物語館   作:むつさん

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どうも夢子です。

投稿ペースがおそぉぉぃ!
やばいんだよ。年内に100話目終わる気がしないよ


題名がすぐ思いついた!

ではごゆっくり


巫女と妖怪

「どう?うまく行ってる?」

 

「まぁ、こんな感じなら。」

 

博麗神社、境内に氷柱が出来上がる

 

「コントロールはうまく行ってるみたいだけど…実用性は…」

 

「わかってる。まだなんとなくなんだ…」

 

道一は妖力を操る特訓をしていた。

 

「あんた、闇雲に妖力を放ってもさっきみたいに実用性のないものしかでないのよ?」

 

「うーん…実際にどうすればいいのかいまいちわからない、」

 

「氷柱、それを出したときはどんな感じだった?」

 

「どんな…こんな感じだなと思って。」

 

「そうね。簡単に言えばイメージしたのよね。」

 

「それとは遠いけど、まぁ、そんなところ」

 

「もっと強くイメージしてみなさい、例えばその氷柱を横に広げて壁にしてみようとか。」

 

「イメージか…やってみるよ。」

 

道一は氷柱を作ると、妖力を強める。

すると氷柱は幅が出来上がり鳥居と同じサイズの壁が出来上がる。

 

「なるほど…イメージか」

 

「なんとなく、じゃだめ、自分の思うように妖力を操らないと自分のものにはならないわ、暴走すると妖力に操られてしまうからね」

 

「酒は飲んでも飲まれるな、か」

 

「ちょっと違うけど、まぁ捉え方的にはあってる。」

 

道一はまた氷を操る。

 

「例えば……こうか。」

 

氷が霊夢を取り囲う様に出来上がった

 

「一時的な囲い。相手を捕える手法ね、悪くないわ」

 

「それで…こう。」

 

道一は囲いの中に霧状の冷気を発生させる。

すると囲いの中は一気に気温が下がる

 

「寒っ…これは…相手の動きを遅めるのね…なかなかいいと思うけど…寒い…」

 

「ああ、ごめん、」

 

囲いを壊すと霊夢は日向に移った

 

「ああ…日向暖かい…氷の結界と瞬間冷却。特定の相手や力の弱いものに対してはかなり強力ね。使いどころは限られるでしょうけど」

 

「イメージってのがわかってきたよ。」

 

「ところでさっきから氷ばかりだけど、確かあんた火も使えたでしょ?」

 

「ああ、こんな感じだな。」

 

道一は火を繰ると境内の上空に大きな炎の塊が出来上がった。

 

「眩しい上に距離があっても熱気がくるほど…まるで小さな太陽ね。その様子だと火の方は問題ないかしら。」

 

霊夢はすぐさま日陰に移る。

 

「疲れたな…休憩しよう。」

 

「そうねお茶にしましょ」

 

 

二人は神社の中に戻る。

 

「今日はこの辺にしてゆっくりするといいわ」

 

「もう昼過ぎだな…朝早くからやってるから、かなり長くやってたな」

 

「それだけ、妖力も付いてきたってことよ。」

 

「そうだな。やっと妖怪らしくなってきた気がする」

 

「妖怪と言っても元人間だし、まだ何の妖怪かもわからないんだから」

 

「まあ、確かにな」

 

 

「パチュリーなら知ってるんじゃないか?」

 

魔理沙が横から話を割って入ってきた。

 

「パチュリー?」

 

「ああ、あいつなら何か知ってるかもしれないわね暇だし聞いて見るくらいいいわね」

 

「どんな人なんだ?博士か何か?」

 

「大図書館の司書かつ、大魔法使い。ってとこだぜ」

 

「魔法使いか、」

 

「ついでに氷と炎についても聞けるかしらね」

 

「かもなー。」

 

「行ってみよう。ついででも何か教えてもらえるならありがたい。」

 

「行くって言っても徒歩?」

 

「遠いのか?」

 

「まぁ、ここから紅魔館までは結構距離あるぜ。歩くのは私は勘弁だな」

 

「時間かかるのか…」

 

「どうせなら飛ぶ特訓でもするか。」

 

