艦娘と呼ばれる天龍と和解し、お互いの情報を交換し合ったキャプテン・レイとクローン達。
その時、エンジニアからリベルタスの動力室に天龍と同じ艦娘が倒れている事が判明。
天龍の案のもと、動力室に居た艦娘の治療の為、天龍が所属している呉鎮守府に向かう事に
なったレイ達。天龍の道案内で、呉鎮守府に到着したのであった。
天龍の指示の下、鎮守府の大型船用ドッグで入渠した。しかしリベルタスの大きさ故か、船体の半分しか入らなかったのだ。其処で我々は、上部ハッチを開放した後
「なぁ、ここの鎮守府を見て思ったんだが、一体何があったんだ?」
「……ちょっと前に敵の攻撃でだいぶやられてしまってよう、まだ復興途中なんだ。でもよ、使えないって訳じゃないから大丈夫だ。艦娘用のドックが無事だし問題ねぇよ」
「そうか……所で、船内に居た艦娘をドックに連れて行きたいのだが…天龍以外に他の艦娘は居るか?」
「あぁ、それなら…「天龍!無事に戻ったか!」おっ、長門!俺なら無事だぜ」
天龍に声を掛けた人物は、長門と呼ばれる黒髪の長い美しい女性で、長門型戦艦1番艦 “長門” で
ある。
「そうか………この者達は?」
「彼等か?俺が遠征中に偶然見つけた軍隊っぽい連中だ。あと艦娘を見つけた時には“中破”の状態で彼等が見つけた子を治療する場所を案内してくれと頼んで来たんだ」
「そうだったのか………艦娘の保護に感謝する。艦娘の治療方法が解らなかっただろう?」
「あぁ……それはそうなんだが………。天龍と初めて会った時はいきなり魚雷を打ん投げて来たからてっきり敵かと思って拘束してしまったな。いやはや、あの時はどうなるかと思ったよ」
それを聞いた長門は、頭の中で何かの糸が途切れた。レイの話を聞いて、その話題は不味いと思ったのか天龍は話を逸らそうと試みるが………
「おい、アンタ!その話は長門の前で………」
「……天龍?「はっ………ハイッ!」後で話がある、これが終わったら兵舎に来る様に……分かったな?」
………長門が無表情の顔で天龍に伝えた。結果的には駄目だったようだ。
「………ハイ」
………天龍、すまない。後で食料庫にあるバンサ・ステーキを奢るからそんな小動物が怯えている様な目で見ないでくれ。
「……とにかく、私達の船に居た艦娘をドックに連れて行きたいのだが…天龍、案内してくれるか?」
天龍にそう言ってやったら、顔から“望みが繋がった”と書いてあるかと言わんばかりの顔をしていた。
「お、おう!案内なら任せろ!」
「……言っておくが誤魔化しても話は有るからな」
「………ハイ」
長門に駄目押しされて望みが絶たれた様な顔をしていた。……天龍、私では流石にフォローは出来ない。
「と、とりあえず案内を頼む」
「あ……あぁ、分かった」
何かと可哀想だから時間が空いたらバンサ・ステーキを奢ろう。
「良し……ベレット、聞こえるか?」
私はクローン・メディックの一人であるベレットに通信を入れた。
《はい、なんでしょう?》
「艦娘をドックに連れて行く為に医療カプセルを使ってドックに来てくれないか?」
《イエッサー、お任せ下さい》
ベレットとの通信が終わった後に、次はクローン・エンジニアのリーダーで、魔改造のスペシャリスト(褒め言葉に非ず)のアーサーに通信を入れた。
