イルヴァの大地でとりあえず世界一位でも目指しましょうかplus(Overdose)   作:輝く羊モドキ

14 / 17
パルミアにようやく到着しました。なんだか長かったな。


主人公が猫の神だったらもっと早く着くんだけどな(




あ、前半読み飛ばしてもらっても構いませんよ?


謁見 → 調査隊

パルミア 王の間

 

 

エレアの使者、ラーネイレは無事にパルミアのジャビ王への謁見を果たし、会見が行なわれていた。その場にはザナンの皇子サイモアとその側近、ヴァリウスも列席している。

 

「よくぞ参った、ラーネイレよ。あの小さかった腕白娘が立派に成長したものよ。この時勢にそなたの立場では楽な旅路ではなかっただろう。」

「お久しぶりです、陛下。」

ラーネイレがパルミア王へ謁見を果たす理由はただ一つ。

エレアの民への助力を嘆願するためだった。しかしジャビ王は眉間に力を入れ、渋い顔をした。

「…ラーネイレよ、残念だがその期待には応えられぬ。エレアの民にふりかかる災難については、わしも心を痛めておる。しかし、そなたも知っておろう、イェルスとエウダーナの肉薄した力関係と、その天秤のバランスを保つパルミアの役割を。」

ジャビ王は、ザナンの皇子の論に賛同する国が多く存在する情勢でパルミア国が異を唱えれば、ザナンだけでなく二大国やその他諸国すら敵となってパルミアを滅ぼすだろうと言った。

辛うじてパルミア国により保たれていたバランスは崩壊し、二大国間での戦争再開は自明の理であり、シエラ・テールを再び戦火と憎しみの炎にさらすわけにはゆかぬ。ゆえに心苦しいが協力できないと。

 

ラーネイレは王の言葉に内心で歯噛みする。

「…二つの大国のため、エレアは犠牲になれと仰せられるのですか。罪無き異邦の民の血により築かれたひと時の脆い平和のために。弱者に手を差し伸べる寛大な心は、もうこの大陸には存在しないのですか?」

 

青い髪のヴァリウスが口を挟む。

「罪が無いとは、心外な。異形の森から発生したエーテルの風でどれだけの被害が出ているか知らぬわけでもありますまい?」

 

ラーネイレは、まるで初めてその男を視認したかのように言葉を奏でる。

「いらしてたのですか、ヴァリウス閣下。確かにエーテルの風により森に異変が起きているのは事実。しかし、シエラ・テールの有史以来、何事もなく共存してきたヴィンデールの森が今になってなぜエーテルの風を呼び起こしているのか、その原因を調べずに糾弾するとは、異質なものに対する偏頗ではないでしょうか。」

「森の異変も、エーテルの風も、≪メシェーラ≫とは違う現象です。陛下、よくお聞きください。もしザナンの皇子の主張が間違っているとしたら…」「それ以上申すな、ラーネイレ。」

ジャビ王はラーネイレの発言を遮る。

「陛下、しかし真実は…」

「やめるのだ。続きは明日聞くことにしよう。今日の宿はわしが手配させる。今は…話をする時ではないのだ。わかってくれ。」

 

「陛下…わかりました。しかし明日また参ります。陛下の決断が最後の希望です。」

 

ラーネイレはその場から退席した。

 

 

 

「最後の希望とは恐れ入る。…まさか、あの娘の戯言を信じてはおりますまい、ジャビ王。」

ラーネイレがジャビ王と会見してる間、ずっと不気味に沈黙を貫いていたザナンの白子の皇子『サイモア』が口を開いた。

サイモアはジャビ王に対し、自身の長年に渡る≪メシェーラ≫の研究成果を基とする持論を述べ、「仮に、己の見解が間違っているのだとしても、異形の森の拡大が土地を奪い、醜い怪物を生み出す事実は変わらぬ。」と抗弁し、ラーネイレの身柄を自分へ渡すように要求する。

「ふん、ラーネイレが真実を握っているからか?」ジャビ王が問うた。

「私の見解こそ真実だ。あの娘に対する関心は別にある。」

さらに「強国ザナンあってのパルミアではないか」と、王に圧力を掛け、ラーネイレを引き渡させようとする。

しかしジャビ王は、ラーネイレは大切な客人である。と要求を拒み、「パルミア国はヴィンデールの森に関与しない」と述べ、強引に会見を終了させた。

 

 