「飛ぶ…練習?」

 

「おう。魔力だの妖力だの、ちゃんと操れるならそれくらいできるようになる、ほら、のんびりしてないで外出るぞ」

 

魔理沙に連れられてミツは外に出る

霊夢は縁側で特訓を眺めていた

 

「んー。私がたまにやってる方法でいいか」

 

「たまに?そんなんでいいのか?」

 

「余程大丈夫、というか、普通はそれなんだよ。」

 

「普段魔理沙はどうしてるんだ。」

 

「私の場合、箒に魔力を載せてそれに乗っているんだ。だから、私自身は箒に乗っているだけなんだ、あとはバランス感覚って感じだぜ」

 

「俺の場合は、自分の体に妖力を載せて体を浮かせるってことか?」

 

「そうだな。その解釈で大体合ってる」

 

「具体的には?」

 

「まず体の真ん中、丁度胸と腹の間くらいを重心にして。体の力を抜くんだ。」

 

「うん。」

 

「そうすると、自然と体が軽く感じれるからそこで魔力…ミツなら妖力を体に載せる。そして、体に載った妖力を維持しながら体を動かすんだ。」

 

「うーん…ん?」

 

ミツは僅かに体が浮き始め。

浮遊感を感じていた

 

「おっ、浮いてるぜ、そのまま体を動かすんだ」

 

「体が軽いな、でも、これは…練習が必要か…」

 

ミツは低い位置で上下左右に動いた

 

「十分なんじゃないの、あとは浮遊状態で弾幕飛ばせたらいいわ。」

 

「うーん…なかなかうまくいかないな。」

 

「まっ、そのうちだぜ」

 

「浮くだけなら。なんとかなりそうだ」

 

「それじゃ、紅魔館に行きますか!」

 

「はぁ。仕方ないわね」

 

三人は空を飛んで紅魔館に向かった。

 

そして、寝ている門番を無視して直接大図書館に入る。

 

 

 

「あら、霊夢がここに来るなんて珍しいこともあるのね」

 

「まぁ、暇潰しよ。」

 

「隣の男がこの前の妖怪だったかしら」

 

「どうも、ミツです」

 

「魔理沙は相変わらず本目当てみたいだけど、あなた達は?」

 

「ミツが何の妖怪なのかって調べれたりできるの?」

 

「妖怪、と言ってもね。どんな能力かとか経歴が分からないと」

 

「基本的には火と氷が使える。くらい…かな」

 

「火なら、火入道とかいくつかいるわ。むしろ、鬼火、天火のような怪火とかを扱えるっていう可能性があるかしら。」

 

「氷は?」

 

「氷…氷ねぇ、数少ないと思うけど…」

 

パチュリーは本を眺めて

その後霊夢達のもとに戻ってきた

 

「考えられるのは、とりあえずジャックフロスト、雪女や雪男。あと雪山の怪物でビックフットとかもいるけど…説として薄いわね」

 

「なるほど、特に他の妖怪と関わりがない…ということはあり得るのか?」

 

「火と氷が同時に使える妖怪なんてそういないから、むしろそっちでしょ。」

 

「そうね。純粋な妖怪、霊夢はわかるかしら。どっかの花好きの妖怪、多分それと同じような感じ」

 

「あれね、ハイハイ」

 

 

「妖怪の話はなんとなく理解したよ。」

 

「あと、パチュリー、こいつに火と氷について特訓してやれないかしら」

 

「私が?貴方が特訓したほうが為になるんじゃないの?」

 

「妖怪退治の巫女が妖怪に稽古つけるってのもねぇ。それに私は妖力は使わないの、魔法とも少し違うでしょうけど、あんたは七曜を使えるんだからあんたの方が適任でしょ」

 

「まぁ、基本くらいは教えてあげてもいいわ。ここだと本棚が邪魔だから、地下に行きましょう。こあ、さっき出した本と、魔理沙の散らかした本を片付けておいて。」

 

「はーい!」

 

三人は大図書館の地下に移動していく

 

「こあ?小悪魔?」

 

「ああ、パチュリーの従者みたいなものよ、悪魔との契約ってやつ、」

 

