ハイスクールN×K(なんだかんだ)   作:トメィト

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ひゃっはー、そろそろ戦闘じゃー(※この回ではやりません)


アオニソマルカモー?

 

 

 

 

 

 

 とうとうやってきてしまった三竦み勢力たちによる首脳会議。招集されたメンバーは悪魔側が魔王サーゼクス・ルシファーとセラフォルー・レヴィアタンとその妹たちリアス・グレモリー、ソーナ・シトリー、そしてその眷属たち。堕天使側が堕天使総督アザゼルとその秘蔵っ子である白龍皇ヴァーリ。最後の天使側はミカエルといつぞやの聖剣使いである。

 その中に何故か俺が入ってしまっている。当然不本意だ。俺が望んでこの場にいるわけがない。一応、アザゼルからの依頼という形である程度の対策は練ってある。ここが狙われることを前提とし、狙われやすいところに俺の闇で作り出したデッドスパイク先輩を配置してあるのだ。抜かりはない。

 

 改めてそんなことを考えつつ、三竦みの会議を聞きながす。ぶっちゃけ俺がここに呼ばれたのは三竦みの会議を聞くためではなく俺のスタンスを確認したかったからだろう。三竦みは先の大戦で神を魔王を失ったらしい。そうして疲弊した勢力で戦争を繰り広げたところで得る物なんてものは何もない。

 だからこそ、今回の一件で和平を結ぶのだとアザゼルは言っていた。そこで、個人にして強大な力を持っている俺に戦いの意思があるかどうかを確認し、この場で証明させたかったのだと言っていた。堕天使の癖に意外と働き者である。仕事はさぼるけど。

 

 会議は進んでいき、兵藤が茶々を入れたりしていたりもしたが何とか和平を結ぶという結果に落ち着いたようだ。そうすると、次の話題は三竦みの外側に居ながら強大な力wを持っているという赤龍帝、白龍皇、そして俺の考えを聞くことになった。

 ……正直、どうして勢力の外側にいる俺が態々お前らにそんなことを言わなければいけないのかとも思ったりするが、これが終われば干渉をできないようにするつもりなので我慢することにする。

 まず、はじめに答えたのは堕天使側にいる白龍皇だった。

 

「俺は強い奴と戦えればそれでいい。目下の目的は、そこの男だな」

 

「フッ、戦争なんてしなくったって強い奴は五万と居るさ。そこの男も正式な手順を踏めば戦ってくれるだろうしな」

 

「勝手に決めんな。ぶちのめすぞプリン野郎」

 

 何やら勝手に戦いの申し出を受けているプリン総督に言葉を投げかける。流石に場所が場所なので殺気は飛ばしていないが後で後悔させることを後で決めた。絶対決めた。

 次に話を振られた赤龍帝である兵藤は話が分からなかったようだが、プリン総督―――もうアザゼルでいいや。アザゼルが噛み砕いて彼に説明をする。

 

 戦争をしたら、女を抱けない。しないのであれば子孫繁栄が優先されるので抱きたい放題。兵藤を釣るにはこれ以上ない言葉だっただろう。現に彼もその表情をだらしなく歪めて己の妄想に浸っていた。

 別に妄想に浸るのはいいんだけど、学校の時と同じように覗きになど発展した場合には今度こそ警察案件なのでやめてほしい。俺の手間が増える。

 

「和平でお願いします!平和が一番です!部長とエッチしたいです!」

 

 馬鹿だなぁ。果てしなく馬鹿だな。あのグレモリーですら呆れるレベルだ。サーゼクスも声を殺して笑っている。どうでもいいからさっさと俺の用を済ませてくれないだろうか。

 

「おう、それじゃあそこでいかにも『さっさと終わらせて、俺を帰らせろ』って顔をしている反逆者。最後にお前だ。お前は、どうする?」

 

「やっと回ってきやがったか。つっても俺の言うべきことは決まってる。和平を組みたいなら勝手にしろ。俺は俺に影響が及ばない限り、てめぇらが争ってようが手を結びあってようがどうでもいい」

 

 俺の言葉にグレモリー達や支取の眷属たちは体を強張らせる。そういえば、こいつらには俺らの素を見せたことはなかったっけ?グレモリー達には一応反逆者としての側面は見せたけど支取達には教師の面しか見せてなかったからな。

 

「まぁ、お前はそういうやつだよな」

 

「ついでに、この件が終わったら悪魔どもと正式に縁を切るぞ。コカビエルを殺してやったんだ。もう十分だろ」

 

 今度はサーゼクスとセラフォルーが表情を強張らせる番だった。これまでは借り(不本意)のために幾分かあいつらの頼みを聞いてやっていたが、もうその必要もなくなった。

 