王の間に残されたザナン国の二人。

「…ふふ、逃げてしまったよ。それにしても驚いた。あの娘、そっくりではないか。」

ヴァリウスも、「白き鷹に続き、ラーネイレとかいう娘。運命の歯車が回り出したのでしょう。」と答える。

皇子は嬉しそうに、

「運命など今更信じる気にもならないが、舞台が予想以上に賑やかになったことは歓迎すべきだ。ラーネイレとヴェセルには、相応の役柄を用意するように。君の手腕を信頼しているよ、青い髪のヴァリウス。」

 

 

 

------------------------------------------------------------------

 

--------------------------------------------

 

---------------------------

 

-------------

 

 

 

「あ”あ”ぁ~やっと着いたぁ~。」

「フハハハハ!フワハハハハハハ!」

私達はあれからかなり順調に歩を進め、ほぼ予定通りに王都に到着した。

時間はまだ昼、いまからなら少し急ぐ必要があるが十分に王に面通しは出来そうな時間だ。

今すぐにでも宿屋に直行したい気持ちを抑え、男の書簡をパルミア王に渡しにいく。

 

 

 

 *

 

 

 

パルミア王には比較的あっさりと会うことが出来た。

…まだ子犬のポピーを町まで護衛してた方が難しかったくらいに。

 

パルミア王は、「悪しき者がレシマスに眠る秘宝を狙うのであれば、パルミアの王の名誉にかけて阻止せねばならぬ。」といい、謝礼を持ってこさせ、私に渡した。

 

わたしにわたした。(笑えよ)

 

それはともかくとして王は、パルミアで働く意思があるならば、城の図書室にいるエリステアを訪ねろと、十分な報酬と名誉を約束しよう。と言った。

 

 

報酬はエーテル抗体のポーションと宝の地図だった。

 

悪くは無いけども…

 

 

 *

 

 

図書室は思ってた以上に広かった。普通に私が生まれたときの研究所並に広かった。それも壁で分けられてるわけじゃないから余計に広く感じた。

「フ、フハー。本、本、本、本だらけだ。」

オートスは間抜けな声を上げている。

 

 

「こんなに本があるところなんて久しぶりだなぁ。」

「うん?なんて言った?」「フハーン。なんでもないぞ!」

「貴方達、ここではお静かに。」

はい。

 

 

 

そこらにいた司書さんを捕まえ、エリステアなる人物の場所について聞きまわっていたら、意外と時間がかかったが見つかった。

私らがエリステアを見つけたときには既に話が通っていたのか、彼女は私たちの事を聞いていたらしく、すんなりと話が通った。

彼女はレシマス調査隊の副長で、王の命で洞窟を調査しているが謎と危険な魔物の存在のために調査が進んでないらしい。そこで私らのような冒険者に力になってもらいたいそうだ。

二つ返事で了承する。

私達に与えられた最初の仕事は、レシマス探索の協力者の捜索だという。かの者からの音沙汰が数週間全くないそうだ。そこで、私たちはその者との接触を試み、彼の足取りをつかみ、エリステアに報告をすればいいとのこと。

 

簡単じゃないか!

といってもその者はレシマスの16階層以降にいると思われ、そこまで潜るのはめんどくさいなぁとも思うのだった。(普通のネフィアの階層は深くても6階層。つまり16階層も潜るとなると、普通のネフィアなら3~4回は踏破できることになるから割に合わないかもしれない仕事だ)

 

 

レシマス4階の鍵を受け取り、ほかのネフィアを探索するついでに探すかぁとぼんやり考えてる私だった。




もし主人公が猫の神だったら

猫神「グットモーニン」
ロミ「起きたか、お前にチュートリアルをしたいところだが生憎我々は先を急いでいる。代わりにこのelonaの説明書を置いておくからしっかり読んでおくんだぞ」
ラー「じゃあ私たちは先を急ぐからこれで。もしあれだったらもう少し寝ててもいいのよ。というより寝てなさい」
猫神「え?あっはい」





ロミ「ゼェ…ゼェ…やっと…パルミアについたか…」
ラー「ハァ…ハァ…ここまで休み無しは…キツいわね…」
ロミ「だがここまで来ればあとしばらくは休めそうだ…うん?」



パ王「うむ。斥候の遺書を確かに受け取ったぞ。」
猫神「…あ、あの時の二人組」



ロミ・ラー「「貴方早すぎるでしょう!!」」





ザナンの皇子『サイモア』「ゼェ…ゼェ…ハァ…ヒュゥ…す、すまない…ヴェルニースで演説していたら…遅れてしまって…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。