慢心王を殺したと思ったら、ド○クエ始まったと思ったら、ラスボス殺して終わった話 作:新村甚助
原作:カンピオーネ!
タグ:オリ主 神様転生 慢心王 ギルガメッシュ fate ドラクエ ドラゴンクエスト 短編 コメディ
なお、ドラクエをやったことがない模様。
行数が多いだけで文字数はやけに少ない。
――その1 テンプレ
「状況説明はよ」
テンプレ的真っ白空間、テンプレ的神っぽいジジイ、そして。
「テメェは死んだ、もういない。だが俺の心で…」
「そういうのいいんで、三行でお願いします。」
「オマエ死んだ。儂神。これから転生させる。」
「テンプレ乙」
テンプレ的転生だ。
「質問ってしていいんすか?」
「転生後の寿命と引き換えだ。」
「チートは?」
「躊躇ないな貴様。まあいい、逆に聞こう、かけらでもあると考えたか?」
なさそうである。かけらでも、と言われると考えなかったわけではない。
が、まあいい。
「行先は?」
「まだ聞くのか貴様。選べる余地などはない。」
「単純に、知ることは?」
「知りたいか?知りたいだろうなあ!なにせこれから先数十年を過ごす世界だ、知りたいだろうなあ!
なあ、それにふさわしいやり方ってものがあるとは思わないかね、うん?」
外道である。
が、どうせ死んでいるし、もとよりプライドなんてものはどうでもいい。
「教えてください、お願いします!」
お辞儀の角度は45度、だ。
お願いだろうが変わらんだろう。
「本当にやりおったわ、ワハハハハ。
が、ダメ!残念!ワハハハハ。」
外道が、絶対後で殺す。
「うん?どうして教えてくれないのか知りたいか?知りたいだろうなあ!なあ?」
正直死ぬほど、いやむしろ現状をガン無視して殺しにかかりたい。
が。
先ほども言った。
プライドなどもうない。
「教えてくだしあ」
「よくぞ言った、そこまで、そこまで!いうならば教えてやろう。」
うっぜぇ。
「なぜならば、儂も知らんのだよ!バーカァ!!ワハハハハ!!」
プライd
「殺す」
うぉぉおん、今の俺は絶対神殺すマンだ!
だがまあ、相手もさるもの、というか単純に切れすぎてテレフォンパンチを全力で放った結果、足を引っかけられて転んでしまった。
というかこのジジイ、神の力的なもの使わなかったな。当たればやれたんじゃね(希望的観測)?
「というわけで、そろそろ逝けや、ガキ」
そういえばオレはまだ高校生のガキだったな。
そう思ったところで、俺の体の下に存在していた真っ白な平面が、消失した。
きれいさっぱり、前兆も何もなく、ついでに言うなら跡形もなく。
位置エネルギーが下方向への運動エネルギーに代わっていくのを感じながら、ジジイは言う。
「足掻け、もがけ、苦しむがいい!その苦痛、そのみっともなく一筋の希望目指して這いつくばる表情が、その感情が!儂の生きる糧となるのだ!!」
ものすごい外道だなこのジジイ。
神というか、魔王も真っ青じゃねえか。邪神か?邪神なのか?
だがとりあえず、まだジジイが見えている間に、俺の最後の仕事を、果たす。
「
「逝ったな!」
このセリフまではオレに聞こえてきた。むしろ聞かせてきやがったのだろう。
満足そうな顔で一つ頷き、神は次の人間を呼ぶ。
無論、神への呪詛を吐いた男のことなどきれいさっぱりと忘れたうえで。
――その2 慢心王を殺してみよう
「知らない天じょ、天井じゃねえな、空だな」
どこまでも青い空の下、私は無事に転生できたようです。
まあ、体感時間で数年間、自分の体とちょっと先しか見えない空間を落下し続け、ちょっと目が慣れてきたなとか、落下し続けるってのも疲れるもんなんだなとか、自我がかなりやばいところまで崩壊していったいた段階で唐突にこの青い青い空の下に投げ出されたことが無事というならば、むしろこれを味わってみたやつが無事といえるならば、まあ無事なんだろうな。
オレは自分の肉体的には無事です。精神的には大破判定です。
で、ここにあるのは無論青い空だけではない。
何もない、と思いたい草原だ。
思いたい?
思いたいのだ。
目の前にまさか、
「剣を取れ、雑種!貴様は
慢心王(慢心モード)がいるなんて!
慢心王、愉悦王でも金ピカさんでもいいけど、完全に慢心モードである。
いやだって、なんかアロハシャツ+短パンにしか見えない格好してるし。
神を殺すとか叫んだのがいけなかったのかなあ?