「アーサー、居るか?」
《おう、聞こえるぞ!俺に何か用かい?》
「私が艦娘と鎮守府の案内してもらっている間、エンジニアメンバーを集めてリベルタスの修理作業をしてくれ」
《イエッサー、なぁいっその事リベルタスの全ターボ・レーザーの魔改造をしたいのだが……》
「原型が無くなるから許可せん。と言うか、絶対トンデモ兵器になりかねんから本当に絶対にするな!以上!!」
クローン・エンジニアの中で唯一変わり者であるアーサーは、魔改造に染まった様なクローンで私にとって困りの種でもある。隙あらば、プロトン魚雷を小型にし、小型ミサイル風マイクロ・プロトン魚雷を作ったり、DC−17ハンド・ブラスターを改造し、嘗てARC−77フォードーが持っていたマガジン式ハンド・ブラスターを作り上げるわで、もう資源の無駄遣いとしか言えない様な状態で正直胃薬が欲しい位だ。……まぁ、その魔改造のお陰で助かったクローン達が居るからある意味信頼出来る存在である。唯、出来るなら限度を抑えて欲しい位だ。
「……ア、アンタも色々苦労してるんだな」
「あぁ、お陰で胃薬が絶えない日々だよ。まぁ、もう慣れてしまったけどな」
クローン大戦中、オビ=ワン・ケノービ将軍も確か弟子の関係で胃が危険だと噂で耳にしたな。私はその人の弟子のクローンだから何となく分かる。同情したくなる位に。
………話が逸れてしまったが、天龍の案内で艦娘用のドックに到着した我々はある物を発見した。それは、
「なぁ天龍、あのバケツは何て言う文字で何に使う物なんだ?」
「……?アンタ、字が読めないのか?アレは高速修復材って言う物で、艦娘の
「高速修復材………」
アレは高速修復材と読むのか。…しかし気になる所が有るな。聞いた説明をよく思い返して観るとそのアイテム我々の銀河系に治療用としてよく出回れている“バクタ”に似ているのだ。だが我々の知るバクタと天龍が言う高速修復材の性能の差が
「天龍、艦娘が今到着したからドックの案内を頼む」
「おう、一応言っておくが男子立ち入り禁止の所が有るから絶対に入るなよ?いろんな意味でさ」
「あ…あぁ、分かった。(多分更衣室の事だな)」
そう天龍に釘を刺され、艦娘用のドック内に入った天龍を除くレイ達は、ドックの館内を見て唖然とした。ドック内は
ドック内を見てキャプテン・レイが一言呟いた言葉が
「……何だこれ?」
たったそれだけの言葉だけだった。
「…天龍、我々は確かドック内に居るんだよな?何で温泉施設がここに有るんだ?」
「何でって、俺達艦娘用のドックはいつもこんな感じ何だから気にしねぇけどよ、アンタ達の鎮守府のドックの場合は違うのか?」
いや普通は気にするぞ普通は…。やはりこの星の文明と我々の文明の違いが大き過ぎるのか?正直言って訳が分からん。
「我々のドックの場合は整備工場と言っても過言でもないとも言えるな。唯、店みたいな物は無いがな」
「そんなもんか?まぁ人それぞれの感覚は違うからな。…そんな事より艦娘を入渠する為に運ぶからアンタ達は入るなよ」
そう言って天龍は、医療カプセルに入っている艦娘を抱き抱え、入渠と書かれた暖簾の奥の先に入って行った。しかし、何故に温泉施設のドックなんだ?
