複製兵団が鎮守府に着任ス   作:コレクトマン

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最強の兵士達は過酷な任務でもこなせねばならない。


深海棲艦とドロイド残党軍の襲撃を凌いだアンチ・トルーパーと呉鎮守府の艦娘達。しかし先の戦闘で鎮守府にも少なからず被害が出ており、鎮守府復興が延長する羽目になった。これを打開する為に提督は、レイ達に南方通商航路にある孤島の調査と資源回収を命じるのであった。


EP5 生きていたコマンドー

 

 

深海棲艦の襲撃から一日が経過した。呉鎮守府は今、守提督の指示で深海棲艦の襲撃跡地の復興作業の真っ最中であった。そしてリベルタス(船)は避難所兼艦娘達の兵舎として、艦娘達は鎮守府の兵舎の復興作業が終わるまで艦内の与えられた自室で過ごしていた。そんな中でトルーパー達も他の艦娘達と馴染んだり、一部は距離を取ったりなどしている者もいた。何よりもエンジニアのアーサーは工作艦の明石に我々の技術を伝授して工房で新たな艦娘を製造する為に鎮守府内に残っている資材を使うのだが、ここでアーサーがまた何かやらかしたのか、工房から明石の怒りが混じった悲鳴が木霊した。明石曰く、アーサーが鋼材を使う際にリベルタス(船)の外装甲に使われる鋼材である“デュラスチール”を軽巡レシピ量分を投入し、開発資材を三回分使用して建造を行った結果が駆逐艦が二隻、軽巡洋艦が一隻と聞こえが良い物のその艦の存在が異常だった。

 

 

「僕の名前はレーベレヒト・マース(Z1)。レーベでいいよ、うん」

 

「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません。速きこと、島風の如し、です!」

 

「はーい、お待たせ?兵装実験軽巡、夕張、到着いたしました!」

 

 

建造された駆逐艦一人を除いて他の艦娘は日本で産まれた艦娘なのだが、何れも低確率でしか建造出来ない種類に分類する艦娘達なのであったのだ。最も一番有り得ないのは、ドイツで産まれた駆逐艦のレーベの存在である。彼女の建造方法は同じドイツの駆逐艦であるマックス・シュルツ(Z3)の協力が必要不可欠なのだ。この異常な建造に発狂しかけた明石は、アーサーを張り倒して地球のプロレス技であるロメロ・スペシャル、日本名“吊り天井固め”をお見舞いしてアーサーを一時的に再起不能まで追いやり、二度とアーサーには建造には関わらせないと固く心に誓うのであった。流石の蒼月提督と長門は苦笑いするしか他になかった。私から言わせて貰えばアーサーの自業自得だが、明石もあれはあれでやり過ぎだと思うこの頃である。

 

 

 

その頃レイは、リベルタス(船)内の自室で手に持つ古代ライトセイバーである震動ブレード型ライトセイバー二本とその古代ライトセイバーの図面で古代ライトセイバーのメンテナンスをしていた。古代のライトセイバーはかなりの時間の経過により各パーツが劣化していたのだ。図面を頼りに二つの古代ライトセイバーの修復と、ライトセイバーの主要部品でもあるアデガン・クリスタルの一種であるメファイトの青と緑を組み込める様に二本とも改造したのであった。何故レイは古代ライトセイバーを持っているのかというと、彼がカミーノに向かう前にコルサントのジェダイ聖堂の歴史宝物庫から皇帝の目を盗んで秘密裏に回収していたからだ。その古代ライトセイバーは万が一形見のライトセイバーが壊れた時の保険でもあり、もしジェダイになりうる素質を持つ人物がいた場合はフォースの光明面の伝授し、その古代ライトセイバーを託すつもりでもあった。もっともレイは形見であるライトセイバーを壊すつもりは毛頭無い。古代ライトセイバーの近代化改修を行っている時に天龍がレイの自室に入って来た。

 

 

「おーいっレイ、いるか?提督から連絡があるんだってよ…って、何やってんだ?」

 

「ん?天龍か、私が保管していた古代ライトセイバーの近代化改修の作業をしてたところだ」

 

