イルーナ戦記〜四つの意思〜   作:弥生の一矢

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今回は闇の軍勢編第二弾です。

vsコロンツリーはカットしていますが、
vsバーノス、vs風龍ブラウゼン、vsハイドラ、vsボンゲア、
vsアイゼン、vsゾルバン、vsヘイリオス
をまとめました。

それと、次作のlegend fifthに登場する特殊なクリスタも少し出してます。
では、本編をご堪能ください。


第30話 闇の軍勢vs伝説の戦士

カザナミとシュウガの結婚式から1週間が経って、カザナミの調子が良くなって来たある日、カザナミは久しぶりに未来なのか、過去なのか、わからない映像を夢で見ていた。

そこには、シュウガやルリ、ローゼンは居らず、場所もわからない感じだったが、見たことのある者達が会話しているのがわかった。

 

???「弟の無念晴らしてやる!あの生意気な娘がぁ!」

???「ですが、どこに攻め入るのです?」

???「陣を組み、闇の軍勢で攻め立てる」

カザナミ「(やばいわね…これ…)」

???「む!?何奴!?」

カザナミ「(やばっ)」

???「すまねぇ、遅れちまった)」

カザナミ「(ふぅ…私は見えてないみたいね…)」

???「誰が見えてないって?」

カザナミ「(ひっ…)」

???「どうしたのですか?壁に向かって」

???「ココに闇の姫がいるんだよ」

カザナミ「(これは夢のはず…見えてるわけない…)」

???「クックック…甘いな。お前の身体からは弟の匂いがプンプンするわ」

カザナミ「(そんな…触れられてもないはずなのに)」

???「俺の名はヘイリオス。闇の騎士だ。ヴェーテンデスは俺の弟だ。だが、今回は見逃してやる。次は逃がさない。お前の夫も子も八つ裂きにしてやるから首を洗って待っていろ)」

カザナミ「(へぇ、兄がいたの。ヘイリオス…名前は覚えたわよ。私も総出で迎え撃ってあげるわ!覚悟しなさい!)」

ヘイリオス「ふっ…期待してやる。精々楽しませろ」

 

…………………………………

………………………

…………

……

 

カザナミ「は…はぁ…はぁ…」

シュウガ「ん…うん?大丈夫か?」

カザナミ「えぇ、一応ね」

シュウガ「あまり無理するなよ。お腹に子供いるんだろ?」

カザナミ「えぇ」

シュウガ「さて…と」

カザナミ「?」

シュウガ「何を見たんだ?」

カザナミ「え!?何を!?それに、見たか見てないかなんてわからないでしょ」

シュウガ「お前さぁ、俺がお前より遅く起きたと思ってんのか?お前がうなされてたら心配もするわ」

カザナミ「う…わかったわよ。私一人の力じゃどうにもならないしね」

シュウガ「いつでも頼っていいんだぞ、カザナミ」

カザナミ「えぇ、頼りにしてるわよ。それでね…」

 

その後、カザナミはシュウガに夢の内容を話した。シュウガはすぐさま行動に移した。リムル、アインズ、メリオダス、ナギ、ローゼン、ルリ、キリト、カルマに連絡し、ソフィアの大聖堂に集合した。

リムルはみんなに敵の情報を告げ、それぞれを狩ってほしいこととチーム分けを行った。

 

リムル「カザナミ、一人はヘイリオスなんだよな?」

カザナミ「えぇ、そうよ。他は名前がわからないのよね…」

リムル「全部で5人だよな?」

カザナミ「えぇ」

リムル「よし。俺が指示する。敵は近くの龍も含めて7体。カザナミ、シュウガ、ローゼン、ルリは大将であるヘイリオスを狙え」

カザナミ「まぁ、当然よね」

キリト「俺は強い奴ならなんでもいいぜ」

アスナ「キリト君!?強い奴と戦いのはわかるけどさ」

リムル「だったら、キリト。一番手前の奴がいいぞ」

キリト「よし、みんな行くぞ!」

「「「「おーっ」」」」

 

