ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー『夏――通り過ぎて』   作:鍵のすけ

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どうも、グリッチといいます。以前はグリルチーズという名で活動していたものです。
ラッキースケベってよくわからないんですよね。とりあえず偶発的に起こる幸運なえっちぃことくらいしか。偶発的にえっちぃこと起こすのって難しい。
僕の文章はあっさり味、駆け抜けていくような感じが特徴だと思っているので、短い文章ですが、お付き合いいただければと思う所存です。
それでは、「Contingent Nipple&Bust」をお楽しみください。




Contingent Nipple&Bust 【グリッチ】

 

幼馴染みの実家でアルバイト。

高校3年生の俺は、週末2日間だけではあるが、ダイビングショップで働いている。

 

 

「大分、君もこの仕事が板についてきたね〜。勉強もちゃんとやってるかい?」

「そうですね、結構慣れてきました。勉強は……スルーで」

「あっはっは!受験生なんだから、ちゃんとやらなきゃダメだよ?

じゃあ、今日は失礼するよ。ありがとうね」

「またのご来店お待ちしておりまーす!!」

 

 

常連さんを送り出して、今日の仕事は終わり。

ふぅと一息ついたところで、後ろから声をかけられる。

 

 

「いつもありがとうね」

「いいって、俺どうせ暇だし」

 

 

爺ちゃんと2人暮らししており、今は休学しながら怪我の療養中の父親の代わりに家業をこなしている松浦果南という少女。彼女とは、幼いときからの付き合いである。親同士が海に関係した仕事をしていることで知り合い、今も学校は違えど仲がいい存在である。

この仕事を始めたのは、大学の入学金を貯めるため。親はそんな事はいいから勉強しろとうるさかったが、自分のための金は自分で稼ぎたいと思い働き始めた。特殊な仕事ではあるが、小さい頃から松浦の父さんが働くところを見ていたのもあって、それほど苦労はしなかった。

 

 

「どう?慣れてきた?」

「ぼちぼちかな。やってて楽しいし、いい仕事だよ」

「そっか、ならよかった」

 

 

今日も1日中働きっぱなしだったから、まあそれなりには金は入りそうかね。

まあ、それはいいとして。

 

 

「じゃあ、()()()行こっか!」

「え、流石に今日はもう疲れきっているわたくしなんですけども」

「なに言ってるの、だから体力つかないんだよ!ほら、行くよ!」

 

 

毎回終わったら泳ぎに行くのはどうかと思うんだ。うん。キツイったらありゃしない。

中学くらいから「君はもっと体力をつけないと!」とバタークリーム並にクドく言われてたのだが、バイトを始めたのと同時にこれをやらされるようになり、全身バキバキになって家に帰るのがデフォである。おかげさまで体重は減ったし、腹筋割れました。肝心の体力より、筋肉がすごい付いたよ。

 

 

 

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

ダイビングウェアから水着に着替えた。松浦はビキニで、俺は普通の水泳パンツである。

……ちょっと目のやり場に困るんだよな。本人は自覚がないみたいだけど、高校生ながら立派な胸とお尻をお持ちで、絞まるところは絞まっている。要はスタイルがかなりいいんですよね。顔も控えめに言って美人だし。

 

 

「?どうしたの?」

「い、いや、別に……」

「ボケっとしてると置いてくよ?いつものコースで競争ね!!」

「あ、ちょ、おい!!……あ〜、泳ぎたくねぇー!!」

 

 

そう言って先に泳ぎ始めた松浦を追い始めた。性別は違えど、泳ぐスピードは俺より僅かに遅い程度。追いつくにも一苦労だ。体力は恥ずかしながらあっちに分があるので、大体負ける。勝った事は一度もないです。

泳ぐこと20数メートル、やっと並んだ。

息継ぎのタイミングがその日は偶然合った。俺が右で息継ぎしたとき、松浦が左で息継ぎするため、お互いの顔が見える。

 

 

 

 

そのときだった。

 

 

 

 

息継ぎの瞬間。松浦の水着が少しズレたのがわかり、そして。

 

 

 

 

 

あ、あれは……ち、ちちちちちちちちち乳首!?

 

 

 

 

 

明らかにピンキーな突起物がほんの一瞬、刹那、見えた気がする。

 

 

 

 

なんかの気のせいだろ……と思い泳ぎ続け、また息継ぎのタイミングが来た。

 

 

 

 

やはり見えない。なんかの気のせいだ。うん、絶対そう。

そもそも、水着が緩んだりとかしない限りズレるなんてありえないわけで。そうそう泳いでる途中にそんなことが都合よく起きるわけが……

 

 

 

 

 

 

しかし、3回目。

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

や、やべぇ……どうしようめちゃくちゃ顔合わせづれぇやつだろこれ。絶対松浦の顔見るだけであの乳首が脳裏を過ぎる。松浦=乳首!?何を考えているんだ!!

待て、こういうときは別の言葉を思い浮かべろ!!逐次逐次逐次ちくじちくじちくじちくじちくびちくびちくび……ああああああああああくっそぉおおおおおおお乳首で頭が侵される!!!!もう1回だ!!家畜家畜家畜家畜家畜かちくかちくかちくかちくかちくかちくびかちくびちくびちくび……なんだよ「かちくび」って!!!牛の乳の話は誰も今してねぇ!!!ホルスタインでも見てろ!!!

