カザナミ、シュウガ、ローゼンは鉱山村に来た。しかし、村人に活気がない以外はいたって普通であった。
シュウガ「あの冒険者がいないな」
カザナミ「そうね…」
シュウガ「なぁ…まだ隠してることあるだろ?」
カザナミ「え?ないわよ。シュウガには」
シュウガ「俺を嫌うのは構わないが重大なことだと共有は大切だぞ」
カザナミ「そこらの村人に話を聞きましょう」
ローゼン「(話を逸らしたね)」
男性「あぁ、あの女の子ね。きたきた」
シュウガ「それでどこに行ったかわかりますか?」
男性「そうだなぁ…ん?君は!?」
シュウガ「ん?カザナミがどうかしたか?」
男性「いや、なんでも…それより場所だったな。この先に鉱山洞窟がある。そこに入って行ったよ」
ローゼン「ん?今、悲鳴が聞こえなかったか?」
シュウガ「なに!?どっちだ?」
ローゼン「うーん、洞窟の方だね」
シュウガ「行くぞ、ローゼン、カザナミ」
カザナミ「嫌」
シュウガ「はぁ!?」
カザナミ「ちょっと用事があるから先行ってて」
シュウガ「どんな用事だ!ってローゼン離せ!」
ローゼン「ほらほら行きますよ」
ローゼンはシュウガの首根っこを掴み、引きずって洞窟方面に向かった。
カザナミ「それで、私に何か用ですか?」
男性「あぁ、まず”閃光玉”を渡しておく。あの薄暗い洞窟で使うんだ。あともう一つはコレだ」
男性が家から持ってきたのは弓だった。しかし、全体的に石化しており、使えたものじゃなかった。
カザナミ「コレは弓ですか?」
男性「あぁ、君はイルーナに伝わる伝説の武器の事を知っているかね?」
カザナミ「それがコレだと?」
男性「あぁ、形状が文献とまるっきり一緒だからね。その武器の名前はわからないが、文献によると武器の種類は16種あるそうだ。使える者はそれぞれ特殊な能力を開花するらしいぞ」
カザナミ「16種とすると職業に関係がありそうですね。では頂いていきます」
男性「頼むよ。この村を救ってくれ」
カザナミ「えぇ」
カザナミは不思議な弓を手に入れ、洞窟に向かうと洞窟の入り口に気絶している女の子がいた。カザナミはさっきの女の子だと気付いたが、予知で見たより怪我の程度は軽かった。おそらく、シュウガ達が救ったのだろう。後ろから見知った声がした。
ルリ「やっと追いついたよぉ」
カザナミ「あら、ルリさんじゃない」
ルリ「あれ?シュウガくんとローゼンくんは?」
カザナミ「洞窟の中よ」
ルリ「行かないの?」
カザナミ「行くわよ」
ルリ「じゃあ、いこ」
カザナミ「うん」
一方、シュウガ達は…
シュウガ「この洞窟、暗すぎないか?」
ローゼン「そんなこと言われても火魔法なんか覚えてないよ」
シュウガ「チッ、使えん」
ローゼン「酷っ」
シュウガ「ん?一箇所明るい場所があるな」
ローゼン「誰かいるっぽいね」
鉱山洞窟の奥から声が聞こえてくる。
???「おら!ゴブリン共!どんどん女神の雫を取ってしまえ!」
シュウガはその男が許せず飛び出した。
???「誰だ、貴様」
シュウガ「俺は女の子に頼まれたんだ。お前の悪行を止めろってな!」
???「や、やめろ。来るな。おい、ゴブリン共!こいつらを片付けろ!」
ゴブリン「はい、ゴーチェ様」
「ブゴブゴ」
シュウガ「ローゼン!回復頼むぞ」
ローゼン「俺に回復を求めんなよ」
シュウガ「ルリいねぇんだからやれ」
ローゼン「えぇー」
???「何を喧嘩してんの?これだから男は…」
???「カザナミちゃん、それは喧嘩じゃないと思うよぉ〜」
カザナミ「端から見たら喧嘩でしょ。違うかな?ルリさん」
ルリ「うーん、そうかも」
シュウガ「やっと来たか、遅いんだよ、カザナミ」
カザナミ「あぁ!?」
ルリ「ミイラ取りがミイラに!?カザナミちゃん、今はそれどころじゃないよね!?」
カザナミ「わかってるわよ。これ使うから目を積むんなさい…よ!」
カザナミが閃光玉を投げた瞬間、まばゆい光が洞窟内に広がった。
ゴブリン「眩しいプゴ!見えないプゴ」
カザナミ「今よ!って、ローゼン、あんた、目を積むらなかったわね?」
ローゼン「見えないよぅ。見えないよぅ」チラッ
シュウガ「あれ、嘘だぞ?」
