ハイスクールN×K(なんだかんだ)   作:トメィト

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誰もが忘れたころに更新……。フフフ、気づくまい。

はい、三か月も放置してしまってすみません。中々ネタが思い浮かばないというかなんというか……こ、これももう一つの方が忙しかったからです!私は悪くねぇ!


喧嘩するほど……

 

 

 

 

 

 やって来たぜ冥界。俺としてはそこまでいい思い出はない。むしろ黒歴史の方が多いかもしれん。なんせここははぐれ狩りをしていた時に使っていたのだ。両親を殺され、人外に復讐(ついでに金稼ぎ)する為だけに生きていた頃のものだ。……成人して大人になった俺のSAN値を削るには十分すぎる。

 

「ほこりっぽい」

「そりゃな。ここを使ったのは数年ぶりだ。その間顔も出しちゃいねえ、埃だって溜まるだろうよ」

 

 相変わらずの無表情で部屋を一瞥するオーフィスを伴い、隠れ家から出る。そして、オーフィスにも使った闇を自分にも使用し、容姿と種族を簡単に変える。これで俺の気配は悪魔と同一のものとなり姿も簡単に変えたから早々身バレはしないだろう。

 

「こっち来い。はぐれんなよ」

「ん」

 

 てくてくとオーフィスがついて来ていることを確認した後、俺はオーフィスを抱えてその場で跳躍を行う。

 一応はぐれ狩りの時に使っていた隠れ家、場所は悪魔の街から離れた場所に作っているに決まっている。つまりは、ここからグレモリー宅がある街まで移動しなければならないのだ。オーフィスは加減がまだできておらず、もし全力で跳躍でもされたら隠れ家がぶっ飛んで消えちまうしな。

 

 そんな感じで、オーフィスを抱えつつ何度かの跳躍を繰り返し、何とか街に侵入する。正規のルート?そんなもんは知らん。闇に飲まれてやって来た俺を見つけることはできない(慢心)

 

「さて、グレモリー宅はっと……」

 

 もしかするとこれは家庭訪問になるんじゃないのか?……いや、ないな。これから俺が行おうとしているのは不法侵入に近いし、会いに行くのは塔城……の所に居ると思われる黒歌だからな。それに俺がグレモリーの両親に言うことといえば、普段の学校生活を見直してほしいということになってしまう。別に苦労については半分くらい諦めがついているし、そもそも俺は担任じゃねえしな。っと、全然関係ないことを考えてしまった。

 

「……ん?」

 

 そこで、後ろに居た筈の気配が居なくなっていることに気づいた。慌てて背後を振り返ってみるとそこには先程まで居たオーフィスがスッと消えており、誰もそこには存在していなかった。

 ……まさか、勝手に行動しやがったのかアイツ。

 

 頭をガシガシと搔いて、俺はオーフィスに纏わせた闇の気配をたどる。元々は自分の力だ。偽装して悪魔の気配と同化しているとはいえ、自分の力の在り処ぐらい見つけることなど訳はない。

 そうして自分の力の行く先を探っていると、おおよそ五分くらいでオーフィスの姿を発見することができた。どうやら、悪魔が並んでいる列を覗いていたらしい。何やってんだこいつは。

 

「オイ、オーフィス。勝手に一人で行動すんなよ。面倒事になっても俺は助けてやんねえぞ」

「……あれは何?」

 

 そうして指さしたのはオーフィスがずっと見ていた列だった。どうやらここらでは有名な食べ物屋で特にデザート系が絶品らしい。それを一つ食べようとこうして何人も並んでいるということだろう。その旨を伝えると、オーフィスは黙ってこちらを覗きこんだ。口では何も言わないが、その瞳は何よりも語っていた。あれを買ってほしいと。……ったく、見た目だけは幼いがそうものをねだるほどガキじゃねえだろ。しかも今は急いでいるんだよ。一応。

 

「ダメだ」

「我何も言ってない」

「買ってほしいんだろ?」

「………」

 

 案外わかりやすいよなコイツ。

 けど、このまま物理で残られたら困るのは俺の方だ。俺の闇は万能ではあるが、万全ではない。何らかの拍子でこいつの正体がバレちまうことも考えられる。一応は問題ないが、無限の力なんて本来生物には毒だからな。

 

「わかった。黒歌の件が終わったら買ってやる」

「ん」

 

 満足そうな顔をしやがって……。我、大勝利とでも言いたげにいつもの無表情を若干だけ明るくしたオーフィスに諦めに似た感情……いや違うな。諦めそのものを抱きながら俺はオーフィスの手を握って引っ張った。今度はぐれられて、買うものが増えたらたまんねえよ。

 

「……ん」

 

 何やら、俺の手を強く握りしめられた気がしたが、そんなことはないだろうとその考えを斬り捨て、改めて俺たちはグレモリー家を目指すのだった。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

「いい加減沈んでください姉さま」

「待って本当に待って!というか、白音。それ、仙術――――」

「えい」

「あぶなっ!?え!?仙術使えるの?あれ、私がアドバイスして関係修復大作戦は?」

「気持ち悪いです死んでください」

「辛辣っ!」

「いいですから。私が苦労した分、悲しんだ分、恨んだ分、憎んだ分……全部ぶつけさせて、清算させてください。……新しく、前に進ませてください。また、姉様のことを……」

「白音……」

「えい(ドゴォ!」

「待って!その威力はマズイ!お姉ちゃん清算しちゃう!生前の善行とか悪行とか全部清算して来世に旅立っちゃうぅ!」

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

「オーフィス」

「ん?」

「さっきの店に行くか」

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……黒歌の奴。帰ってきたら一発ぶん殴ってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




割と心配したのにこの様。黎凪君激おこです。
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