たった一度の青春を 作:かなりあ
日曜日の午後
家族で一緒に買い物をしている子供や仕事をして疲れている人がいる中、少年は歩いていた
「うわぁ、確かここの駄菓子屋ってもう直ぐ潰れるんじゃなかったっけ?戻ってみるとこの商店街も結構変わってたんだな、結構感慨深いと言うか....」
内心、感慨深いの使い方があっているか心配しているタカトシは数ヶ月ごには潰れる駄菓子屋で休憩を始める
店内に入るやいなやラムネといくつかのお菓子を買い店先のベンチに腰を掛けた
「さて、生徒会の皆でよく来てた場所に来たものの....こっからどうしようかな.....」
んー、と唸りながら駄菓子に手をつけ始める
「パッと見た感じ確かに昔に戻ってるんだよなぁ...てことは中学時代の会長も居たりして...なんてな....」
はぁー、と深いため息を吐くタカトシはラムネを手に取り開けようとしていた
「ん、あれ?硬いな、うぐぐぐぐ!」
久し振りのラムネの開封に苦戦するなか少女が声をかけて来た
「あのー、隣いいですか?」
「あ、はい、どうぞ....おらっ!やっと開いた!こんなに開けるの難しかったっけ......?」
「ラムネか、私も飲みたくなってきたな。すみませんー!」
少女は座る前に駄菓子屋に入りタカトシと同じラムネを買いにいった
「やべ、カッコ悪い所を見られてしまったな...まぁ、知り合いでもないし大丈夫...か...」
目的の品を入手し、素早く蓋を開けている少女の顔を見たタカトシは目を開かせた
それは、自分が憧れていた人....会長に似ていたから
「い、いや流石に違うよな...偶然にしても出来過ぎだし...ないないない」
「?」
「あ、すみません俺もう退けるんで」
心を落ち着かせ冷静に対処しようとした結果一度離れた方が良いと言う結論に至ったタカトシは急ぎでベンチに広げていた駄菓子を雑に袋に入れていった
「そんなに気を使わなくていいのですが...」
「お、俺も用事があるだけだから!気にしないで!」
成長期の男子は数年、数ヶ月で身長が伸びてしまうもの
それを忘れたまま全速力で去ろうとした瞬間、
「うわぁああ!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
盛大にこけてしまった
「いてててて、こんな転け方初めてだよ」
「痛そうな転け方だったな、じゃなくて!膝から血が出てるぞ!ベンチに座りなさい、絆創膏なら持っているから」
「おきになさら「怪我人を放っておくものか、早く」...はい」
この人には何時も敵わないや
そう心の中で呟いたタカトシだった
オマケ
ラムネを開けた少女は喉を鳴らして一気に飲み進める
タ「いや、会長のはずが...」
シ「プハー!炭酸のしゅわしゅわ感!まるでイった時の様なしげきだな!」
タ「会長だー!!」