【Fate/kaleid ocean ☆ イリヤの奇妙な冒険】   作:荒風

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『9:Impact――衝突』

 

【魔術協会所蔵の一資料より】

 

 

 神秘―――魔術の概念において、古きもの、秘されているものほど強い、という基本法則がある。10の力を持つ知識があるとして、それを2人の者が知れば、1人の持つ力は5となる。5人が知れば、1人の持つ力は2に下がる。知識ある者が増えるほど、本来の力が分散されてしまうのだ。

 たとえば武器。物理的な強度であれば、現在の技術で生み出されたものの方が強いだろう。

 しかし、魔術や悪霊といった物理に寄らぬものに対抗するためならば、より古い武器の方が、質として強い。

 

 500年も昔の武器であれば、存在するだけで、現在最高峰の魔術師が張った結界でさえも破壊できるだろう。

 1000年の時を生きた幻想生物であれば、魔法にも匹敵する威力を誇るだろう。

 数世紀程度の年月の厚さでさえ、現在の魔術師にとっては圧倒的な壁となる。

 

 かつて、『柱の男』と仮称される、1万年から10万年という、星座の形さえ変わるほどの年月を生きた存在に対して、魔術協会はなんら対策を打つことはできず――

 

 

   ◆

 

 

 ペガサス。

 幻想生物として、最も有名なものの一つであろう。

 ギリシャ神話を出典とし、鳥の翼を備え、自由に大空を駆ける駿馬。

 

 その一撃――否、まだ一撃と言うほどではなく、肩慣らしに少し突っ込んでみた程度であろう。そうでなければ、

 

「い、いたたたた………な、何なのアレ」

《ふう………全魔力を防御につぎ込んだおかげで、命拾いしましたねー》

 

 生きていられるはずはない。

 イリヤと美遊は、気が付けばドームの外に出ていた。ドームの壁はペガサスによる突進で砕け、再生もできないほどの大穴が開いており、二人はその穴からはじき出されたようだ。

 

「サファイア………あれは本当にペガサスなの?」

《はい、美遊さま。残念ながら、幻でもなければ、形だけの偽物でもありません。正真正銘、神話に登場し、伝説を刻んだペガサスそのものです》

 

 一度突進し、イリヤたちを吹き飛ばし、地に転がした後、夜空に舞い上がったペガサスを見上げ、美遊は、声に恐怖を滲ませて問いかけ、サファイアは非情な答えを返した。

 

《これはまずいですねー。しかし、どうやらライダーの正体ははっきりしました。ペガサスに関連する英霊で、女性。しかも、その眼を隠しているとなれば、まず該当するのは一人しかいません》

 

 ルビーは考察する。

 ペガサスに跨るライダーの正体を。

 

《天馬ペガサスは、英雄ペルセウスがとある怪物の首を切り落としたとき、その血の中から生まれたとされています。その怪物の名は、メデューサ。ゴルゴン三姉妹の末、石化の魔眼を持つ、有名な反英雄です》

 

 メデューサは本来美しい女性であったが、女神アテナの呪いにより、蛇の髪と猪の牙を持つ、醜い怪物となったという。その視線には人間を石にする魔力があり、倒しにやってきた戦士たちを尽く石に変え、返り討ちにしてきた。だが、神々の助けを得た英雄ペルセウスについに討たれ、その時生じた血から、ペガサスは生まれたという。

 神話の伝承がどこまで真実かは不明だが、特徴から考えても、ライダーの正体がメデューサであることは間違いあるまい。

 本来、人を超えた偉業をなす者を英雄というが、その英雄と敵対することで、英雄の力を表す存在を反英雄と呼ぶ。メデューサはその代表格と言えた。

 

「でもメデューサって、髪の毛が蛇の怪物じゃなかったっけ?」

《今明かされる、衝撃の真実! ということですかねー。書かれたことと事実が違うというのは良くあることですよ。今はそんなことよりも、どう戦うかに集中しましょう》

「ど、どう戦うかって言っても………」

 

