物語館   作:むつさん

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どうも。悠樹です。

チルノのお話、多分これで五回目くらいだと思う。

偏りありすぎるだろうか…

ではごゆっくり


二人のチルノ・潜在する異変

「ふぁ〜ぁ〜…」

 

「チルノちゃんさっきからあくびばかり。眠たいの?」

 

「うーん。ちょっとお昼寝しようかな」

 

「そっか。お昼寝しよ、」

 

「うん。」

 

霧の湖の畔、岩陰で横になるチルノと大妖精。

 

二人は暫くの間お昼寝をしている。

 

はずだった。

 

……

 

「うーん…」

 

チルノは寝心地が悪く。目が覚めた

 

「うん?ん?えっ?!」

 

しかし…目が覚めて見えたのは木と雪ばかり。

 

「えっ?これどうなってるの?!」

 

寝ていたはずの岩陰もなく、隣に大妖精もいない。

 

「何よこれ…?」

 

ただ、困惑するばかりだった。

 

「おい!お前さん無事か!」

 

近くから声がする

 

「だ、だれ!」

 

「近くの村の者だよ。お前さん、雪の中で寝ちまって無事で良かったよ」

 

「村…?」

 

「おう、すぐ近くに村があるよ、ここらは賊が出るから危ないからね、ついておいで」

 

「ちょっとまって!人里のことでしょ?それに賊ってどういうことよ!」

 

「人里?お前さんこの辺の子じゃねぇのか?」

 

「そうよ!あたいは幻想郷の妖精なのよ!」

 

「幻想郷の妖精…?聞いたことはないが…とりあえず詳しい事は村で話そう、さっきも賊が徘徊してるのを見たからな危ない」

 

「う、うん。」

 

疑心暗鬼になりながらも、男についていくチルノ、

 

少し歩くと人が頻繁に歩いたとされる道につく。

 

「あとは道なりに行くだけだな。」

 

「なんにもない…」

 

「幻想郷ってのはどんな感じなんだ?」

 

「どんな感じか…?うーん…説明しにくいなぁ…」

 

「そうかぁ…まぁ後でいいか、ところで、お前さんそんな服で寒くないか?」

 

「寒くないよ、あたいは氷の妖精だから!」

 

「妖精ってのはそういうもんなのか?」

 

「んー、あたいは寒さに強いけど、そうじゃない妖怪とか妖精はいるよ?」

 

「お前さんが特別寒いのに強いってことだな」

 

「そういうこと!」

 

他愛もない会話をしていると、歩いている場所が次第に雪の溶けた道になっていた。

 

「ん…ちょっと待て」

 

「どうしたの?」

 

「足跡が多い…見慣れない足跡だな?」

 

「まさか、さっきの賊ってやつなんじゃないの」

 

「かもしれない。どこかに潜んでいるか、先回りされてるのかもな、警戒していこう」

 

「わかった。」

 

「この辺の木々は人一人くらいなら簡単に隠せてしまうくらいに大きい。足元の雪に足跡がないか注意して見るんだ」

 

と、言われてすぐ、チルノはそれらしきものを見つけてしまい、言葉も出ず男の服を引っ張った。

 

「ん?どうした?」

 

「あれって…そう?」

 

「…移動したあとならありがたいが」

 

「やばいよね…」

 

「相当な、走れるか。」

 

「飛べるからついていける。」

 

「すぐ走るぞ!」

 

男は手に持っていた猟銃を肩にかけて走り始めた。チルノは氷の羽を出して後ろを飛んでついていく。

 

ふと振り返ると人影が何人が追いかけてきていた

 

「やっぱり来てたよ!」

 

「何人くらいいる!」

 

「4人くらい!」

 

「分が悪い…」

 

「なら追い返す!」

 

「何?!」

 

チルノはその場で止まって振り返る

 

「おい無茶だ!何するつもりだ!」

 

「こういうことさ!」

 

チルノは構えた。

 

「凍っちゃえ!パーフェクトフリーズ!」

 

弾幕は見事に命中し、追いかけてきていた者達は氷に包まれ身動きが取れなくなった

 

「お前?何もんだ?」

 

「いいから逃げよ!」

 

「そうだな!」

 

二人は一気に距離を離して無事に村の前まで辿り着いた。

 

「おかえり、アル、息を荒げてどうした。それに隣の子は?」

 

「はぁ…ああ。途中でこの子を見つけてね、村に戻るときに賊に付けられて追いかけられてたんだが、この子に助けられたんだ。」

 

