ハイスクールN×K(なんだかんだ)   作:トメィト

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そろそろ、学校が始まるので全体的に投稿が不定期になります。
特にこれは息抜き(全然休まってない模様)で書いているのでさらに不定期になるかと思いますが、ご了承ください。


ハイスクールとは何だったのか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 セラフォルーの相手はそこら辺の上級悪魔やら堕天使やらを相手するよりもよっぽど疲れた。常にあの廃テンションにさらされ、振り回される……この無駄に疲れるループを耐えきることのできる者はそうそう居ないだろう。今度支取に胃薬を持って行ってあげようと思う。

 しかし、幸運だったのは俺が体力を消費して相手をした甲斐があったということだろう。授業が終わり支取が自由になったと同時に来た時よりもよっぽど大人しくなって彼女の下へと向かっていた。魔王の仕事でためてた鬱憤でも晴らせたのかもしれない。代わりに俺のは溜まったけれど。

 

 ま、予想してた感じとは違うが何とか授業参観は乗り越えた。後は、最大の難関である会議を終えれば晴れて自由の身とまではいかないだろうが楽にはなるはずだ。それまで頑張ろう。

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 どうやら黎凪の生活は一応彼の胃に優しい設計をしているらしい。今まで、何かしらのイベントがあった後は数日間特に問題が起きるまでもなく普通に過ごせていた。それは先日行われた授業参観にもどうやら言えることだったらしく、彼の日常には平和が戻ってきていた。一応、引きこもっていた女装吸血鬼が外に出てきたりもしていたが、それはどう考えてもリアスたちの管轄なので手を出すことなく過ごしていた。

 

 まぁ、一つだけ変わったことと言えば、黎凪のことを小猫がよく睨むようになったということだろうか。本人は、黒歌のにおいを漂わせる黎凪のことを考えてついつい厳しい顔になってしまっているらしいが、それを向けられている黎凪本人からはどう考えても睨まれているようにしか見えなかったためしばらく頭を悩ませることとなる。

 

 このようなことがありつつも概ね順調でやって来たのだが、彼は知っている。過去の経験からこういう平和は長く続かないのだ。

 いつものように校舎で仕事を片付けていると旧校舎の方から強力な魔力の反応を黎凪(厳密にいえば黎凪の捕食者)は感じ取った。それは彼も顔見知りであるアザゼルのものであった。ここで黎凪は考えた。

 上の方から今日この学校に来訪者の予定はない。来客用の名札も減っていないことからアザゼルが不法侵入を犯したのはほとんど確定していた。彼にとってこの学校に勝手に堕天使が紛れ込んでいようが、直接的な手段を取らない限りはどうでもいいのだが、教員として不審者を見逃すわけにはいかなかったのだ。

 

 自分の利益と一応ながらも教師をしているものとしての価値観で葛藤を起こすが、最終的には自分の仕事を優先することにしたのだった。

 

「それはな。俺の趣味だ」

 

 黎凪が旧校舎のあたりにたどり着くとそこには一誠の質問にシャフ度で答えるアザゼルの姿があった。黎凪に迷いはなかった。趣味で元女子高の駒王学園に侵入してくるこの不良中年風堕天使を連行することに対して唯一つの迷いもなかった。

 

「そうか。学校に不法侵入することが趣味か。救いようがないな。ちょっと一緒にこようか?」

 

「あ?げっ!?り、反逆者!?そういえばお前ここで教師してるんだったか……。くっそ、失敗した……」

 

「ほら、これも一応仕事だからさ。もちろんついて来てくれるよな?」

 

「分かってる。ここで暴れた方が後々厄介だ……はぁー」

 

「組織のトップならこうぽんぽんと外に出てくんじゃねーよ。ま、今回のは唯の不法侵入だけどよ。ここ、人間界だから」

 

「…………お前、この前酒とつまみ食ってそのまま帰ったこと怒ってるだろ」

 

「おう」

 

「ちっくしょう!」

 

 態々捕食者の闇で作り出した手錠をアザゼルの両手に付けつつ、連行していく黎凪。そのままアザゼルを職員室ではなく、学校の屋上に連れてきた。その後、黎凪は手錠を自分の右腕に戻していつも通りの口調で話しかける。