「古代ライトセイバー?確か提督が言うにジェダイて言う騎士が使っていた剣?だったよな?」

 

「あぁっそうだが…それ以前に天龍、提督からジェダイの事を聞いたのか?」

 

「え?あぁ…ただ聞いたと言うわりには映画の知識程度だけどな」

 

 

どうやら守提督は天龍にこの地球の映画作品であるSTARWARSの事を話したのだろう。でもまぁ、私の言う歩んだ歴史と映画の中の歴史の違うところを言うなら私の存在の有無だけなのだが。

 

 

「それはそうと、何で古い奴を近代化改修してるんだ?」

 

「そのことはまた今度説明する。それよりも、提督を待たせたらいかんだろ?」

 

「あっ…そうだった。提督は今、艦橋ブリッジに見学しにきてるそうだぜ」

 

「分かった、では直ぐ向かうとしよう」

 

 

レイは提督がリベルタス(船)の艦橋ブリッジに見学しているとのことを天龍から聞いた後に古代ライトセイバーを置き、自室を後にして艦橋ブリッジに向かうのであった。艦橋ブリッジに向かう最中、第六駆逐隊こと暁四姉妹は艦内にいるアストロメク・ドロイドのR2シリーズの一体である青と白のドロイド“R2-D4”のことをよく観察していた。そのR2-D4の電子音の通訳を担当する赤一色のプロトコル・ドロイドである“M-3PO”がR2-D4の電子音を暁達に分かりやすく通訳する。

 

 

「へぇ〜、ここの船の中のいろんな所を見てきたけどロボット達がいっぱいいるのね」

 

「そのようだね。ところで、この船内のロボット達は一体何体位いるんだ?」

 

「♪〜」

 

「はい。R2によりますと、“ここの船内には約百体位の非戦闘型のドロイドがいる”だそうです」

 

「はわわ!?ひゃ…百体も!?」

 

「電、慌てすぎよ。これくらいの事で慌てすぎちゃレディーとして恥ずかしいわよ?」

 

「♪〜?」

 

「“それ以前に貴女はまだ子供なのでは?”だって?コラッR2!女性の前でそんな事を言うんじゃないよ!」

 

「わ…私の事をお子様言うなぁー!」

 

 

そんなこんなで艦娘達とドロイド達の遣り取りを見たレイは“平和だな…”と思いながらも艦橋ブリッジに向かうのであった。そしてレイは艦橋ブリッジに着くと、長門と提督が今後の行動について話し合っていた。艦橋ブリッジの扉の開く音を聞いた提督達はレイが到着したことに気づいた。

 

 

「キャプテン・レイ、到着しました」

 

「ん…ご苦労。さて…見ての通りだけど我々は今、呉鎮守府の完全復興とアップグレード作業を彼らクローン・エンジニア達が行なっている間に少し気なることがあってな。天龍から聞いたのだが、一ヶ月前の満月の日で南方連絡海域の南方通商航路のポイントMの孤島に落ちたそうだ。そこで貴方には、その調査と資材を確保していただきたい。出動は2時間後の1300だ。頼めるか?」

 

「イエッサー。部隊を編成した後、直ぐに行動します」

 

「別に今直ぐではなくては良いのだが、昼食は必ず取るように。それと今回の調査と資源確保には第六駆逐隊と天龍と龍田を同行させる。…自分からは以上だ、解散」

 

 

提督が簡易的にブリーフィングを行い、レイに南方連絡海域の南方通商航路の孤島の調査と資源確保を命じてブリーフィングを終わらせた後にレイはブリッジを後にした。レイが艦橋ブリッジから退出した時に長門が提督にあることを問い出した。

 

 

「提督……彼に本当のことを話さなくて良かったのですか?」

 

「あぁ…彼がやることは少なからず分かっている。彼はここの艦娘の中でフォース感知者を見つけたら()()()()()()()()()()()だろう。…とはいえ、彼はそのフォース感知者の者に断りを聞いてからジェダイに育て上げるつもりだろう」

 

「…とはいえ、もし本当にその感知者がいてジェダイになるようだとしても大本営が黙っていないと思われるが…」

 

「確かにそうだな。今回ばかりこれは、レイが戻って来るまで一時保留にした方がいいな」

 

