ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー『夏――通り過ぎて』 作:鍵のすけ
さて、前回の企画に引き続き参加させていただくことと相成りました!
今回はAqoursでの推しも決まったことですし、そのキャラをメインで書いてみようかなと!
それでは……どうぞ!
「お兄様のバカぁああああああ!!!」
パシン!
「黒澤さんのバカぁぁあああああ!!」
ドゴッ!
「はぅ………」
プシュ〜
なんでこうなるの?
〜♡〜
俺は黒澤家の嫡男、跡継ぎである。
いずれはこの家を継ぐことになっている。
もう黒澤家のことなんて何回も聞いてると思うから言わないけど、地元では案外有名な家なんだよ。
俺にはかわいいかわいい妹が2人いる。
一番下で次女のルビィ、長女のダイヤだ。
そして驚き桃の木!
なんと2人とも地元の浦の星女学院のスクールアイドル、Aqoursのメンバーなんだ。
今日もいつも通り練習から帰ってきて、晩御飯を食べている……はずだ。
俺はまだ帰り道だし?わからないし?ごめんね?
俺は年でいうとダイヤの1つ上。
静岡の有名な某大学に家から通っている。しんどいよ?うん。
はやく妹たちの顔が見たいよ。あの2人かわいいんだよ。
てかお腹空いた。早く帰ってご飯食べたい。
そしてやっと家に着いた。
え、名家だから家が豪邸と思った?
残念だったな!黒澤家は木造建築の家なんだけど土地は広い。故に庭が大きい。よくここで3人で遊んだなぁ〜……
ガラガラガラ……
「ただいま〜」
「おかえりなさい、お兄ちゃん!」
トコトコと走って俺を迎えたのがさっき話したルビィ。
「お出迎えありがとう。よしよしよし」
「ん……も〜う、お兄ちゃんくすぐったい……えへへへ……」
俺が頭をなでて嫌がっているようで嬉しそうな顔をしてるのがまたかわいい。
「ご飯はもう食べたのか?」
「ううん、まだだよ。私たちもさっき帰ってきたから」
「そうなのか?あ、でもそう考えたらルビィはまだ制服だな」
言われて初めて気づいた、ルビィはまだ制服だ。
「ご飯もあとちょっとで出来るからお兄ちゃん、早く着替えてきてね」
「待っててくれたのか……ありがとうな。すぐ着替えてくるわ」
俺はそう言って自室に向かった。
〜♡〜
着替えたあと、俺は服を洗濯機に入れようと脱衣スペース、お風呂場に向かっていた。
暑いから汗びっしょりなんだよ……
ガラガラガラ………
俺は脱衣スペースのドアを開けた。
「えっ?」
目の前には驚いた表情で俺を見てくる裸のダイヤが…………………裸………の………ダイヤ…………?
「あっ……」
「お、お兄様………?」
「ダイヤ………はっ!ご、ごごごごごごめん!!!!お、俺そういうつもりはなくて!!ただ洗濯物を入れに来ただけなんだ!!決して深い意味はないんだ!!!」
「お……お兄様ぁ……!」
「ご、ごめん!!まじごめん!!」
ダイヤは拳を握ってピクピクと眉を動かしていた。
「謝るのでしたら早く出てって下さいまし!!!!」
「ごめんなさ〜い!」
俺は走って居間に逃げた。
これが黒澤家の日常なのである……トホホホホ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「もう、お兄様はいつもいつも……」
そして体を拭いて服を着ました。
「あら、これはお兄様の……?」
ふと斜め下を見ると、お兄様のものと思われる服がありました。
「はぁ……これじゃあ何をしにここに来たのかわからなくなりますわね」
私は呆れながらもお兄様の服を手に取って洗濯機に入れようとしました。
ですが、ふとお兄様の服が気になってしまいました。
………お兄様の匂い………
少しぐらいならと思い、お兄様の服を近づけて軽く深呼吸をして、光の速さで洗濯機にぶち込みました。
なななななな、なにを考えたのでしょう私は!!!!