 

「おい。禍の団ってやつについてわかっていることを全て教えろ」

 

「………なに?」

 

 黎凪の口から予想外の言葉が出たことに怪しげな視線を向けるアザゼル。それもそのはず、この男はたとえ第三勢力がテロリストに襲われるとしても自分が関係ないのであれば絶対に関与しないような男だからだ。一応、この男もその筋では有名な人物ではあるので狙われているため情報を欲しがっているとも予測できるが断定はできない。とりあえずアザゼルは黎凪の真意を聞いてみることにした。

 

「どうしてそんなことを聞く?お前さん、まさか奴らと因縁でもあるのか?」

 

「んなもんねえよ。別にテロリストが集まって手前らにちょっかいかけようが俺にとってはどうでもいいことだ。けどな、こっちもこっちで情報が手に入った。その禍の団についてのな」

 

「ほう?」

 

「なんでも悪魔の一部が現魔王を引きずり降ろそうとしているらしいぜ?おそらく、魔王の座を退かされた旧魔王の系譜だろうな」

 

「それはそれは………ということは」

 

「今度の首脳会議。十中八九襲われるぞ」

 

 黎凪の言葉にアザゼルは軽くうなずいた。元々、対立していた各勢力のトップが一堂に会するものである。

 その会話内容が何であれ、襲撃をかまそうとするやつは腐るほどいるはずだ。古今東西、大きな変革にはそれ相応のリスクが伴う。それを長きにわたって組織のトップに立っている者が気づけないわけがない。

 

「わかってるさ。ま、これもチャンスと捉えようや」

 

「連中をあぶりだして一網打尽にでもするつもりか?おそらく全員ではかかってこないぞ」

 

「保険を掛けて待ち構えているだけでいいだろ。お前の能力なら、その辺の奴を生け捕りにすることくらい容易いだろうしな」

 

「俺に丸投げする気かこのプリン野郎」

 

「………できれば、だがな。この話は内密に進めたい。こういう話は面倒なもんでな。人手が必要な割に他人に話した分だけリスクが増していくんだよ……おかげで、俺が神器使いを集めている理由が戦争再開って周りに思われてやがる。全く泣ける話だぜ」

 

 肩を竦めておどけたようにいうアザゼルを冷めた目で見る黎凪。正直、彼の愚痴は黎凪にとって果てしなくどうでもいいものだったからだ。自分は散々内心で自分の仕事の理不尽さに嘆いているくせに理不尽な男である。

 冷たい視線を送られていることに気づいたのかアザゼルは咳払いを一つして話を戻した。

 

「そこで、だ。これから起こる首脳会議。その中で誰よりも中立なお前にはこれに協力してもらいたい」

 

「……よく俺に頼む気になったな。おそらく俺が一番裏切る可能性が高いと思われていると思うぞ」

 

「普通ならそうだがな。ぶっちゃけ、自分の働いているところを壊してまで裏切るなんて思ってねえよ」

 

「普通は裏切ると決めた段階で校舎の心配なんてしないだろ」

 

「いや、俺はそうは思わない。悪魔や堕天使をはじめとする人外たちをどこかで憎んでいるのは事実そうだし、それが寝返るきっかけにもなりそうだが……この学校で教師やっているお前は割と楽しそうだぞ?」

 

「………ちっ、覗きとは趣味のわりぃ野郎だな。だが、いいぜ。今回は手前の口車に乗せられてやる」

 

 渋々という表情を作って了承した黎凪を見てアザゼルは笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、なんかいい感じで閉めに入っているところ悪いが、上に報告はさせてもらうぞ。プリン頭の中年が元女子校に不法侵入をしたってな」

 

「勘弁してくれ……ただでさえ、下見という任務を俺自ら引き受けることで仕事を躱している状態なんだ。これでそんな報告されたんじゃ、シェムハザから何言われるか分かったもんじゃない!」

 

「知ってるか?プリン野郎。食べ物の恨みっていうのは深くて重いんだ……特に、仕事帰りの楽しみの場合は特にな……!」

 

「過去の自分を殴りてぇ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




高校生はほとんど出ずに、中年と青年(成人)しかでてこねぇ……。
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