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えて、泳ぎのことなど頭から消え去っていたので。

 

 

 

 

「ごほっ!?」

 

 

 

 

海水が口に入って溺れかけた。

な、なるほど、乳首は命をも刈り取るのか……

 

 

 

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

かれこれ1時間程度泳いだところで終了。今日はヤヴァイ。色々ね。立ってるのでやっとだし、全身攣りそう。

すべては乳首のせいだ。あれで一気に集中が途切れた。

 

 

「今日もお疲れ……って、大丈夫?大分ゲッソリしてるけど」

「お前のせいだろ、松浦……」

「え?私何かした?」

 

 

いや、(本人は)なにもしてないんだけど、(本人の身体の一部分が)凄く悪いことしてる。どちらかというと、精神的な疲弊が大きいのはそれが原因。

まさか、あんなに綺麗な色をしているとは……ってそこじゃねぇだろ。とりあえず、さっきまでの煩悩は大分消えた。……うん、そのはず。

というか、幼馴染みの乳首であんなに動揺する方がおかしいんだ。幼いときは一緒に風呂に入ったりもしていたじゃないか。つまり、乳首なんざ数え切れないくらい見てきたはず。

そうだよ。たかが乳首だ、何を気にすることがある。よぉし、俺は吹っ切れたぞぉ。

……とはいえ、やっぱり疲れていることには変わりないわけで。

 

 

「はぁ……ちょっとシャワー借りるな」

「うん、わかったよ。体を綺麗にすれば、気分も変わるかもしれないしね」

 

 

こういうときは、1回リフレッシュを入れるだけで大分気分が上がる。流石に幼馴染み、俺の考えるところをよくわかっている。

 

 

 

 

 

そう思って立ち上がり、歩き始めに踏み込んだときだった。

 

 

 

 

 

ツルッ、と。

 

 

 

 

 

 

「うわぁ!?」

 

 

 

 

 

 

思いっきり両手を前に出して、両脚が後ろに流れて宙に浮いた状態になった。要するに、濡れたところを踏んで滑ったんです。そこまではいいんだ。

問題は、真正面に幼馴染みがいること。まずい、このままでは当たってしま

 

 

 

 

 

 

 

「きゃっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

……遅かった。

松浦の上に俺が乗っている状態になってしまった。

 

 

 

 

 

 

俺の顔は横向きになっていて、目は当たったときに反射的に瞑っていた。そして開くと、あることに気付く。

 

 

 

 

 

……な、なななな、なんで目の前に肌色のお山が見えるんですか?なんでてっぺんが、ピンク色なんですか?

……要するに俺の目に見えているのは、おっぱいってことですか!?女の子の胸部にある双丘、おっぱいの片方を生で見ているってことなんですかッ!?!?

 

 

 

「―――ファッ!?」

「ちょ、ちょっと!!離れて!!離れてーーッ!!」

「すすすすすすまんって!!!」

 

 

 

僅か3秒の間に、上体を起こし腕なり色々ああだこうだして5mくらい松浦と距離を置いた。

彼女を見ると、やっぱり水着が外れていて……っておかしいでしょ!?倒れるだけで水着が外れるわけないし、そういう場面が起きるところなんてなかっ……と、そこまで思って気がつく。

 

 

 

なんで俺が右手に松浦の水着を握ってるんだ……?

 

 

 

そこで一つの結論を出す。たまたま、自分が倒れるのと同時に水着に手が掛かってしまったのだろうと。

 

 

 

「い、いや、わざとじゃないんだよ!!踏み込んだときにちょっと滑っちまってよ……」

「は、はやく水着返してよ……」

 

 

 

なんだこれ……女の子の胸部をまじまじと見てしまった罪悪感でいっぱいなんですけど……ちっとも興奮しねぇ、おっぱいを見たはずなのに。あのおっぱいを生で見たはずなのに。

とりあえず、お互いに無言で俺が彼女に水着を渡す。

普段は取り乱すことのない松浦が、あんなに叫ぶくらいだ。とんでもないことをしてしまったことはよくわかる。

静寂を破り、水着を付け直した彼女から声をかけてきた。

 

 

 

「……なにか言う事は?」

 

 

 

 

声のトーンからしても、明らかに怒っている。そりゃそうだ。あれだけのことをしてしまったんだ。

 

 

しかし、素直に謝るのは俺が全部悪いみたいで癪だ。いやまぁ、俺が悪いけど?でもあれは不可抗力じゃん?

 

 

 

 

 

 

だから、俺なりに「気にするな」というニュアンスも入れて、彼女のことを褒めて機嫌を戻そうと考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……その……デカくなったな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※このあとめちゃくちゃビンタされた。




タイトルを直訳すると「偶発的な乳首とおっぱい」なんですよね。要するに内容そのまんまですね。わかる。
果南ちゃんって、ハグ魔の割には多分ラッキースケベとかには弱いと思うんですよね。私が思うに。そんな風に書けていれば幸いでございます。
サンシャインの小説企画には参加したことがなかったので、いい経験になりました。鍵のすけさん、ありがとうございました。
僕は2番手、まだまだ企画小説は続きます。どの作品も絶対に面白いはずなので、最後まで読んでいってくださいね。
またお会いしましょう。それでは!!
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