物語館   作:むつさん

34 / 100
題名がね…思い浮かばないよ…

かなーり考えた末これだからホントだめよ…

どうも悠樹です。
一月以上空きましたね。
お気に入りしてくれた皆様、お待ちしていただいた皆様
申し訳ないです。

久々の執筆でした。

それではごゆっくり


乗り越えた先にある愛

霧の湖、その近くに氷精がいた。

 

チルノという名のその妖精、

大妖精と一緒によくいたずらをしている。

 

人里に行ったある日のことだ。

 

氷精、チルノは人間に恋をした。

 

年頃は20ほどだが、しっかりしていて真面目な青年。

働く姿と、妖精達がいたずらをして、彼に叱られたあとのその優しい姿に惚れ込んだ。

 

これはその二人の物語だ。

 

 

 

「大ちゃん…」

 

「ん?どうしたの?」

 

「あたい、人間が好きになっちゃたんだけど…」

 

「チルノちゃん、人間に恋してるの?」

 

親友でもある大妖精に恋を打ち明ける

 

「そうなんだけど…でもあたいたち、妖精だし…」

 

「そっか…そうだよね…」

 

困惑するチルノ、しかしその人間は決して悪い人間ではなく、チルノがいたずらをしても暴力もなく叱ればその優しさを感じられ、褒めるときは心から褒める。

 

そんな人間だからこそ声をかけるのが申し訳なかった。

自分が妖精であり、人とは違うのだ。

 

「なんて言われるかな…」

 

「でも、わからないよ。あの人優しかったし。きっと、嫌われはしないと思う。」

 

「そうだといいけど…」

 

それ以来、チルノは人間が気になって、いたずらをしなくなった、

小さな小細工はしている。

もちろん人間もそれはわかっている、

 

時には顔を合わせる時もあり。

その度チルノは何故か恥ずかしくなり。

人間もチルノの様子に気づき始めていた。

 

 

ある日のことだ。

人間が夜空を眺めていた時。

なにかが視線を通り過ぎた。

「呼んでるのか?それとも…」

 

でも人間にはそれがなにかわかっており。

その先に向かった。

 

その頃チルノは星も月も輝く夜空を胸を焦らしながら静かに見上げていた

 

人間に恋をした、何もかもが初めてで、不安と好奇心とが混ざり合って、とても苦しくもありそして嬉しくもあった。

 

 

 

チルノが霧の湖で静かに座っていると、

隣に人間が座りこんだ。

 

「君に呼ばれた気がした。」

 

「呼んではいないけど。でも来たんだね。」

 

「いつもここにいるのか?」

 

「お気に入りの場所だから、よくここで大ちゃんとも遊ぶし」

 

「そうか、向こうの館が紅魔館だったかな。」

 

「うん。例の吸血鬼がいるね。」

 

そんな他愛もない会話をしていた。

チルノにはそれがとても嬉しくて、

でもいつまでも打ち明けられない苦しさがあった

 

「ねぇ。あんたはさ。どうにも思わないの?」

 

「なにが?どういうことなんだ?」

 

「あたいは妖精なんだよ?力さえ使えばあんたなんて…」

 

「僕なんてどうにでもできる、って言いたいのか?」

 

「…わかってて、ならなんで、あたいたちを叱ったり褒めたりするのさ、」

 

「さぁ、なんでだろうね。でもひとつだけ言えるのは。」

 

「ひとつだけ?」

 

「僕は君を妖精ではなく一人の人として見ているよ。」

 

「そ、それでもあたいは人とは違うし、それに力もあるからあんたなんて…」

 

「それで君が僕の運命を変えるなら、僕は君の運命を変えてしまうかもしれないね」

 

「どういうこと?」

 

「君が僕をどうにでも出来るなら、僕はそれに従うしかできない、なんたって僕は君より弱いからね、」

 

「そ、そんなの…」

 

「でもそれがどんなことであれ、それで君の運命も変わりかねないんだ。むしろ君自身が自分で運命を変えているかもしれないけどね。」

 

「な、何が言いたいのさ…?」

 

「僕は君に従う、でもそれが君を変えてしまうかもしれない。これならわかるかな?」

 

「なら、あたいは変わってもいい、だから…あたいと…私と付き合って!くれません…か?」

 

「お付き合い…か、すまないが、それはできないかもしれない」

 

「えっ…そ、そんな」

 