この人、確か半分神様だったよなあ。
軽く現実逃避しても現実は変わらない。
というか、肉体的には転生前後で変わった感覚がないのに、ついでに言うならついさっき目が覚める前までの記憶は暗闇を落下しているものしかないのに、なんでオレはこんなにも金ピカさん(アロハ装備)のヘイトを稼いでいるのだろうか。
いや死んだだろこれ。
サクッと飛ばして結論を言おう。
金ピカさんは死んだ!もういない!!でも(ry
だって金ピカさん、本当に慢心モードなんだもの。
ビーチで寝っ転がってるのを子供に邪魔された感じのテンションなんだもの。
でも相手が無抵抗だと自分の腹の虫がおさまらず、悪あがきをたたきつぶしたいっていう魂胆見え見えなんだもの。
武器がないって言ったら剣貸してくれるし。
その剣、なんだかんだ言いつつなんかの原点だろうと思える程度の波動はなってるんだもの。
そのうえ、得意ではない接近戦(金ピカ曰く)に付き合ってくれた上に俺でもギリギリ反応できる程度の勢いでしか剣を飛ばしてこないし、あ、ここだけ型月体験できました。したくなかったけど。
で、至近距離で宝具(仮)が炸裂した余波で剣がすっぽ抜けて、それが慢心していた金ピカさん(いまだアロハ装備)の胸に直撃し、ダメージを与え、チャンスとばかりに切りかかろうと付近に散らばっていた剣を適当に拾い上げたら、なんか神殺しのいわくつきの剣だったみたいであっさり逝きました。
で、
「これなに?」
「パンドラさんです!」
「
「分かんねえから聞いてんだよ!!」
意味わからんのだ。
――その3 ドラクエの始まり
「はい慢心王さん、何かあげてください!」
「婆は黙っておれ!フン、貴様にこれを与えよう!貴様を殺すのはほかの誰でもない、この
なんか、デレた?
とりあえず、金色?の宝玉?みたいなのもらった。
それよりも
「ババア、なのか?」
割と絶望である。
「子供はいるけど孫はいないわよ!せめてお母さんと呼びなさい!」
この外見で経産婦であったとは。
個人的にはさらに絶望である。
神の処女性(笑)。
というか、
「マジもんの"永遠の17歳"って、なんというかやばいな…」
「やばいそうであるぞ、婆!」
「ぶっ!コッ!ロス!!」
目が覚めた。
なんか萎える永遠の17歳に殴られた気がする。
とりあえず、金ピカに何かもらった覚えがあるので、あるが、えっと。
どう?使い方の説明とかは?そもそも何もらったの?
とりあえずイメージ、もらったのはなんか球っぽいやつ。
あっ、と思ったところで理解した。
宝物庫だこれ。
目の前に波紋。そこに腕を突っ込んでみる。ちゃんと入る。
で、出る。ついでに、なんか出た。紙だ。
「"勇者装備一式"?」
伝説の剣とかのあれか?
宝物庫から取り出してみる。
結果。
マント(赤)、鉄の剣(鉄?)。だけ。
ひのきのぼうとかでなっくてよかったと思うべきだろうか…。
というかマントって、マントって…。
勇者って、魔王殺せばいいのかなぁ。
魔王だったらあのジジイは殺しておきたいんだけどなあ。
勇者の旅はまだ始まったばかりだ!
「貴様が勇者か?」
声ははるか上空から、大音量で響いてくる。
ドラクエのボスって、そういえば竜王だっけか。
スライムの前に、中ボスの前に、ラスボスである。
「見事儂を殺して見せよ!」
勇者の旅はまだ始まったばかりだ!!
――その4 始まったと思ったら終わったドラクエ
戦闘すると思ったか?
バカめ!カットだ!!
いやだが、勇者装備一式がなければ確実に死んでいた。
ハゲが身に着けそうな赤いマントはともかく、鉄?の剣のほうはマジもんの宝具だった。
特徴としては壊れにくいというだけのものだったがこれがなければ十回以上は死んでいるという死線を私は見事潜り抜け、
「おかえり!」
「また会ったな、雑種!」
「また会ったな、わが息子よ!」
そういえば、目覚めた直後は文句の一つも言ってやろうと思っていたが、それで助かってしまったものだから、どういう顔をすればいいかわからんな。
「さっさと行きましょう!」
「お前を殺すのは俺だ!お前は俺を殺しつくしたのだ、だから、俺が殺すまで生き続けろぉ!」
「何を言うか、こやつを殺すのは
「ハイハイ、むしろさっさと消えなさい!」
パンドラのビンタで金ピカ退場。
「で、あんたは私のことを婆って顔で見てるんじゃないの!」
俺もビンタで退場。
目が覚めた。
なんか割と理不尽にビンタを食らったような気がする。
だが、まあ、勇者の冒険(レベルは戦いの中で上げるんだよ!)は、終わった!
で、エンディングは?
あのジジイ、殴るくらいの特典は?
ねぇ?
ねぇ!?
続かない。
多分。