「へぇ、てことは魔女?あっ、でも魔法使いでもそういうのはできるか」

 

「まぁね。こあはもうここの住人と言ってもいいくらいだわ。見た目によらず長生きしてるから手を出すのはおすすめしないわ」

 

「契約して呼び出してるんだからそんなことはしない、手を出すつもりはないし、そもそも俺は困ってないから」

 

「そう、困ってないのね、相手は聞かないでおくわ、命が幾つあっても足りなさそうだから」

 

地下に入り階段を下った先に扉がある、

 

「ここよ。」

 

扉を開けると。

宇宙空間のような場所が広がっており

床に当たるところにはかなり大きな魔法陣(ドーム系建築物と同じようなサイズ)が出来上がっていた

 

「あの場所の下にこんな広い場所があるなんてね」

 

「実際には魔法の一種で外観を変えているだけで、この魔法陣の外は壁なのよ。まぁ魔法陣がこのサイズだから、十分すぎるほど広いのだけど」

 

「ここなら、特訓できるんだな」

 

「ええ、確か、火と氷だったかしら?」

 

「ああ、よろしく頼むよ」

 

「霊夢は何か教えたの?」

 

「特に、自分の思うようにしなさいとだけ」

 

「なら。初めからやったほうが良さそうね、いい?あなたが使うのは魔法ではなくて妖力。それはわかるわね」

 

「ああ」

 

「魔力や妖力、霊力によって生み出され弾幕として、もしくは特別な形で放つ必殺技、それをスペルカードと呼ぶわ。」

 

「スペルカード、必殺技。ということはそう数多くないということか?」

 

「そう言う訳でもないわ。私も霊夢も沢山持っている、スペルカードはその人ごとに特徴の異なる技として成り立つものなの、まぁたまに同じ様なスペルカードがあったりするけれど、名前は違うし特徴が完全一致している訳でもないから問題はない。」

 

「なるほど、特徴か、」

 

「そう、試しにあなたの思うようにイメージして妖力を操って見なさい。何か掴めたら上出来よ」

 

「霊夢に言われたやつだな。」

 

ミツは雪の囲いを作り上げた。

 

「出来るじゃない。でもそれは弾幕ではないし、スペルカードとも言えないわね」

 

「そうか…また別のを考えないとな…」

 

「スペルカードとは言えない、と言ったけれど、スペルカードの一部として使うことは可能なんじゃないかしら?」

 

「一部?」

 

「例えば…」

 

パチュリーは同じ様な囲いを大きく作り上げ、その中に弾幕である氷塊を浮かせ動かし回した

 

「脱出不可能な囲いの中で弾幕を避けなければならない。一方的な攻撃としてとても優秀だわ。ただし、それ以外の攻撃は同時にすることは難しくなるし、力のコントロールも最初の内は難しいでしょうね」

 

「同時攻撃ができない上にコントロールが難しい、リスクが伴うな」

 

「スペルカードというのはそういうものよ、必殺技を同時に使うのはとてもとは言えないけど力の無駄遣いに近いわ」

 

「無駄遣いなのか?相手を倒すには丁度いいと思うが…」

 

「命を取り合うような戦い、ならね。そもそもスペルカードは【弾幕ごっこ】の為に作られたもの。」

 

「弾幕ごっこ?」

 

「ええ、大まかなルールとしては、被弾を防ぎながらいかに自分のスペルカードを美し魅せるか、必ずしも相手を倒すことが勝敗を決めるわけではないのよ、まぁ美しく見えないスペルカードもいくつかあるのだけれどね」

 

「なるほど…美しく見せるか、」

 

「だから、スペルカードは一枚ずつ使うの、合わせて使ってもごちゃごちゃするだけよ」

 

「確かに、そうだな。」

 

「話が逸れたけど。あなたの思うように弾幕を飛ばして。もしそれに特徴があるのならスペルカードとして扱うことができるわ。」

 

「いくつか特訓してみないとわからないな、闇雲に弾幕飛ばすだけじゃだめってことだな。」

 

