二作目の投稿です。
アリアがオリ主のヒロインの作品って少ないので、書いてみました。
では、どうぞ
武装探偵、通称:武偵
近年増加する凶悪犯罪に対抗するために新設された国家資格で、武偵免許を持つ者は武装を許可され、逮捕権を有するなど警察に準ずる活動が可能になる。
と言えばいい風に聞こえるが、実際は金さえもらえば、迷い猫・犬探しからテロリストの制圧もやる何でも屋だ。
そして、その武偵を育成する教育機関が武偵校。
学科は大きく分けて
強襲学部の
諜報学部の
通信学部の
探偵学部の
兵站学部の
衛生学部の
研究部の超能力捜査研究科、通称:SSR、特殊捜査研究科、通称:CVR
以上の14の学科があり、生徒はこの学科から一つ自分が専攻する学科を選ぶ。
各国の武偵校によっては独自の学科もあるが、基本はこの14の学科である。
そして、武偵にはランクがあり、ランクはE・D・C・B・A・Sで格付けされる。
入学試験の結果でランクが与えられ、その後は民間からの有償の依頼解決の実績や学科の各種中間・期末試験の成績によって変動する。
またランクにはRも存在し、そのランクは世界でも7人しかおらず、その実力は小国の軍隊を1人で壊滅出来る程と言われている。
そして、レインボーブリッジ南方に浮かぶ南北およそ2キロメートル・東西500メートルの人工浮島に設立された東京武偵高校。
ここにはある武偵が居た。
特徴的なプラチナブロンドの髪に、驚異的な俊足。
あらゆる事件も瞬時に解決するその迅速な行動。
そして、二つ名の“迅雷”
故に彼はこう呼ばれる。
“
目覚ましが鳴り響き、一人の少年が目を覚ます。
身体を起こし、欠伸を一つ。
ベッドから起き上がり、洗面所へと向かう。
顔を洗い、プラチナブロンドの髪の毛の寝癖を直し、寝間着代わりのジャージから制服に着替える。
冷蔵庫から冷凍チャーハンを出して、レンジで温めて、それを朝食にする。
「今日から二年か……一年って思った以上に早いな……」
そんなことを思いながら、彼、鏑木紅はチャーハンを胃袋に納めると同時に、玄関のチャイムが鳴る。
「もうそんな時間か」
そう呟きながら、玄関へと向かい、扉を開ける。
「あ、コウ君、おはよう」
「おはよう、白雪」
星伽白雪。
武偵高の生徒会長にして、この部屋の主の幼馴染である。
自分より身長の高い白雪を見上げ、コウは言う。
コウは身長が低く、その背は150cmあるかないかのギリギリの身長だ。
そのため、殆どの人間とは見上げる形で会話をする。
「キンジならまだ寝てるから上がりなよ」
「うん、お邪魔するね」
白雪が入るのを確認してから、コウは小さい歩幅で寝室へと向かう。
そして、二段ベッドで眠る親友を起こす。
「キンジ、白雪が来てる」
「ん~……もうそんな時間か」
遠山金次。
キンジとコウは入学した時からの親友で、キンジが
キンジはのっそりとした動きで、ベッドから起き上がり、服を着替えはじめる。
「あ、キンちゃん!おはよう!」
白雪はキンジの姿を見ると、花が咲いた様な笑顔を浮かべる。
「その呼び方、止めろって言ったろ」
「あっ……ごっ、ごめんね。でも私……キンちゃんのこと考えていたから、キンちゃんを見たらつい、あっ、私またキンちゃんって……ごっ、ごめんね。ごめんねキンちゃん、あっ」
慌てる白雪にキンジは溜息を吐き、文句を言う気を失う。
「てか、ここは男子寮だぞ。あまり軽々しく来るのはよくないぞ」
「で、でも、私昨日まで伊勢神宮に合宿で言ってたからキンちゃんのお世話できなかったし」
「そう言うのはいい」
「で、でも……」
「あーもう、分かったから!」
そう言ってキンジは白雪が持ってきた弁当を食べる。
重箱に入った一目で手間のかかる料理と分かるおかずを見て、キンジはお礼ぐらい言っておこうかと思う。
「えっと、いつも悪いな、白雪」
「えっ、あ、キンちゃんもありがとう……ありがとうございますっ!」
と何故か白雪が言い、三つ指をついて深々と頭を下げる。
その際、制服の胸元が少し弛んで、白雪の深い谷間が覗いており、黒いレースの下着が見える。
キンジは顔をそむけたが、ひたすら何かに耐えているような顔をする。
コウはと言うと、そんなことに気付かず、平然とコーヒー(砂糖とミルク入り)を飲んでいた。
「今日から二年生だね!はい、防弾制服と拳銃」
白雪はキンジに防弾制服の上着と、キンジの愛銃“ベレッタM92F”を差し出すと、キンジは憂鬱そうな表情を浮かべ、上着を羽織、銃をホルスターに納める。
「始業式位、帯銃しなくてもいいだろ」
「キンジ、それは校則違反だぞ」
コウは自身の装備、特注品のタクティカルナイフ二本を腰のケースに仕舞い、ショルダーホルスターにAMTハードボーラー二丁を装備する。
「コウ君の言う通りだよ。“学内での拳銃と刀剣の携帯を義務づける”。ちゃんと守らないと。それに、武偵殺しの模倣犯が出たりするかも出し……」
“武偵殺し”とは、名の通り武偵を狙った殺人犯で、武偵の車や自転車、バイクに爆弾を仕掛け、
そんな手口の奴だ。
犯人は捕まったが、模倣犯が出ないとも限らない。
「私、もしキンちゃんに何かあったら………」
そう言って白雪は目に涙を浮かべ、泣き出しそうになる。
「あー分かった!分かったから!」
キンジは机の引き出しから愛用のバタフライナイフを取り出し、手慣れた手付きで動作確認を、上着に仕舞う。
「ほら、これでいいだろ」
「キンちゃん、凄い!やっぱり先祖代々、正義の味方って感じだよ」
「……止めてくれよ、白雪。ガキじゃあるまいし」
キンジは吐き捨てる様にそう言う。
「白雪、お前は先に学校行っててくれ。俺はメールチェックしてから行く」
「あっ、ならお掃除とかお洗濯とか……」
「いいから」
「じゃあ、キンちゃん、後でメールくれると嬉しいです」
と言い、白雪は出ていった。
「だってさ、キンちゃん」
「お前までキンちゃん言うな」
キンジがメールチェックをしてる間、コウはスマホを弄り時間を潰していた。
時間がどのぐらい経ったか分からなくなった頃、キンジは突如声を上げた。
「しまった!コウ、バスに間に合わない!」
「はぁ!?」
コウがスマホで時間を確認すると、時刻は7:58。
完全に乗り遅れていた。
「チャリで行くぞ!コウ、急げ!」
「分かった!」
コウとキンジは駐輪場まで一気に降りると、キンジは自転車を出し、コウはその後ろに乗る。
「チャリの二人乗りとか、武偵じゃなけりゃ許されないな」
「ただし、緊急事態に限るだろ?」
「今は緊急事態だ!」
そう言って、コウを乗せ、キンジは自転車を漕ぎ出す。
この日、二人はバスに乗り遅れたことを後悔し、悔やんだ。
何故なら、二人は出会ってしまったからだ。
神崎・H・アリアと………………