所変わって天龍は、抱き抱えてる艦娘を艦娘用の修復材入りの湯に浸からせた。
それと同時に高速修復材入りのバケツの中を湯に入れて修復速度を短縮にした。
「これで何とかなるだろう…。しかしまぁ、色んな
実際色んな艦娘を見てきた天龍でも艦種が解らずにいた。レイ達の航空戦艦(正確にはスター・デストロイヤーとレイが言っていたが、スター・ファイターと呼ばれる航空機を搭載出来るから航空戦艦の類だろう)に居たからそうなのかと考えていても解らず仕舞いな天龍だった。しばらく数分後、気を失っていた艦娘が目を覚ました。
「……っ。…此処は……何処?」
「おっ!目が覚めた様だな」
「?貴方は……誰……」
「俺か?俺は天龍。軽巡洋艦天龍型1番艦の天龍だ。…んでアンタ、名前は?」
「私の名前?…私は、旧共和国兼反乱軍所属ヴェネター級スター・デストロイヤーの1番艦 “リベルタス”」
「旧共和国?反乱軍?アンタ日本以外の国の艦娘か?」
そう天龍が尋ねると、リベルタスから意外な答えが返ってきた。
「日本以外の…?まぁそういう事になるのかしら?私の場合は惑星コルサントで生産された後クローン戦争に参加して、共和国が帝国になった時はKDY社に保管された後、新たなスター・デストロイヤーの比べ物扱いになったわ」
天龍は頭の中で混乱していた。レイ達の船が
“クローン戦争”
それは文字通りの意味なのか、何方かは分からないが片方側の軍がクローンの軍団を率い、戦争していたとしか言えなかった。となると、レイ以外の軍勢がそのクローンの軍団なのか?と天龍は考えた。
「……んん?待て、待て待て待て!クローンってアレだよな?SF映画に出てくる複製人間の事だよな?何でクローンが戦争しているんだ?」
「何でって…共和国で分離主義者のエイリアン達が独立星系連合と名乗って、戦争を仕掛けて来たのよ。それ以降、バトル・ドロイドの生産力に対抗する為にクローンの生産に没頭したわ。後、SF映画って何よ。此方は本当の事を話してるんだから」
「エイリアンって、何でエイリアンがドロイドて言うロボットを作って、戦争をおっ始めやがったんだ?普通だったらエイリアン特有の種族達の兵士達が居る筈だろ?なんでドロイドって奴が兵士の代わりなんだ?」
「先に言ったけど、元々独立星系連合、別名 “連合” が元は商業組合と貿易カルテルの大企業だったのよ。だから軍事用車両や宇宙船などの輸送会社の巨大複合体。つまり、エイリアンの企業連合と言っても良いわ。その連合の中にはドロイドを生産する企業が有った訳なの。それで戦争が起きてしまった原因なんだけど、主に戦争が起きた原因は共和国が腐敗していたのがそうなんだけど。共和国軍が連合軍に勝利して、クローン戦争が終わった時には共和国が帝国に変わったその時から政府の腐敗度が加速してしまったけどね。何たってクローン戦争を引き起こした黒幕が、共和国の元老院だったのよね。元老院 “パルパティーン議長” が」
「待ーてー!おい!何で共和国が腐敗している事をお構い無く放っといて戦争に勝って、しかも黒幕に政治を握らせてるんだよ?!」
「何よもう面倒くさい!相手は最高評議会議長故に黒幕としての証拠が見つからなかったからクローンの殆どは解散されて、私みたいに帝国軍に対抗する為に反乱軍に裏取引で買収されたのよ!私と同じヴェネター級のマーメイラとグリフィスが!」
「お…お前以外にもいたのかよ?其奴等以外の他は?」
「知らないわよ!と言うか知る訳がないでしょ!」
「た…例えば駆逐艦とか、巡洋艦とか、空母とかは?」
「パッとしないわよ!