「中にはただ弾幕を飛ばすだけのスペルカードもある。でもそれは極めて高度なものが多いわ。本人の知識、経験、練度、そして、弾幕を飛ばすタイミング、それらを把握仕切ってできる芸当だから。」

 

「いずれにしても。特訓したほうが早そうだな」

 

「そうね、私を狙うようにいくつか弾幕を飛ばしてみなさい。まずはそこからよ」

 

「わかった。」

 

ミツはパチュリー目掛けていくつも弾幕を飛ばす。氷の棘や火の玉など簡単な弾幕ばかりでパチュリーには掠りもしなかった

 

「弾幕を飛ばしても一方から飛ばすだけなら避けれてしまうわ。あなたも動くのよ、ほら飛びなさい。」

 

「飛ぶのはできても、飛びながらはまだ…」

 

「飛ぶのができるならあとは力のコントロールだけ試してみなさい。」

 

ミツは体を高い位置まで浮かせた。

 

「コントロール…か」

 

「森にいる弱小の妖精ですらできるんだから、あなたにできないはずはないわ。できなければ妖精以下よ」

 

「それはまずいな!」

 

ミツは宙に浮いたまま、パチュリーを狙うように弾幕を飛ばす

 

「ほら、できるじゃない。もっと密度を上げるのよ。闇雲でもいいからまずは弾幕を打つ練習よ。」

 

 

「なかなかにスパルタねぇ…」

 

霊夢は地上から二人の特訓を眺めている、

 

「なんだ?いつの間にいなくなったと思ったらミツの特訓してるじゃないか。」

 

そこに魔理沙がやってきた。

 

「まぁ、私が教えるよりかはパチュリーのほうが絶対マシだからね」

 

「霊夢だからなー。特訓してる途中で祓っちゃうよな」

 

「祓うって…あんた私をなんだと思って…」

 

「いや、霊夢の弾幕は妖怪に利き過ぎるから…」

 

「ああ…まぁね…そういえば妖怪だったわね……それにしても彼、元人間にしては覚えが早いわ」

 

「将来有望だってことだろ、良かったじゃないか」

 

「そうね、私の仕事が減るかもしれないわ、」

 

「んー、どうせ霊夢が全部持ってくんだから少し楽できる程度だろ、それに妖精が勝手に暴れてたときみたいな小規模なら、霊夢が介入しなくても終わるかもしれないぜ」

 

「まっ、そのときはその時よ」

 

「お話の途中で何ですが、あの、パチュリー様は?ていうか魔理沙さんまた本盗ってませんか?」

 

「ああ、パチュリーは取り込み中だ、それと本は盗ってないぞ?眺めてただけだ。」

 

「そうですか…どうしようかな。」

 

「取り込み中?何か実験でもしてるのかしら?」

 

話に割り込んできたのはレミリアだった

 

「今ミツの特訓をやってるのよ」

 

「ミツ?誰よそれ」

「ほら、パチュリーの向いにいる男だよ」

 

「お嬢様、どうしましょう」

 

「パチュリーに弄ばれてるわね。いい気味だわ」

 

「特訓だって言ってるでしょ」

 

「特訓ねぇ、なんでパチェが?」

 

「霊夢のちょっとしたお願いだぜ。あいつ妖怪なんだがまともに力を使いこなせてないんだと。だから適任そうなパチュリーにって訳だぜ」

 

「ふーん。実際、どんな状態なの?」

 

「簡単に言えば、やっと飛びながら弾幕が打てるようになった、くらいだわ、飲み込みは割と早いからすぐにでも実用レベルになるでしょうね。」

 

「へぇ~、霊夢が言うのだから相当なんでしょうね」

 

「まぁな、霊夢直々に特訓してるくらいだしな。」

 

「でもなんでわざわざ妖怪の世話をしているのよ。別に妖怪なら野放しでも自然と力なんてつくでしょう?」

 

「彼、元人間なのよ、あと…異世界から紫が博麗神社に連れてきた、あとはお願いねと言って紫は何処かに行ってそれから顔を見せてこない。嫌な予感がするのよねぇ…だから、一応。」

 

「また、妖怪の賢者なのね…」

 

