転生したらドッペルゲンガーだった件   作:藤村 紫炎

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亀更新です。
ゆーーーーーーーっくりお待ちください。


第1話

外に出るんじゃなかったなぁ…

あ、僕?僕はニートです。

久しぶりに外に出たら、車に轢かれそうな女の子を見つけて慌てて助けたら、代わりに自分が轢かれてしまいました。

ま、女の子が助かったのならそれでいいか。

もし来世というものがあるのなら色んな物になってみたいなぁ…

 

《確認しました。多彩に変化する身体を作成します。……成功しました》

 

それにしてもあれだな、今までためにためた無駄知識は文字通り無駄になるのか……それはやだなぁ……

 

《確認しました。エクストラスキル「完全記憶」を取得しました》

 

ああ、そういえばフィギュアの作成途中だったんだっけ?プラモも積んだままだったし、もっと色々造りたかったなぁ……

 

《確認しました。ユニークスキル「造物者」(ツクルモノ)を取得しました》

 

ん?なんだ今の声?さっきから聞こえるけどどこから聞こえるんだ?

こういうのってもの凄く気になるんだよね。

知りたい。識りたい。しりたいっ!!

 

《確認しました。エクストラスキル「知恵者」(シルモノ)を取得しました》

 

足りない。色々知りたい。

もっと情報が、キミはだれなんだ?

もっと、もっとだ。もっと知識を、情報を!!

 

《確認しました。エクストラスキル「知恵者」(シルモノ)をユニークスキル「解明者」(ワカルモノ)に進化させます……成功しました》

 

ああくそっ!知りたいのに…知りたいのに意識が……い…しきが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ……れっ?

ここは…どこだ?

確か僕は車に轢かれて…

 

《答。ここは森の中です。周囲に敵性反応はありません》

 

答えキターーーーー!?

は…え、あ、あなたはだれですか?

 

《答。わたしは「解明者」、あなたのスキルです》

 

すきる?才能とかそんな感じのゲームとかでよくあるアレですか?

 

《答。細かいところはちがいますが、だいたいそのような認識でかまいません。

本来ならばわたしは受け答え出来るようになるまで約120日ほどかかりますが、「解明者」のスキル内に「解答者」がありまして、それを使用し話しかけています》

 

じゃあ120日は何もしないほうがいいの?

 

《答。いいえ、自由に動いてもらってかまいません。》

 

わかった、ありがとう。

………ん?あれ?そんな物があるここってもしかしてファンタジィな世界?そんな世界に来ちゃったの僕!?

 

《答。あなたの知識にある剣と魔法のファンタジーとさほど変わりません。それと、あなたはこちらへ「来た」のではなく「生まれた」のです》

 

おぉう…まさしくファンタジー…

……生まれた?

 

ここで初めて自分の姿を確認する。手と足の指は3本ずつになっていた。

 

ち、ちょっと「解明者」さん、自分の姿を確認する方法ってないの!?

 

《答。エクストラスキル「魔力感知」を習得すれば可能です》

 

どうやって?

 

《答。まずは身体の中の魔素を感知してみてください》

 

身体の中の……ん?あぁ、これかな?なんかモヤッとしてるやつ。それをグニグニぐるぐると動かしてみる。

 

《答。それです。あとは身体の中の魔素と、体外の魔素の違いを把握し、体外の魔素の動きを感じ取るだけです》

 

えっと、違いを認識……こう……いやこうか!そして外の魔素の動きを……………………できた。

 

《確認しました。エクストラスキル「魔力感知」を獲得しました。

「解明者」でサポートしますか?………YES・NO》

 

うん、YESっ!おおうっ!視界が三百六十度にっ!?何これ100メートル先まで死角なくはっきり見える……感じる?うん、そんな感じ。

ええと、第三者視点で視るには……

おぉうこれは……

 

そこには手足の指が3本ずつ、顔は三つの黒丸があるハニワ顔のピンクの人型がいた。

しかも黒いオーラみたいなのをダダ漏れにして。

 

あらやだなにこの人外。しかもこの黒いオーラ何?

 

《答。あなたは「ドッペルゲンガー」というこの世界に1体しかいない魔物です。黒いオーラは妖気と呼ばれる物で、その量で強さなどを量ります。多ければ威圧し、押さえることで相手をだますこともできます。》

 

なる。強ければ多くて、弱ければ少ない。例え少なくても相手がオーラを押さえてる可能性があると。

ちなみに僕の量は多いの?

 

《答。だいたい魔王クラスを軽く超えてます》

 

それ今すぐ押さえないといけないや~つ~!!