さっきの自分に怒りながら、私は居間に向かいました。
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「うぁぁ………」
「お兄ちゃん、よく飽きないよね」
「わざとじゃないんだよ……」
ルビィは寝転がりながらスクールアイドルの雑誌を読みながら言った。
完全にほとんどの意識は雑誌だよ……これ。
「お兄様、暇であれば食事の準備を手伝ってくださいまし」
「あぁ、わかった」
俺は内心落ち込みながら晩御飯の準備をするために立ち上がった。
「お兄様は食器をお願い致しますわ」
「了解」
ダイヤはエプロンをして、長い髪をポニーテールでくくって料理の仕上げに取り掛かかろうとしていた。
俺は台所から持ってきたお箸とかの食器を机に並べ始めた。
「おいルビィ〜そろそろ読むのやめとけよ〜飯だぞ〜」
「は〜い」
うん、ルビィはいい子だ。ちゃんと雑誌を片付けてお手伝いを始めた。
今、この家は俺たち3人暮しなんだ。
現在、両親は2人とも出張している。
「お兄様、手が止まっていますよ」
「すまんすまん……」
いっけね……早く準備しないと!
俺がダイヤの後ろについていこうとしたら、足元が狂ってそのまま前に……
ドサッ!
「うわぁ!」
「きゃっ!」
倒れてしまった………ん、今「きゃっ!」って………
「っ……ダイヤ!?」
「お、お兄様……?」
「ごめんって……この感触は……?」
このムニッ?モミッ?モミュ?っとしたのは……
「あんっ……」
しかもその感触がする度にダイヤが声を…………………あ……………
俺の手は……ダイヤの胸を揉んでいました。
…………逃げよう
「ごめんダイヤ!!!わざとじゃないんだ!!!」
「お兄様、なにか言う事はありませんの……?」
俺がダイヤから離れて謝るとダイヤは立ち上がった。
「ご、ごめんなさい……」
「問答無用!!」
「ちょっ、お玉!!!」
ダイヤっ、急にお玉を思いっきり振りかぶって俺を殴ろうとしたぞ!
俺は命の危険を感じてダッシュした。
捕まったら………確実に死ぬ!!!
「お〜に〜い〜さ〜まぁ〜!!!!」
「お助け〜!!!!」
「ピギィ!お兄ちゃん、どこいくの!?」
俺は死ぬ気で外に飛び出した。
「俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ〜!!!」
〜♡〜
「ゼェ……ハァ……ゼェ……ハァ…………」
どれくらい走ったのだろうか、少し暗くなりかけている空の下の海岸を息を切らしてゆっくりと走っていた。
「飛び出したはいいものの……帰ったら殺されるだろうな……はぁ……」
「あれ、黒澤さん?」
「ん、果南ちゃん」
そこにはダイヤと同じクラスでAqoursのメンバーのダイビングスーツを着ている果南ちゃんがいた。
「こんなところでなにしてるんですか?」
「いやぁ……ちょっとね……」
「あぁ、大体わかりました……」
果南ちゃんは何かを察したような表情をした。
「果南ちゃんは何してたの?」
「私はちょっと海を眺めてました。こうしてると、なんだか落ち着くので」
「そうか……」
俺も息を整えて海を眺めた。
そうか、今冷静になって考えたらそこは果南ちゃんのところのダイビングショップだったな。
「黒澤さん、家に戻った方がいいんじゃないですか?」
「でも帰ったらダイヤに殺される……」
「あははは……」
果南ちゃんは苦笑いをした。
「でも、ダイヤは何かと黒澤さんのこと心配してるんじゃないですか?」
「そう……かな?」
「はい。ダイヤはいつも黒澤さんの話ばかりしますから。『またお兄様が〜』って」
「そ、そうなのか……」
そうだったのか……
そうと決まれば、やることは1つだな!
「ありがとう、果南ちゃん!」
「いえいえ」
そして俺は方向転換して家に帰ろうとした。
だが俺は油断していた………
「しまっ……!」
「えっ……?」
ドサッ!
不覚……こんなところに石があるなんて……
「あれ……痛くない……?」
あれ?この感触はどこかで感じたことが………
「んっ!?」
「はわわわわわわ////」
「ん、んんんんんんんんんん!?////」
果南ちゃんの胸に俺の顔がはまった!!
これはまずい!非常にまずい!!!
「く……く………黒澤さんのバカぁぁあああああ!!」
ドゴッ!
「ぐほっ!」
果南ちゃんはどこうとした俺の腹を思いっきり膝蹴りをして家へと逃げていった。
おぉ……痛てぇ………
〜♡〜
「果南ちゃん、手加減なしかよ……」
俺は果南ちゃんに蹴られたところをさすりながらトボトボと家に向かっていた。
「そういえば今何時だろ……?」
ポケットからスマホを取り出して確認すると、時間は19時30分だった。
「そろそろ帰るか……」
そう言って俺は家に向かって走り出した。
やっぱりダイヤたち心配してくれてるのかな〜?
俺は家までの道のりを走り続けたんだ。
そして俺は気づくのが遅れてしまった……道の角から走って出てきた人影に……
「ん……えっ!?」
「やばっ!」
ドン!ドサッ!