「間一髪だったわけか、気をつけろよ」

 

「ああ、一先ずこの子も村に入れてくれ」

 

「荷物検査は?」

 

「この格好で凶器云々を持っている風にみえるか。」

 

「いや、ないな、さあ、ようこそいらっしゃい」

 

アルと呼ばれる男とチルノは村に入った

 

「案外、広いね」

 

「人数の割には家畜と畑が充実してるからな、土地は余ってるよ」

 

「そっか、村って聞くと細々としてるイメージがあったから、なんかごめん」

 

「いや、謝ることじゃないさ、」

 

「アルや、おかえり、どうだったかね」

 

「いや、見当たらなかった。もう諦めるよ」

 

「そうかい…」

 

「何か探してたの?」

 

「家畜の豚の子が一匹逃げ出したみたいでね。何時間か前だからもう見つけるのは難しい、生きているかも怪しいしな。」

 

「賊に捕まったんじゃない?」

 

「その可能性もある」

 

「仕方あるまい、家畜の余裕はあるから、一匹逃したところで問題なかろう」

 

「まぁ、そうだな。」

 

「そういえば、名前を聞いてなかったな」

 

「あたいはチルノ!氷の妖精よ!」

 

「チルノとな…?」

 

「チルノ?」

 

「そうよ!ここって幻想郷じゃないの?」

 

「幻想郷…なるほど、賢者と同じ世界の住人なんじゃな」

 

「わかるの?」

 

「昔、わしがまだ若い頃じゃな、この村はある妖怪に助けられたことがあってな、その妖怪は自分のことを妖怪の賢者と言っていたのだ、結局、あやつは幻想郷に帰ると言ってその後から姿を見せんのだ。」

 

「それよりも、チルノって…」

 

「うむ。珍しいことがあるものじゃ」

 

「あたいがなにか?」

 

「俺の妹と同じ名前なんだ。」

 

「そうなんだね。」

 

「ああ。」

 

「アル、この子はお前のところで預かるといい。」

 

「俺か?まぁ構わないけど」

 

「幻想郷に戻るにも時間がかかるじゃろう、それ以前に戻る方法も探さねばならん。賢者が迎えに来れるなら話は早いのだが。」

 

「気づいてくれたら、迎えに来てくれると思う」

 

「うむ。それまではここにいるといい。」

 

「わかった。」

 

老婆と別れチルノはアルについていく。

 

「ここだ、さあ上がって。」

 

「おじゃまします。」

 

家の中に入ると良い匂いがしていた。

 

「ああ、もうそんな時間か。」

 

「美味しそうな匂い、お腹空いちゃうな」

 

「妖精でも腹は空くんだな。」

 

「まぁね。」

 

台所から聞こえる音が静まると少女が一人出迎えてきた

 

「お兄ちゃんおかえり」

 

「チルノ、ただいま。」

 

「あれ、お客さん?」

 

「えっと、こんにちは、でいいかな。」

 

「は、はい!こんにちは!」

 

「この子、お前と同じチルノって言うんだ。」

 

「えっ?」

 

「初めまして、あたいはチルノ、氷の妖精よ、よろしくね」

 

「う、うん、よろしくねチルノちゃん」

 

「う〜ん…」

 

「どうしたの?お兄ちゃん」

 

「ややこしくなりそうだなって」

 

「かもしれないね…」

 

二人のチルノは顔を悩ませた

 

「困ったね。」

 

「今日偶然なのか、二人とも青い服だし、身長は俺の妹が高いけど。」

 

「とりあえずご飯作ってくるから、机の用意お願い」

 

「ああわかった、ありがとう」

 

二人は食卓用の机を用意して準備をしていた。

 

「あっ、氷の妖精、なんだよな。」

 

「うん」

 

「熱いものとか食べれるのか?」

 

「熱すぎなければ大丈夫だけど。」

 

「そうか、」

 

「おまたせ。」

 

妹チルノが持ってきたのは大きめの土鍋

蓋を開けると湯気が立ち、とてもいい匂いがする。

 

「わぁ!すごく美味しそう!」

 

「久々の鍋だな」

 

「うん、少なめに作るつもりだったんだけどお客さんもいるし、追加したんだ」

 

「そうなんだ、ありがとう」

 

三人は机に向かい鍋から具を取り食べ始める

 

「んー!美味しい!」

 

氷チルノは満足気に食べ続ける

 

「ふふ、喜んでもらえて良かった」

 

「うん、うまいよ」

 