リムル「行ったな。カルマは大将の手前にいる従者を頼みたい」

カルマ「つまりはカザナミさんのサポートか」

カザナミ「不服?」

カルマ「上等」

リムル「殺せんせーは申し訳ないが、カザナミを全力で守ってくれ。一応、子供が心配だしな」

殺「わかりました。傷一つ与えませんよ」

 

その後、テシェン高原に向けて、出発した。

途中でキリトが闇の戦士と戦っていた。

 

キリト「く…」

カザナミ「キリト!先行くわよ!」

キリト「ああ!任せとけ!」

アスナ「キリト君、いくよ」

キリト「おう」

アスナ「キリト君、スイッチ」

キリト「はぁぁぁ…せいや!ユウキ、スイッチ」

ユウキ「わかった!」

リムル「アイツはバーノスっていう、火の闇騎士だ。あと、この上に風の龍がいる」

カザナミ「(アイツ…夢の中で遅れてきたやつ)キリト!これを!」

キリト「おう!ん?なんだこれ?」

カザナミ「それは、アンタの武器専用のクリスタよ!」

キリト「効果は!?」

カザナミ「填めればわかるわよ!」

キリト「(閃?まぁいいや)」パチッ

アスナ「え?服が…」シュウゥゥゥ…

カザナミ「それは、閃光のクリスタよ!」

キリト「閃光?ん?アスナ、その服。SAOのか?」

アスナ「えぇ、そうみたい。でも、魔法が使えないという訳ではないみたい」

キリト「そうなのか?」

アスナ「うん。でも、ステータスが変わったかな。ちょっとだけど」

キリト「それは俺もだよ」

リーファ「お兄ちゃん!スイッチ」

キリト「おう」

 

カザナミ達は湖に来ると水の闇騎士に会った。

水の闇騎士はハイドラという者でナギが戦う事になった。風の龍はアインズから「私がやろう」と連絡が来た。

 

カザナミ「リムル、アンタはどっちやるの?」

リムル「俺?俺は氷の龍だよ」

メリオダス「つまり、俺たちはその手前の奴か。キングだけでいけるんじゃねえか?」

キング「オイラじゃ、圧倒的な差があると思うんだけど?」

カザナミ「いやぁ、誰がやっても一緒なんじゃ…」

マーリン「私がやろうか?」

メリオダス「え?マーリンさんがやるんですか?」

マーリン「モルモットにすればいいのだろ?」

「「「「(一番危ない気がする)」」」」

カザナミ「えぇ、扱いはどうでもいいわ。じゃあ、私は先に行くわね。あー、メリオダス」

メリオダス「ん?」

カザナミ「アンタにもコレ」

メリオダス「おう。ん?傲?傲慢?」

エスカノール「私ですか?」

カザナミ「傲慢のクリスタよ」

メリオダス「傲慢のクリスタか…」パチッ

シュウガ「そんな物どこで手に入れたんだよ」

カザナミ「朝」

シュウガ「朝ぁ!?」

カザナミ「今日、私、二度寝してるから」

シュウガ「はぁ!?無理するなって言ってんだろ!?」

カザナミ「無理してないわよ!頭の上に置いてあったんだから!」

リムル「喧嘩すんなって」

カザナミ「喧嘩じゃないわ」

シュウガ「俺は…」

カザナミ「シュウガをおちょくってるだけよ」

シュウガ「てめっ」

リムル「シュウガ!」

シュウガ「あぁ、悪い。わかってるから」

リムル「殺せんせーが守ってくれるとしてもカザナミはお前が守るんだぞ!」

カルマ「シュウガ、俺の前でカザナミさんに一撃でも当たったら、あとで罰ゲームな?」

シュウガ「はぁ!?」

カザナミ「ふふふ」

シュウガ「笑い事じゃないんだぞ!?」

リムル「カザナミ」

カザナミ「何?」

リムル「ちょっと来てくれ」

カザナミ「ん?」

 