俺はその人影とぶつかって背中を下にしてこけてしまった。
「っ痛てててて……あ、大丈夫ですか?って……梨子ちゃん!?」
「えっ……あっ、黒澤さん!?」
なんと、ぶつかったのはダイヤと同じAqoursのメンバーの梨子ちゃんだった。
「大丈夫?」
「は、はい……なんとか」
よかった。梨子ちゃんは俺の上に乗っかってる感じだから大丈夫みたい。
「ん、なんだか柔らかい………」
「っ………!!//////」
それになんだか柔らかい感触があった…………
俺はもしやと顔を足の方に向けた。
案の定、俺の手は梨子ちゃんのお尻を持っていた。
しかも片手ではズボンの上からだったが、もう片方は見事に中に入っていた。
「うぉおおおおおおお!!ごめん梨子ちゃん!!!今すぐ離すから!!!」
俺は動揺して手を離したが、梨子ちゃんからの返事が聞こえない。
「あれ、梨子ちゃ〜ん?」
「はぅ………」
プシュ〜
梨子ちゃんは顔を真っ赤にして頭から湯気を出して気絶してた。
「うそ〜ん……」
このあと、梨子ちゃんはスタッフがちゃんとおいしく……じゃなくて、俺がちゃんとおぶって家まで送り届けました。
〜♡〜
「はぁ……まさかの事態だった……」
時計を見ると、時刻は21時……梨子ちゃんの家まで遠かったのもあるけど、そこで梨子ちゃんのお母さんと話し込んでしまったのもある。
そしてやっと自分の家の前に辿りついた。
ドキドキしながらも静かにドアを開ける。
ガラガラガラ……
「ただいま〜」
「っ……お兄様っ!!!」
「おっと……!ダイヤ!?」
俺が入ると、玄関で待機していたらしいダイヤが俺の胸に顔を埋めるように抱きついてきた。
「お兄様、どこ行ってらしたんですか!?心配したんですよ……!」
ダイヤは少し泣きそうな声で言った。
「ごめん……」
内心殺されないか心配でした。
でも、このダイヤを見る限り……たぶんない。
そう思い、ダイヤの頭を撫でた。
「私、お兄様にきつく当たり過ぎてしまいましたか?」
「まぁ、それは俺が悪いわけだし……」
「そうですわ。お兄様がいつもいつも破廉恥な行為をするから悪いのです」
「わざとじゃないんだって……」
「わかってますわ。私はお兄様の妹ですから」
「ダイヤ………」
やっべ泣きそう……
流石はかわいい妹ダイヤ!
「あと1つよろしいですか?」
「うん、なんだい?」
「私のお尻から手を離していただけますか……?」
「ほぇ……?」
ダイヤの………お尻から………?
そう思って下を見ると、怖い笑顔のかわいいダイヤと………ダイヤのお尻を持っている俺の手があった。
………………まずい
「お兄様ぁあああああああ!!!!」
「ごめんなさ〜い!!!!」
俺はダイヤを離して走って中に入っていた。
「ちょっとお兄様〜!!!」
何気にこのいつものやり取りが安心したりする………
「ふぁ〜」
翌朝、目が覚めると俺の服は汗びっしょりだった。
扇風機をつけながら寝てたけど、やっぱり夜も暑かったみたいだ。
俺は服を着替えて、汗で濡れた洗濯物を洗濯機に入れようと脱衣場に向かった。
ガラガラガラ………
「えっ……?」
「あっ……」
なにこれデジャヴ………
何があったかは画面の前のみなさんもわかっていることでしょう………
もちろん、裸のダイヤがいました。
今度こそ死んだと思いました……まる
「ごめん……ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん!!!!!!」
「お兄様の…………!!!」
「やめて!!殺さないで!!!やだぁあああああああああ!!!」
「お兄様のバカぁああああああ!!!」
パシン!
もうやだ………なんで俺だけ………
ありがとうございました!
今回はラッキースケベということで、標的は私のAqoursの推しであるダイヤと梨子、それになにかと都合がいい果南にしてみました!
さて、今回鍵のすけさんのサンシャイン企画、すけっシャイがファイナルということで鍵のすけさん、本当にお疲れ様でした!
第1回のときは参加を見送らせていただきましたが、2回、3回とは参加させていただきありがとうございました!Aqoursのキャラクターを書くのは初めてでしたが、この企画でいい経験がらできました!本当にありがとうございました!
読んでくださった方もありがとうございます!
それでは私はこのへんで!ありがとうございました!