「だから、面倒事になった時彼が何もできないままじゃ困るから」

 

「なるほどね。」

 

四人はミツの特訓を眺めながら話をしていた。

 

「一旦止め、疲れたでしょ」

 

「ああ、まぁ…」

 

二人は霊夢達のもとに行き、ミツはその場に座り込んだ。

 

「初めてこっちに来たときの特訓みたいに疲れた…」

 

「疲れたと言っても、飲み込みが早くて優秀だわ、ひとまず下等妖怪や名もない妖精程度ならもう敵じゃないわ。」

 

「パチェがそこまで言うのも珍しいわね」

 

「待たせて悪いわねレミィ、お茶でしょ?」

 

「ええ、上で待ってるわ。」

 

「まだ少し気になることがあるからその後行くから。」

 

レミリアと小悪魔は図書館に戻っていった。

 

「それで、気になることって?」

 

「霊夢、あなたが彼に指南しているとき、妖力に何か違和感はなかった?」

 

「まぁ違和感しかないわね。それが?」

 

「氷と火、どちらかといえば氷が強い。それ以外に何かあるわ絶対。」

 

「多分そうでしょうね、私も考えていたんだけど、力の引き出させ方までは知らないから放ったらかしにしてたのよ。まぁそのうちわかるでしょ、って思ってた。」

 

「なんとなく、わかった気がするのよ、ミツ、大きな氷を出しなさい。できるだけ平面で壁みたいのものをね。」

 

「ん?こうだな?」

 

凹凸のない大きな氷の壁が出来上がり

それには四人の姿とその背景が写っていた

 

「デケェなぁ。妖力が強いってことか?」

 

「潜在的な妖力は今の特訓でかなり引き出した。それではなくて、彼にはもう一つ力がある。」

 

「鏡の力、かしら」

 

「多分それだと思うわ、まだ孤立した力として出せていないだけ、今でも氷と合わせて反射鏡として出せていて十分役に立つでしょうけど、そのうち真っ当な力になるわ」

 

「鏡か…」

 

「力のコントロールは十分に出来ているわ、でも鏡の力がどんなものか理解出来ていないから、他の力を使うときに同時に出てきてしまう。疲れやすいのもそのせいよ、」

 

「鏡…鏡か…えっと…」

 

「待ちなさいミツ、離れた所で試しなさい、力が暴発されては困るから。」

 

「あぁ、すまない」

 

ミツは飛んで高い位置に行き。

目を閉じてひたすら集中していた

 

「鏡…これは違うな…火だな…火は、いいんだよ」

 

 

「あいつ何してるんだ?」

 

「多分、自分の中にある力を探しているわね。」

 

「探す?そういうのわかるのか?」

 

「私達みたいに潜在能力の高い者なら、無理な話ではないわ、火事場で出るものもあれば今のミツのように探して引き出せる時もある」

 

「なら私にもありそうだな」

 

「可能性としてゼロではないわ、ただし闇雲に探しても見つかるものじゃないのは確かよ」

 

「ならどうやって見つけるんだ?」

 

「さっき言った通り、火事場で突発的に出るか、体内の主要な力の中からごく僅かに感じるか感じないかって具合の物を探すのよ。あとはその人の脳内の働き具合の問題になる。」

 

「発見力の問題ってことね。」

 

「その通り。」

 

「もう私には追いついていけないぜ…」

 

「魔理沙はそれをする必要がないくらいしっかりと力を使いこなせていると思うから気にしなくてもいいことよ」

 

「上手く行くかしら」

 

パチュリーはミツの向かいまで行く

 

「鏡の力…こうか!」

 

ミツの目の前に大きな鏡が出来上がる、

 

「上出来よ。」

 

「なるほど…力を引き出すってのはかなり体力を消耗するんだな」

 

「あとはそれを自由に使いこなせたら十分よ。あとはいつも通り弾幕とするか特殊な形とするかってところね」

 

「ああ、また特訓だな。」

 

「あとは自分で何とかしなさい。私の役割はここまでよ」

 

「ああ、ありがとう。」

 

「まぁ、レミィも待っていることだし上に戻るわ、満足いくまでそこで特訓してていいから、霊夢、あとは頼むわ」

 

