イルーナ戦記〜四つの意思〜   作:弥生の一矢

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27話完成


エピソードⅠ パルル編 最終章 異世界人とミスルナの異変
第27話 新たなる異人?〜魔物ノ王〜


ここは、ある世界の森。

この場所に住んでる者達は全て魔物である。

そして、この場所の主は見た目は最弱だが、ある竜の加護を持つ。

名を"リムル=テンペスト"。ジュラ・テンペスト連邦国の盟主である。

 

リムル「今日も平和だな。なぁ?シュナ」

 

リムルが呼んだシュナというのは、鬼族の姫と言われた者で、ある時からリムルから名を貰い、ここに住んでいる。

 

シュナ「はい、そうですね、リムル様」

 

この世界では生まれた魔物には名は無く、"魔素"というのが高い者から名を貰うことが誇りになるのである。

 

リムル「なぁ、シュナ。ミリムはどうした?」

シュナ「ミリム様ですか?確か、本日はお兄様の修行ではないでしょうか?」

リムル「あ〜、ベニマルも熱心だなぁ」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ………

 

リムル「ん!?な、なんだ!?」

シュナ「強い魔力で揺れてるわけではありません。これは、この街自体が揺れてます!」

リムル『おい、お前ら、大丈夫か!?』

ベニマル『はい、問題ありませんが、この街の境目に亀裂が走ってます!』

カイジン『旦那、その亀裂はもしや…』

リムル『あぁ、もしかすると、空間転移かもしれない。国にいるみんなに次ぐ!この街は空間転移するかもしれない!何かに掴まれぇぇぇ!!』

 

ジジジジジジ………フッ

 

………………………………

………………………

………………

………

 

???「…様…リム…様」

リムル「んん…」

???「リムル様!」

リムル「うおっ!?」

シュナ「良かった…」

リムル「ん〜、ここは?」

シュナ「わかりません、先程、お兄様とミリム様が来て、街の周りが変わったことをお聞かせに」

リムル「そうか…じゃあ、少し見てくる。誰か来たら、対応頼むぞ」

シュナ「はい」

 

リムルは羽根を擬態させると飛んだ。

 

リムル「しかし、ジュラの大森林を丸ごと転移なんてどんな魔素量してるんだ…」

???【この世界には魔素と呼ばれるものは無いようです】

リムル「おお〜、大賢者。最近、静かだからどうしたのかと思ったぞ?それで、魔素が無いとは?」

大賢者【ここはどうやら世界が違うようです。しかし、この様にスキルは変わりなく使えることから魔力は存在していると思われます】

リムル「となると、一度周りの地形とかの確認をしなくちゃな」

大賢者【では、分析と鑑定を常時行っておきます】

リムル「任せた。行くぞ!」

 

リムルがある方向に飛んでいく頃、ミリムはというと…

 

ミリム「リムルの街をこんな辺鄙なとこに飛ばしたやつを見つけてぶっ飛ばしてやるのだ!」

 

…不安しかない…

 

リムル「(ゾクッ)な、なんだ!?」

大賢者【2時の方角、膨大な魔力量です】

リムル「行ってみるか!」

 

リムルがその方角に向かうと一人の女性とベニマルがいた。

その女性は片目が堕天していて、虹色に光る弓を所持していた。

 