「…その……悪ぃ」
さすがの天龍には、結構苦労しているリベルタスに同情するしかなかったのであった。
所変わってレイ達は、時間を潰す為に客室で長門と会話をしていた。一応、私の事をレイと呼んでも良い事を伝えてある。
「成る程、深海棲艦か……。貴方達は、未知の敵と戦っていたのですか」
「ええ、深海棲艦は海の底に沈んだ船達の不の念が具現化した存在で、駆逐艦級から超ド級大型戦艦が深海棲艦が出現したと同時に我々艦娘も同じ時期に出現したのです。ですが人類がまだ艦娘を発見する前は人類の武器で深海棲艦に対抗したのですが、相手の装甲の堅さと機動性に攻撃の手段が通用しなかったのです。その結果、人類は制海権を失うと言う大打撃を受けてしまったのだ」
「そして艦娘が発見された事により、人類は深海棲艦の脅威に対抗できる力を得た…か」
長門の話からして深海棲艦に制海権を奪われた事により各国の資源の補給並び、供給ルートが断たれている状況にいると言うことか……。
「長門さん、天龍から聞いた話なんだが前に呉鎮守府に居た提督が深海棲艦の攻撃によって戦死したのは本当なのか?外見から見たとしても私はそうは思わない」
「……はぁ、天龍の奴、うっかりと口をすべらしてどうするんだ。…確かに、貴方の言う通り呉鎮守府の提督は深海棲艦の攻撃によって戦死したのではない。二年前…提督が我々艦娘を他の鎮守府の艦娘と同士討ちにさせたのだ。同士討ちする前の我々は提督の指示で、南西諸島海域にて未知の勢力が目撃されたとの情報が確認されたとの事だった。その未知の勢力は夜間に出現すると提督が言っていたが、私はそこで気付くべきだったのだ。その未知の勢力の正体が、提督が他の鎮守府に合同で行う筈だった佐世保鎮守府の艦娘達だったのだ。我々と佐世保の艦娘達は、照明を持ち合わせていなかった故、我々と佐世保の艦娘が4〜5人位海の底に沈んでしまったのだ」
…おいおい、それじゃまるでクローン戦争の惑星アンバラで起きた事件と同じじゃないか!ジェダイ・マスター、“ポング・クレル”が第501大隊を第212アタック・バタリオンの部隊を同士討ちさてた挙句、クレルが独立連合に亡命しようとしたと言う最悪の事件である。そのクレルは、501大隊と212アタック・バタリオンによって逮捕され、501大隊のドグマがクレルを射殺した事で事件は収拾したのだ。まさか、この星でも似た様な事件が起こっていたとはな。野望を抱く者は野心や野望の為なら手段を選ばないとは…正にこの事だな。
「……何かと済まない。嫌な事思い出させてしまって……」
「いや、そう言って気遣ってくれると助かる。あの時の私は、敵が我々と同じ艦娘だと知った時には、彼女等の射線に入ってまででも撃つのを辞めさせようと必死だったからな」
「そうか……。その後、その提督はどうなったんだ?あんな事件を起こしたんだから、その提督だって只では済まない筈だ」
「あぁ、その提督何だがな…。我々呉の艦娘と佐世保の艦娘と大本営の憲兵と共に呉鎮守府の提督の逮捕に向かったのは良いのだが提督が我々に牙を向いたのだ」
-2年前-
あの時の私は、憲兵と共に引き連れ提督の逮捕の為に司令室に向かっていた。そして司令室に入り、提督を逃さぬ様に憲兵が包囲し、逃げ道を塞いだ。
「……ん?長門か。それに大本営の憲兵の方々もいらっしゃるとは…。長門、これは反逆行為だぞ?」
「いえ、大本営の指示の下に提督、貴方の艦娘の指揮権を任を解きます。それに貴方は、我々呉と佐世保の艦娘を同士討ちさせた件もあります」
「同士討ち…?はて、何の事だ?」
「惚けるな!貴方は我々と佐世保に嘘の情報を流し、我々を消す為に佐世保の艦娘諸共消そうとした事を…!」
「ほう…?中々感が優れているな。“ビック・セブン”の名は伊達ではないという事か」