「お兄ちゃんも、ありがとう」

 

 

「二人で暮らしてるんだね。」

 

「ああ、両親は村が賊に襲われたときに亡くなっちまった。」

 

「私はその時まだ赤ん坊だったから、顔を覚えてないし…家族って思えるのはお兄ちゃんだけ。」

 

「でも、チルノも家族と言える人はいないんだよな。」

 

二人のチルノは同時にアルを見た

 

「うん、妖精チルノの方」

 

「確かに居ないけど、大ちゃんやレティさん。それに、幻想郷のみんながいるから寂しくはないかな。」

 

「そうか、仲はいいんだな。」

 

「私もお兄ちゃん以外に村のみんなと仲いいから同じかな?。」

 

「そうだな。村のみんなも仲いいからな」

 

「同じだね」

 

三人は談笑しながら食事をしていた。

この村の成り立ち、兄弟の話、幻想郷の話、それぞれ話していた。

 

「うーん!お腹いっぱい」

 

「美味しかったぁごちそうさま。」

 

「いやぁ、こんなに食べたのは久々だ」

 

三人は満足していた

 

「片付けないとね」

 

妹チルノは食器を台所に持っていく

 

「水冷たいけど平気か?」

 

「お水冷たいなら、手伝うよ」

 

「いいの?」

 

「あたいは氷の妖精だから、冷たいのとか寒いのには強いんだ」

 

「そっか、ならお願いしようかな」

 

氷チルノは教えてもらいながら食器洗いなどを手伝っていた、

 

「ほんとに平気なんだね」

 

「まあね。」

 

「ありがとう、もうあとは自分でやるから休んでていいよ」

 

「うん、わかった。」

 

氷チルノは部屋に戻ると布団が敷かれていた。

 

「もうお布団敷くの?」

 

「外も暗いからな、俺も走ったりして疲れたし腹一杯で眠たくなってきた。」

 

妹チルノも部屋に戻ってきていた

 

「お兄ちゃんはお腹いっぱいになるとすぐ眠たくなるよね。」

 

「あんまりよくないけど眠いのを我慢するのも良くないなぁ」

 

アルは布団に潜り込んだ

 

「おやすみ。」

 

「う、うん、おやすみ」

 

三人は別々の布団で寝た。

 

 

夜中、氷チルノは目が覚めてしまった。

 

「う~ん、んぅ?」

 

気がつくと同じ布団に妹チルノが居た。

 

「えっと…どうしよう」

 

「少しだけ…いいかな…」

 

「う、うん。」

 

妹チルノは氷チルノの隣の腕を掴んでいた

 

「どうしたの。」

 

「お兄ちゃんと布団を分けて寝るようになってから久しぶりで。」

 

「寂しかったの?」

 

「うん。」

 

「そっか。」

 

「チルノちゃんは寂しくない?」

 

「どうして?」

 

「だって、幻想郷のみんなと会えないのかもしれないんだよ?」

 

「そんなことない、いつか大ちゃんも気づいてくれる、賢者…紫さんも気づいてくれるはずだから。」

 

「そう、言い切れるんだね」

 

「だって、あたいは幻想郷の住人なのよ、突然消えたら誰かしら気づくはずなんだもん。」

 

「そっかそうだよね。」

 

「あたいは寂しくても我慢するって決めてるからね」

 

「なんで?」

 

「だって、寂しくて泣いても、何も変わらないもん、その分何かしていたほうが寂しさも紛らわすことができるから。泣いてたら強くなんてなれないし…あっでも、負けて悔しくて泣くことはあるかな。でも負けたってことはもっと強くなれるって思えるから、泣くよりかは笑顔で元気でいたいかな」

 

「チルノちゃんは強いね…」

 

「そうよ。あたいは幻想郷でとっても強いって有名なんだから。」

 

「そっか話聞いてると、私も元気になっちゃうな」

 

「うんうん、元気が一番だよ。」

 

「話聞いてくれてありがとう、私戻るね。」

 

「うん、おやすみ」

 

妹チルノは自分の布団に戻り寝入った

 

「本当は寂しいし帰れるかわからなくて不安なんだけどね…」

 

氷チルノは泣きそうになりながらも

そう呟いて眠った

 

 

 

「うーん…何なの…?」

 

翌日。チルノは目が覚めると外が騒がしいことに気がついた。

騒がしいと言っても聞こえる音からは楽しそうな風景は思い浮かばなかった

 

「お祭りではなさそう…なんだろう?」

 