そう言ってパチュリーは図書館に戻っていった

 

「えー。結局私に振るわけ?魔理沙、代わりに相手してあげてよ」

 

「仕方ないなぁっと。」

 

魔理沙は箒に跨ってミツの向かいまで行く。

 

「実戦形式でいいだろ?そこまで特訓したんだから、あとはモノにするんだ、その方がいいぜ」

 

「まぁ、よろしく頼むよ」

 

魔理沙は星をいくつも飛ばしていく

 

「結構…避けるの厳しいな…」

 

「まだまだ行くぜー」

 

魔理沙はミニ八卦炉を構えた。

 

「あっ!魔理沙それはまだ早いってば!」

 

「ものは試しだぜ!ちゃんと避けろよ!」

 

「なっ!なんだ!?」

 

「恋符【マスタースパーク】!」

 

ミニ八卦炉からはビームのような光が放たれ、そしてミツ目掛けて一直進に伸びた。

 

「こ!こんなもの避けれるか!」

 

ミツは咄嗟に力を放つと鏡が作り出される。

 

「あっ、やべ。」

 

その鏡にマスタースパークが当たると、はね返って魔理沙に向かっていく。

 

「いやいや!それは聞いてないぜ!ちょっ、まって!うわっ!」

 

魔理沙は逃げ切れず、直撃し、光に飲まれた。

 

「なんとかなったでいいのか?魔理沙!大丈夫か!」

 

「はぁ…自業自得よ…」

 

魔理沙は床に倒れていた。

 

「大丈夫か?」

 

「ああ…大丈夫といえば…な…最低限まで抑えたはずなんだが…結構効いたぜ…」

 

「あの様子だと反射した際にカウンターによる火力の増幅が起きたんでしょ。まぁ魔理沙の負けね」

 

「そんなことがあり得るのか…」

 

「相手のスペルカードに対して使うカウンタースペルカードはいくつか存在はすると思うわ、カウンターはかなり優秀な手段だからね、私もそれを使われるのは流石に勘弁だわ」

 

「まぁ霊夢のスペルカードは威力がよろしくないもんな。」

 

「とにかくまぁ、こんなもんでいいだろ、十分強いぜ」

 

「疲れたな…休みたい。」

 

「神社に戻ってお茶入れてあげるわ。」

 

「ああ、ありがとう。」

 

三人は大図書館に戻り、

パチュリーに一言添えてから大図書館をあとにした。博麗神社に戻る途中、魔理沙はどこかに行ってしまい、霊夢とミツだけ神社に戻ってきた。

 

「疲れた…」

 

「ご苦労様。ほら、お茶」

 

「ありがとう」

 

二人は黙ったままお茶を飲んでいたが、ミツはある人物に気づいていた。

 

「なぁ。紫さん、だったかな。いるんだろ?」

 

「あら、もう私の妖力に気付けるようになったのね、感心するわ」

 

「まぁ、おかげさまでな」

 

「全く、連れてきて放置している間、紫は何してたわけ?」

 

「野暮用を済ませてただけよ。式がしつこく仕事しろって言うからさぁ…」

 

「ならこいつは何のためにここに来たわけ?」

 

「敢えて言うなら、異変が起きたときの協力者となれば良いかと思うくらいよ、深い意味はないわ」

 

「ああ…そう… 」

「なによそれ…」

 

「まぁ実質このあとも私はしばらく手が離せないから、万が一のときにはミツを使って上げなさい」

 

「あんた…まぁ、いいわ。」

 

「なんだかなぁ」

 

「それじゃ、あまり空けると式がうるさいから、帰るわ。」

 

「そう。」

 

そういうと、紫はスキマの中に消えていった。

 

「なんていうか、何者なんだよ」

 

「よくわかんないわ。」

 

「まあ、いいや。」

 

「特に意味もなくここに連れてこられて。あんたも大変ね。その上利用される立場にあったなんてね。」

 

「…そうだな…利用…か」

 

「どうしたの?」

 

「そもそも…なんで俺は妖怪なのか。それを聞くのを忘れていた。」

 