リムル「おい、ベニマル、大丈夫か!?」

ベニマル「はい、しかし、この者の攻撃が見えないのです」

リムル「見えない?速そうには見えないが?」

???「凱…」

ベニマル「気をつけてください!その攻撃は避けれません!」

???「…旋!」

リムル「暴食者-グラトニー-」

???「な!?私の攻撃を防いだ!?」

大賢者【このスキルは習得出来ません】

リムル「いや、防いだというより、食ったんだよ」

???「食った?」

リムル「俺は食った相手の姿に擬態したり、技をコピー出来るんだ」

???「そう、つまりはキリト達と同じ異世界人ってことね…はぁ…また、増えるのね」

リムル「キリト達?まさか…SAOのキリトか!?」

???「え?そうだけど…知ってるの?」

リムル「あぁ、俺は転生する前は人間だったからな。そのアニメなら知ってるんだ」

???「そう……あ、名乗ってなかったわね。私はカザナミ。このイルーナ世界の冒険者よ」

リムル「イルーナ!?俺、そのゲーム知ってるぞ!?」

カザナミ「ゲーム?ゲームって何?」

リムル「あぁ、悪い、今の忘れてくれ。俺はリムル。リムル=テンペストだ。こっちはベニマル」

ベニマル「…」

カザナミ「不機嫌ぽいけど?」

リムル「ベニマルくん?挨拶は?」

ベニマル「すみません!リムル様、つい!」

リムル「つい…じゃねぇ!(ポカっ)」

カザナミ「(ルリちゃんとシュウガみたい)」

リムル「それで?さっきの技は見たことないんだが、どこで覚えるんだ?」

カザナミ「え?もしかして、凱旋のこと?」

リムル「そうそう、凱旋」

カザナミ「無理よ。これは私だけの…いや、選ばれた狙撃手の固有スキルみたいなものよ」

リムル「選ばれた狙撃手?」

カザナミ「そうよ、この世界には伝説の武器ってのが存在するの。それは選ばれた16人が所持する武器。私はスナイパーの伝説所持者。たぶん、貴方も伝説所持者だと思うわ。ただ、何かはわからないけどね」

リムル「俺が選ばれし者?」

カザナミ「じゃなきゃ、この世界に呼ばれなかった」

リムル「じゃあ、SAOのみんなも?」

カザナミ「そうよ、キリトが伝説所持者だもの。ねぇ?私と武器で勝負しない?」

ベニマル「危険です、リムル様」

リムル「ベニマルは下がってろ」

ベニマル「しかし!」

リムル「お前は勝てない相手に敢えて勝負を挑むのか?」

ベニマル「くっ」

リムル「俺に任せとけって」

カザナミ「準備はできた?」

リムル「あぁ」

カザナミ「じゃあ、私の攻撃をスキル使ってもいいから防いで見て!」

リムル「いいのか?俺、勝っちゃうぞ?」

カザナミ「(あの武器は剣ね。なら)はあああ」

大賢者【相手の魔力がミリム様の倍です】

リムル「(何!?そんなに強いのかよ!?)」

カザナミ「いくわよ!(いきなり当たってくれると助かるんだけど)附術師魂-エンチャンター・ソウル-!変化せよ!凱剣エグゼバード!」

リムル「な!?弓が剣になった!?」

カザナミ「はあああ、せいや!」

 

ガキーン!!

 

カザナミ「流石ね」

リムル「一応、盟主なんでね」

カザナミ「EN-エンド・ナイトメア-」

リムル「ぐ…力が抜ける」

大賢者【先程のスキルも習得は不可能です。なお、このスキルを使った際、相手の能力を全て使えるそうです】

リムル「(それって、俺の負けじゃん!?)くっそ!ん?」

カザナミ「え?」

 

ズン…

 

カザナミ「あ…ぐぁ…あああああ」

リムル「なんだこれ?ん?…な!?」

 

リムルが見たのは、後ろにオーラとして出てきたヴェルドラだった。

 

ヴェルドラ【我の盟友に何をしようとした?小娘】

カザナミ「ぐぁぁぁぁ…(何!?なんなの!?この重圧は!?ENが無効化された!?つまり、リムルはエンチャンター。二人目だって言うの!?)」

リムル「(おいおい。大賢者さん、これはどういうことか説明できるか?)」

大賢者【これは、パッシヴスキルかと思われます】

リムル「(つまり、自動で相手に威圧を与えるスキルか…いや、だが、スキルに意思があるぞ、アレ)」

大賢者【恐らくですが、スキル名:暴風龍ヴェルドラの加護といったところでしょう】

カザナミ「ま…参った!参ったから、やめてぇ!」

ヴェルドラ【フハハハハハハ…】

リムル「ヴェルドラさん?もう大丈夫だから」

ヴェルドラ【ん?リムルよ、久々の闘いで滾ってしまっていた。すまん】

リムル「(ったく、このおっさんは…)そうだな、久々なら仕方ないな」

 