「……それはどうしてかね?」

 

「クロ君いくら何でも急すぎない?」

 

「もう十分に俺のことを利用しただろう。それに、ほら。俺からの最後のプレゼントだ」

 

 未だ納得していなさそうなサーゼクスとセラフォルーを黙らせるためにあらかじめ用意しておいた書類を投げ渡す。

 

「……すまないが、この場で読ませてもらってもいいかね?」

 

「えぇ、どうぞ」

 

「ま、反逆者がこの場でフリーになるのなら別にいいぜ」

 

 会議のトップからの了承を得た魔王二人は俺の用意した資料を覗く。そこには悪魔側で色々やらかしている連中のリストとその実態が記されていた。魔王たちですら知り得ない悪魔側の闇。

 彼らは悪魔の中でなら若い方だ。そして、今までの魔王とは違い力で選出された者達でもある。こういった政治のことに関しては昔から悪魔の上層部に居た老害の方が何手も上回っているのだ。

 

「これは………」

 

「そんな………クロ君。どうやってこんなことを……?」

 

「お前らがかつてはぐれとしたどこぞの黒猫さんが妹に会うために必死に掻き集めたらしいぜ。俺の用意していた奴よりもさらに詳しいものだったわ」

 

 これをくれたのは授業参観が終わった後、お礼としてくれたのだ。本人はヘタレて渡せなかったのを代わりに渡したのだ。

 これで正式に彼女のはぐれ解除が伝わればいいんだがな。そうすれば彼女が狂おしいくらいに想っている妹の白音というやつとの距離も多少は縮まるだろうよ。

 

「どうだ?これ、あの黒猫の正式なはぐれ解除と契約終了に十分なもんだろ?まっ、これでもまだ不要っていうなら――――――――――流石にこっちにも考えがある」

 

 和平の場でこんなことしたくはないのだが、一応俺がどれだけ本気かをわからせるために右腕を開放して殺気を飛ばす。

 サーゼクスとセラフォルーは臨戦態勢に入ったグレモリーと支取たちを引かせて俺の申し出を受けた。よし、これで自由確定。

 

 

 その後も兵藤がミカエルに突っかかったり、グレモリー眷属の元教会組に対する謝罪などがあったが俺には関係なかったのでスルー。部下が暴走しているのだが止めなくていいのだろうかと若干疑問に思ったがそこも気にしないことにした。

 

 すると、唐突に右腕が疼き始める。別に中二病じゃない。唯、アザゼルと話し合っていた保険が働いたってだけだ。

 

「アザゼル。保険が働いた。奴らが仕掛けてくるぞ」

 

「わかった。―――――――――――さて、和平も結んだことだし、ここで俺たちが結託して立ち向かわなければいけない連中について話をしようか。ここ最近、俺が神器使いを集めているのは戦争の為とか言われたが、そうじゃない。すべてはこいつらと戦うためだ」

 

「その集団というのは?」

 

禍の団(カオス・ブリゲード)………今の世界が気に喰わないならず者の集団だ。それだけなら別に問題ねえんだがな………トップは、あの無限の龍神であるオーフィスだ」

 

『!?』

 

 思わぬビッグネームに兵藤と白龍皇以外の全員の表情が固まった。

 無限の龍神オーフィス。この世界最強と言われているグレートレッドに次ぐ世界最強の一角である。そんな奴が作った組織に対抗する為にアザゼルは神器使いを集めているのだと答えた。

 

「で、その禍の団が今攻めてきているらしい。あのハーフヴァンパイアのところに出現したと連絡が入った。おそらくあいつが持っている『停止世界の邪眼』を無理矢理バランスブレイクさせて俺たちを止める気だったんだろうな」

 

 そいつらは今頃遠距離型ペット兼攻撃技であるデッドスパイク先輩にモグモグされているころだろうがな。

 

 アザゼルの解説と同時に学校の外に大量の魔法陣が出現し、目が額に書かれているローブを纏った不審者集団が、俺たちを守っている下級悪魔や堕天使、天使たちと戦いを繰り広げ始めた。

 次々とやられ、校舎に攻撃が行きそうになるたびにハラハラする俺だったが、他の連中は学校のことなど気にも留めていない。畜生、これが部外者と教師の差だとでも言うのか……!?

