たった一度の青春を 作:かなりあ
「タカにぃー!もう朝だよ!」
うとうとしていると聞き覚えのある声が自分の名前を呼んでくる
「早く起きないと朝ご飯たべちゃうよー!」
声を聞くたびに頭が痛くなってくる
その声は俺が原因で意識のない筈の一人のものだった
そんな幻聴が聞こえるまで俺は追い詰められてるのかな...
「それとも.....タカにぃーのアレをたべちゃおうかなー?」
「何処に手を入れてるんだよ!?」
服の中に手を入れられ飛び起きるとそこには妹のコトミが俺の上に乗っかっていた
「てかこの絵面もギリアウト!..じゃねぇ!コトミいつ起きたんだ!?会長達は!?」
「へ?さっき起きただけだけど...会長?まだ寝ぼけてるの?はっ!じゃあこれは夢ということにして今のうちに「早く降りてこないと朝ご飯抜きよ、2人ともー!」あっ!待って!タカにぃーも早くおりてきなよ!」
「え?わかった...」
状況が呑み込めないままから返事をしてとりあえずコトミの後を追って下に降りた
リビングに行くとコトミはテレビの前で朝食の食パンを加えていて母さんはそれを注意していた
そして、俺に気づくとご飯をよそって優しく声をかけてくれた
「ほら、タカトシも早く食べちゃいなさい。日曜日だからってぼさっとしてちゃだめよ?」
「なんで兄妹で別の朝飯なんだよ...え?日曜日?今日は月曜日じゃ?」
「今日は日曜日だよ?ほら!学園戦隊ガクエンジャーやってるし!」
「それって数年前に終わったやつじゃ.....あれ?どうなってんだ?」
俺の記憶では今日は月曜日で今の戦隊ものは数年前に終わっていたはず
てか、よく見るとコトミも母さんも若い....
「な、なぁ母さん、ちょっと聞いていいかな?」
「どうしたの?」
「今って何年だっけ?」
「え?何年って今は.....」
素早く朝食をとった俺は遊んでほしいとねだってくるコトミを退けて自室に戻った
「一体何がどうなってんだよ....朝起きたら中学一年生に戻ってるって...」
母さんから聞いた年代は俺が知っている年より5年前、つまり俺は今中学時代に戻っているのだ
「とにかく昨日の事を思い出してみよう...えっと確か昨日は、いっ!?いってぇ!?」
記憶を辿って行こうとすると頭が痛くなり集中することができなくなっていた
「あれ?でも昨日以外の事なら思い出せる....会長達の事だって覚えてるし、今までが夢だった?」
でも夢にしてもリアルだった、これに夢で何年分も見るのだろうか
「幸い今日は日曜日だし....確かめてみるか」
そう言うと俺は財布と携帯を持って家を出た
中学時代のあの人達が登場....する予定です