そう提督が言うと、憲兵達が少しづつ提督に近づいた。
「降伏しろ、多勢に無勢だ」
そう憲兵が言ったその瞬間、ニノ刀を一瞬にして抜き提督を拘束する為、近くにいた4人の憲兵の喉笛部を斬り裂いたのだ。喉笛部を斬られた憲兵は、声を出す事が出来ぬまま死亡した。
「フン、他愛ない。提督とは言え、武家の生まれで幼い頃から鍛え上げてきた俺に勝てるか?」
憲兵を殺された事により、憲兵達と長門はすぐさま戦闘態勢を取った。憲兵はサーベルを、長門は艤装だと憲兵まで巻き込む事を想定して、9mm拳銃二丁を左右に構えた。しかし、あくまで元提督の逮捕であるため9mm拳銃の弾は全てゴム弾に変えてあったのだ。それでも長門は、9mm拳銃で元提督に向けて発砲した。しかし元提督は、長門が発砲した9mmゴム弾を斬り裂いたのだ。それに便乗して憲兵が元提督に斬りかかろうとするが、元提督の剣術によっていなされてしまい逆に元提督に首を刎ねられたのであった。憲兵達は、一対一が駄目なら一対多数の戦法で元提督に挑むが、武家の生まれの提督の前には一対多数の戦法が通用しなかったのである。寧ろ元提督の斬撃によって、次々と憲兵が死んでいったのだ。司令室に入った憲兵の人数が残り3〜4人になり元提督を追い詰める所か逆に追い詰められる事態になってしまう。これを機に元提督は………
「負けぬものかよ!海の底深くから這い上がって来た
そう言って司令室のバルコニーに入り、バルコニーから地上まで飛び降りた。飛び降りた際にバルコニー付近の木に掴まり落下速度を少し軽減して着地した。そこで待機していた憲兵達と艦娘達の攻撃を掻い潜り呉鎮守府の森林地帯に逃げた。
-現在-
「森林地帯に逃げた?この呉鎮守府に?しかし、私達が来た時には森林地帯などなかったが?」
「元提督が処刑された後、大本営がその森林地帯を撤去したのだ。スパイにとって隠れやすいとの事でだそうだ。…最も、一番の理由は元提督の二の舞防止だが」
なるほどな、森林地帯で隠れるのを防ぐ為に森林地帯の木を伐採して、呉鎮守府の資材?になのか。
「……少し話が飛んでしまったな。話の続きなのだが、私と生き残った憲兵達は森林地帯に逃げた元提督の追跡に向かう時に一人の艦娘に足を止められてしまったのだ」
「一人の艦娘が?その女性の名は?」
「……不知火。陽炎型駆逐艦の二番艦の艦娘だ」
「不知火………」
長門が元提督を追おうとした時に不知火が艤装を装備して、長門達の妨害したそうだ。何でも不知火は、提督に対して忠を尽くしていたそうだ。長門は不知火に艤装を解く様に説得した。不知火が発砲する事無く、何とか艤装を解いた。その後憲兵に拘束され、艦娘の兵舎に連行して行った。
「不知火を憲兵に任せた後に、我々は外で待機していた憲兵達を集める事にした。捜索する際に艦娘を死なせる訳にはいかなかったからな。私が体験した元提督の戦闘技術が予想以上に脅威と判断したため、大本営に暴徒鎮圧用の散弾銃AA-12アサルト・オート・ショットガンを要請した。因みに弾は暴徒鎮圧用12番スラグ式ゴム弾だ。大本営側も元提督の力に恐れを成したのか、すぐに許可が下りたそうだ。それを聞いた憲兵達は、各鎮守府に行く為に人員輸送用のトラックの中にある
それから長門の話は一時間位に続き、丁度夕暮れの時刻になっていた。長門の話を纏めると、森林地帯に入り、元提督の捜索を行っていた。そこで元提督を見つけた先発隊が奇襲を受け、長門達に通信を送ったが、断片的な事でしか言えずに元提督に殺されたのだ。先発隊の連絡が途絶えた事を皮切りに、長門達も現場に向かった。そこで元提督の奇襲を受け、散弾銃を持った憲兵の6〜7人が首を刎ねられるか、関節技を掛けて憲兵の背骨か首の根を折られたりしたのだ。憲兵達は次々と死んでいく仲間を見て恐怖を感じた。死が死を呼ぶ様に恐怖が伝染し、憲兵達は元提督に怯えていた。しかし長門の喝によって憲兵達は、激を入れ直した。だが、状況は元提督に部が有ったのだ。