それから少し経って、カザナミとリムルは職種と伝説の武器について話していた。

 

リムル「なるほどなぁ、俺はエンチャンターだから、カザナミのスキルが効かなかったんだな」

カザナミ「そうね、でも、私はそのパッシヴスキルは使えないのよね」

リムル「なんでだ?」

カザナミ「たぶんだけど、スキルに意思があるからじゃないかしら」

 

しかし、リムルがその言葉に反応せず、カザナミ以外の生き物の時間が止まったのである。

 

カザナミ「え?私、時間止めてないのに、止まってる!?」

 

カザナミはまずいという状態になった。

もう一方の探索相手に時間を操れる存在がいたのだ。当然である。

 

カザナミ「あぁ〜、お願い!早く、時を動いて!」

 

カザナミは目の前にいるリムルが動くのを待った。

 

リムル「…………あぁ、なるほどなぁ」

カザナミ「リムル!」

リムル「うおっ、どうした!?」

カザナミ「仲間が、私の仲間が危険なの!」

リムル「何故わかる」

カザナミ「私のこの眼は時を止めれるの」

リムル「時間停止!?」

カザナミ「さっき、私の意思とは関係なしに時間が止まった。つまり」

リムル「なるほど、ここ以外にも調べに行ってて、もう一方のほうに時間を操れる存在がいたわけだ」

カザナミ「そう!そうよ!」

リムル「で?その調査するとこの名前は?」

カザナミ「え?名前?えーっと、ナザリックだっけな」

リムル「ナザリック!?ナザリックって言えば、俺は一つしか知らないぞ」

カザナミ「知ってるの?」

リムル「あぁ、"ナザリック地下大墳墓"っていう遺跡みたいなとこだが、主人公は時間を操れるぞ」

カザナミ「それよ。確か、似た職種があったはず…」

リムル「ネクロマンサーじゃないか?一応、魔法職だし、その主人公はアンデットなんだ」

カザナミ「ネクロマンサーかぁ。初めて聞く職だわ」

リムル「そうか、カザナミは隠された職を知らないんだな」

カザナミ「隠された職?」

シュナ「リムル様〜」

リムル「おぉ、シュナ。どうした?」

シュナ「お兄様から敵が現れたと聞いたので、この方ですか?」

リムル「おう、カザナミって言うんだ」

カザナミ「よろしく、鬼人の姫様。私も闇の姫なの」

リムル「言ってないのに、よくわかったな」

カザナミ「私の右眼は未来や過去を観れるの」

リムル「へぇ〜、ミリムとは違った眼なんだな」

カザナミ「ミリム?」

ミリム「いきなり呼び捨てとは調子に乗った奴だなぁ」

カザナミ「あ!ごめんごめ…(少女?)」

ミリム「今、ちょっと失礼なこと考えてただろ!?」

リムル「まぁ、待て、ミリム」

ミリム「む…」

リムル「コイツはお前より強い」

ミリム「なん…だ…と…!?」

カザナミ「まぁ、さっき、リムルに負けちゃったけどね」

ミリム「どういうことなのだ!私より強いのに、リムルに負けたぁ!?」

カザナミ「そんなことよりリムル!」

リムル「あぁ、ミリム、行くぞ」

ミリム「どこに行くのだ!?」

カザナミ「私の仲間が危険なの。助けてほしいの」

リムル「ランガ!」

ランガ「はっ!」

カザナミ「狼?」

リムル「乗れ!」

カザナミ「よろしくね」

ランガ「どっちの方角だ」

カザナミ「南へ!」

リムル「行くぞ」

 

次回:死の王降臨!




リムル=テンペストは人間時にイルーナ戦記をやっていた事にしました。もちろん設定上のことですが、当時のアカウントレベルは380。ミッションシナリオもカンストしています。
私としても案内役が必要でした。いつまでもネギを使ってると甘えているようにも見えるのでいっそのこと仲間として新たなアニメを導入しました。
27話と28話は案内役兼新たなアニメ導入になります。
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