少しすると二人と先生が戻ってきて自己紹介が淡々と続けられた。
そういえば、あの変な集団はFFF団と言って嫉妬の集団らしい(土屋伝より)。で、会長だった須藤が俺を敵に回したくないって理由で須川っていう今自己紹介している人に会長の座を譲ったらしい・・・・・そんなに怖いか、俺?
「傍から見れば怖いかもしれませんね。」
心読むなよ・・・
「さっきから声に出てますよ。」
「まじでっ、かいな!」
「声がでかいよ零児君・・・」
「す、すまん・・・・・」
そして最後に坂本雄二の番だ。てか代表だったんだ。
「(零児君、少し茶々いれましょう。)」
「(お、いいセンスだ。やるか)」
「俺はクラス代表の坂本雄二だ。代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれ。」
「じゃあ赤ゴリラ代表。」
「ぶぅふぅぅぅぅぅ!」
美鈴・・・俺の予想斜めを言ったよこの娘!思わず吹いちまったじゃねえかwww
『赤ゴリラ代表・・・・アハハハは!!!!』
『この子意外にギャグ線あるじゃないか!』
『駄目wwwは、腹がwww』
他の男子が腹を抱えて笑っていた。明久と島田なんか畳を叩いてるし。木下と姫路さんは笑いを堪えている。・・・・あ、先生も笑った。
雄二は赤面しながら美鈴を怒鳴り始めた。
「おいお前!変な事言うんじゃねえ!」
「だって好きなように呼んでくれって言ったじゃないですか。しかも今の様子は正に赤ゴリラだよ。」
ホントだ。赤ゴリラだww。
「・・・・お前等落ち着け!俺の話が終わってないぞ!」
雄二の叫びで何とか笑い声が静まってきた。
「ハァ・・・・・話が逸れたが・・皆に一つ聞きたい。」
落ち着いた雄二の声が完全に笑い声を消し、彼の目線の先をみんなが追う。
かび臭い教室
古く汚れた座布団
薄汚れた卓袱台
「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシート、しかもお菓子がでるらしいが――――――」
彼は一呼吸おいて、静かに告げる。
「不満は・・・ないか?」
『大ありじゃああああああああああああ!』
男子学生の心からの叫び。確かにこれは大問題だ。ヘタすれば教育委員会に問題とされてしまう。
「そこで、代表としての提案だが・・・・」
八重歯を見せて彼は宣言した。
「FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う。」
戦争の引き金を引いたのだ。
『勝てるわけがない』
『これ以上設備が下げられるなんていやだ!』
『姫路さんと美鈴さんがいたら何もいらない』
そんな悲鳴が周りから聞こえてくる・・・なんか最後の奴美鈴の名前を言ったような・・・
「そんなことはない。必ず勝つ。いや、俺が勝たせてみせる!」
『できるわけないだろ』
『馬鹿なの?氏ぬの?マヌケなの?』
『何の根拠があってそんなことを』
こういう否定的な意見は出る・・・二番目のやつ・・・レスでもやってんのか?
「根拠ならあるさ。このクラスには試験召喚戦争で勝つる要素が揃っている。今からそれを説明してやる。」
雄二・・・さっき噛んだなw
「康太。その位置じゃ姫路のスカートは覗けないぞ。さっさと前に来い。」
「・・・・・・・・!!(ブンブン)」
「ふえ!」
土屋ェ・・・何しとんの・・・姫路さんがスカートを押さえて引いてるぞ・・・
「こいつはかの有名な『ムッツリーニ』だ!」
ムッツリーニ。ムッツリスケベから来ている有名な名前だ・・・・でも
「なあ坂本。こいつは今、その呼び名もあるけど別の名前の方が有名なはずだぜ。」
「なに?」
「土屋は今、
『
表向きは確かに『ムッツリーニ』と呼ばれているが、裏、不正や悪いことをしている人たちからは
「まあ・・・そういうことだ。そして姫路の事は説明しなくてもその力は知っている筈だ。」
「え!わたしですか!」
「うちの主戦力だ。期待している。」
彼女の成績は上から4番目だが、試験召喚戦争なら頼りになるだろう。
「それに木下秀吉だっている。」
学力ではあまり聞かないが確か、演劇部のホープだと聞いたことがある。去年の演劇部の演目で物凄く演技が上手い人がいた記憶があるが、彼だったとは・・・
「無論俺も全力を尽くす。」
『確かに何かやってくれそうな奴だ!』
『坂本って、小学の時は神童って呼ばれなかったっけ?』
『じゃあAクラス並みが二人いるってことだよな。』
気づけばクラスの式が確実に上がっている。だが、彼のようなパターンだと必ずオチを付けるだろう・・・
「それに吉井明久だっている。」
シーン・・・・・・・
やっぱりな・・・
『誰だっけ?そいつ』
『聞いたことがないぞ。』
「ちょっと雄二!そこで僕の名前を呼ぶのさ!必要ないだろ!」
・・・・すまんが明久、これは必要な事なんだ。ちゃんとフォローするからよ。
「知らないようなら教えてやる。こいつは≪観察処分者≫だ!」
「零児君、観察処分者ってなんですか?」
「美鈴と・・・姫路さんは知らないのか。観察処分者は学園生活で問題がある学生に課せられる処分で、普通の召喚獣は物には触れないが観察処分者の召喚獣は物に触れる機能がある。主に教師の雑用係の仕事があるんだ。一見便利そうだが教師の監視下ではないと召喚できないし、フィードバックがあるため使役者に何割かダメージが通る。でも、明久が観察処分者だったとは・・・」