リムルはカザナミにある事を教えた。

 

カザナミ「え!?それ、本当なの!?」

リムル「あぁ、俺も大賢者に言われた時はびっくりしたんだが、その副作用みたいな事は6歳まで続くそうだ」

カザナミ「って事は、生まれるのも早いって事なのね」

リムル「あぁ、俺と大賢者も注意しとくが、お前も気をつけろよ?」

カザナミ「まぁ、無理はシュウガに止められてるから」

リムル「それでもだ」

カザナミ「うん…気をつけるわ」

シュウガ「カザナミ?」

リムル「あー、シュウガ?悪いな、カザナミを独占しちまってよ」

シュウガ「あ、あぁ」

カザナミ「大丈夫よ。大した事じゃないから」

シュウガ「ほんとかよ」

カザナミ「えぇ、リムル。頼むわよ」

リムル「あぁ!任せとけ!(龍もお前もな)」

 

キリトside

 

キリト「チッ…大丈夫か、アスナ!?」

アスナ「えぇ…」

モモンガ「手伝おうか?」

キリト「ん?もう終わったのか?」

ナーベ「モモンさんは一撃で終わりました」

キリト「やっぱりすごいな」

モモンガ「ソイツの弱点は水だぞ?」

キリト「大丈夫。もう終わる。アスナ!」

アスナ「はぁぁぁ…キリト君、スイッチ!」

キリト「フッ…(デッドリーシンズ)」

 

ザッザッザ…ザン…ザザザン!!

 

モモンガ「お見事」

ナーベ「流石ですね」

ユウキ「あ〜、ずる〜い」

キリト「なんで、俺、手こずったんだろ?」

アスナ「あ、キリト君!」

キリト「どうした?アスナ」

アスナ「コレ、さっきのクリスタに似てない?」

キリト「本当だ。漆?填めてみるか」パチッ

アスナ「あ、キリト君の服装がSAOの時のに変わったわ」

キリト「やっぱり、クリスタが関係してるみたいだな。とりあえず、この事をソフィア執行官に報告しよう」

モモンガ「ナーベ」

ナーベ「はい、モモンさん」

モモンガ「カザナミを助けに行け。私はリムルの元に行ってみる」

ナーベ「わかりました。Fly」

 

シュウガside

 

カザナミ「う…」

シュウガ「おい、大丈夫か!?」

カザナミ「大丈…夫…」

ルリ「ヒール」

カザナミ「ありがとう、ルリちゃん」

カルマ「シュウガ、罰ゲームか?」

シュウガ「ちげぇよ。カザナミは体調悪いんだよ」

渚「(いいのかなぁ、そんなんで連れてきて…)」

楓「(いいんじゃない?カザナミさんの意志だろうし)」

ローゼン「シュウガ、目の前!」

シュウガ「おう!」

 

そこに立っていたのは風の闇騎士だった。

 

シュウガ「カルマ!頼んだぞ!」

カルマ「おうよ」シュッ

「む…」

カルマ「な…避けやがった」

シュウガ「おいおい、カルマ、避けられてんじゃねぇよ」

カルマ「渚、茅野ちゃん、手伝って」

渚「わかった」

楓「うん」

シュウガ「さてと、奥からすごい気配がくるぞ…」

ナーベ「そうですか?」シュタッ

ローゼン「ナーベちゃん!?どうしてここに!?」

ナーベ「もちろん、モモンさんの指示ですよ」

カザナミ「やっぱり強いわね、あの人は」

 

アインズside

 

アインズ「ふむ。余裕だったか?」

マーリン「当然だろう」

リムル「うっは、モモン、早すぎだって」

アインズ「終わったのか?」

リムル「あぁ、ついでに捕食してきたから」

マーリン「捕食?」

アインズ「なるほどな。奴を味方に付けれるのはデカイ」

リムル「あくまで俺だけどな」

メリオダス「さてさてさぁて、これからどうする?」

リムル「俺とモモンはカザナミ助けに行く」

アインズ「そうだな。リムル、アイゼンになれるか?」

リムル「あぁ」

 