 

提督と長門が話し合っていたのはレイがもし呉鎮守府内の艦娘達の中でフォース感知者がいたらジェダイに仕立て上げることを想定しての内容でもあった。もしレイが本当に艦娘の誰かのフォース感知者をジェダイに育て上げるつもりなのだろう。だがレイも節度を弁えて無理強いにジェダイに仕立て上げるつもりはないであろう。だが肝心なのはそのフォース感知者の艦娘をジェダイに育て上げるとして大本営がどのような反応を示すかが不明な為に迂闊に許可を出し難いのであった。実際に昨日の深海棲艦の呉鎮守府襲撃のレポートと同時にレイ達の存在の事を書き出したレポートと証拠写真に映像や武器、アーマーなどを提出したのだ。因みに武器やリベルタス(船)の存在を大本営に報告することをレイと相談した結果、武器の方はDC-15Sブラスター・カービン、アーマーの方はフェーズⅠ・クローン・トルーパー・アーマーを報告の為に持ってっても良いとレイから許可をもらったものの、スター・デストロイヤー級である艦娘のリベルタスの存在を隠した方がいいとのことであえて彼女の存在をレポートには記載せずに提出したのであった。

 

 

 

時刻は昼の12時の時、レイはトルーパー達に今回の調査任務に参加させるトルーパーはARFトルーパー・アーマーを着用する上級偵察部隊トルーパーことARFトルーパー達を調査任務に同行させる事を他のトルーパー達に伝えた後に食堂に向かい昼食をとる為に食堂でバイキング式軍用レーションを食すのであった。因みに呉鎮守府に建てられていた甘味処まみやは昨日の深海棲艦の砲撃の流れ弾で完全に破壊されてしまったのでリベルタス(船)内で甘味処まみや(仮)を開いて艦娘(駆逐艦の子供達)の為に「特盛りあんみつ」を作るのであった。レイが昼食を終えた時に軽巡の球磨型3番艦の北上と4番艦の大井が甘味処まみや(仮)の店主“間宮”が作った甘味である「特盛りあんみつ」を持ってここに食べにきたのであった。

 

 

「おっ…提督の知り合いのレイだ」

 

「あら、レイさんもここにいらしてたの?」

 

「ん?あぁ…北上に大井か。君達もここで昼食か?」

 

「まぁそうなるかな?ところで聞くけどさ、レイが宇宙人って話本当?」

 

 

北上から意外な質問をされたレイは“何処で聞いたのだろう…?”と一瞬思った。そしてレイは北上の質問に答えると同時に誰にそのことを言ったのかを聞き出すのであった。

 

 

「…まぁそういうことになるな。ところでそのことを誰から聞いた?」

 

「その事でしたら、以前リベルタスが貴方のことや白い兵隊さん達のことを私達に教えてくれましたわ。何でも私たちと似ていると思ってのことですって」

 

 

……どうやらリベルタス(艦娘)が他の艦娘達に自分やトルーパー達の存在を教えたようだ。……本来なら少し時間がたってから打ち明けようと思ったのだがその必要性が無くなったようだ。しかし、自分やトルーパー達が艦娘達と似ているか……言い得て妙だな。艦娘の場合は、深海棲艦が現れる前は水上戦艦だったことを天龍と初めて会った時に聞いたな。我々クローン・トルーパー達と艦娘達………今改めて思えば我々と艦娘は戦う為に()()()()存在だと認識できるな。………なんとも偶然という名の皮肉だな。そうこう考えていると時間が既に12時半になっているのに気づいたのであった。

 

 

「ん…そろそろ時間か。それじゃあ私は次の任務がある為、先に失礼する」

 

「あーうん、気をつけてねー」

 

「お気をつけて行ってらっしゃいな」

 

「あぁ。……それと大井、北上のことを守ってやるんだぞ

 

 

レイは去り際に大井に小声で北上を守るように伝えると大井の顔が赤く染まり踞る。そして大井は、頭の中で自分の世界(妄想)に潜ってしまう。それに気づいた北上はレイに大井に何を呟いたのかを聞いた。

 

 