窓を除くと刃物や棍棒を持った集団がいた。

 

「え?まさか…」

 

「チルノちゃん隠れて…」

 

妹チルノは小声で氷チルノに呼びかけた。

 

「でも、村のみんなは?」

 

「隠れてると思うから、早く!」

 

その時…氷チルノは賊の一人と目が合った。

 

「あっ、目が合った…やば…」

 

「チルノちゃん…」

 

賊は氷チルノ目掛けて向かってくる。

とっさに家を飛び出し広場の高台に乗る

 

「あんたら!この村にひどいことしたら!あたいが許さないからね!」

 

チルノの言葉を聞いて賊の中でも一番な派手な服装をした男が話しかけてきた。

 

「ほ〜?ガキが何ができるんだ?」

 

「こういうことさ!」

 

チルノは、たまたま飛んでいた野鳥に向かって弾幕を飛ばし、野鳥を氷漬けにした。

 

「何もんだてめぇ」

 

「幻想郷の妖精!チルノだよ!」

 

「妖精だぁ?またおもしれえこと言うじゃねえか」

 

「痛い目に遭う前に早く出ていけ!」

 

「やれるもんなら、やってみやがれ。」

 

「どうなっても知らない!」

 

チルノは氷の羽を出して空に飛び上がる。

 

「何?!飛ぶのは聞いてねぇぞ!」

 

「妖精だって言ったでしょ!」

 

「空に飛ばれちゃ何もできねぇ!退避!退避だ!隠れろ!」

 

「逃さないよ!コールドディヴィニティ!」

 

チルノが放った弾幕は賊達に命中した。

 

「なんだこれ…これが…この前痛手を負って帰ってきた奴ら言ってい…た…」

 

賊達は氷漬けになった。

 

広場が静かになったことに気づいて、村の人々達は家から出てきた。

 

「これは一体…?」

 

老婆が広場の賊達に気づく

 

「賊達が襲ってきたんでしょ。あたいが氷漬けにしたの。」

 

「これでは…死んでしまうのでは…」

 

「大丈夫。確かに氷みたいに冷たいけど、冷凍保存みたいな感じだから死んじゃうことはないよ」

(いわゆるコールドスリープみたいな感じです)

 

「そうか。それならばまぁよいか」

 

「チルノちゃんは、怪我はない?」

 

「あたいは大丈夫だよ、怪我一つないから!」

 

「よかっ…っ?!」

 

弾幕課から逃げ隠れていた賊が妹チルノを捕らえた。

 

「い、嫌っ!」

 

「おとなしくしやがれ!」

 

賊は妹チルノに刃物を突きつける

 

「チルノ!」

 

アルが飛び出し賊に立ち向かおうとする

 

「来るんじゃねぇ!」

 

賊は近くまで来たアルに刃物を投げつけた。

刃物はアルの足に当たってしまい、その場でしゃがみこんでしまった。

 

「お兄ちゃん!」

 

「チ、チルノ…」

 

「そこの妖精も!妙なことをすればこのガキがどうなっても知らねぇぞ!」

 

「せこい手使って…」

 

「空を飛べるお前が言うな!」

 

「いいからチルノちゃんを離しなさい!」

 

「へっ!返してほしけりゃついてきな!」

 

賊はそう言うと村を出て走り去って行った

 

「チルノ…今行くぞ…くっ…」

 

「お兄さんは休んでて!足が使えないんじゃだめだよ」

 

「でも…」

 

その時、チルノは何かに気がついて上を向くと、チルノは確信が持てるあるものが見えた

 

「私が行くからまってて。大丈夫、絶対帰ってくるから」

 

そう言ってチルノは村を飛び出した。

 

………

 

「暇ねえ…」

 

「なぁ、暇なら私と弾幕ごっこしようぜ?」

 

「やだ面倒くさい却下」

 

「なんだよ、暇なんだろ?」

 

「魔理沙との弾幕ごっこはただただ疲れるだけだからいやよ。」

 

「霊夢は釣れないなぁ。最近マスパを撃つ相手がいなくて詰まらないんだよなぁ」

 

「あんなの頻繁に撃つほうがおかしいわよ」

 

そんないつも通りのやり取りをしていた。

 

「お二人とも暇そうね」

 

そこにやってきたのは八雲紫だった。

 

「紫、珍しいわねここに来るなんて」

 

「ちょっと協力者を探してたのよ」

 

「協力者?」

 

「ちょうどいいから二人とも手伝いなさい、厚着をしてね。」

 