リムルの周りから黒い煙みたいのを出したかと思えば、その姿は氷の龍である氷龍アイゼンになった。

 

マーリン「ふむ。リムル殿、すまぬ」

リムル「ん?」

マーリン「どういう構造でそうなるのか調べさせてくれないか?」

リムル「今は勘弁してくれ」

マーリン「もちろん。今とは言わん」

アインズ「急ぐぞ、リムル」

メリオダス「キング、付いてってくれ」

キング「団長は?」

メリオダス「俺はキリト達を待つ」

キング「わかった」

リムル「行くぞ」

 

シュウガside

 

カザナミ「やっぱり、強いわね」

ヘイリオス「クックック、弱いな。これが伝説の力か」

シュウガ「カザナミ、大丈夫か?」

殺「掠りもさせてませんよ」

カザナミ「ありがとう、殺せんせー。あ!シュウガ前!前!!」

ヘイリオス「ふっ」

シュウガ「わかってるよ」ガキン!

ヘイリオス「な!?」

シュウガ「俺は光だぜ?ヘイリ、お前の気なんか見てなくたって、感じられる」

ヘイリオス「チッ」

シュウガ「させねぇ!」

 

ガギ…ギギギギ…

グオオオオオオオオオ

 

シュウガ「ん?いぃ!?ドラゴン!?」

カザナミ「あれは、氷の龍アイゼン!?もしかして、リムル、負けたんじゃ…」

リムル「グオオオオオオオオオ…誰が負けたって?」

カザナミ「へ?」

アインズ「ほっと」

ナーベ「モモンさん、お疲れ様です」

カザナミ「ゴウンさん、コレ」

アインズ「あぁ、リムルだ」

ヘイリオス「ほう…興味深い能力だ」

カザナミ「ヘイリオス、今のうちよ?降参するならね」

ヘイリオス「ほざけ。こっちにはこのクリスタがある」

カザナミ「それは怠惰のクリスタ!?なんで貴方が!?」

ヘイリオス「これを飲み込めば…」

カザナミ「やめなさい!」

ヘイリオス「ぐ…」ズズズ…

カザナミ「みんな、気をつけて、特殊なクリスタを身体に取り込んだ敵は危険よ」

アインズ「リムル、あのキリトが苦戦していたバーノスが漆と書いてあるクリスタを身体に取り込んでいたみたいなんだ」

カザナミ「それは、漆黒のクリスタよ」

リムル「今後はそういう敵が現れるってわけか」

ヘイリオス「グワァァァア…タス…ケ…テ…」

カザナミ「キング、いてくれて助かったわ。アンタの力が必要なのよ」

キング「オイラが?どういうこと?」

カザナミ「実はあのクリスタには名前に対して関係する武器で対処しなくちゃいけないの」

リムル「そうか、だから、キリトが倒せたのか」

アインズ「なるほどな、つまりはこのヘイリオスはキングにしか倒せないということか」

カザナミ「伝説武器も必要だわ。私ならそれが可能よ」

リムル「どうするんだよ」

カザナミ「リムル、ゴウンさん、あと、キング、武器貸してください」

リムル「ああ、わかった」

アインズ「それで何かかわるのであればな」

キング「あぁ、第1形態シャスティフォル」

カザナミ「さぁ、凱弓エグゼバードよ、二つの伝説と神器を吸収し、新たな伝説を目覚めよ!!真・凱獄龍シャスティフォル。キング任せたわよ」

キング「真・凱獄龍シャスティフォル第4形態…サンフラワー!!!!」

 

その後、デュンケリスが来て、ヘイリオスの魂が連れていかれた。その際に言われたのが、グリーシアの件だった。

 




どうでしたか?
今回、登場した特殊なクリスタは4種類
漆黒、閃光、怠惰、傲慢です。
効果はもう決めてありますが、それは次作であるlegend fifthにて!
楽しみにしていてください。

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