 いい戦い方がまるで思い付かないイリヤに、しかし敵は待ってくれはしなかった。ペガサスの鼻先がイリヤに向けられ、狙いがつけられる。

 

「うわわわわわわわあっ!!」

「くっ!」

 

 イリヤと美遊は、痛む体を動かし、まずは逃げの手に出た。

 

「ひいいいいいっ!!」

 

 人のいない深夜の住宅街を、二人は全力で走る。かすりでもすれば、ダンプカーに撥ねられるよりも酷いことになるだろう。

 イリヤはまさに必死であった。

 

「サファイア」

《はい》

 

 美遊はもう少し、建設的な行動を取ろうとした。逃げながら、時折、ステッキを使って背後に魔弾を放つ。しかし、さすがに走りながら背後の相手を狙い撃つことは難しく、容易くかわされてしまう。

 

「駄目………どうする」

 

 二人の魔法少女に、今のところ打つ手は無かった。

 

   ◆

 

 一方、ドームの中に残された凛とルヴィアの戦いも、まだ続いていた。

 

「【スタンド使い】………知っていますわ。けれど、私の知っている【スタンド】と随分違うようでしたわ」

 

 その返事に凛は少しだけ驚く。【スタンド使い】は珍しいうえに、魔術の研究に有用とはいえない。なにせ、【スタンド】は【スタンド】でしか干渉できないという性質上、魔術で捕縛したり観測したりすることができないのだ。しかも、魔術と比べて強いとも便利ともいえず、結局は大した評価を得られていない。

 そんなマイナーでマニアックな異能を、ルヴィアが知っているとは思わなかった。

 

「【スタンド】は一人一人全く違う能力よ。基本的な同一のルールはあるけれど、そのルールでさえ例外は存在する。今のはおそらく、《遠隔操作型》で《物質同化型》。力はそう強くないけど、遠くから操れるタイプ。本体はこの建物の外にいるでしょうね。【スタンド】は【スタンド】でしか傷つけられないから、魔術は通用しない」

「こちらは防ぐことしかできないと?」

「いいえ、今回は違うわ。【スタンド】は【スタンド使い】にしか見えない。霊的なものを見えるようにする魔術を使えば見えるけれど、さっきの【スタンド】は、魔術を使わなくても見えた。これは、実際にある物質と同化する、《物質同化型》の特徴。こちらの攻撃でダメージを負うことはないけど、体を壊して戦闘不能にすることはできるはず。次に姿を見たら、派手にブッ飛ばしてやれば、身動きできなくなるわ」

「………貴方、随分詳しいんですのね」

 

 今度は、ルヴィアが凛の知識量に驚く。時計塔の資料にも、それだけのことが載っているかわからないほどのことを、凛は知っているようだった。

 

「ま、【スタンド使い】は10年前から知っていてね」

 

 凛は、少しだけ、10年前の『戦争』を思い出していた。

 しかし、思い出に浸る余裕はなく、足元の床から微かな震動が走った。

 

「!!」

 

 凛はとっさにジャンプする。強化された脚力は2メートルばかりの跳躍を見せ、床から突き出た1メートルほどの鋭い針をかわしきっていた。

 

「このっ!」

 

 凛とルヴィアが同時に魔弾を放つ。だがその攻撃を、針はグニャリと曲がることで器用にかわし、床へと融け込むように姿を消す。

 

「なかなかいい動きをするようですわね………これは攻撃を当てるのは、中々骨ですわ」

「けど、先に外に出て行ったイリヤたちを、早く助けてやらなきゃいけない……あまり時間はかけていられないわ」

 

   ◆

 

 黒衣の怪人はライフルを構え、銃口をゆっくりと動かす。目を、耳を、全ての感覚を費やし、周囲を探る。しかし、『獲物』をとらえることはできなかった。

 

「―――逃ゲラレタ、カ」

 

 その事実を認め、『ミセス・ウィンチェスター』は銃を降ろした。

 