紫は二人の服に似合う上着を渡した

 

「何だよこれ、こんな上着来たら暑いぜ」

 

「すぐにわかるわ、ほら付いてきて。」

 

紫は霊夢達を連れてスキマに入って行った。

 

…………

 

チルノはひたすら雪道を進んでいた。

僅かに聞こえる妹チルノの声と真新しい足跡を頼りに追いかける。

 

「絶対助けてみせる!待ってて!ってわっ!」

 

速度をつけていると、目の前にスキマが現れ勢いよく飛び込んでしまった

 

「ふふっ、妖精はどこに行っても元気ね」

 

「紫さん!迎えに来たの?」

 

「そうよ、その前にやることがあるでしょう?」

 

「うん!手伝ってくれる?」

 

「もちろんよ。そのために他の二人も連れてきたのだから。」

 

「二人?」

 

「霊夢と魔理沙、先に賊達の根城に向かってもらってるわ。」

 

「ありがとう!」

 

「ほら、行くわよ」

 

スキマを抜けると崖まで来ていた。

 

「二人とも、凄いところに追い込んでるわね」

 

「紫、どこ行ってたのよ」

 

「主役を連れてきたわ。」

 

「助けに来たよ!チルノちゃん!」

 

「何言ってんだお前?」

 

魔理沙が氷チルノの発言に混乱していた

 

「捕まってる女の子はチルノって名前なの。」

 

「ああ、そういうことか」

 

「面白いこともあるものね」

 

賊のリーダーは追い詰められながらも、ずっとやり取りを眺めていた

 

「っじゃなくて!チルノちゃんを離して!」

 

「ふん!返してほしければ自力で助けてやるんだな!」

 

「あんたねぇ、立場わかってんだったら早く話しなさいよ。」

 

「うるせぇ!」

 

「うーんテンプレみたいな悪役だな」

 

魔理沙が呟く

 

「めんどくせー!こうなったらヤケだ!」

 

賊のリーダーは妹チルノを崖から投げ飛ばし、自分自身は刃物を腹に差し込み自害した。

 

「あんた何してんのよ!」

 

氷チルノは他の三人より早く動き、同じ崖から飛び降りた。

 

「絶対助ける!」

 

妹チルノより早く速度を出して落ちる。体を掴んで地面に付いたとき自分が下になるように姿勢を整える。

 

霊夢は亜空穴を使って二人のチルノを受け止め、紫は落ちる三人を回収するようにスキマを出す。スキマから出ると魔理沙の箒の上で、魔理沙は三人を上手く受け止めた。

 

「無事のようね」

 

「ほんとどうなるかと思ったわ」

 

「チルノちゃん?大丈夫?気絶してるのかな」

 

「心配しなくても生きてるぜ、ちょっとしたショックで意識がないだけだな」

 

「よかった…」

 

「私達はもういいわよね。帰っていい?」

 

「ええ、ありがとう」

 

霊夢と魔理沙はスキマを通って先に幻想郷に帰っていった

 

チルノ達は村に戻ると村の人達が集ってきた。

 

「無事なのか?」

 

「うん!」

 

老婆は紫を見て話しかけた

 

「お前は…賢者か…?」

 

「あら、何年も前のことを覚えている人間がいたのね」

 

「わしが幼かった頃のことじゃ、懐かしい、お主は変わらぬのだなぁ」

 

「私は変わらないわよ」

 

そんな会話の傍ら、氷チルノは妹チルノをおぶってアルのところまで行っていた。

 

「アルさん?起きてる?」

 

「チルノか?」

 

「助けて帰ってきたよ」

 

「チルノ…ああ良かった…本当にありがとう…」

 

兄の声を聞いたからか妹チルノは目を覚ます。

 

「ここは…家…?」

 

「うん帰ってきたんだよ」

 

「チルノが助けてくれたんだね。」

 

「あたいだけじゃない、紫さんと霊夢と魔理沙も手伝ってくれた。」

 

「チルノちゃん、ありがとう。」

 

「うん!」

 

話を隣で聞いている紫。

区切りがついたと思い話しかける

 

「チルノ、そろそろ帰るわよ」

 

「そうだね、みんな心配してると思うから早く帰らなきゃ」

 

「大妖精が泣いてたわ。」

 

「えっ…あの大ちゃんが…?」

 

「ええ、それも随分大泣きよ」

 

「ちょっと見てみたいかな」

 

「意地悪言ってないで行くわよ」

 

