「やっぱりチラホラいるな…」
校内は外程ではないが、ゾンビが廊下で人肉を貪っている。
「ハルどうする無視するかい?」
「いや、救助が来るまでここにたてこもる」
弓を構え矢を放つ。矢は真っ直ぐゾンビの頭に刺さり、活動を停止した。
「お見事、じゃあ安全な教室とか見つけてやり過ごすのかい?」
「生存者を見つけて大学全体を制圧する」
ゾンビの頭に突き刺さった矢を引き抜き、かーテンで血を拭き取ると比嘉子達が俺の近くに来た。
「遙、生きてる人…外にいっぱいいたよ…」
俺の服の袖を掴み、何か言いたそうな顔で下を向いている。どうやら外の人間を見捨て、中の人間を助ける事に不満があるらしい。
「それは…」
「それはねヒカちゃん」
俺の代わりに光が口を開く。
「外にはゾンビと人間が入り混じって混乱が起きている。そんな中で人間かゾンビか、噛まれてゾンビウイルスが体内にないかどうか何てこちらが噛まれる前に見分ける何て無理だよ」
「…」
「それに四方八方から人やゾンビが来たらいくらハルでも対処出来ないよ、その反面来る場所が限られてる校内なら対処しやすいんだ」
「…」
無言のまま袖を掴む手に力が入れらる。
「…そう言えば光、お前俺に任せっきりにするつもりか?」
「え…あっ…流石にハルだけじゃあキツイよね、ちょっと武器になりそうな物を探してくるよ」
右手を上げ廊下を走って行った。
「比嘉子…」
光が見えなくなったのを確認し比嘉子を抱き寄せると、比嘉子は目をつむり無言で口を尖らせ顎を上げた。
『ん…』
互い唇を重ね、数秒後お互い唇を離し見つめ合う。
「落ち着いた?」
「うん…ありがとう…」
「あの…お2人さん?…」
『ヒッ…』
声に驚きその声がした方を見ると、そこには長いバールを肩に担ぎニヤニヤしている光が立っていた。
「こ…光いつの間に?…しかもそのバールは?」
「ん〜お2人さんが口を重ねたくらかな?後、このバールはゾンビの頭に刺さってたんだよ…」
「それはつまり…」
「そう生存者がいるって事だよヒカちゃん、それと…」
光は何かを言おうとして辞めてしまった。
「光くんどうしたの?」
「ん〜…一応生存者見つけたんだよ…」
「本当か!早速救助しにいこう」
「待ってハル…」
「なんだよ光!?」
「あのね、その生存者はちょっとヤバイんだよ…」
光の顔が険しくなった。
「ヤバイ?」
「どう言う事だ?」
「うん…まぁ一応案内するから着いてきて」
頭を掻きながらゆっくり歩く光の後ろを、比嘉子と2人で着いていく。