今回は2話完結となっています
たまには長いシナリオも、いいものです、
それでは、ごゆっくり
ただいま戻りました。
美鈴お帰り!
フラン、疲れてるのだからしがみついちゃダメよ、
それで、美鈴、その子は?
里の離れの森で行き倒れになっていまして。
そのままでは、と思い一応連れて帰ってきました。
そう、人間かしら、
歳は…14と言ったとこね
それにしても、こんな冬に薄着なんて。
血がついてるよ…
すごく汚れてるし、
行き倒れなら仕方ないですよ。
とりあえず。中に入りましょう。
………
咲夜、傷薬持ってきて頂戴。
承知しました。
美鈴。
はい。
この子見覚えあるわ。
どこでですか?
と、その前に、あなたなぜ森に行ったのかしら。
咲夜さんにちょっとしたお使い頼まれて。あの森には珍しい果実があって、それを採りに行っていたんです
そう。
それで、この子なんだけど。
領家の子よ。
えぇー、っと、
誘拐…したってことになりかねませんよね?それ。
一歩間違えばそうなるわ。
でも、この子のこの様子を見る限り。何か訳有りな感じがするわ。
まぁ、お坊ちゃんって身なりでもないですし。何より、森で行き倒れになんかならないですし。
捨て子か、逃げたか。
お坊ちゃんが、逃げ出すなんて考えられませんけど…
あるとしたら親にせいじゃないかしら、
あら、レミィ、
レミィの部屋はいつから保健室になったのかしらね。
パチェ、まぁ、あれから紅魔館の来客も増えたんだから。人っ子一人助ける事ぐらいいいわよ。
それに、来客の対応は私の仕事でしょう。
それもそうね、
傷薬なんて使わなくても私の魔法で治せるわ。
気を失ってるのだから、下手に触れないわ。
ふーん、まぁいいわ。
それで、その人間どうするの?
里に返すってのは、流石に酷でしょうか…
宛がないなら余計辛いでしょうね。
まぁ、起きてから話を聞いてそれからにしましょう。
そうですね
…
目が覚めましたね、
おはようございます。
あ、えっと…
あの…
どうしたんですか?
ここは…どこですか?
紅魔館です。
聞いた事無いですか?
吸血鬼の…
ど、どうして。
大丈夫ですよ、むやみに殺めたり血を吸ったりはしませんから。
ほ、ほんとにですか?
ええ、そうなっても私が止めますから。
あ、ありがとうございます…
少し待っててくださいね。
あっ、そうだ…
僕は…
目が覚めたのね。
えっと、
レミリア・スカーレットさん、
と十六夜咲夜さん、
ですか?
そうよ。
名前知っているのね。
よく、主人様が話していました。
ふーん、あなたなぜ森で行き倒れになっていたのかしら?
それは…あの…
怒ってたり責めているわけではないですから、話してもらえませんか?
僕は…捨てられたんです…
捨てられた?
どうしてかしら?
物心ついて思い始めたのは8つの頃で…家族なのに僕だけ扱いが違ったんです。
そう…どんな感じだったのかしら。
まるで奴隷のようでした…
身なりも寝床も食事も、どれも貧相で床で寝たりボロ布服しかなかったり、僅かなパンだけだったり…
食事時はいつも僕だけ一人でした…
それに、何から何まで使いをやらされて、少しでも失敗をすると、主人様が鞭を打ったり…
もういいわ、
それ以上は辛いでしょう。
はい…
皿を割ってしまって…
それで…家には、いらないと…
そうだったんですね…
捨てられて…
仕方ないから里で何か出来ることはと思っていたんですが…
里で働くといってもね…
また…奴隷として働かされると思うと…里にも行けなくて…
連れて来て正解だったようね、美鈴。
そうですね。
ところで名前を聞いてもいいでしょうか?
えっと。
ハルス=エル=フリーデ…
確か母親が付けてくれた名前です、
兄と母は私のことを心配してくれていました…
ならなぜ里に行こうとしたのかしら?
戻っても…奴隷ですから…
もう苦しい思いなんてしたくないです。
そう。確かにそうね。
美鈴、咲夜とパチェを呼んで来て頂戴。
何かあったんですか?
いいから、
わかりました。
さて。フリーデ家か…
お知り合いなんですか?
そうね。
たまにうちに来て
いろんな契約を交わそうとしてくるわ。
やれ、税金や、土地のお金だってね。
里の土地を買うとかなんとか…
そんなこと言ってました…
あれは、結局霊夢が押し切って却下したわね。
そうなんですね。
下手な真似をすれば妖怪の賢者だって出てくるわ。
図に乗りすぎね、フリーデ家は、
主人様は…
我儘で乱暴で…幼稚で…何より。
人の事なんて、思ってないんです。
そうね。事実あなたがここにいるのもそのせいね。
レミリア様、今参りました。
レミィ、何かしら?
ちょっと話があるの。
美鈴、その子頼むわね。
え?は、はい。
どうしたんでしょう。
さぁ?、私にもわかりません。
時々こっちをチラ見してきますけど…
ははは、何でしょうね
咲夜準備してきてちょうだい。
はい、承知しました
さて、ハルス、あなたここで働きなさい。
えっと、えっ?
働きなさいって言ってるの
嫌かしら?
助けてもらった恩もありますし…
こんな僕でいいのなら。
でも…
安心なさい。奴隷になんてさせないわ、
執事というのが正しいですね。、
執事…わかりました。
おねがいします。
よろしい。
あなたの教育担当は咲夜よ。
彼女にも優しくするようには言ってあるけど。もし辛いようなら私に申し出なさい。
えっと。なぜレミリアさんに?
咲夜に直接言うより、私からそういうふうに命令した方が効果があるから。
あなたはまだ子供、
ですから無理は禁物ですよ。
はい、ありがとうございます。
さて、ハルと呼びましょうか。
ハルスでは、少し面倒だし。
ハルですね。わかりました。
フラン、隠れてないで。
こちらに来なさい。
はい。お姉さま
まずはお互い挨拶からね。
レミリアお姉さまの妹の、
フランドール・スカーレットよ。
よろしくね。
ハルス=エル=フリーデです。
この度紅魔館の執事になります。
今後よろしくおねがいします。
よろしい。
それじゃ、
咲夜のところに行きましょうか。
はい。
………
来たわね。
これを着てもらうわ
す、スーツ?
近いものはあるわね。
でもこれは執事用の特殊な服よ。
執事用のものなんてあるんですね。
いいから、来てみなさい。
…こんな感じでしょうか
似合ってるじゃない。
いいわよ、様になってる
これから、ここで働く時にはこれを着て仕事をしてもらうわ。
わかりました。
さて、それじゃ、
早速、基本から教えてあげましょうか。
次話も読んでいただけたら幸いです