「そういえばそうね。」

 

その時、神社の襖が開いた。

 

「誰よ。声も掛けないで入ってくるのは」

 

「ああ、これは失礼、いるとは思わなかった」

 

入ってきたのは八雲藍だった。

 

「なに?居なかったら勝手に入っていいわけでもないのよ?」

 

「いや…土産物を持ってきたのだが…先程外へ出ていくのを見たからな。てっきり居ないものかと思っていたのだが。すまない」

 

「まぁいいわ、それで土産物って?」

 

「ああ、異国の菓子だ。」

 

藍が持ってきたのは紅葉饅頭だった。

 

「菓子?饅頭?」

 

「へぇー。紅葉饅頭か、久々に食べるなぁ」

 

「日本で土産物として送ることがあるというので、少しばかり使いを出して買ってこさせた。主にミツ殿への謝罪の意を込めているが…」

 

「俺か?」

 

「ああ、紫様が失礼をしたと聞いたのでお詫びにと思い。確か紅葉饅頭が好物だと…」

 

「失礼?そんなことあったか…?まぁ、好きなのはそうだが誰から聞いた?」

 

「ミツ殿のご友人から、一時これを買い込んて食べてばかりいたと聞いたのだ」

 

「ああ、間違いじゃないなぁ。ありがたく頂戴するよ。」

 

「ああ、この度は済まなかった」

 

「まぁいいよ、どの道幻想郷で生きなきゃいけないんだし、どんな形でも、」

 

「今後共、よろしく頼む」

 

「ああ、それはそうと一つ質問だ」

 

「質問ですか?」

 

「俺が妖怪になった理由ってわかるか?」

 

「ミツ殿は、一度命を落としかけている。そこから神隠しによる強制転送、その時、幻想郷で消えかけた魂の力達が奇跡的に貴方を助けたと紫様は言っていた」

 

「死にかけた…のか?ん…?」

 

「バスがトラックに衝突した時、貴方は衝撃で体の節々が砕け窓ガラスが臓を貫いていた。」

 

「はっ…なんだって…?」

 

「あのまま落ちていたら血の匂いに釣られて魚の餌食だっだろうな。」

 

「なんだと…」

 

「結果的に助けられたってことよ。」

 

「妖怪化したのもその魂達のおかげってことか。」

 

「そういうことだと思われる」

 

「まぁ…だから、いろんな力が使えるわけなんだな」

 

「ああ、そうかもね」

 

「それでは、私はこれで」

 

「ああ、紅葉饅頭のことはありがとうな」

 

藍は頷くと神社をあとにした

 

二人は暫く話をせずミツはお茶を飲んでいて、霊夢は横になっていた。

 

 

 

「霊夢、起きてるか」

 

「ん、うん」

 

「例えば…俺が悪事を働いたとして、お前は俺を祓うよな。」

 

「そうね、あんたが本当に悪かったならね」

 

 

「なんかやるつもりなの?」

 

「いや、特に」

 

「そう。」

 

「疲れたな…」

 

「こっち来て」

 

「ん?わかった」

 

ミツは霊夢と向かい合わせで横になる

 

「あんたはこれから先、どうしたいの?」

 

「…特に目的は見つからないな。」

 

「無理に探す必要はないと思うわ」

 

「まぁ…な」

 

「私だって何か起きない限り私から動く気はないし。面倒だから動くこともしない。」

 

「そうか。」

 

「それに、変に動いて空回りするとまた面倒だから、はっきりわかるまで何もしない方が良かったりするのよ。」

 

「…うん。」

 

「あんたが何をしたくてどういうふうにしたいかは好きにすればいいけど、面倒だけは起こさないで頂戴」

 

「霊夢には世話になってるしな。特に何か起こすつもりはないけど。」

 

「のんびりすればいいじゃない。あんたはまだこっちに慣れてないんだから」

 

「まぁ、そうするよ」

 

二人はそれから話さず静かに寝入り

しばらくすると二人は抱き合うようにして寄り添っていた。




あー。次の話を書き始めなきゃー。
間に合わなくなるー!

また会えたら会いましょう
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