「あれっ大井っち?レイ、大井っちに何か言ったの?」

 

「……それは秘密だ」

 

 

レイは大井が北上に対して好意を抱いていることに気付いていた為にあえて北上の問いの答えをぼかし、そのままガンシップが格納されているハンガー・ドアに向かうのであった。そして大井はレイに言われた意味を直感で理解して、恥ずかしさのあまりに言葉が出ない状態であった。

 

 

(……あれは反則ですわ!た…確かに私は北上さんのことが好きですし、レイさんもそれを分かってて言ったとしても反則ですわ!で…でも、私と北上さんと結ばれる事をレイさんは私たちの事を…)

 

「大井っち、大丈夫?顔赤いよ?」

 

「ひゃい?!だ……大丈夫ですわ、北上さん」

 

「?……それならいいけど」

 

 

結局北上はレイが大井に何を呟いたのかと、大井は何を考えていたのかを理解することが出来なかった。そしてハンガー・ドアに向かうレイは歩きながらも大井と過去の自分を思い比べていた。

 

 

(大井は北上に好意が来ているな。嘗て私もあの人に好意を抱いた時は大井より少し抑えめだったが………北上は大井が好意を抱いていることを彼女は気付いているのだろうか?)

 

 

そう思いながらもレイはハンガー・ドアに向かうのであった。しかし、レイは一つ思い違いをしていた。大井は北上に対して姉妹愛ではなく、同性愛という名の百合である事を今のレイは知る由もなかった。

 

 

 

時刻は1235の出撃25分前、この時にレイは一度寄り道に工房へ立ち寄ってみることにした。その工房内では、明石にロメロ・スペシャルを掛けられて一時再起不能になったアーサーが懲りずにまた工房で何かをしようとしていた。

 

 

「アーサー、お前何やっているんだ?」

 

「…おっキャプテン!いいところに来たな。今艦娘用の新武装を開発している処だ」

 

「お前、明石にしばかれたんじゃないのか?」

 

「あぁ……建造の時は鋼材を俺らが使っているデュラスチールに変えただけでレア艦娘が三人連続出て来たのは俺も驚いたぜ。……その結果明石にしばかれたんだがな。だから今度は建造じゃなくて武装開発を行なっているわけだ」

 

 

流石のレイも呆れつつもその武装開発を見ることにした。開発方法は、此処の工房の開発専用の資材投入口に開発に必要な資材を投入した後に専用のレバーを引き、数十秒待つとその艦娘用の武装が開発用の機械のコンベアを通して出てくるという簡単な仕組みなのだが、此処でもまたアーサーがやらかしたのか、その武装が我々の知る物ツイン・ライト・ターボレーザーが駆逐艦専用の武装として出て来たのだ。

 

 

「……アーサー、お前資材に何を入れ込んだ?」

 

「あぁ、弾薬以外の資材は此処の奴だけだが弾薬だけは俺たちが使うブラスターのティバナ・ガス・カートリッジをここの弾薬の代わりに入れてみて実験して見たんだが、こいつは流石の俺でも予想外だ」

 

「お前な……今更なんだが聞くが、明石から許可を取ったのか?」

 

「いんやっ……個人の実験の為に一人でやっていたんだが「……また何やってんですかーー!!」アアーウッ!!」

 

 

アーサーが明石に許可を取ってない事と個人の実験を説明しようとしたその時に明石がアーサーにむかってラリアットを決めてアーサーを気絶させる。これを目撃したレイは、明石を怒らせない様にしようと心に誓うのであった。その後の後処理はというと、アーサーは明石に説教を五時間も受ける羽目になり、開発の時に完成した艦娘用のターボレーザーは保管庫にて一時的に収納する事にきまった。そんなごたごたから抜け出したレイは、これ以上は寄り道をせずにそのままハンガー・ドアに向かうのであった。

 

 

 

時刻は1250の出撃10分前、レイはいつもの様にARCトルーパー・アーマーを装着し、DC-17ハンド・ブラスターを腰のホルスターに収めて形見のライトセイバーも腰につけた後にARFトルーパー達が乗るガンシップに向かい、ガンシップに乗り込むのであった。

 

 

「キャプテン、いつでも行けます」

 

