話をしよう。アレは今から六年……。いや、八年前だったか?まぁ良い。でもそれだけ前の話だから、聞きたくなければ聞かなくても構わない、聞きたい奴が聞いてくれ。
当時の俺はまだ小学三年と言うチミッ子で今よりも不幸ではなかったが無知ではあった。その日は春休みだった為、どうしようもなく暇だった俺は近所に有る交通博物館に遊びに行っていた。其処で二人の男女と会ったのだが、そんな事はどうでも良い。本当に関係が無いと思うからな。そして今更ながら此処は夢の中でつまり……
現在
「夢オチだなんて最低!……は?」
たった今訳のわからない事を言いながら起きた俺、どうやら疲れからか『RJ』の無料ライブ放送を見ていたら寝ていた様だ。そしてスマホを覗くと建物の中で一人の女性が腰に付いてあったホルスターからリボルバーを取り出し
ダァ–––––––––ン!
(撃った⁉︎)
映像は女性の手元をアップして銃を写した。女性が発砲したリボルバーは、まだ硝煙が出ていた。そして、発砲した事により静まり返った空間で女性が
「お前ら!その石はなぁ!列車の重量を効率良く分散させて、お客様が心地よく列車に乗れるようにする大事なバランスだぁ!人に向けていい石じゃねー!」
銃声の後すぐ、こんな台詞を言われたライブを撮影していた人たちや周りのグループの動きは止まり、隙が出来た途端に女性は
「公安機動隊!横二列、突撃用意!」
ガシャン、ガシャン
公安隊が一気に動き、ほんの二回の動作ですぐさま戦闘モードに変わり、グループの人間は一気に怯む
「総員、突撃!犯人グループを確保せよ!私に続け–––––––‼︎」
女性はリボルバーを持った腕を振り下ろしながら叫んだ
「ウオォォォォォ」
マケドニアの男共の様な返礼をして公安隊の雰囲気が一気に変わる。公安隊は二段一直線の波で、女性を先頭にグループへ迫る
ザッザッザッザッ……
動きは早く、一糸乱れぬ駆け足
(す、凄い。まるで行進のようだ)
RJ側のグループは、あっという間に崩れていく。何とか踏みとどまって抗う者もいたが、多くの人間は逃げ出そうとしている。だが、建物の外には何台ものパトカーの赤色灯が回り、警察官が柵の外で大勢待ち構えている。お陰で、逃げた者は片っ端から取り押さえられている。公安隊は逃げ出した奴には眼中に無い様で、逃げずに立ち止まり石を投げたり改造エアーガンで応戦するグループの残りに向かって一気に突進する。女性は隊の先頭を走るが、何故か石や弾は当たらない。そして、グループに接近すると銃を高く上げ指示をだしt……
「植木ー!ご飯は出来たわよ〜?」
何と言う事だ。一番の見せ場で、母からの呼び出しだなんて
「植木、ご飯食べないの?」
「食べます食べます。今から降りるよ」
(それにしても、お互いに大変そうだなぁ。まぁ、今の俺には公安隊だろうがRJだろうが関係無いがな)
とりあえず一階まで降りて飯を食べるとする。
「不運にならない安定した人生になりますように‼︎」