艦隊これくしょんの世界に、
どんでもない代物が紛れ込んでいたようです。




シン・ゴジラのネタバレを含みます。
まだ映画を見ていない場合は、ブラウザバック推奨です。

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ふと思いついて、
一気に書き上げてしまいました

需要、あるのかな? と思いつつの投稿です。



艦これにトンデモ要素を投げ込んでみた

目が覚めたら、海上を漂っていた……

 

しかも、人じゃなくなっているっぽい。

腕・脚が無くなっている上に、尻尾が生えて、まるで魚の如し。

首をひねっても、自分の全身像が見えないが、

黒っぽい鱗? 甲殻? に覆われているっぽい感じ……

 

当然というべきか、

パニックを起こして暴れまわって、

しかし、周囲には八つ当たりで壊せるようなものも無く、

結局、波や魚を散らすだけに終わった。

 

 

そうして、

どうにか気持ちを落ち着けて、

現状を把握するために泳ぎ続けること数週間。

ようやっと、魚や鯨以外の海上を進むもの――船舶を見つけた。

 

 

ちなみに、魚っぽくなったためか、喉の渇きも感じず、

更には、飲まず食わずだったのにも拘らず、何故か、殆ど空腹を感じない。

 

一応、魚を襲って、齧ってみたが、腹を満たす感じがしない。

 

…………これって、魚とかの生物じゃなくて、

妖怪とか怪物とかの、普通じゃない存在になっちゃったんじゃ……

 

 

閑話休題。

 

 

ともあれ、ようやく見つけた、自分以外の知的生物の存在。

 

いや、自身がこんな常識外れの存在になってしまっている以上、

嘗ての自分のような人間が存在するかは分からない。

 

それでも、この孤独を紛らわせることが出来るかもしれない、

そう思うと、どうにかしてコンタクトを取れないかと考えてしまう。

 

と、近づき、船上に人影を見た瞬間、

 

 

 

――ズクンッ……!

 

 

 

身の内から、心の奥底から、どす黒い衝動が込み上げて来る。

 

 

 

――あぁぁぁああ…………妬ましぃ、うらめしぃ、

 

  何故自分達は、こんな、寒く冷たい水底に在ったのか、

 

  何故、彼らは、暖かい日溜まりに在るのか、

 

  彼らも、自分達と同じく、水底へ………………

 

 

 

『日向にある存在を水底に引き摺り込みたい』

 

そんな衝動に、飢餓感に襲われ、身を捩り、悶える。

衝動に飲まれかけ、真っ黒に塗りつぶされかけた思考で、必死に舵を切る。

 

このままここに居てはいけない。

自分が、嘗ての自分ではない怨念に塗りつぶされてしまう。

 

そうして、必死に衝動を振り払い、船から遠ざかる。

 

 

気付けば、また、広い大海原で、一人ぼっち……

 

 

 

    ◇    ◇    ◇

 

 

 

あれから、数ヶ月。

時折衝動に襲われるものの、どうにか人類を襲わずに済んでいる。

 

その間、海を放浪し続けていたおかげで、

この世界が、どういった世界なのかを知ることが出来た。

 

“艦隊これくしょん”の世界。

 

“艦娘”と呼ばれる擬人化した戦艦達が提督と共に、海より迫る脅威“深海棲艦”と戦う世界。

 

この世界で、自分は人類の敵である“深海棲艦”となってしまっているらしい……

 

 

いやー、自分と似たような存在達が輸送艦を襲っているのを見つけた時は、

どうにか、衝動に抗い人を助けれないか、とか考えてしまったが、

しかし、幾人もの美少女が艦から飛び出し、

海上を駆けては同類を駆逐していく様を見た時は、目を疑ってしまった。

 

自分の中では二次元の世界の存在だったわけだし、

困惑しても仕方が無かったと思う。

 

 

ただ、このままだと、結局、

艦娘達に狩られるだけの人生(艦生?)になってしまう。

 

どうにか生き延びれないかな……

 

そんなことを考えつつ、

空腹を紛らわせるために、海中に沈められていたドラム缶を齧る。

 