「よしっ…出撃と同時に天龍たちと合流して飛行速度を天龍たちと合わせ南方連絡海域の南方通商航路のポイントMの孤島の調査と同時に資源の回収を行う」

 

《キャプテン、提督から天龍を旗艦とした水雷戦隊が出撃したとの事です》

 

「そうか…それじゃあ行くとするか。出撃!」

 

《イエッサー!》

 

 

レイの指示でクローン・トルーパー・パイロットは、ガンシップの操縦桿を引いてガンシップ内のリパルサー・リフトを起動させて浮遊し、リベルタス(船)の中央の上部ハンガー・ドアのハッチが展開されたのを確認した後にガンシップは天龍達の方へ飛行し、天龍達との航行速度を合わせるのであった。その頃、提督の命で天龍は龍田と第六駆逐隊で編成された水雷戦隊と共に出撃し、レイ達が乗るガンシップと合流した後に南方連絡海域の一つである南方通商航路のポイントMのとある孤島で調査及び資源の捜索、回収を行うのであった。

 

 

 

-南方連絡海域の通商航路ポイントMの孤島-

 

 

 

南方通商航路の孤島に到着したレイ率いるARFトルーパー部隊はその孤島の調査と資源捜索を行うのであった。因みに天龍率いる水雷戦隊は、孤島に着陸しているガンシップを囲うように輪形陣で周囲を警戒しながらレイ達が戻ってくるのを待った。

 

 

「…しっかしよ、この島は月に一度の満月の日に流れ星が必ずここに落ちてくるんだよな。一体何なんだ?」

 

「あら〜天龍ちゃん?ここの島に何か気になることでもあるの?」

 

「いやっ…ねえって言えば嘘になるが、気になるといえば気になるんだよな」

 

 

天龍と共に出撃したもう一人の軽巡洋艦、天龍型二番艦“龍田”は天龍に疑問系で問いて天龍は孤島に落ちて来た流れ星のことを龍田に話した。

 

 

「調査で気になるのは分かるけど、今私たちはレイさん達が乗って来た輸送機を守らなきゃならないのよ?あんまり気にし過ぎると、どっかで転んじゃうわよ?」

 

「わ…分かってるよ」

 

 

天龍と竜田が会話している最中、ガンシップを操縦するクローン・トルーパー・パイロットは第六駆逐隊の少女達と戯れるような会話内容で暇をつぶしていた。

 

 

《俺達は天龍に妹さんがいることには驚いたが、同じ艦娘である以上もう驚かないつもりでいたのだが、いくらなんでも女性が多過ぎるだろ。本当にこの星の女性方はべっぴんさんが多いことで》

 

「あら貴方、レディーに対する見方があるじゃない」

 

「でも、R2には暁のことをまだ子供と言われてたけどね」

 

「う、うるさいわね!それにその話を引っ張らないでよ!」

 

「はわわ!?け…喧嘩は駄目なのです!」

 

「二人とも、あまり口喧嘩すると電が心配するから程々にね」

 

《はっはっは…姉妹共々、仲が良いんだな。そういうのは大事にしとくんだぞ?》

 

「あらあら?第六駆逐隊の子達と打ち解けた感じかしら?」

 

 

するとそこに天龍と会話していた筈の龍田がこっちに来たのだった。

 

 

《龍田か、天龍と話は良いのか?》

 

「えぇ、天龍ちゃんとは十分に話したから問題ないわ」

 

《そうか。……少し思ったんだがその格好、素足の露出が過ぎるんじゃないのか?》

 

「あらそう?私はあまり気にしない方だけどね、手を出すというならその手を出した人の手が落ちるかも知れませんよ?」

 

 

天龍の妹でありながら天龍とは真逆なおっとりとした喋り方のその裏に隠された腹黒さにクローン・トルーパー・パイロットの背筋が凍る様な感覚に襲われながらも頭の中で龍田を怒らせないようにしようと誓うのであった。

 

 

《……それは流石に勘弁だな。キャプテンのオリジナルも、戦いの最中で右腕を斬り落とされたからな》

 

「オリジナル?それはどういう「龍田、深海棲艦の奴らが来たぞ!」……ッ!」

 

