青春も、萌えもんも摩訶不思議すぎて訳が分からない   作:黒虱十航

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辿世2

俺が思うにこの子は、俺をみて不思議がっているように見える。つまり、人と会うことが無いのか?まあ、人に会ったらもしかしたら色々大変な目になってしまうのかも

しれない。まあそれは分かる。もしかして人じゃなくて俺が不思議、いや不審に

思われている可能性は無きにしも非ず。ただ、あると個人的には泣いてしまう。

ただ、相手は純粋な子供だ。多分・・・・これで大人かもしれないけど。

「ああ・・・・えっと、だな・・。じゃあ、とりあえず近くの村への案内は頼むけど何か、迷惑になったりしてないか?人に会うと面倒なことになるとか村に近づいたら危険な目に遭うとかそういうことなら俺一人で時間かけて探すから心配しなくても大丈夫だけど・・・・・いいならありがたいんだが」

一応、いっておかねばならない。それが俺の責任である。力を借りるのであればしっかりとその前に確認をとる必要がある。俺、掃除当番とか事情も聞かれずに任せられ、

結果、異世界救う時にも遅れたのでものすごく嫌になっている。おのれ栄山・・・・

あいつのせいで一つ世界が滅ぶところだった。全く、あの時はマジで水羽の力に

感謝しろよといいたい気分だったがまあ、それは置いておこう。

「え?・・・・・ひ、人にあったらですか・・・・。確かに人に会うと・・・捕まっちゃうかもですけど・・。でも、あなたがいれば多分、あなたの萌えもんだと思われて手は、出さないんじゃないかな、と。」

なるほど。一理ある。付き合ってないけど告白されまくるの嫌だから偽装恋人を作っちゃうパターン。よくある方向としては、その後なんやかんやあってホントの恋人になるのがアニメや漫画でのお話。

「うーむむ・・・まあ、それの手も無くは無いな。っていうか捕まるのか?本人の了承無しに?何だよそれ。どうみたって誘拐とか拉致とかの次元だろ、それ。酷すぎる・・・。そんな奴がいるのか、この世界?」

確かに育成ゲームのほとんどはそんなもんだし勇者についてくる魔物はほとんどが勇者に負けた魔物。長いものに巻かれて強いものに誘拐されて仲間でいることを強いられるのがこのよである・・・・。

ああ、そういえばなんだけど告白部の連中はなにやってんだろうか。結局俺も強いものに巻かれる理論で仲間になることを強いられている当事者なのだ。いた、というほうが正しいけど。まあ、そこはどうでもいい。問題は協力を強いられたもののモチベーションの話である。実際に捕まえて仲間になってしまえば案外いい、ということもあるしやってみると案外うまくいくこともある。駄目だ、と思っていてもやってみると結構いけるのだ。だから確かに仲間に強制してもいいのかもしれない。

ただ、俺が身に染みて分かっているように仲間に強制されて働くことを強要させられる場合、俺の場合は仕事するべき目的を見出したがそういった自身の発見する相手側から受けるはずの自身の行動に帰ってくる報酬や行動するべき理由を見つけないといけない。なのにあえて強制的に捕まえる意味が分からん。

でもそういう輩がいることは確かである。じゃあ、何でそこまでするんだろうか。確か旅の目的は成長、まあ、要するに自分磨きだ。自分磨きと、なると何かあるんだろうか。例えば戦わせるとか・・・?

まあ、育成ゲーの世界ならありうる事だなぁ。アクションRPGから育成系RPGにチェンジかぁ・・・・。

「ど、どうなさったんでしょうか?も、もしかして・・・私のその・・・マスターのふりをするのがお嫌だったりしますか?な、なら諦めて道だけお教えいたしますが・・・・・」

俺が思考にもぐっているとその子は、申し訳なさそうにこちらをみてくる。マジか、

結構考えてたのか。滅茶苦茶、無茶苦茶不安そうな目をしている。

うるうるとした目で来ないでほしいぜ・・・・。

「ああ、すまんすまん。ちょっと考え事してた。えっと・・・

その『マスター』って何だ?」

「え?・・・・・・・・?マスターというのは、私達萌えもんに支持して

戦う人のことですが・・。知らなかったですか・・・・・?も、萌えもんなら

優れたマスターと契約することを、人はより強い、もしくはより美しい、などそれぞれの目的に適した自分なりのよりよりマスターになることをゆ、夢見るはずなのですが・・・。しょ、しょうがないかもしれないですけど・・・・

人によって夢は違いますから」

ほぉ・・・・なるほど。戦わせる?よく分からんな。でも分かったのは端的に訳すと三つ。一つ目が

旅とは萌えもんを連れて戦い、強いマスターとやらを目指すためにあるらしい。二つ目が人は萌えもんと契約とやらを交わして支持をすること。三つ目が人、萌えもんともにより優れたマスター、萌えもんになることを夢みている。つまり優れたマスターは、この世界に於いて最も高みとして尊敬される。

「なるほど、な。あれか?お前もその、優れたマスターとやらと契約することを夢見てんのか?」

「も、勿論ですけど・・・でも私はそこまで強くないですし・・・・そ、それに萌えもんの中でも嫌われているので誰かと協力して強くなることも

出来ないですし・・・・・・・」

嫌われている?よく分かんねえけどまあ、ぼっちってことか?なら別にいいんだけど。何だろうなぁ。

尊敬されるのかぁ・・・・。まあ、別に何でもいいか。

一応頭の隅においておくとして、と・。

「そうだなぁ・・・。っていっても何か今日はもう暗いし明日から頼めるか?何か周り見てなんか光が無い時点で多分近くではないだろうしあんまり夜にふらつくのは怖いしな。ちょっとやりたいこともあるし」

「は、はい。それでも構いませんよ。全然それでオッケーです。」

俺は、そう了承をとり日が昇ってから森を抜けて村を目指すことにした。

この目的は大きく分けて

三つある。一つ目が状況整理。俺が死んだだとか大きなところはわかっているがそれ以外の細かい部分はちょっと分かりかねる。そして二つ目。これについては、一つ目に付随するものだが俺の能力の関連。どれぐらい能力が残っているのか、だ。まあ、ここで世界を救えとかそういうわけではないだろうから別に問題ないんだけど生活で役立つスキルとかは出来れば残っていて欲しい。これは、料理などの家事スキルや

知能を確かめる作業も含まれる。記憶がどれぐらい残っているのかも確かめておきたいし、要はその辺。三つ目がこの子に色々聞きたい。これには、この世界のことやこの子のこと、この付近の地形やこの付近の村のことなどが含まれる。要するに情報確保。明日から色々と手を回すハメになるので出来れば多くの情報が欲しい。だが・・・なにより腹が減った。何かないかねぇ。料理技術を確かめるのには

もってこいだしな。ということで俺は手始めにこの付近の食料を尋ねることにする。

「なぁ、この近くで何か食べれるものとかあるか?後、火が出せればそれが出来るような木・・・・っていっても多分火は何とでもなるからとりあえず食べれるもの。萌えもんの肉とかは嫌だ。目覚めが悪い。」

「え?ああ・・・・近くにありますよ。フルーツの木が近くに沢山生えてるんです。」

 

というわけで夜の探索である。

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