ストライク・ザ・ブラッド ~血塗られた吸血鬼~ 作:ぅっchi_
これから更新するかも迷ってます(-_-;)
今回はプロローグということで短めです。
真夏の街―――
その
頭上に浮かぶ白い月が、街を取り巻く海を冷たく照らしている。
時刻はすでに真夜中近く、間もなく日付が変わろうとしている。
明りの消えたビルの窓ガラスには、街灯の光を反射して、ひび割れた魔法の鏡のような姿をさらしている。駅前の繁華街は、きらびあかなネオンの海。深夜営業のファミレス。カラオケ。コンビニエンスストア。路上にはまだ若者たちがあふれかえっている。
無邪気に騒ぎ、笑いながら、彼らは時折、他愛もない噂について語り合う。
退屈を紛らわすだけの意味のない話題。ありふれた都市伝説。第四真祖。切り裂き吸血鬼。この街のどこかにいるとされる吸血鬼たちの話題を。
真剣な口調で男が言う。第四真祖は不死にして不滅。一切の血族同胞を持たず、支配を望まず、ただ災厄の化身たる十二の眷獣を従え、人の血を啜り、殺戮し、破壊する。世界の理から外れた冷酷非情な吸血鬼であると。過去に多くの都市を滅ぼした化け物だと。
そして女も語る。かの切り裂き魔は常に暗闇に隠れ、女性のみを襲う。姿を見たものはおらず、見たものは必ず殺される。唯一の分かっているのは暗闇に怪しく輝く紅い双眸と死体の首筋に残っていた噛まれたような傷跡から吸血鬼というだけ。現れては消え、また現れる。まさに神出鬼没の吸血鬼。
―――ふうん、それで?
絃神島・魔族特区。この街では化け物など珍しくもない。
たとえそれが世界最強や連続殺人を犯した吸血鬼だとしても。
♰ ♰ ♰
~数年前~
「はぁ……はぁ……」
雨が降り続ける音が響く光のささない路地裏に、荒い息遣いの血まみれの少年が壁に背をもたれかかるように座り込んでいた。
光も呑み込むような黒い髪と瞳で、まだ幼さの感じられる顔立ちをしている。身に着けている服はところどころ破け、黒色だった外套がもとからその色だったのでは?と思うほど紅く染まっている。確実にその少年の血だけということはないだろう。
「さすがは
少年はつい最近こちらにやってきて初の
なんとか姿は見られずに逃げ切れたものの、魔女の鎖から抜ける際に無理をしたため全身傷だらけだ。一通り止血はしたものの完全に血が足りない。
雨に濡れているというのに冷たささえ感じなくなってきていた。
意識も朦朧とし始め視界が暗くなり始める。
ザッ
地面の擦れる音がしたことで意識が強制的に引き戻される。
そこにいたのは長い黒髪をピンでとめている小中学生ほどの少女だった。
少年のボロボロの姿に驚き目を見開いている。
「お嬢さん……ここは君みたいな…かわいらしい娘のくるところじゃないよ……さぁ…はやくお帰り……」
とぎれとぎれではあるがなんとか優しく声をかけると、すぐに少女は来た道を駆けだしていった。
そして力尽きたかのように、少年は目を閉じた。
近くで声が聞こえたような気がしたが、今度は目が覚めることは無かった。
~現在~
早朝の住宅街の歩道を二人の少年少女が駆けていた。
「はやくー!遅刻しちゃうよ!」
「待てって
大きな瞳が印象的な活発そうな少女が手を振りながら駆けていく。
揺れる長い髪はピンで止められ、一見ショートカット風にも見える。
顔立や体つきはまだ少し幼い印象はあるが中学生の平均からは、そう大きくは離れていないだろう。
少女の後を追う少年は黒い髪と黒い瞳をしており、眠たげにしている。
顔立ちは幼く、少女と言われても違和感が無いだろう。
二人とも身に着けているのが
「平気だって………キャッ!!」
「っと、だから言ったろ」
少女―――
「う、うん///……ありがと、ユウくん」
「ん?どうした?顔が赤いぞ?」
「な、なんでもないよ!ほら、はやく行こう!」
顔をのぞき込まれた凪沙は、悠斗の腕の中から一瞬で抜け出すとまた走り出していった。
「だから待てってばっ!」
今日も魔族特区―――絃神島には暑い日が差している。
下手ですいません。(-_-;)
主人公はもう一つ執筆している作品と同じく、モデルはSAOのキリトで、名前も同じです。
面白そうな設定や眷獣、武器などあったらぜひアドバイスください!