今まで活動してきた中で分かったのは、

深海棲艦の活動には精神的なものと物質的なものの二つが必要だということ。

 

深海棲艦の本能とでもいうべき怨念故に、

人の負の思念――恐怖や悲哀の感情を必要とし、

その鋼の(からだ)を動かすために、鋼材や燃料を必要とする。

 

深海棲艦が人の乗った艦艇を襲うのは、

その活動に必要な鋼材や燃料に加え、負の思念を喰らうため。

 

なので、負の思念はどうにもならないにしても、

せめて鋼材や燃料を摂取しなければ、生きていけない。

 

 

ただ、殆どの鋼材や燃料の拾えそうな場所は、

既に艦娘達に確保されているか、深海棲艦の群れに占拠されている。

 

ということで、何故か深海棲艦も近づかない海域で、

海中に潜って、沈んでいるドラム缶や鋼材を齧って、飢えを凌いでいる。

 

ただ、このドラム缶、

中に何かヤバイ代物が入ってたっぽく、

初めて齧ったときは、腹の中が熱く、灼かれるようで、

結構長く、悶え苦しむことになった。

 

深海棲艦が近づかないのにも相応の理由があったってことか。

 

まぁ、深海棲艦の躯は凄いもので、

最近は、食べてもちょっと暖まる程度で済んでいる。

しかも、燃料の代わりになっているのか、

最近は燃料なんて口にしていないのに、元気ぴんぴんだ。

 

ただ、このまま、食っちゃ寝ばかりしてていいものか…………

 

 

 

    ◇    ◇    ◇

 

 

 

いやー、食っちゃ寝しかしていないのに、何故か、人型に進化していた。

 

あれか、

やっぱり喰っていた代物がまずかったか。

 

ただな、あのドラム缶、既に錆塗れのフジツボ塗れで、

表面に何が書いてあったかなんて判別できるような状態じゃなかったし……

 

しかも、最近、海上に上がると、湯気が上がるようになって……

どんだけ体温が上がっているんだ、って言いたくなるレベル。

 

 

 

 

    ◇    ◇    ◇

 

 

 

とうとう、深海棲艦に同類扱いされなくなった。

まぁ、最近は怨霊の衝動も感じなくなっていたから、

もはや深海棲艦とはいえないナニカになっているのかも、とは思っていたけど。

 

いや、レ級っぽい姿になって、言葉も発することが可能になったので、

他の深海棲艦と会話できないかな?

と、他の深海棲艦の縄張りに侵入したところ、問答無用で砲撃、爆撃された。

 

深海棲艦に『化け物』扱いされる自分って……

 

しかも、身の内の熱を口から、尻尾の先端から、

尻尾の背鰭にあたる飛行甲板から、ビームっぽく照射できるとか……

 

 

どこの“シン・ゴジラ”だよ…………はぁ……

 

 

あぁ、このまま一人寂しく海を漂って暮らすのか。

 

単体で、環境の変化や負傷によって、自身を進化させ、

飲まず食わずでも、体内の炉でエネルギーを生成し続けることが可能な完全生命体。

しかも、放射性物質を撒き散らしかねない存在。

 

そりゃ、人の傍には居られんよな……

 

 

あー、くそ、

こうなったら、八つ当たりとして、

一人で深海棲艦を全滅させてやるもんね

それが終わったら、炉を停止させて眠って過ごそう。

 

うん、そうしよう!

 

 

 

 

 

    ◇    ◇    ◇

 

 

 

 

その後、海底火山の無い海域で、

一時的に大量の水蒸気が吹き上がっているのが観測されたり、

艦娘が出撃した海域で、既に深海棲艦が殲滅されていたり、

極まれに、紫に輝くレ級が出現し、助けられたはずなのに、

トラウマを植えつけられた提督や艦娘が出たとか……

 

そして、

深海棲艦との戦いが終わった後、

誰も近づいてはいけない海域が一つ出来たとか。

 

そんなお話が、あったとさ……

 

 




シン・ゴジラの尻尾が口みたく開いて、
放射熱線をレーザーのように放ったのを見て、
 尻尾に口=レ級
とか連想してしまって、書いてみた作品です。

少しでも楽しんでもらえれば幸いです。

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