カザナミ「知ってるわよ」
ローゼン「えぇー、つまんない」
ルリ「嘘だったの!?」
シュウガ「悪い、信じてるやついたわ」
カザナミ「まぁ、とりあえず」
シュウガ「やるか!」
シュウガ達は目の見えないゴブリン達に総攻撃を仕掛けた。俗に言うイジメというやつだろう。
ゴブリン「…」
カザナミ「さて」
ゴーチェ「ひぃ!」
シュウガ「大人しく捕まっとけ」
ゴーチェ「くっそぉぉぉお!」
悪人ゴーチェはお縄についた。
ゴーチェをティリアに渡すと、ティリアから不思議な杖をローゼンに渡された。
ローゼン「コレなんです?ティリア姉さん」
ティリア「杖よ。たぶん、ローゼン君が使えると思うわ」
カザナミ「ん?ローゼン君、それ見せて」
ローゼン「あ、はい」
カザナミはローゼンに渡された杖を触った瞬間に背中に背負っている石化している弓が「ドクン!」と脈打ったのを感じた。
カザナミ「ローゼン君、ありがとう…」
ローゼン「あ、はい、なんか様子おかしくないですか?」
カザナミ「コレのせいよ…」
カザナミは背中から石化している弓を見せたはずだった。しかし…
シュウガ「なんだ?この赤紫に光る弓は!?」
ルリ「すごい」
ローゼン「俺の杖もなんか共鳴してるみたいだ。すごく脈打ってる」
テレナ「その弓の名前は”凱弓エクゼバード”よ」
カザナミ「テレナさん、知ってるんですか?」
テレナ「えぇ、伝説の武器の名前は二つしか知らないわ。スナイパーとハイウィザードのしか知らない」
ローゼン「つまり、俺のは…」
テレナ「そのうち、覚醒すると思うけど、名前は教えとくわ。”妖杖ファントム”それが、この杖の名前よ」
バルナ「俺も知ってるぞ。一つだけだがな。”重剣グランド”だ」
シュウガ「バルナ隊長、それは何用なんですか?」
バルナ「グラディエーターだ」
カザナミ「ロココ鉱山村の人は文献があるって言ってたわ」
シュウガ「パラディン専用の武器を見てみたいぜ」
バルナ「パラディン専用は確か”聖剣”って付いたはずだぞ」
カザナミ「あとは特殊な能力の開花ね」
シュウガ「特殊な能力?」
カザナミ「私の左目みたいなやつよ」
シュウガ「あぁ」
ここに”妖杖ファントム”と”凱弓エクゼバード”が揃った。シュウガとルリとローゼンは特殊な能力を開花させるのかはもう少し先の話。
バルナ「そうだ、お前ら」
カザナミ「はい」
バルナ「忘れられた洞窟を知っているか?」
ルリ「それって、ローゼン君が迷ったとこ?」
ローゼン「はい、その通りです」
シュウガ「知ってるというか一度行ってます」
バルナ「そうか、知らないのはカザナミだけだな?」
カザナミ「えぇ」
バルナ「そこの最奥で冒険者が返り討ちにされてるらしい」
シュウガ「ベテランもっすか?」
バルナ「いや、ベテラン達には他の調査を任せているのでな。お前達に頼みたいんだ」
シュウガ「いいっすよ。な?」
ルリ「はい」
ローゼン「しょうがないですね」
カザナミ「はぁ…行かないと連れてかれそうだから行くわよ」
シュウガ達はロココの街をまず目指し、陣地を出た。
しかし、ロココ鉱山村に着いた時に何か武器と武器がぶつかる音に気付いた。
カザナミ「こっちね」
シュウガ「坑道は平和になったのにまた行くのか?」
???「やっと見つけた」
カザナミ「貴方は…」
シュウガ「あぁ?ゴブリンだよな」
ゴブリン兄貴「さぁ、死んで行けプゴ」
カザナミ「え!?手が勝手に!?(え?頭に技名が流れ込んでくる)凱旋?」
カザナミが技名を言うとゴブリン目掛けて矢を放ち、ゴブリンの前で真上に飛んで行った。
ゴブリン「プゴプゴ、外したプゴ」
カザナミ「まだよ、この技は…」
その瞬間、ゴブリンがいる所に大量の矢が降り注いだ。
シュウガ「やば…」
ローゼン「まだ、降り注いでるよ?」
カザナミ「見ればわかるわよ」
ルリ「カザナミちゃん、大丈夫?」
カザナミ「ほっときましょ、行くわよ」
カザナミの攻撃が止んだのはカザナミがロココの街に着いた時だった。
順番がおかしい?小説上仕方なくなっただけです。
伝説の武器についてですが、近々、まとめて、主な設定に加えときます。
次回は忘れられた洞窟編です。お楽しみに!