 周囲は、激戦によって生まれた炎が地を這いまわって闇夜を照らし、砕かれた機材や、建築物の残骸が散らばっている。『ミセス・ウィンチェスター』が襲撃した一団が使っていた、テナントのなれの果てだ。じきに炎に呑み込まれ、すべて灰燼と帰すだろう。

 

「少シ惜シイガ、仕方ナイ。当初ノ目的ハ果タセタノダカラ、良シトスルカ」

 

 先ほどまで戦っていた、褐色の肌の男の協力者の戦力は充分に削れた。戦闘能力はない連中だったが、技術に優れ、情報収集などのサポートはとても巧みであるという話だ。放っておくと厄介であった。

 

「羨マシイ話ダ。私ニモ、コンナ便利ナ手足ガアレバヨイノニナ」

 

 黒衣に身を包む怪人は、耳障りな甲高い声で、聞く者の心を静かに傷つけるような、温かさを持たない口調で呟いた。

 

「我ガ組織『ドレス』モ、モウ少シ人手ヲ出シテホシイモノダ」

 

   ◆

 

 敵スタンドからの攻撃に備えて、神経を集中させる凛たち。一刻も早く、こっちの敵を片付け、イリヤたちの応援をしなくてはならない。

 敵は変幻自在の厄介な相手であるが、直接攻撃ばかりを仕掛けていることからどうやら飛び道具は持たないようだ。

 そして、今のライダーの攻撃は、手加減しても壁や床ごと、対象を破壊する威力を持っているため、凛たちへの攻撃は、周囲に隠れているスタンドも巻き込んでしまうことになる。つまり、現状、ライダーからの攻撃はないと考えて問題あるまい。

 

(つまり、これは4対2ではなく、2対1が2組できているという構図。チームプレイを使われたらもっと厄介だっただろうけど、その心配はどうやらいらないわね)

 

 そう凛が思考を巡らせていると、またも床からスタンドの『腕』が伸びる。ナイフのように鋭い爪を備えた手が、凛へと伸びる。

 

「来たわねっ! ワンパターンにっ!」

 

 凛は、敢えて飛び退くのを堪えてとどまり、ガンド魔術を放った。

 伸びた『腕』が生える根元の床目がけて、弾丸が機関銃のように放たれる。

 

「ギギャッ!?」

 

 盛大に床が砕け、『腕』の先にいた『胴体』の姿がさらけ出された。破壊の余波を受けて、スタンドは空中に投げ出され、ラグビーボールほどの大きさの、呪術人形めいた異形は、困惑の声をあげる。

 この瞬間、スタンドは周囲の物体に溶け込むように変形して、逃げる手段を封じられた。

 

「今よっ! ルヴィアっ!」

「任せなさい、遠坂凛っ!! Zeichen(サイン)――! 爆炎弾七連――!!」

 

 七つの宝石が、ルヴィアの手の中で光を灯す。宝石に内包された魔力は灼熱となって解き放たれた。

 

「――え? ちょっ、強過ぎ―――!?」

「ギャッ!?」

 

 慌てる凛とスタンドの声を呑み込むように、宝石弾は爆裂した。

 

 魔術による指向性のある爆発は、放ったルヴィアには衝撃を与えずに、ルヴィアと逆の方向に向けてのみ破壊をもたらした。耳がちぎれるほどの爆音。床も壁も砕け崩れる。あと一つ、宝石の数が多ければ、このドームに張られた再生の術式も破られ、結界は破壊されていただろう。

 少なくとも、人間が巻き込まれて死なずにすむような爆発ではなかった。

 

 言うまでも無いことであるが、ルヴィアの放った宝石魔術の爆発は、スタンドもろともに凛を巻き込んでいた。いやむしろ、第三者が見ていれば、凛の方に向けて魔術を放っていたように見えたと証言しただろう。

 だが、ルヴィアは自分の成した行為に、何も後ろめたい想いは無いようであった。

 

「ふっ………貴方の貴い犠牲、無駄にはしませんわ。遠坂凛」

 

 なんともアンニュイな表情で静かに口にしたルヴィアに、

 

