青春も、萌えもんも摩訶不思議すぎて訳が分からない 作:黒虱十航
俺は、フルーツタルトとパイ、クッキーを作るため準備を始めて手馴れた動きで作っていく。うむ・・・。
料理の腕は元に戻ってない。まあ、体の違和感がある成果若干腕が鈍っている部分があるのも確かである。
でもまあ、そんなのはちょっとだしこれなら支障は無い。多分スキル的なのは消えてるだろう。ステータス
制度なのかは知らないけど鑑定できないのは確か。ただ、観察眼とかは鈍ってないことをみるとスキルにも
何種類かあったと考えられる。魔法みたいにそれが無いと何の意味も無いものもあればそれがあることで
ある程度スキルの底上げが図れたもの。それ以外にも多分色々ある。で、底上げ系のものは体に残ってる。
ささっと終わらせて火を調節してから使いやがて料理が完成する。フルーツタルトもアップルパイもいい感じ。
葡萄とそれに似てるフルーツを使ってレーズンクッキーみたいなのを作ってみたりフルーツの果汁を
練りこんだりとしているためいい感じのにおいがする。全体的に甘いにおいがして他の萌えもん?も
近づいてきてしまいそうだ。一応この子にお世話になってるし出来れば他の奴に取られたくは無い。
「お、おいしそうです・・・・・ど、どうやって作ったんですか?」
「まあな。色々理由があって料理は練習したからな。それに俺ぐらいの年じゃこれぐらい作れても
驚くようなことじゃない。もうすぐ大人ってレベルだからな・・・・。」
全くである。このお菓子ぐらいならばシガネでも確実に作れたし森川と比べてしまうと腕が鈍ってしまった俺は
もしかしたら負ける可能性もある。まあ、それでも森川に負けることなど10%ぐらいしかありえないがな。
「そうなんでしょうか・・・・?人の事はよく分からないんですが・・・・。難しいです・・・。村にも
あまり近づけないのであんまり見たことも無くて・・・・・」
おお、なるほど。やっぱり捕まえられちゃうんだな。まあ、俺がいればとりあえず案内ぐらいなら大丈夫って
ことだろうし。それにしてもよく考えたらただ転生っていうんじゃなくて俺の親みたいな奴も作らないと
雑すぎちゃうんじゃないかとか思う。今までは一応憑依したり転移したりしているわけで転生はしてないけど
転生って言うのはここで生まれたってことでやり直すわけでそれを考えたらどうみても俺の親を作らないと
矛盾が生じる。むしろ俺がここにこうして放り投げられてる時点で説明がつかない部分がある。転移と転生の
違いがかなり曖昧だと考えたほうがいいだろうな。実際転生モノと転移モノはそこまで差をつけられないし。
「どうなさったんですか?お食べにならないんですか?」
「え?・・・ああすまん考え事してた。これで村一手からどうしようかと思ってな。じゃ、食べるか」
俺は、一旦考えるのをやめて俺が作ったお菓子をさっさと味わうにした。マジで美味しい。ただ、考えて
おかなきゃいけないもの確かだしな。そういえば食べる時に考え事するなって言われたか、昔。よし、やめよう。
「・・・?なぁ、何で食べないんだ?食べればいいだろ?」
「い、いえいえ私は大丈夫です。お手伝いしただけですから」
よく分からんが何か遠慮してるんだろうか。それなら全然食べて欲しいんだけど。別に食べないで欲しいとか
そういうことないし2人分を計算してつってるから食べて欲しい。それに滅茶苦茶食べたそうな顔してる。
「そんなこと言わずに食べろよ。無理は体に毒だぞぉ。無茶苦茶食べたそうにしてる。ほれ、あーん」
「え?いやあの・・・・」
俺は、新しくタルトをとって食べやすいようにしてこの子に食べさせる、この子って言うのもめんどくさい。
まあ、それでもいいか。それより問題は俺がやってしまったこと。何てことをしてしまったのだ。後悔しまくる。
ああ、叫びたくなりそう。マジでホントにやばいから。兄スキルを発動させてしまった・・恥ずかしい。。
「いや、すまんすまん。」
「いえ・・・その美味しいです。頂きますね」
とりあえずお許しいただけたようで機嫌をよくしてその子は、俺の作ったお菓子を食べ始めた。それにしても
おいしそうに食べるなぁ。人と一緒に食べると気が気じゃないのも確かなんだがそれでも食べてくれているのを
みると無茶苦茶うれしくなるのも事実ではある。それでいてきれいに食べてくれてるのもうれしい部分だ。
「甘いもの好きなのか?」
「は、はい、甘いものには目がないんです。でも、この付近で取れるフルーツは大体食べてしまったので
味にも飽きてしまって。もう少し萌えもんがいるところにいくとまだ食べたことの無いフルーツが食べれるん
ですがそうじゃないので久しぶりに違う味の甘いものを食べれてよかったです」
正直言って甘いものへの愛情がすごすぎることは分かった。今までで一番喋ってるしな。それより謎なのは
何で萌えもんが沢山いるところにいけないのか、である。まあ、人が多いところには行きたくない俺だが
それでも欲しいものがあるならばいくのが普通である。それでもいかないという事は理由はただひとつ。
トラウマがあるとかだろうな。まあ、いい、今はとりあえず食べてしまおう。明日から村に行くのだ。
とりあえず二人とも食べ終わりかなりおなかも膨れ甘い思いも出来たのでとりあえず今日は寝ても
十分なんだが問題が一つ。近くにある草むらがさらさらと揺れている。揺れの大きさからしてそこまで
大きくは無いだろうけど萌えもんであることも確かである。どうしたものか・・・。確かにまぁ、甘い匂いを
漂わせてたし来て当然だよな。それで食べ終わっちゃってたら逆ギレされて攻撃されるはずだ。とはいえ
こちらには戦力が全くといっていいほど無い。俺としてはそこそこの若者レベルでしかないのに対してさっきの
電撃でも分かるとおりおそらく萌えもんは、ああいうスキルを使うことが出来てしまう。雷とかそういう技。
となると俺には敵いっこないしその子だって実際戦闘はあまりしたくないはずだ。実際今、それに気付いたのか
びくびく震えている。今襲われたら勝ち目なし。とはいえ勝たないといけないのも確かではある。もしくは
逃げるか・・・だがおそらくもうロックオンされている。俺の着ていたぼろぼろになりかけた服に甘い匂いが
染み付いているし逃げれたとしてもすぐに見つかる。ただ逃げるだけではいけない。だがまあ、幸い俺には
頭脳がある。これだけは前世と比べたって全然鈍っちゃいない。これなら倒せなくても撒くことぐらいは
簡単だろう。とはいえギリギリの戦いになるのは分かりきっていた。