イルーナ戦記〜四つの意思〜   作:弥生の一矢

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魔女リタとの出会いです


第4話 暗い森の奥に住む者〜魔女との出会い〜

 

シュウガが”聖剣アーサー”を手にした後、バルナに報告をした。バルナは”聖剣”を見るなり、興奮して持たせてくれと懇願したが、シュウガが手放した瞬間に地面にズドンという効果音と共に突き刺さった。周りにいたカザナミとローゼンとルリは沈黙し、ティリアは目を丸くしていた。

その後、ティリアのお願いでロココ鉱山洞窟、ロンファ山脈、ロココの風穴、忘れられた洞窟のモンスター大量発生の沈静化を請け負い、カザナミは風穴、シュウガはロンファ山脈、ローゼンはロココ鉱山洞窟、ルリは忘れられた洞窟へ向かった。カザナミとシュウガは速攻でそれを終わらせ、残り二人の手伝いのためにそれぞれ向かった。カザナミは風穴に行った際にあるモンスターをついでに狩っていた。それはドラギストである。シュウガはローゼンの手伝いを終えて陣地に戻ると既にカザナミとルリがおり、「遅い」と言われた。

 

バルナ「そういえば、ロココの街のアレンという学者は知っているか?」

シュウガ「あ、はい」

バルナ「その者からお前たちに調査依頼だ。すぐに向かってやってくれ」

カザナミ「ちょっと待って」

バルナ「どうしたんだ?」

カザナミ「ディフェンスの仕方が上手くいかないから、バルナさんに教えてほしくって」

バルナ「そんなことならお安い御用だ」

カザナミ「シュウガも教われば?まぁ、私はどっちでもいいけど」

シュウガ「お前が言うと意味深なんだよ。バルナ隊長、俺にもよろしく頼む」

バルナ「わかった。二人ともついて来いよ」

カザナミ「はい」

シュウガ「あぁ」

 

10分後…

 

バルナ「はぁ…はぁ…はぁ…ま、待て、わかった。これで問題ないはずだ」

カザナミ「バルナさん、鈍ってきてるんじゃない?最近、戦ってる?」

シュウガ「カザナミ!バルナ隊長、すみません。ディフェンスの仕方伝授ありがとうございました」

バルナ「いや、カザナミは事実を言っただけだ。気にするな」

カザナミ「あ、そうだ。シュウガ」

シュウガ「(俺、先輩のはずなんだが、こいつ何故呼び捨てなんだ?)なんだ?」

カザナミ「コレいる?」

 

カザナミが持ち物袋から取り出したのは、スキル書である。しかも、”守りの秘儀Ⅲ”ともう一冊出してきた。

 

シュウガ「こっちはいr…あ!」

ひょい。

カザナミ「いる?とは聞いたけど、あげるとは言ってないよ」

シュウガ「てめぇ」

ルリ「シュウガくん」ゴッ

シュウガ「あ、あれ?」

カザナミ「いったぁい、何するの、ルリちゃん」

ルリ「少しは素直になったら?」

カザナミ「う…」

 

カザナミはシュウガに2冊のスキル書を渡した。

 

シュウガ「そういえば、カザナミ。お前のスキル書は?」

カザナミ「もう読んだよ。あと、コレも拾ったからあげるね」

シュウガ「なんだこれ?クリスタか?」

カザナミ「でも、形が違うんだよねぇ。それにこの形どこかで……あ!それ!」

 

カザナミが指差したのは、”聖剣アーサー”だった。

 

シュウガ「これがどうし…あ!形がピッタリだわ」

バルナ「ん?それは”聖龍インドガンド”のクリスタだ」

カザナミ「聖龍と聖剣?なんか関係ありそうね」

シュウガ「とりあえず、はめこんでみ…」

 

バチッ!