 

龍田はキャプテンことレイのオリジナルという意味を聞こうとした時に天龍が龍田に深海棲艦がこちらに向かってくることを告げる。そしてクローン・トルーパー・パイロットはコックピット越しで万が一に持ってきたエレクトロバイノキュラーで近辺を見渡すと深海棲艦を捕捉し天龍達に伝える。

 

 

《みんな、こちらでも敵を捕捉した!今から敵の艦種を伝えるぞ!重巡リ級を旗艦とし、雷巡チ級が2と軽巡へ級が1、駆逐イ級が2だ!旗艦のリ級だけがelite級だ、注意しろ!》

 

「またelite級か……まぁ、相手にとって不足はねぇ!」

 

「あらあら、死にたい船がやって来たのね〜」

 

「eliteが旗艦の深海棲艦が相手でも負けないわよ!響、雷、電、行くわよ!」

 

「不死鳥の名は伊達じゃない、やるさ」

 

「電、私たちの力をあいつらに見せつけるわよ!」

 

「はいっ!電の本気を見せるのです!」

 

 

天龍を旗艦とする水雷戦隊は、向かってくる深海棲艦の艦隊を迎え撃つ為に砲撃体勢に入る。そして深海棲艦も天龍達を捕捉すると各艦に攻撃指示を出して8inch砲を天龍達に向けて構えると、2時の方向から青い光弾が多数飛んで来たのだ。リ級とチ級はこのことに気づいて咄嗟に回避行動をとり、イ級達とへ級はその回避行動に遅れて多数の青い光弾幕をもろに食らってしまい轟沈してしまうのであった。謎の勢力の攻撃を受けたリ級達は、このことを他の仲間達に報告する為にやむを得なく撤退するのであった。

 

 

「砲撃?(しかも今の砲撃……リベルタスのと似ている?)砲撃からして……あっちか?」

 

 

そしてその光景を目撃した天龍達は、深海棲艦にむけて砲撃された方向を見ると一人の少女がいた。その少女の左手には船体と思わせる三角形上の盾に数十位の砲台が搭載されており、そして右手にはストームトルーパー達が使用するE-11ブラスター・ライフルを装備していたのだ。

 

 

「さっきの連中が性懲りも無く来たから迎撃しにきたのはいいけど……まさか、()以外のトルーパーがいるなんて思ってはいなかったわ」

 

 

突如と現れた謎の艦娘?の手に持つ武器や盾と砲台の役割を兼ねた船体を見たクローン・トルーパー・パイロットは驚いていた。驚く理由が二つある。一つは艦娘?が持つE-11ブラスター・ライフルであり、二つ目は左手に持つ盾兼砲台の船体がクローン・トルーパー・パイロットやレイ達にも見覚えが有る船であったからだ。

 

 

《あれは……アクラメーター級!?それにあのブラスターは…まさか!》

 

「あら、察しがいいわね?自己紹介が遅れたけど私はアクラメーターⅠ級アサルト・シップの“プロセキューター”よ。よろしくね?」

 

 

謎の艦娘ことアクラメーターⅠ級アサルト・シップ“プロセキューター”が天龍達の前で自己紹介するのであった。

 

 

 

その頃孤島の森林地帯でレイ率いるARFトルーパー部隊は周辺を警戒しつつ前進すると、先行していたARFトルーパーの一人が何かを見つけ驚きを隠せずに唖然と立ち尽くしていた。

 

 

「馬鹿な………何故この船が、こんな所に……」

 

「どうしたトルーパー、何を見つけた………ッ!この船は……」

 

 

レイや他のARFトルーパー達も目の前の物体に目を向けると信じられないものが発見されたのだ。その正体は、旧共和国グランド・アーミーの初期のスター・デストロイヤーことミディアム・フリゲートと呼ばれたアクラメーターⅠ級アサルト・シップの残骸がこの孤島にて墜落していたのだ。そして何よりこの船の名前がクローン・コマンドーのデルタ分隊が最初に乗ったとも言われる船であることをレイ達はヘルメット内のメモリー・バンクから名前を引き出したのだ。

 

 