「ざけんなコラァッ!!」

 

 爆煙の中から飛び出て来た凛による、渾身のドロップキックが炸裂した。

 

「がふぅっ!? あ、貴方、死んだんじゃ!?」

「用心のために持ってた宝石を、咄嗟に防御に使って防いだわよ!! あの状況、あんたなら絶対、ついでに私も無きものにするだろうって思ってたら案の定!!」

 

 倒れたルヴィアに、追いうちの蹴りを仕掛ける凛に対し、ルヴィアは辛くも攻撃を避けて立ち上がり、応戦する。

 

「仕方ないでしょう!! 敵を倒すためなら、犠牲を恐れてはいけませんわっ!!」

「ならあんたが犠牲になりなさいよっ!! 私はごめんだわ!!」

「私だって嫌ですわっ!!」

「自分が嫌なことを他人にやらせるなッ!!どーいう神経してんのあんたはっ!!」

 

 今まで何度も行われ、そして、二人の付き合いが続く限り、これから何度でも行わるであろう、言葉と肉体による激しいぶつかり合いは、またしても始まった。

 空気を読まずに。

 

 

   ◆

 

「…………!!」

 

 自分のマスターのスタンドが、やられたことを察したらしく、ライダーの動きが一瞬固まる。そして、空中にとどまったまま、手綱をより強く握り締めると、天馬全体が、強い光を発し始めた。

 イリヤはその様子に思い当たるものがあった。アニメで良く見る、大技を放つ前の、エネルギー・チャージだ。

 

「ね、ねえルビー? なんかヤバげな感じなんだけどっ!?」

《今までの攻撃は、神代の幻想種、ペガサスにとってはただ撫でていた程度………宝具の力を使った攻撃は、ここからです!》

「やっぱりぃっ!?」

 

 ライダーの手の中の、手綱が極限の輝きを放つ。

 それがライダーの最強の宝具【騎英の手綱(ベルレフォーン)】。

 合成獣キマイラを退治した英雄ベルレフォーンは、女神アテナから授かった黄金の手綱により、ペガサスを自在に乗りこなしたと言う。

 その手綱と同じものかはわからないが、ライダーの宝具が騎乗する幻想種の力を跳ね上げる力を持つものであることは、確かであった。

 ペガサスがいななき、その俊足を発揮しようと全身に力を込め始めた。

 

《気をつけて下さい。千年単位の幻想種は、魔法に匹敵する神秘! 魔法少女の防御力でも怪我じゃすみません!》

 

 ルビーの真剣な声が響く。

 直後、ペガサスが太陽のように光輝き、走り出す。生きたミサイル――否、ミサイルなどという易しいものではない。物理を超えた破壊力を示す、神話の一撃。それが、イリヤたちへ襲いかかる。

 ルビーは気をつけてと言ったが、はっきり言って、気をつけようがない。

 

「ヒ、ヒイイィィ!!」

 

 イリヤは涙目になり、恥も外聞もなく、速度を更にあげてダッシュで逃げる。だが、とうてい空飛ぶ幻想種の速度を超えられるはずも無い。

 街道をぐるりと回って、ちょうどオンケルのドームの前に戻ってきたところで、

 

 

 カッ!!!

 

 

 太陽のごとき、目も潰れるほどの閃光。

 雷撃を上回る、耳がもげるほどの爆音。

 

 

 

   ◆

 

 冬木ハイアットホテル客室最上階――地上32階から、一人の男が夜の新都を見下ろしていた。

 

 男は知っている。

 

 この一級と言っていいだろう美しい夜景の中で、命と栄光の奪い合いが行われていることを。

 しかし止めるために動き回るつもりはなかった。男は巻き込まれた身であり、この町の住人でもない。たまたまここに立ち寄っただけの部外者だ。わざわざ足を使ってやる気はない。他にやることもあるのだから。

 ただ、

 

「手が届くところに手を伸ばすくらいは、してやってもいいさ」

 