「ん?それはどういう・・・?」
「俺の記憶が正しければ明久以外に同学年に2~3人。3年生に1人。その3年生が最初の観察処分者だった気が・・・」
「それならわしも聞いたことがあるぞ。同学年は1人は剣道部、もう1人は帰宅部じゃな。もう1人は・・・知らないのう・・・。」
「あ、明久以外にいたのか!」
『なあ坂本、そんなに観察処分者がいることがヤバいのか?ただ単に召喚できない奴がいるだけじゃないのか?』
他の学生が質問する
「俺が説明する。観察処分者は他の学生より召喚獣を長く操作しているから操作技術が教師の次に上手いんだ。明久、君はどれくらい召喚獣を出した?」
「えーっと・・・・・・軽く100回くらいかな。」
明久の答えに他の男子学生が驚く。
『つまり、召喚獣の扱いが上手いから他の学生の点数が上でも有利に立ち回れるって事か?』
「その通りだ。」
「だが、零児の話が本当なら明久より上手い召喚者がいるってことになる。油断はできない。だが!」
雄二は下がった士気を上げるように高らかに宣言した。
「俺たちの前じゃ、そんな奴は只の通過点しかない!恐れるな!この境遇に比べたら屁でも無い筈だ!」
『そうだそうだ!』
『むしろこっちのほうが不満だ!』
「なら俺たちの力を証明するためにDクラスを征服してみようと思う。全員
「みんな!頑張って逝こうじゃないか!」
『『おおーーっ!』』
美鈴はこういうのが好きだから乗ったな。上手い具合に士気が上がっている。雄二も解っているようだ。
「俺たちに必要なのは卓袱台じゃない!」
「Aクラスのシステムデスクだ!」
『『うおおおーーーーーっ!』』
「お、おー・・・・」
クラスの雰囲気に押されたのか姫路さんが小さく拳を掲げていた。
「明久にはDクラスの宣戦布告の死者になってもらう。」
確か、下位クラスの宣戦布告は大抵酷い目に逢うらしい。案の定、明久が嫌がるが、雄二に言いように言いくるめられて行くことになった。
「明久の奴・・・大丈夫か?」
「それなら問題ないですよ。零児君。」
「ん?それはどういう意味だ?」
「Dクラスにはあの“剣道部のホープ”がいるじゃないですか。」
「・・・・・あの子か!?」
剣道部のホープ・・・あの子がDクラスにいるならば問題ないな。
「あの・・・剣道部のホープって誰なんですか?」
姫路さんが俺たちの言葉について質問してきた
「剣道部のホープのことかい?彼女の事を一言で言うなら・・・」
「「卑怯な事が大っ嫌いな女の子だな(ですよ)。」」
Dクラス
僕はDクラスの扉の前に居た。よし、入るぞ!
「失礼します!Dクラスの代表はいますか?」
「私です」
僕の前に現れたのは銀髪で頭に黒いリボンを留めている女の子だった。
「君は?」
「私はDクラス代表の魂魄妖夢です。あなたは?」
女の子は魂魄妖夢と言うらしい。礼儀正しい女の子だ、うちの男子学生とは大違いだ。
「僕はFクラスの吉井明久だよ。」
「では、吉井さんは何の用事で来たのですか?」
「うん、僕たちFクラスは今日の13時にDクラスに試験召喚戦争に宣戦布告します!」
『『なにっ!』』
「・・・・・・・・・・」
Dクラスのみんなは驚き、魂魄さんは僕の目を見ていた。そして
「解りました。お互い、正々堂々と勝負をしましょう!」
「ふぇ・・・あ、うん宜しく・・・」
魂魄さんは手を前に出した。僕はその握手に応じた。思っていたよりいい人なんだな。
「それじゃあ失礼するね。」
「はい、気をつけt「ちょい待てよ!」・・・」
すると他の男子生徒が数人近づいてきた。
「なにかな?」
『なにかな?じゃねえよ・・・宣戦布告しに来たんだろ、覚悟は出来ているんだろ。』
雄二の奴!だましたな!帰ったらブチ殺してやる。さて・・・どうやって逃げようか・・・
「待ちなさい!」
逃げる算段をしていたらいきなり魂魄さんが声を上げた。
「皆さん、こんな事をして恥ずかしくないんですか!?そういうのはBクラス代表の根本さん位なものですよ!」
魂魄さんは僕に背を向けて男子学生に啖呵を切っていた。なんか、初めて会った零児君の事を思い出すな…ってちゃっかりあの卑怯で有名な根本君を罵倒しちゃってるし。
『代表、だってこいつはFクラスですよ!』
「Fクラスだからなんですか!自分より下のクラスだから暴力を振るんですか!?私はそういう卑怯な真似は嫌いです!席に戻って下さい!」
『これは普通の対応ですよ!』
「なっ!これのどこが普通の対応なんですか!おかしいんじゃないんですか!?これでは、このクラスの器が痴れている事になるんですよ!」
な、なんかヤバい事になってきた・・・彼女の為に早く出た方がいいかもしれないな・・・
「(私が気を引きつけていますので今の内に!)」
「(あ、ありがとう。魂魄さん!)」
なんと、魂魄さんはアイコンタクトで話してきた。なんと凄い子なんだろう!雄二に見習わせたいよ・・・
で、僕は逃げようと扉に手を掛けようとした時だった。
『ええい!観察処分者のくせに代表面してんじゃねえよ!』
え・・・・魂魄さんが、僕と同じ観察処分者だって!
魂魄妖夢好きの皆さん、次回は彼女が色々言われてしまいます。
私も妖夢が好きなのですが、物語上避けては通れないんです。ごめんなさい。
それと次回、ちゃんとあの男子が出ますよ。