「“プロセキューター”………かのデルタ分隊が最初に搭乗した船が何故ここに?」

 

「しかし、この船の記録によればクローン大戦の最中にトランドーシャンの襲撃を受けて以降修理の為にあまり前線に出ていないと記載されていたはずでは?」

 

「判らない……だが、この船のフライトレコーダーなら何か情報があるかもしれない」

 

 

そう言ってレイは左ガントレットに搭載されているコントロール・パネルを操作してプロセキューターのハンガー・ハッチのプロトコルにハッキングをしてそこからハッチが開いてプロセキューター内に入る為の入り口を確保したのであった。

 

 

「よしっ……このままプロセキューター内に入り、フライトレコーダーを回収する」

 

『イエッサー!』

 

 

こうしてアクラメーターⅠ級アサルト・シップ“プロセキューター”内にあるフライトレコーダーを回収する為にレイ率いるARFトルーパー達はプロセキューター内に侵入するのであった。しかし、その背後に誰かがつけている事にレイは気付けはしなかった。

 

 

 

プロセキューター内ではレイやトルーパー達が惑星カミーノで交戦した帝国軍の兵士“ストームトルーパー”の死体が彼方此方に存在していた。殆どのストームトルーパー達の装甲服にはブラスターの焦げ後が残っており、主な死因は味方同士の揉め合いか、第三者の介入によって壊滅されられたかの何方かであった。

 

 

「キャプテン、此奴等の死因を見てどう思いますか?」

 

「妙だな。揉め合いにしては殆どが急所にブラスターの跡が残っている」

 

「確かに、これはドロイドがやったと?」

 

「いやっ……ドロイドにしては手際が良すぎる。彼らは何と交戦していたのだ?」

 

 

レイは第三者の正体が何者かと考えていると一人のARFトルーパーがプロセキューターの艦内カメラの映像データを持って報告しに来た。

 

 

「キャプテン、艦内カメラで妙な映像を発見しました」

 

「妙な映像?それはどんな映像だ?」

 

「それは……実際見ていただければ分かるかと…」

 

 

レイはその映像に気になりながらもその映像データが詰まったメモリーチップをプロセキューター内にある大型ホロプロジェクターに差し込んでその映像を確認するのであった。

 

 

 

 

 

〜銀河帝国軍 第132偵察大隊 航海歴 17BBY〜

 

 

 

 

 

「提督、まもなくハイパースペースを抜け目的の惑星に着きます」

 

「うむ………しかし解せんな。何故我々偵察のエリートである132偵察大隊に新兵共を面倒を見なければならないのだ」

 

「仕方ありませんよ。共和国が帝国に変わった時に兵士の雇用が旧世代のクローンから市民志願制に変わったのですから」

 

「………だが、その新兵共の殆どが帝国に対する忠誠心が未だに完璧とは言えん。我々とて新兵よりも旧世代のクローンが欲しい所だ」

 

「……意外ですね。確かに、クローン共なら兵士としては一級品ですからね」

 

「……過ぎたことを言っても仕方ない。クローン軍は旧共和国が帝国に樹立された後、クローン大戦で生き延びたクローン軍はストームトルーパーに再編されて以降その生き延びたクローン軍のみクローン兵が補充され、新たに築き上げたコープスやセクター軍、星系軍は市民志願制で採用された帝国軍兵士で補っているのだからな」

 

 

 

 

 

レイ達の前に映されたのは、レイ達が地球に不時着する5年前の記録映像であった。しかもその航路の先が太陽系第三惑星地球に向かっているものだと判明した。後の記録は地球の大気圏内に侵入し、南方通商航路に存在する孤島を拠点として以降そこで色々な調査を行なっていた。

 

 

「…帝国は地球で何を調査していたのかを知りたい処だが、今はここで何があったのかが先だな。トルーパー、映像データの最後に記録された時間まで巻いてくれるか?」

 

「イエッサー、その時間まで巻きます」

 

 

レイの指示でトルーパーはホロプロジェクターを操作して帝国兵達に異常が起きた時間まで早送りし、そしてその時間に合わせた後に再生した。

 

 

 

 

 

〜銀河帝国軍 第132偵察大隊 航海歴 17BBY 7日目〜

 