 ふと呟いたと同時に、夜景の中に眩い閃光が灯った。住宅が一つ、はじけ飛んだのだ。

 

「おっと………今夜もまた派手にやっているようだな」

 

 男は肩をすくめ、

 

「せいぜいしっかりやるんだな。仮にもマスターとして、応援くらいはしてやるよ………アーチャー」

 

 

   ◆

 

 結界は消え、戦闘に使っていた領域も砕けた。

 ドームを突き破ったライダーはペガサスに乗ったまま、町の夜空に浮かんでいる。

 その下、さっきまでいたはずの場所は、瓦礫の山が存在していた。オンケルの隠れ家だった場所は見事なまでに砕け散っていた。周囲の家々から、人が出てこないところを見ると、周囲一帯に張った消音や人払いの結界はまだ健在であるようだ。

 

「ぷはっ! し、死ぬかと思ったっ!!」

「ごほっ、ごほっ! 全く、髪が傷んでしまいますわっ!!」

 

 そして、瓦礫を押し退けて、凛とルヴィアが顔を出す。埃や泥に塗れ、ボロボロであったが、致命傷は全然ないようだ。余波とはいえ、宝具の本気の攻撃に巻き込まれて死なないとは、呆れかえるような生命力である。勿論、優秀な魔術で防御した結果なのであろうが、そのしぶとさはサーヴァントに匹敵するかもしれない。

 ともかく、まだ標的が生きていることを確認したライダーは、駄目押しの攻撃を喰らわせようと、手綱を振るい、

 

「ッ!!」

 

 間一髪、背中を狙って放たれた攻撃を避けた。

 

「避けられたっ……!」

 

 悔しげな声を出したのは、瓦礫の影に隠れ、攻撃の機を窺っていた美遊だった。凛とルヴィアに気を取られたチャンスであったが、失敗してしまった。今の攻撃があたっていたら、ライダーをペガサスから突き落とすくらいはできたかもしれないが。

 

「…………!!」

 

 ライダーは勝利を確信して、凶暴な微笑みを浮かべる。一気に勝負を決めようとして、

 

「ッッ!??」

 

 彼女の背筋を、嫌な寒気が襲った。

 それは、英霊としての第六感というものであったか、本能が、危険を訴えた。

 

 だがそんな馬鹿なと、ライダーは思う。複雑な思考のできない、黒化したライダーでもそのくらいの判断はつく。

 全力の宝具が直撃して、消し飛ばないわけがない。生きていられるはずがない。

 たとえ魔法少女でも、防ぎきれるわけはない。

 前後左右のどちらへ避けても、地に伏せても、衝撃によって捻り潰されるしかなかったはずだ。

 

 大体、地上のどこにも、イリヤスフィールの気配は感じられない。

 

 地上の、どこにも。

 

「――ッ!!」

 

 そして、ライダーは気がつく。

 

 それは、神話世界において、天を制覇した幻想獣に跨る、ライダーだからこそ、想定もしなかったこと。

 

 

 

 すなわち―――自分よりも高みへの回避と、頭上からの攻撃!!

 

 

 

「ッッッ!!」

 

 天を振り仰ぐライダー。目は封じられていても、その耳、その肌は、その存在を感じ取っていた。

 そう、

 

「シューーーッ、トォッ!!」

 

 支えなき空間に浮かぶイリヤスフィールから放たれる、渾身の一撃を。

 

「―――――ッ!!」

 

 さきほどイリヤに仕掛けたものと同じ種類の攻撃が、ライダーに降りかかる。

 逃げ場なき、絶大威力。

 

 ライダーは、天馬から叩き落とされ、巨大な魔弾に押し潰されるように、大地へと叩きつけられた。

 さながら、ペガサスから落ちて身を滅ぼした、英雄ベルレフォーンのように。

 

 瓦礫を更に弾き飛ばす閃光が弾け、ほぼ同時に、主人を背中から失った天馬、光の粒子となって消えていく。

 

 そして、空にはイリヤ一人だけが残った。

 

 

 

 

 

 ……To Be Continued

 

 

 

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