『弟』を支えた仲間達   作:ロア

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※あらすじの注意書をよくお読みになった上で読み進めてください。



まえがき

 クォーツ・ディレンドという人物を知っているだろうか。

 恐らく知らないだろう、私の事である。

 『ああ、あの阿呆か』と思った貴方。人違いだ。その人物はおそらく私では無い。

 では、私はこれから、かの有名な『エース・オブ・エースの弟』について、駄文ながら記していこうと思う。

 

 『エース・オブ・エースの弟』についてはご存じだろう。今ではその姉である『エース・オブ・エース』や『金の閃光』『夜天の主』、さらには相棒である『焔闘士』『守護騎士』にならび、知らぬものは居ないとされる『エース・オブ・エースの弟』。

 私はその『エース・オブ・エースの弟』と――『焔闘士』と『守護騎士』もだが――少なからぬ縁がある。

 数年前に局員を辞めた私は、昨今有名になっている『弟』を取材していたらしいマスコミに目をつけられ、あれこれと話を聞かれると、なしくずし的にこの本を執筆することとなった。印税はちゃんと貰えるらしい。

 仮にも親友である『エース・オブ・エースの弟』。彼の所謂『人生』を、この私が、こんなところで、あることないこと書き連ねるのは少しだけ心苦しいが、金に目が眩んだのでとりあえず承諾した。

 

 だが、まずは私が『弟』に会うまでの物語を書かせて欲しい。

 興味ない、などとは言わずに、お願いしたい。

 一応、『弟』達を語るには、私達(・・)の存在を無くしては語れない――というのは言い過ぎか。

 だが、私の視点、私達の視点で物語を書き綴っていくことに決めてある。

 少しだけ、我慢して読んでほしい。

 

 私はミッドチルダ南部にある実家に、そこそこの魔力資質をもって生まれた。

 幼少時は所謂『普通』の子供として過ごしていたし、これからも平凡な生活が続くのだろうと思っていた。

 だが、それが間違いだとわかったのはいつのことだったろうか。

 一度、私が意図せずに魔法を発動し、クラスメイト二人に怪我を負わせてしまったことがある。

 それを聞いた父母の勧めで、普通小学校を卒業後、父母に多大な負担を掛け、当時新設されたエリート訓練学校『第一陸空総合訓練学校』に入学したのである。

 一端の局員になるまで帰ってくるな。そう父に言われた言葉を胸に刻みながら。

 さらばだ、父母よ。もう会うことは無いだろう。そう返すと、母が下らんこと言ってんな、と私の頭をはたいた。

 

 では、これから書き連ねるこの文章は。

 今までは語られていない『エース・オブ・エースの弟』が起こした行動、その親類達の様子。

 『弟』が起こした行動によってどのような変化が起こったか。

 それらを、書いて連ねていこうと思う。




1000文字って地味に多い……文字稼ぎが多いですが、気にしないでください。
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