真・恋姫無双ー最強の軍を作ろう!by劉璋(仮) 作:名無之助
短いです。
あの日、何進様から部隊を預かってから一年、16歳になった俺は、ついに初陣の日を迎える事になる。
とは言っても、スパルタ式訓練をした俺の部隊が負けるとは考えていない、ましては相手は数の多いだけの賊の集団ならなおさらだ。
今、目の前には一万の賊軍、対する俺の部隊は二千、実力試しには丁度良さそうだ。
俺の部隊は街の門を開け放ち、その中に密集陣…つまりはファランクスの様な隊形で待機し、戦いの時を待っていた。
さて、なぜなぜこうなっているかと言うと、時間を少し遡る。
何日か前に、とある街から賊に襲撃されているとの早馬が届いた事から、俺が何進様に言って出陣したわけだ。
一週間くらいで到着した俺と、その部隊は賊に襲われたと言うその街に駐屯し、救助活動をしたあと、再度族がこの街に来るだろうと予想し、街に止まっていた。
「……もう少しはやく到着していればな…」
この街を治めていた県令は今では珍しく、善政をしていたらしく、更に賄賂なども断っていたらしい。
しかし、今回は其れが裏目に出た様で、上司の州牧などから嫌われていたがために援軍もなく、最後の頼みとして、洛陽まで早馬を走らせたらしいが、当然其れなりに時間がかかり、結果、俺たちが来る4日前に県令は自ら兵を率いて戦い、戦死したらしい。
……ここの州牧は張譲の親類らしいが、随分と屑な奴の様だ。
県令の遺体は手厚く埋葬し、俺たちは防衛のための準備を始める。
賊は二カ所ある門の何方かから来るか分からないため、常に斥候を放ち、その動向に注視する。
幸いな事に、頭の悪い賊らしく、毎回真正面からしか攻めてこないらしいが、数が多く、県令が集めた軍も、数に押し切られたらしい。
到着2日目の夜、兵舎として借りている屋敷で防衛のための作戦会議を開こうとしていると、表で物音がし、外へ出てみる。
すると、一人の少女が警備の兵と口論になっていた。
「何事だ?」
「は、この少女が自分も戦わせて欲しいと…」
少女を見ると、目が合った。
見た目は……幼女である。
もう一度言うが、幼女である
「……君は?」
「人に名前を聞くときは自分から名乗るものですぞー!」
「な、この方は…」
「良いから、俺の名前は劉璋、こんなでも官軍の1部隊を率いている、君の名は?」
幼女に起ころうとする兵士を宥め、再度幼女に名前を聞く。
「ちんきゅーは、性は陳、名は宮、字は公台と言うのですぞ!」
「そうか、其れで、一緒に戦いたいそうだけど、君は戦えるの?」
「ねねは軍師なのですぞ!戦うのはれ…呂布殿にお任せなのです」
……ああ、陳宮と呂布……ぇ、呂布⁉︎
……でも目の前には幼女のみで、呂布の姿は無かった。
一体どこに居るのだろうか、聞いてみる事にした。
「…えーと、陳宮ちゃん?その、呂布さんは何処に居るのかな?」
「?お前の目は節穴なのですか?呂布殿ならここ…に……あれ?」
どうやら、居なくなったらしい、そして、その直後、厨房から悲鳴が聞こえた。
厨房に着くと、死屍累々、そこに一人の赤毛の少女が黙々と肉まんを食べている。
簡単に言えば、厨房の料理人を犠牲に兵たちが少女へ肉まんを差し出し、少女が其れをウサギの様に食べ、兵たちがほんわかしていた。
何でこうなった?
取り敢えず、少女が呂布らしいので、陳宮ちゃんを預け、俺は作戦会議に戻った。
主人公の思考停止