森林での戦闘経験が元提督にあったのだ。恐らくだが、武家の鍛錬で森林戦闘を学んでいたと思われる。かなり不利の状況の中、一人の憲兵がある策を思いつく。そして単独で行動し、とある巣穴の横に立ち、弾倉を確認した後に元提督に狙いを搾り、発砲した。当然元提督はそれを察知し、ゴム弾を斬って、発砲音がした方へ向く。そこで憲兵が挑発し、此方へ来る様にと巣穴の穴にゴム弾を撃ち込んだ。元提督は憲兵の安い挑発に乗って、巣穴付近に居る憲兵に斬り掛かろうとするが、巣穴からとてつもなく大きい物体が、元提督に襲いかかった。そう、元提督に襲いかかった物体とは
その事を大本営に報告し、何とか事態の収拾が出来たのであった。大本営からの指示を待ってる間長門は、兵舎に不知火を連れ出し、元提督を尋問と言う名の質問をしていた。質問した結果、元提督は人類が深海棲艦に必ず負けると予測し、深海棲艦に亡命しようと試みたであった。一つの鎮守府を壊滅的状態にすれば深海棲艦の提督に成れるとの事だった。それを聞いた不知火は、絶望に満ちた顔をしてへたり込んだ。不知火は、今まで信頼していた提督に裏切られて悲しみに満ちてしまった。そう、元提督は
「フン、所詮艦娘などに
…と元提督が言い終わる前に一つの銃声が鳴った。その銃声が鳴り終わった時には元提督の背中の左辺りに一つの穴が空いていた。その穴から血が流れ出し、元提督はその場で倒れた。先ほどの銃声の正体は、何時長門の右ホルスターから拳銃を奪い、元提督の心臓位置を撃ち抜いた不知火であった。
「…巫山戯ないで……!貴方は……最低の屑で、裏切り者だ…!」
その結果、元提督の処刑は長門ではなく、嘗て元提督を信頼していた不知火に撃たれると言う皮肉な結果に終わった。元提督の処刑後、不知火は、まるで操り人形の糸が切れた様に倒れたのだ。すぐざに長門は、不知火を艦娘診療所に緊急入院させた。それ以降、不知火は目を覚める事がないと分かった診療所の医療スタッフは不知火が死なぬ為に妖精の力を借りて、
「…話が少し長引いたな。貴方達はこの後どうするのですか?」
「そうだな。私達は一度、自分達の船に戻ります。一応自分達の船の状態をエンジニアに聞かな
ければなりませんから…」
そうレイが言うと、客室から一人の少女が入って来た。客室に入って来た少女を見たレイは動揺した。その少女の容姿は、嘗てジェダイ聖堂で死んだ筈の好意を抱いた女性ジェダイ・ナイトと
「長門さん、天龍さんから例の子が目を覚ました様です」
「そうか、連絡ご苦労。レイ、どうやら貴方達が保護してくれた子が目を覚ました様だ」
「…………………………」
キャプテン・レイの隣で立っていたクローン・メディックのベレットがレイの異常に気付き、声を掛けた。
「あの、キャプテン?どうかしましたか?」
「…………………………」
声を掛けたが、無反応だった。すると長門がレイに声を掛けた。
「どうした、レイ?吹雪に何か用か?」
「(吹雪……?)……はっ!い……いや、何でもない。済まない、ボーッとしていた」
レイは、長門が吹雪の名前を出した時に一瞬我に返った。余りにも似過ぎていた為に思考が一時
停止したのだった。
「大丈夫か?まるで居るはずのない人物が此処に居る様な顔をしていたぞ」
「…済まない、先ほど入って来た女性が嘗ての知人に似ている所か瓜二つで少しばかり動揺したがもう大丈夫だ、問題ない」
「私とそっくりの女性…ですか?」
「ああ、そうだ。確か君は、吹雪で合ってるな?」
「あ…はい!特型駆逐艦の一番艦の吹雪です!宜しくお願いします!」