 

シュウガ「うぉ!?」

カザナミ「拒否されたわね」

シュウガ「俺が持つに相応しくないからかな?」

カザナミ「それはあるかもね。私も例外じゃない」

シュウガ「なんでだよ、たまにその弓の力使ってるじゃんか」

カザナミ「あ〜、あれね、手が勝手に動いてるの。一種の洗脳みたいな感じ?」

シュウガ「なに!?まぁ、武器が所持者を選ぶなんてな」

ローゼン「ねぇねぇ」

シュウガ「なんだ?」

ローゼン「ルリちゃんが…」

シュウガ「ん?」

ルリ「……」

カザナミ「どうしたの?」

ルリ「みんな伝説の武器持ってるからって話盛り上がってるけど…私、持ってないんですからね!!」

カザナミ「知ってるし、ちゃんと情報収集はしてるよ」

シュウガ「それで、なんかつかめたのか?」

カザナミ「聖剣と同じで闇の世界にある…だけかな」

ルリ「名前は?」

カザナミ「”蘇杖ヒカラル”だったかな」

ルリ「名前可愛い!私選ばれてるかなぁ!?」

カザナミ「それは知らない」

ルリ「むぅ…」

 

その後、一行はロココの学者であるアレンに会いに行った。

 

アレン「なるほど、バルナさんが言ってたのは君たちでしたか」

カザナミ「言ってたって何を?」

アレン「それは評価ですよ。好評でしたよ?」

カザナミ「ふぅーん。それで依頼って?」

アレン「あ!そうでした。風穴はわかりますか?」

カザナミ「この前、遊びに行った」

シュウガ「カザナミが問題ないなら大丈夫だろうな」

カザナミ「シュウガだと心配だけどね」

シュウガ「あぁ?」

ルリ「二人とも?」

ローゼン「ははは…」

アレン「ここに石版があるんですが、これ何個か合わせると文字が読めそうじゃないですか?」

カザナミ「そうね、一個はここにあるし」

シュウガ「ん?おい、カザナミ」

カザナミ「何よ」

シュウガ「あるのか?」

カザナミ「あるわよ。この前の風穴討伐で堕ちちゃって、下層でちょい狩猟してきたら、なんか拾ったのよ」

ローゼン「カザナミちゃんにしては珍しいよね〜」

シュウガ「確かにな」

カザナミ「珍しいってどういう意味よ。まるで私が必要ないものは拾わないみたいじゃない」

シュウガ「違うのか?」

カザナミ「はぁ…もう手伝わないわよ?」

ルリ「まぁまぁ、カザナミちゃん」

カザナミ「じゃあ、私はルリさん連れてあるとこに行くわね。あとは二人でがんばって」

シュウガ「はぁ?どこに行くか言えよ」

カザナミ「魔女に会いに行くのよ」

アレン「魔女に会いに行くのですか!?」

カザナミ「ある物を作ってもらうのよ」

 

そんな話をしていると駆け足でカザナミ達に向かってくるものがいた。

 

「申し訳ございません!少しよろしいでしょうか?」

アレン「どうしました?」

「貴方がシュウガ様ですか?」

カザナミ「呼んでるわよ?」

シュウガ「俺がそうだが、なんだ?」

「この近くに湿原があるのですが、急にモンスターが暴れだしまして、今、ティリアさんが食い止めています」

カザナミ「大変ね」

シュウガ「どこだ?案内しろ」

「はい、こちらです」

シュウガ「よし、いくぞ、ローゼン、カザナミ、ルリ」

カザナミ「私とルリさんはパスよ」

シュウガ「あぁ?ティリアさんが危ないなら助けないと…」

カザナミ「だから、私達にはやることがあるの!急いだ方がいいと思うけど?」

シュウガ「だったら…」

ローゼン「シュウガさん、行こう。ティリア姉さんを救ってから考えよう」

シュウガ「チッ…あとでここに集合だ。いいな?」

カザナミ「えぇ、構わないわ」

 

シュウガとローゼンは湿原に向かい、カザナミとルリは魔女狩りの森へ入って行った。

 

カザナミside

 

カザナミ「暗いわね」

ルリ「そうだね…(うわぁ!!なんでカザナミちゃんと話すと話がすぐ終わっちゃうのよ!話題…話題…)」

カザナミ「あそこよ」

ルリ「ふぇ?あの家?」

カザナミ「そうよ」

ルリ「なんかカザナミちゃん、知ってる人に会うみたいな感じだよね?」

カザナミ「そう?まぁ、親戚のおばあちゃんではあるんだけどね」

ルリ「そうなの!?」

???「そろそろくる頃だと思ったわ」

カザナミ「お久しぶりです。お元気でしたか?」

???「そうね、元気よ、貴女よりは」

カザナミ「まさか、バレてます?”リタさん”」

リタ「私に隠し事はできないわよ?また能力使ったわね?しかも、時間跳躍なんて(ボソ)」

カザナミ「今、なんか言いました?」

リタ「いいえ。で?何か用があるんじゃない?」

カザナミ「あ、そうでした。レンズって作れます?」

リタ「レンズ?どんな?作るにしても鉱石的な物が必要になるわよ?」

カザナミ「作れるんですね?」

リタ「えぇ、簡単よ」

ルリ「やったね、カザナミちゃん」

 