「既に婚約者が居るんだ、明日にはその人を向かえなきゃいけない。」

 

「そっか…そうなんだね…」

 

「だから、それはできないんだ、」

 

「わかった。いきなりこんな話してごめんね。」

 

チルノはその言葉を最後にその場を離れ夜を飛び去った。

初めての恋が実らず、悲しみが溢れ泣きながら

 

 

人間はありもしない嘘を吐いた自分を情けなく思うしかなかった。

 

過去の苦しみから恋人友人を持つことを恐れ独り身であった。それが故に何かを保つことはできなくなってしまっていたのだ。

 

二人とも感情が溢れ苦しく思うしかなかった。

 

それでもチルノは人間を想い、諦めきれず。

 

人間はその嘘を抱え込んで苦しみ

 

また振り出しにもどった

 

チルノはいたずらをして恋のことを紛らわし忘れようとしていた。

いたずらをすれば叱られる、叱る相手はいつも恋相手。好きな人に叱られ顔を隠すばかり。

 

人間は嘘を抱え込んでいるまま打ち明けることもできず、ただチルノと顔を合わせてもいたずらを叱ることその後に優しく相手をするしかできなかった。

 

お互い、すれ違うばかりでもどかしく思っていた。

 

想いを捨てきれないチルノ

 

嘘を抱え込む人間

 

二人とも耐え切れなくなっていた。

 

 

 

人間は霧の湖の近くでチルノに告白された日のことを思い出していた。

 

「何を恐れているんだろう…」

 

言葉で従うと言っておきながら逃げるように嘘を吐く。天邪鬼のようなことをしている。

そんなような気がしていた。

 

そこにチルノが横に座る。

 

「珍しいね、ここにいるなんて。」

 

「いろいろと思い出してね。」

 

「うまくいってるの?その、婚約者、って人と。」

 

「あまり答えたくはないかなぁ…」

 

「そっか、頑張ってね、」

 

「あぁ、努力するよ。」

 

「あたいはさ…あんたのことが忘れられなくって。毎日苦しいんだよね。」

 

「すまないな、俺が断ったばかりに。」

 

「でも仕方ないよね。だって、あなたには…」

 

悲しみを抑え切れず涙を流すチルノ。

それでも言葉をやめず話し続ける。

 

「あなたは優しすぎるから…いたずらをする私とは違い過ぎるもんね…」

 

「そ、そんなことは…」

 

「私は妖精、あなたは人間。そこに壁があって…どうしてもそれが怖くって…」

 

「チルノ…」

 

「人間に恋はしても…人間と恋愛はできないのかな…って…ずっと考えてて…」

 

「そんなの…種族なんて関係ない」

 

「考えるたびに苦しくなってたんだ…仕方ないことだと割りきって…それでも忘れられなくて…」

 

涙を流してうずくまるチルノを優しく抱きしめる人間。人間も耐え切れず嘘を打ち明けていく。

 

「すまなかったよ…俺が弱いばかりに…」

 

「ううん…違う、弱いのは私の方だよ…」

 

「ずっと嘘を言ってた…僕は誰かとつながりを持つことが怖くて、それで嘘を言ってた。」

 

「それって……」

 

「婚約者なんていない、ずっと君を避けてた、あの時、もし付き合いを始めてたら君を傷つけてしまうんじゃないかって思ってしまって。それで、」

 

「…そうだったんだね…」

 

「すまない…」

 

「…私と付き合って…くれますか…?」

 

「宜しく…お願いするよ」

 

「ありがとう、もういたずらなんてしないよ。だってもう寂しくないから…あなたがいるから…」

 

「僕も人を避けるのは控えるよ。そればかりではいられないから。」

 

それが二人にとって再び辛く苦しいことであっても互いに支え合いながらそしてお互いを受け入れていこうと決意している。

 

 

 

 

 

霧の湖の側の小屋

 

そこには二人の人影があった

 

男は人間だがもう一人は氷精である。

 

自分を乗り越え相手を受け入れ

 

そして変わらぬ想いと愛を手に入れた、

 

素晴らしい親愛の夫婦の姿だろう。




ご拝読ありがとう御座います。

次の予定は実はもう出来上がっております

と報告を。

今後は前の話と同じまたは被りでも関係なく執筆します。
なのでもしかしたら連続で同じキャラっていう可能性もゼロではありません。

なのでそこはご了承を。

それではまた会いましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。