ふえぇぇぇー。べつにおしぃえれくれらっていいらない。ふぇるものらないれしょう?」

(訳:えぇ、別に教えてくれたっていいじゃない。減るものじゃないでしょう?)

「うるさい、ひっつくな。てか、今のお前に教えたら衝動のままにそいつを毒殺しに行きそうだからな。絶対教えない」

「……ケチぃ」

(訳:この童貞)

「何とでも言え。あと24歳児がぷくーって頬膨らませても虚しいだけだぞ」

 

 灰塚は自身の背中にのしかかりつつ絡んでくる夾竹桃の顔をうざったそうに手で押しやりつつ、携帯画面を改めて見やる。その画面には寮取り合戦の生存者リストの最後の名前が綴られていた。

 

 

【探偵科Dランク:神崎千秋(2年)は10時間生存を達成しました。寮取り合戦を生き抜いた生存ボーナスとして900ポイント付加されます】

 

 

(……神崎千秋か。最終的には完璧に収束するはずの俺の脚本を乱してきた存在。完全にノーマークだった、これは今後のために調べておかないとな)

 

 灰塚は睨むように携帯画面内の神崎千秋の名前を見つめる。かくして、ちゃっかり寮取り合戦を生き残っていた神崎千秋は知らぬ間に脚本家の鼠に目を付けられたのだった。

 

 

 

 

 

 ― 第1回:ワクワクドキドキ☆寮取り合戦 終幕 ―

 

 

 

 

 




キンジ→セリフもなしに爆発四散した熱血キャラ。
アリア→セリフもなしに爆発四散したメインヒロイン。
理子→セリフもなしに爆発四散したビビり少女。
白雪→第2回寮取り合戦の開催をやめることにした怠惰巫女。至極妥当な判断である。
武藤→平賀からの挑戦状をしかと受け取った技術チート。何だか武藤×平賀のカップリングが誕生しそうな流れであるが、二人の行く末やいかに。
不知火→セリフもなしに爆発四散した不良。
ジャンヌ→セリフもなしに爆発四散した厨二少女。
中空知→セリフもなしに爆発四散したドS少女。
陽菜→セリフもなしに爆発四散した忍者少女。
平賀→自分が自分を撃破するという哲学、もとい自爆をやってのけた天才少女。ものづくりの心を思い出し、静かに覚醒したことで、彼女の技術チート具合に拍車がかかった模様。
佐々木志乃→セリフもなしに爆発四散したAA勢のヤンデレ。
夾竹桃→元イ・ウーのメンバーたるのんべぇ。『魔宮の蠍』として暗躍するも間宮あかり一派に敗北し、その後は鈴木桃子として東京武偵高に編入してきた。さすがに学内で飲酒はしていないが、それ以外では浴びるように酒を飲むのが通常となっている。

■『読者さんが実際に番外編に登場しちゃう企画!』からのキャラ
①衣咲命→読者のアイディアから参戦したキャラ。尋問科Aランク、1年・女。セリフもなしに爆発四散した中空知の戦姉妹。
②砂原杙杵→読者のアイディアから参戦したキャラ。強襲科Aランク、3年・男。一人称は『俺』。セリフもなしに爆発四散した『ダメダメユッキーを愛でる会』の会員ナンバー002。
⑤金建ななめ→読者のアイディアから参戦したキャラ。探偵科Cランク、1年・女。ショートな金髪ストレートと活発な性格とが中々マッチした感じだが、セリフもなしに爆発四散した。
⑧灰塚礫→読者のアイディアから参戦したキャラ。諜報科Eランク、2年・男。実年齢は19歳。ハーメルン内で連載されている『緋弾のアリア《鼠の書く舞台》』の世界の住人。寮取り合戦の結果が己の描いた脚本通りになるように地味に裏工作を行っていた。肝心の裏工作の内容については禁則事項である。イ・ウーの新参者目線だと、灰塚は酔っ払いな夾竹桃の介抱者の立場に見えているらしい。
⑨市橋晃平→読者のアイディアから参戦したキャラ。装備科Bランク、3年・男。若白髪の目立つ黒い短髪が特徴的。一先輩として平賀を教え導くことに成功したが、最終的に爆発四散した。
⑨ベレッタ→ M92F→市橋晃平の武器(※ただいま擬人化中)。『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆を導いた元凶。好奇心はにゃんこをも殺す好例となった。ちなみに、ベレッタは武器であり武偵ではないため、撃破してもその事実が撃破通達に綴られることはない。