 

「ヴァーリ。外の連中をちょっとばかし片してこい」

 

「私たちも行くわよ!」

 

『はい、部長!』

 

 アザゼルの言葉に従って外に出る白龍皇それに続くグレモリー眷属が外へでる。……あいつら絶対被害とか考えないよな。どうしよう。

 

 若干死んだ目で出て言った連中を見ているとさらに事態は加速してきていた。俺たちのいる場所に一つの魔法陣が現れ、その中から褐色の肌に眼鏡をかけ、きわどい恰好をした女性が現れたのである。

 

「そんな、貴女がどうしてここに……!?」

 

「先代レヴィアタンの血を引く者、カテレア・レヴィアタン……!」

 

「ごきげんよう。現魔王サーゼクス殿、セラフォルー殿。――――今ここに、真なるレヴィアタンたる私が破壊と混沌をもたらしに参りました」

 

 突然現れたかと思ったら、カテレアと呼ばれた悪魔は魔力を爆発させて俺たちが居た場所を周囲の校舎ごと吹き飛ばした。

 幸い、三竦みのトップたちがとっさに張った防御結界でその場にいた者たちは無事だったが校舎が全く無事じゃなかった。跡形もなく吹き飛んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――それを見て、俺は完全に堪忍袋の緒が切れるのを自覚した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「カテレア、どういうことだ」

 

「フッ、いまここで会議をしている貴方たちと真逆の考えに至ったまでの話です」

 

 現魔王たちとカテレアの会話が続く中、アザゼルは一人の人間に注目していた。というか注目せざるをえなかった。

 その人間は反逆者、野水黎凪。人間にしてその辺の人外よりもよっぽど強い人間の中の超越者である。そんな彼は今、アザゼルが感じたことのないくらいに激怒していた。彼だってそれなりの付き合いだ。怒らせたことくらいはある。しかし、黎凪はそこまで本気で怒ることはなかった。人外のことは確かに憎んでいる彼ではあるし、人外が関わることは大体穿ってみているが、それでも本気で殺意など抱くことはそうそうないし、アザゼルが向けられたこともなかった。

 

 ――――だが、今回、カテレア・レヴィアタンはよりにもよって校舎を破壊してしまったのである。しかも、シャレにならないくらい大規模で。

 彼にとって学び舎とは特別なものである。早くに両親を殺され、碌に教育を受けてきていなかった彼は前世の知識だけで今まで生きてきた。もちろん教員免許などを取る際に勉強をしてはいるが、それは一人で身につけたのだ。

 平凡な前世と、波乱万丈な今世を経験している彼は学び舎がどれほど大切なものかを知っている。それをあろうことか人間界の学び舎を破壊して、魔王になって世界を変革するなどと宣わっているのだ。

 

 これが何を意味するか、ある程度の付き合いがあるアザゼルにはわかっていた。

 つまり、カテレアは反逆者の逆鱗に触れたのだ。

 

 

「――――――おい、サーゼクス。あの女の処理を俺にやらせろ」

 

 今までで一番低い声、地の底から這って響いてくるような声に敵味方問わず体を硬直させる。そして、全員がようやく黎凪を中心に渦巻いている禍々しい力の流れを感じ取ったようだ。

 

「いや、しかし――――」

 

「――――あの女が攻めてきたのはかつて、処理を怠ったお前らの責任だろうが?その後始末を俺がやってやるって言ってんだぜ?」

 

 黎凪の言葉にサーゼクスは反論できない。今日だけで自分たちが統治者としてどれだけ未熟なのかを見せつけられた彼に、言い返す言葉なんてなかった。

 

「カテレア、我々に下る気は?」

 

「あ、あるはずありません。何故なら私こそが真なる魔王!この腐敗した世界を改変するものなのですから!」

 

「……そうか」

 

 カテレアの返答を聞いた瞬間、黎凪は既に準備に入っていた。

 目の前の狼藉者を配する準備を。

 

 

 

 

「――――第666拘束機関開放、無限状態制限全解除。魂を喰らう黒き獣(ソウル・イーター)発動」

 

 

 

 

 黎凪が自身の力を完全に解き放つ。

 今まで彼が行っていたブラッドカインはこの制限を局地的に解放したものであり、捕食者とは完全に能力を制限しきったときの名称なのだ。

 

 彼の本来の力は魂を喰らう黒き獣(ソウル・イーター)。その力は存在するだけで周囲の魔力や生命力を吸収していくとんでもない能力なのである。これを開放していると周囲の者たちが勝手に衰弱していってしまうために今までは制限を施していた。

 だが、彼は現在プッツン状態であり、情け容赦などは一切考えて居ない。

 

 禍々しいエネルギーをその身に宿し、溢れ出しながら、黎凪は真っ直ぐにカテレアを見据えて宣言した。

 

「てめぇは殺す」

 

 

 第三勢力のトップが見守る中、ここに黒い獣が誕生したのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




別に黒き獣状態ではありませんよ?簡単に言えばアンリミテッド状態です。
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