「ああ、宜しく。さて、先程の話の続き何だが、さっき言った様に吹雪と同じ顔をした女性は、私の知人でもあり友人でもあった女性の人物
「だった?その人はどうしたんですか?」
「……死んだよ、7年前に」
私はそう言うと、吹雪は言葉を間違えたと慌てていた。この時私は、何かと吹雪の慌て様が可愛いと感じた。
「す、すみません!私、辛い事を思い出さしてしまって……!」
「いや、良いんだ。私はもう決別して、現実を見ている。それより、廊下で待たせてる人が居るんじゃないのか?」
私はそう言うと、吹雪は大事な事を忘れた事を思い出した。
「はっ!そ……そうでした!ちょっと待ってください!」
そう吹雪が言うと、客室から出て廊下で待っていた人物を客室に入れた。
「連れて来ました!」
「ちょっと大丈夫だってば!少し落ち着きなさい!」
吹雪に連れて来られた女性は、リベルタスの動力室に倒れていた女性だった。その女性は、慌てている吹雪に何処から取り出したのか、ハリセンで吹雪の頭を引っ叩いた。その時に吹雪は「ふみゅう⁈」と声を出し、頭を押さえながら痛がっていた。
「さて、キャプテン・レイ。この姿で会うのは初めてね」
「あ…ああ。君は一体…誰だ?」
「そうね、名乗るの遅れたわね。私はリベルタス。ヴェネター級スター・デストロイヤーの1番艦
“リベルタス”よ。今後ともよろしくね、キャプテン」
それを聞いて、私は唯唖然としていた。リベルタスの動力室に倒れていた女性は私達が乗っていた艦が、この星に来た事によりその魂が人の形に具現化して、艦娘としてのリベルタスが生まれたのだ。もはやこの星に我々の常識は通用しない様だ。その後、リベルタス(艦娘)は私達の船(リベルタス)に住まう事になったり、天龍が長門の説教の餌食になったので、慰め程度にバンサ・ステーキを奢ってあげたのは余談である。リベルタス(船)に戻った私は、エンジニアの報告を確認した後、自分の寝室に戻って日記を記入したのであった。
未知の惑星改め、太陽系第三惑星 “地球” 滞在日誌二日目
12BBY 2DAY
天龍の案内の基に、呉鎮守府に着いた我々は天龍以外の艦娘 “長門” と会い、この星特有の生物?で、深海棲艦と呼ばれる敵とこの星のヒューマンは戦っていたのだ。深海棲艦は海の底深くから眠る沈んだ船の魂が人の形や異形の形に具現化した存在で艦娘も又、深海棲艦が出現したと同時に現れ艦娘+ヒューマン対深海棲艦の形で戦争していたのだ。…正直言って、我々を発見したのが深海棲艦ではなく艦娘で良かったと思った今日この頃である。しかし、前の提督がクレル将軍と似た性格の持ち主だったとはな。業が深いと何を仕出かすか分からないからな。そんな事よりも、問題は
-翌朝-
朝の六時位に私が目を覚ますと、背中に毛布が掛けられている事に気付いた私は、身体を起こすと椅子が動き出した。…どうやら、日記を書き終わった時に眠ってしまった様だ。しかし、私の中である一つの疑問が有った。私が寝ている間、誰が毛布を掛けてくれたのだろう?と考えながら私は、背中に掛かっている毛布をベットに戻そうとすると…何時侵入して来たのか分からないがリベルタス(艦娘)が、私のベットの上で寝ていた。健やかそうな顔をして………。
「………なんでさ?」
正直言って呆れとしか言えない位にため息を吐くしかなかった。そんな彼女に先ほど手に持っている毛布をリベルタスに掛けた。これなら風を引く事はないだろう。
「………私は………女難の相に取り付かれてるのか?」
そう呟いた後に、リベルタスを寝かせたまま寝室を後にした。ある意味、女難の相の前兆である事をキャプテン・レイはまだ知らない。
続く……。
長文が故、ネタを考えるのに時間が掛かってしまって申し訳ないです。
次回はレイのある力が発揮します。
お楽しみに!