僕は必死に妖気を押さえるようにした。するとだんだんオーラが薄まっていき、最終的に全く見えなくなった。

そういえば、他にもスキルはあるのかな?

 

《答。現在ユニークスキル「造物者」「解明者」、エクストラスキル「完全記憶」「魔力感知」を習得しています》

 

「造物者」?「完全記憶」?いったいどんなスキルなんです?

 

《答。「完全記憶」は解りやすくいうならば、完全記憶能力です。全てを覚え、絶対に忘却しません。脳が破壊されても記憶を失いません。星幽体に記憶されます。》

 

へー……ん?星幽体に記憶?ならもし星幽体を攻撃されるようなことがあればもしかして……

 

《答。可能性は0です。現段階で星幽体を攻撃する手段は構築されておりません。》

 

現段階ではだろ?将来的にある可能性は高い。どうすれば………

 

《答。その為の「造物者」です》

 

「造物者」か……いったいどんなスキルなんだ?

 

《答。「造物者」はスキルを造るスキルです。スキルを造り、分離・統合し解析し新しいスキルを生み出します》

 

………それって反則じゃ………

 

《答。そうでもありません。まずアイデアが浮かばなければいけませんし、前提スキルを思いつかなければ統合や進化させることもできません》

 

結構前提条件あるのね?それでも反則だけど。

と、とりあえず、どうすれば使えるの?

 

《答。まずは造りたいスキルを思い浮かべてください》

 

造りたいスキル……まずは身体だよね。傷つかないとか治りが早いとか。痛いのいやだし。

 

《確認しました。スキル「鋼鉄皮膚」・「身体再生」・「痛覚無効」を獲得しました

進化させます

…………成功しました

エクストラスキル「身体金剛」・「超速再生」を獲得しました》

 

うぉっ!できた。簡単にできたな。どうしてだ?

 

《答。わたしこと「解明者」がサポートしました》

 

そうなんだ。ありがとう「解明者」さん。

えっと「身体金剛」はどんな攻撃を受けても絶対に傷つかないスキルで、「超速再生」はもし傷をうけても即座に再生するスキルか。「痛覚無効」はその名のとうり痛覚を無効にしてくれるのか。

これで身体は大丈夫かな?

 

《答。衝撃や温度変化や重力操作、自然影響、状態異常、核熱操作、時間操作、精神体、星幽体攻撃に弱いままです》

 

そんなに!?ええい!無効だ無効!そんな攻撃なんて無効だ!

 

《確認しました。スキル「物理攻撃耐性」・「熱変動耐性」・「自然影響耐性」・「状態異常耐性」・「衝撃耐性」・「重力耐性」・「時間耐性」・「全魔法耐性」・「精神攻撃耐性」・「精神体耐性」・「星幽体耐性」を獲得しました

統合します

………………

エクストラスキル「全耐性」を獲得しました

進化させます

…………成功しました

ユニークスキル「全無効」を獲得しました》

 

できちゃったよ………冗談だったのに……

どうしよう?

 

《答。生き残るために強くなるのは良いことです。次は攻撃面を強化しましょう》

 

攻撃面…攻撃面ねぇ?重力を操作してパンチ力をあげるガ⚪バーパンチ+衝撃波とか?

どこぞの青い眼の白い竜の滅びの爆裂疾風弾とか?

大怪獣の放射熱線とか?

大魔王の魔法とか?

大魔王がありなら賢者の魔法もありだよね?

あ、どうせならサモナー的なこともやってみたい。

でも攻撃なら一撃男が一番か?

某美少女天才魔道師の魔法もいいなぁ……

 

《確認しました。スキル「殖装外皮」・「神宿肉体」・「疲労皆無」・「白龍之魂」・「怪獣王之魂」・「神竜之魂」・「魔法適正」・「異界之魔法」・「魔王之知識」・「賢者之知識」・「超並列思考」を獲得しました

統合します

…………

ユニークスキル「神身体」・「竜神王」・「魔導王」を獲得しました》

 

あとは思考を加速させたり、体感時間とかが何百倍にもなって擬似的に時間が止まっているように感じるのもいいね?あと、某GSの竜神さまが使う超加速とか。それに永遠に進化し続けるってのもいいよね?限界を突破する感じで。

 

《確認しました。エクストラスキル「思考超加速」・「身体超加速」・「超越進化」・「限界突破」を獲得しました》

 

これくらいかな?

あ、念のために

 

《確認しました。「造物者」を解析………完了しました。

複製します。

…………………

成功しました。

ユニークスキル「造物者」のストックが4つになりました》

 

これでもしもの時も安全………かなぁ?念の為全スキルを複製しておこう。

 

そうして僕はすべてのスキルを解析・複製した。

 

ちょっと欲張りすぎたかな?