■その他のオリキャラ(モブ)たち
三ヶ島咲良→『ビビりこりん真教』の信者ナンバー004。ウザい喋り方に定評がある。
影縫千尋→『アリアさま人気向上委員会』の委員会ナンバー006。
安久亜泰難→『クロメーテル護新教』の教祖代理。
生徒会メンバー
『ダメダメユッキーを愛でる会』の構成員たち
『ビビりこりん真教』の構成員たち
『アリアさま人気向上委員会』の構成員たち
『美咲お姉さまに踏まれ隊』の構成員たち
『クロメーテル護新教』の構成員たち
『擬人化した得物について語ろうの会』の構成員たち
『氷帝ジャンヌ一派』の構成員たち
『百合の花を育て上げる会』の構成員たち
『あやや先生の素晴らしさを全世界に広める連盟』の構成員たち
その他大勢

○テキトーな名前のオリキャラ作ったったシリーズ
亜倦鴉厭(ああああ)
居委衣尉(いいいい)
宇佑兎羽(うううう)
枝依江恵(ええええ)
尾緒雄夫(おおおお)
佳花香華(かかかか)
黄季貴樹(きききき)
玖紅躯久(くくくく)
寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処やぶら小路の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の剛志(たけし)
仮卦懸袈(けけけけ)
故孤鼓顧(ここここ)
筑和(ちくわ)大明神

 というわけで、EX14は終了し、これにて番外編は壮大に何も始まることなく最終回を迎えたわけです。それにしても、今振り返って考えてみると、この番外編の面白さの7割は『読者さんが実際に番外編に登場しちゃう企画!』に個性あふれる色んなキャラがエントリーしてきたことに起因すると思います。

 この企画を打ち出した当初はキャラの名前を借りる代わりにちょっとした出番を報酬としてプレゼントする予定だっただけに、『読者さんが実際に番外編に登場しちゃう企画!』からのキャラが番外編の中核に入り込む展開なんて想像だにしてなかったでしょうね、当時の私。いやぁ、本当にこの番外編にギャグやワクワク感を与えてくれた14名+αの『読者さんが実際に番外編に登場しちゃう企画!』からのキャラには感謝感謝ですよ、ええ。


 ~おまけ(その1:巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の裏事情)~

 皇帝ペンギン型の巨大ロボットに搭乗中の市橋が『ギア2』『神気合一』『超死ぬ気モード』を同時に発動させることで大幅に強化させた巨大皇帝ペンギンで、巨大皇帝ペンギンに登録されている最後の必殺技たる『妊娠できない体にしちゃうキック』を『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの白い球体部分に放った時。『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットは蹴られた衝撃で空高く舞い上がっていた。

「おっと、これはさすがに飛んでく方向マズくないか? このままだとレインボーブリッジが巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の重量で壊れかねないぞ、大惨事じゃないか」

 一連の巨大ロボット同士の激しいバトルを路上で鑑賞していた小早川透過は蹴り飛ばされた巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の落下地点がレインボーブリッジであることを計算により導き出す。

 直後、小早川の体は地上になかった。いつの間にやら空高く吹っ飛ばされている巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の真上へと移動していた小早川は、抜き放った黒刀二本に青白く揺らめくオーラのようなものを宿すと、X斬りの要領で黒刀二本を巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』の白い球体部分に叩きつけた。結果、巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』は真下へと吹っ飛ばされ、体育館の屋上を盛大に壊していくこととなった。

「よし。とりあえずこれでいいよな、ユッキー? レインボーブリッジが壊れるよりはまだ武偵高敷地内の建物が壊れた方がマシってことでさ?」

 これまたいつの間にか上空から地上へとストンと着地した小早川は一仕事したと言わんばかりに、かいていない汗を制服の袖で拭う動作をする。これが、EX14冒頭で巨大『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』が体育館へと降ってきた裏事情なのであった。


 ~おまけ(その2:まとめ)~

■『読者さんが実際に番外編に登場しちゃう企画!』からのキャラの顛末リスト
①衣咲命→『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆の余波により撃破される。
②砂原杙杵→『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆の余波により撃破される。
③ビスマルク→平賀の睡眠ガスにより撃破される。
④小早川透過→最後まで生存する。
⑤金建ななめ→『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆の余波により撃破される。
⑥大菊寿老太→アキとの激闘の末、相討ち撃破となる(※描写なし)
⑦宮本リン→最後まで生存する。
⑧灰塚礫→最後まで生存する。
⑨市橋晃平→『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆の余波により撃破される。
⑨ベレッタM92F→『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットの自爆の余波により撃破される。
⑩葵→少しでもりこりんの逃げる時間を確保するため、同じ『ビビりこりん真教』の信者たる赤ハチマキの武偵とともに羅刹暴吾に戦いを挑み、結果的に撃破される(※描写なし)
⑪葉月→鳥人型ロボットにより撃破される。
⑫アキ→大菊寿老太との激闘の末、相討ち撃破となる(※描写なし)
⑬咲実→最後まで生存する。
⑭灰野塵→『┌(┌ ^o^)┐ホモォ』型の巨大ロボットと皇帝ペンギン型の巨大ロボットとの前代未聞なギガントバトルに巻き込まれ、皇帝ペンギン型の巨大ロボットに踏まれる形で撃破される(※描写なし)
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