 

 

 

 

「提督、この女の処分をどういたしますか?」

 

 

するとレイ達に映し出されたのは、同じ旧共和国の軍服を着た少女を拘束するストームトルーパー達と提督の姿が映されていた。これを見てレイはあることを思い出した。レイ達もこの星にきて以降リベルタス(船)内にリベルタス(艦娘)が出現したことを。もし映像に映されている少女がその船の艦娘だとするとかなり不味いと勘付く。帝国は艦娘の存在に気付いてない分、少女を不法侵入で処刑されると思ったからだ。そして帝国軍の提督がその少女の処分を下そうと言葉を発する。

 

 

「……気の毒だが、我々の存在を表に明かさぬ為だ。呪うなら己が不幸を呪ってくれ……この小娘を始末しろ」

 

 

提督の命でストームトルーパー達は手持ちのE-11ブラスター・ライフルを構えた瞬間、少女の左側にいたストームトルーパーにブラスターの光弾が頭に直撃した。直撃を受けたストームトルーパーは、自信に何が起こったのかを理解する間もなくそのまま力尽きて倒れた。その光景を目撃した帝国軍兵士達がざわめき、船内は動揺と恐怖が支配した。しかし、一人だけ違った。拘束されていた少女が何時も間に拘束用の手錠を外して右隣のストームトルーパーの足を蹴りだして、相手の体勢を崩した後にストームトルーパーからブラスター・ライフル奪い取ってそのまま体勢を崩したストームトルーパーに向けてそのまま射殺した。他のストームトルーパー達が少女を射殺しようとするが、その時にストームトルーパーの真上から一人の人物が落下して来てストームトルーパーを踏み台にして着地し、少女と共に残りのストームトルーパーや提督などに攻撃をし、船内のいる帝国軍を一人残さず片付けたのであった。映像の最後にその少女とコマンドーはハンドサインで互いにグッジョブを入れた瞬間を映して映像が途切れて記録再生が終わった。

 

 

「キャプテン、少女と共に映っていた彼はまさか……」

 

「あぁ、あのアーマーの血染めの迷彩は……!」

 

 

レイは艦内カメラの記録映像に映されたトルーパー正体を悟った瞬間、背後から気配を感じ取り右ホルスターからDC-17ハンド・ブラスターを引き抜いて背後に向けて構えると、血染めの迷彩を施したカターン級コマンドー・アーマーを纏うRC-1207“セヴ”がレイ達の後方から現れたのであった。

 

 

「コマンドー・セヴ……」

 

「久しぶりだな、兄弟」

 

 

此処に対帝国のアンチ・トルーパー達とキャッシークで戦死されたと思われたクローン・コマンドーのセヴとの初めての接触であった。

 

 

 

その同時刻、レイ達がいる南方通商航路の孤島に向かうレ級とバトル・ドロイド一団の姿があった。ル級は例の白い兵隊ことクローン・トルーパー達と艦娘達がこの孤島に向かっているとの情報を得たために、レ級にドロイド軍を率いて艦娘達やクローン・トルーパー達の殲滅に迎えと命じたのであった。そしてレ級は、若干乗り気の無い気分でドロイド軍を率いて孤島で資源調達しているであろうレイ達や艦娘達に向けて進軍するのであった。

 

 

「アー、ナンカアンマリ乗リ気ジャナイナー………正直言ッテ面倒クサ」

 

「アー…アノ、指揮官殿?敵部隊ヲ捕捉シマシタ。攻撃指示ヲ出シテイタダケレバイツデモ行ケマス」

 

「ソッカ、ジャア適当二ヤッテオイテ。一応私モ砲撃支援ナドハシテオクカラ」

 

「ラジャラジャ。(コンナヤル気ノ無イ指揮官殿ハ大丈夫ダロウカ?余計二不安ダ……)」

 

 

レ級のやる気のなさに不安を抱くバトル・ドロイド達であったが、これから起こるであろう悲劇(ドロイドにとって)が待ち受けていることをレ級やドロイド達はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

続く……。

 

 




次回は、ドロイド軍を率いるレ級と戦闘が起こります。
お楽しみに!
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