カザナミはリタに”蒼岩石”を見せ、それを素材にレンズを作ってもらった。

 

リタ「そう…貴女はビショップになるのね」

ルリ「え!?なんでわかるんですか!?」

カザナミ「リタさん、癖が出てますよ」

リタ「あら、ごめんなさい。つい、未来の姿を見てしまったわ」

ルリ「私、伝説の武器を探してるんです。何か知ってますか?」

リタ「知ってるわよ」

カザナミ「は?」

リタ「貴女だって知ってるんでしょ?本当は」

カザナミ「う…」

ルリ「え?え?どういうこと?」

リタ「この子は貴女に隠してたのよ。在りかをね」

カザナミ「だって言ったって行き方がわからないんだもん!」

ルリ「在りかを教えて!カザナミちゃん!」

カザナミ「う…わかったわ。在りかは”闇の領域の最深部”よ」

ルリ「闇の領域?それってアレンさんが研究してる?」

カザナミ「そうよ」

 

カザナミはルリに”蘇杖ヒカテル”の在りかを教えた。カザナミとルリはリタに挨拶をし、ロココの街に戻った。

時は少し遡り、シュウガ達はというと…

 

シュウガside

 

シュウガ「…(イライラ)」

ローゼン「…(うわぁ、機嫌悪すぎでしょ!?)」

「あそこです!」

ティリア「貴方達!湿原の沼に気をつけて、私も足を…」

シュウガ「チッ…」

 

シュウガは敵を見据えると勢い良く飛び出し、一撃を加えた。

 

シュウガ「消えろ!!」ザシュ!!

ローゼン「…(カザナミちゃんに後で謝らせないとこれはマズイんじゃ…)」

シュウガ「おい、ローゼン」

ローゼン「なに?」

シュウガ「こいつら回復してやれ」

ローゼン「……前に言いませんでしたっけ?」

シュウガ「あ?」

ローゼン「わかりましたよ、しますよ」

 

ローゼンは敵に襲われていた人たちを回復させた。

その後、その者達からある物をもらった。

 

「ありがとうございました。実はこんな物が見つかって、それを調べようとしたらモンスターが襲ってきたんです」

シュウガ「どれだ?」

「こちらです」

シュウガ「ん?これ、石版文書の欠片じゃね?」

ローゼン「合わせてみよう」

シュウガ「右下の部分みたいだな」

「こんなのが欲しかったのですか?」

シュウガ「あぁ、探してるんだ」

「それなら、ここよりロココの街寄りの平野に同じような物が落ちてましたよ?」

シュウガ「いくぞ、ローゼン」

ローゼン「へーい」

 

シュウガとローゼンはロココ平野で石版文書の欠片を見つけ、4つ全てをくっ付けると光を放ち、一つの石版文書になった。それを持ってアレンの元へ向かった。

 

-現在-

 

シュウガ「おい、カザナミ。ちゃんと成果はあるんだろうな?」

カザナミ「私を誰だと思ってるのよ。ほら、蒼のレンズよ」

アレン「どれどれ……おぉー、これは古代文字ですね」

カザナミ「よろしくね…」

シュウガ「なにやってんだ?」

カザナミ「伝書鳩を知らないの?」

シュウガ「だから、なんで伝書鳩なんか…」

カザナミ「私が帰るからよ」

シュウガ「は?帰る?どこに?」

カザナミ「ディールの里よ。私、あそこで育ったから」

ローゼン「へぇ、カザナミちゃんってあそこの出身なんだ」

アレン「なら、話が早いですね。このメモを族長に聞いてみて下さい」

カザナミ「族長が会ってくれればね」

 

カザナミ達はディールの里に向けて歩き出した。

 




魔女リタ→カザナミの親戚
ディール族長→カザナミの育て親
にしました。今後に期待ですね
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