 

《答。やりすぎかと。それと忠告です。剣の腕や格闘技能などは自分で鍛えなければ育ちません。》

 

でもこういう下地になるスキルもある。

 

《確認しました。エクストラスキル「武術才能」を獲得しました》

 

ね?

 

《………》

 

あら?黙っちゃった。

それで「解明者」さん、これからどうすれば良いと思う?

僕的にはこの身体の性能を確かめてみたいんだけど…

 

《答。まずはなりたい姿を想像してみましょう》

 

なりたい姿ねぇ…そうだな、黒髪のセフィ⚪スでいいかな?

 

すると身体がぐにゃりと歪み、瞬く間に黒髪のセ⚪ィロスになった。まっぱの。

 

服ー!!服はどこー!?

 

《答。服は自分で何とかしないといけません。近くに町や村などはありませんので、作ってみましょう》

 

作ってみましょうったって…あ、こうすればいいのか。

 

《確認しました。エクストラスキル「魔素変換」を獲得しました》

 

これを使って魔素から服を作れば良いんだ。

まんまセフ⚪ロスの服でいいよね。いや、ここはシンプルにティーシャツとジーパンだけって手も……

うーん…情報がほしいな。この世界の人類はどんな恰好をしているんだろうか?

 

《答。セ⚪ィロスの服装はオーバーテクノロジーになります。麻のシャツと麻のズボンが妥当かと》

 

え、金属と皮もダメ?いったいどんな秘境だここ。

 

《答。わかりやすく言うならば、だいたい弥生時代あたりの文化レベルだと思われます》

 

なんでそんな事まで解るの?

 

《答。「解明者」のスキルに「大気之記憶」があります。大気中から情報を読み取り、それを「森羅万象」で分析し、「解析鑑定」で解析し提供しています》

 

凄いね「解明者」さん。あ、そうだ!「大気之記憶」があるのなら………

 

 

《確認しました。エクストラスキル「大海之記憶」・「大地之記憶」を獲得しました

統合します

………………

ユニークスキル「星之記憶」を獲得しました》

 

こんなスキルができました。「解明者」さん、よかったら使ってね?

 

《答。使用させていただきます》

 

よしっと。

とりあえずシャツとズボンを……できた。

 

第三者視点で視てみると、黒髪のセフ⚪ロスが粗末なシャツとズボンを身につけている、セフィ⚪スファンにフルボッコにされそうな絵面だった。

 

さて、それじゃあ行動を開始するか。まずは自分のレベル上げが基本だよね?

「解明者」さん、ここから一番周囲の村から離れている場所までどのくらいですか?

 

《答。ここから南西に約700kmです。スキル「魔導王」の重力操作を使用しての飛行を推奨いたします》

 

わかった、重力操作ね。

「解明者」さん、サポートお願い。

 

僕はふわりと浮き上がると最初はふよふよと、次第にスピードを上げて移動していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《告。あと5分程で指定した場所に到着いたします》

 

飛んでる間暇なので、この世界の事を「解明者」さんに色々聞いてみた。

魔王と呼ばれる者は今だ存在しない事

国すら存在せず、小さな村がいくつか集まっただけの集落?がある事

人間の集落に対する魔物の被害は今現在そんなに無い事

他にも色々

 

わかった。ありがとう「解明者」さん。

そうだ、いつまでもスキル名で呼ぶのもあれだし「解明者」さんに名前付けてもいいかな?

 

《答。かまいません》

 

じゃあ、えーっと……解明者……日本名だし、可愛く……んっと………那由多、うん「那由多」だ。これから「解明者」さんは「那由多」ね?

 

僕が「解明者」さん……「那由多」に名前を付けると身体の中からごっそりと何かが抜け出る感じがして、目の前が真っ暗になった。

 

《告。体内の魔素残量が一定値を割り込みました。スリープモードへと移行します。尚、完全回復の予想時刻は、五日後です。》

 

スリープモードってなんぞや!?

そうこうしているうちに地面が近づいている感じがする。あぁ……せめて地面についてからスリープモードになりたかったよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

《確認しました。ユニークスキル「解明者」(ワカルモノ)より、神智核(マナス):那由多が誕生しました。

那由多より能力獲得を執行………那由多が進化へ挑戦。………失敗しました。原因を究明………

解析完了。再度執行

ユニークスキル「解明者」が「星之記憶」と「思考超加速」と「超並列思考」と「超越進化」と「限界突破」を統合に進化へ挑戦………成功しました。ユニークスキル「解明者」がアルティメットスキル「叡智之王」(オモイカネノカミ)へと進化しました。

 

 




とりあえずこんなんでどうでしょう?

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