「わかった。」

 

「行っちゃうんだね」

 

「うん、幻想郷に帰るの。」

 

「そっか。」

 

「チルノちゃん。ごめんね。」

 

「ううん、チルノちゃんが居なくなるのは仕方ないよ。お兄ちゃんの足のこともあるし、チルノちゃんがいなくても頑張っていくよ」

 

「うん!それじゃあね!」

 

チルノと紫はスキマに入り、村から出る。

 

少しも歩かないうちにスキマから出るとそこは博麗神社の境内だった

 

「帰ってきたんだね。」

 

「ええ、そうね」

 

「博麗神社…そんなはずないのに懐かしく感じるなぁ。」

 

「ほら、あとは好きにしなさい。」

 

「うん、ありがとう」

 

チルノは紫に礼を言い、霧の湖まで向かった

 

「大ちゃん大丈夫かなぁ。」

 

チルノは空から大妖精を探すと

いつもの昼寝をする岩場にいた。

 

「大ちゃん、ただいま。」

 

「チルノちゃん!」

 

大妖精はすぐさま飛びついた

 

「すっごい心配したよ?大丈夫?怪我してない?」

 

「だ、大丈夫だよ。あたいは強いんだから、そんな簡単に怪我なんかしないよ。」

 

「そ、そうだね。」

 

「ふぁ〜ぁ〜。」

 

「チルノちゃんまたあくびしてー」

 

「うん、頑張ったから疲れちゃったな」

 

「また、お昼寝する?」

 

「そうだね、」

 

岩陰で横になる二人。

大妖精はすぐに寝入ってしまうが

チルノは何故か寝付けずにいた。

 

「眠たいのになぁ…」

 

仕方なく湖を凍らせながら散歩をしていた。

 

「お暇のようね」

 

「またあったね」

 

湖の真ん中で顔を合わせたのは紫だった。

 

「この時間はお昼寝じゃないかしら?」

 

「お昼寝しないときくらいあるよ。紫さんはどうしてここに?」

 

「あなたに話があってきたのよ」

 

「あたいに?」

 

「そうよ。」

 

「話って?」

 

「以前あの村に私が寄ったことがあるというのは知っているわね。」

 

「うん、村を助けたって話だね。」

 

「そう。ただ私自身その事実に驚いているのよね」

 

「なんで?たまたま寄っただけじゃないの?」

 

「いいえ偶然じゃないわ、あなたも同じ理由同じ方法であの場所に行ったのよ。」

 

「同じってことは…」

 

「私も昼寝をして気がついたらあの場所にいた」

 

「やっぱり…」

 

「ただ、いくつか気になるのよ」

 

「あたいも何かおかしいと思うな。」

 

「以前私が居たときも冬で雪が積もっていて、賊達が村を襲っていた。そしてその時会った少女があなたを迎えに来たときに私に話しかけてきた老婆で、名前はレティだったわ。」

 

「あのお婆さんレティって名前だったんだ…」

 

「それだけじゃない。私があの場所にいた時も、昔ある人物がこの村を助けた、と言っていた」

 

「うん。やっぱそうだよね。」

 

「強く関わりすぎると面倒だからすぐ幻想郷に戻ってきたのはいいけど、ずっと引っかかっていたのよ」

 

「同じ体験をしたあたいがいるからこそ何かわかるかもしれないって事でしょ。」

 

「そう何かわかる気がするのよ、また誰かがあの場所に行くことになる可能性があるとも言えるから。何か探らないといけない。」

 

「あたいにはわからないかな」

 

「そうね。私にも確信的な部分は無いだから、探すしかないわ…」

 

「紫さんが頭を悩ませるなんてね」

 

「気づかぬうちに異変が起きていたのかもしれない、そう思うと私としてはあまり好ましくないのよ。大したことないなら思いつめず式にでも処理させるのだけど。異世界が関わるとなるなら話は別、深刻な可能性だってあり得るわけだから」

 

「私にできることはないんじゃないかな…」

 

「直接的にできることはないけれど、あなたはこの幻想郷では知名度があるし吸血鬼のところや人里とか活動範囲が広いでしょから、なにか分かれば協力してほしいわ。」

 

「うん。手伝えそうなことがあったら呼んで。」

 

「ええ、しばらく忙しくなりそうだわ。」

 

紫はスキマに入り込んでどこかに消えた

 

チルノは岩場に戻り横になり眠った

 




繋げ方に困る締まり方になった…

ではまた会えたら会いましょう
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