青春も、萌えもんも摩訶不思議すぎて訳が分からない 作:黒虱十航
歩き出してちゃちゃっと進むがやはり道は、長い。長い長い。線路並に続いていて、というか障害物競走過ぎて歩き辛いったらありゃしない。それよりも、今は別のことを考えるべきであろう。はい、それは何でしょうか。何て悠長なことをいっている場合じゃない。マジでこいつやべぇよ。なんかよく分からんけど無茶苦茶強いぞ。まあ、戦ってるわけじゃないから強いかどうか知らないけど無茶苦茶強そう。怖い。
「どうするか?こいつ無茶苦茶強いぞ。勝てん。何とか出来ないかねぇ・・・・。で?こいつ、何なの?そんなに
襲って来たいの?マジで怖いんだけど。2体いるなぁ。逃げられないし勝つしかないもんな。どうするか・・・。
何とかして撒くか、それとも戦うか。おい、戦ってくれるか?こっち狙ってるぞ」
そう、目の前には2匹?2人?の萌えもんが存在していました。赤っぽいフードをかぶった底まで大きくは無い萌えもん。正直言って勝てる気がしない、というほどじゃないにせよ水が無いからな。前より難しいのも事実である。相手は1体1体ならば勝てなくも無い。だがこの2体、無茶苦茶コンビネーションが整っている。チームワークがいいって言うかそんな感じである。無茶苦茶強いよこいつ。どうしよっか・・何とかしたいけどなぁ・・。
「2体も相手・・・が、頑張ってみますけど多分難しいと思いますよ。それでもいいならやってみますけど・・でも私弱いですし前と違って作戦もあまり考えられませんよね?」
「いや、まあそんな事はない。ただ、な。お前が疲れてる可能性もあるからまだ微妙だけどそれでも何とか作戦は考えてみる。とりあえずあっちの攻撃だけよけて後は様子をみよう」
この作戦は簡単である。要するに何も考えずにやるという愚策中の愚策であるからして俺的には微妙だがまあ
相手が2体だと正直様子をみてどういう奴なのか観察しないといけない。そんなことを考えているうちにも
相手の萌えもん2体は、糸を手から出してきた。何だ?どこぞのヒーローか?まあいいんだけどさ。流石に
この子ならば全然問題なく回避できるだろう。実際に何度撃たれても今、こうやって回避することが出来ている。
ただ、スタミナ消耗のせいかスピードが少しずつ下がり始めている。その機会を狙ったのか相手の萌えもんの内
1体が攻撃してきた。しかし、それはギリギリ回避できる。とはいえ流石にまずくなってきた。指示するか。
「よし、分かった。とりあえずこっちまで全力でダッシュしてこい。」
とりあえず離れていたその子に帰還指示を出して俺の元に全力でダッシュしてくる。それを観察する。それによって奴らの糸にどんな意味があるのか理解した。明らかにこの子は動きにくそうにしてる。つまりそこから導き
出される答えは一つしかない。スタミナとは別にあの糸がこちらの動きを邪魔している。確かに回避していたが
少し体に飛んできているように見える。とはいえこれをとっていたら間に合わない。何かとったりするしかない。
「よし、とりあえず自分に電撃を打て。」
「はいっ」
俺は、昨日の戦闘で何となく勘付いていたことがある。この子は、おそらく電気への耐久がある。自分から出した電気でやられることこそマジでダサいんだけどその耐久は攻撃を受けた時の耐久とは比べ物にならない。
なので体に撃ってもダメージは低いはず。それで糸を吹き飛ばす。その間は相手の2体も近づきたがらない。
「じゃあ、次だな。あの2体の間を走り抜けろ。出来るだけ全力でダッシュ。」
「了解ですっ」
その子は、俺の指示に従い全力でダッシュ。しかし糸を出してくる。甘いな。やはり森に住んでるだけあって
頭は悪いな。でもまあ、俺ら的にはありがたい。その子が全力で走りぬけ、糸を回避したが奴らが出した糸は
お互いに絡みつく。これで、動き辛いはずだ。少しこちらにもついたがそれでも何とかなるはず。後は電撃。
「よし、じゃあ糸をもろに受けないようにしながら電気を流して行け」
俺の指示通りにその子は動き糸に絡まっている2体の萌えもんを気絶させた。
「何とか倒せたって感じだな。大丈夫か?自分で体に電気流しても平気っぽいけど痛かったりとかダメージがあるなら先に言っておけよ。そしたら今後はそういうことしないようにするから。」
「いえいえ、全然大丈夫です。むしろ電気が体に流れると力が出るって言うかより強い電気を流せるので多分間違っては無いと思いますよ。今回は少し楽に勝てましたしさっさと動きましょうか」
Mなの、と聞きたいところだが実際、充電地に充電したらそれだけ電気の量は増えるわけでそういう感じの体に
なっているんだろうと思うと何ら不思議ではなくなってきた。むしろこんだけ獣っ子が多い世界だ。今更不思議に思うことがあるわけが無い。さっさと歩いて行くのだがやはり何となく空気が揺れているのが感じる。
さっきの奴らより更に多い。これはおそらくまずい。しかも俺たちの行くほうに動いているように感じる。まあ
それについては確証がないしどうしようもない。ここで変に邪魔しても無駄だ。
「あともう少しですよ。案外歩くのが早くてどんどん進んだので歩いて20分です」
「そうか。それはよかった。何かありがとな、ここまで。村についたらこれでお別れだな。まあ、とりあえず今例をいって置くけどまたあったらそのときには何かお礼をするから。今の俺には特にやれないからな。この森にでもいてくれよ」
俺が、そういうとその子は若干うつむいた。まあ、それは気のせいだろうけどそれよりも俺の中ではもう一つ、
考えないといけない点があった。この空気の流れ。明らかに近くにいる。
「なあ、何か感じないか?萌えもんか人かわかんないけどすごい数の生き物が動いている感じだ。まあ、村の人が動いているならそれでいいんだけどさ。ただそれじゃ無い気がしてな。そうなると正直危険な気がする」
「そうですかね?分かりませんけど・・・」
うーん・・・やっぱり分からないか。まあ、しょうがない。明らかにこの子は戦闘慣れしていない。それに比べ
俺は何回も戦っている。勿論死ぬ間際の時もあったし戦闘慣れしているから感覚で何となくわかってしまう。
「まあ、気のせいかもしれないしな。気にすんな。」
とりあえず不安にさせるのも悪いからそういって終わりにする。それからまた5分ほど歩くと若干だが整った道になってきた。よく分からないがおそらくこの辺から村人も通るんだろうし俺のこの感じも村人が動いてるものなのかもしれないしな。空気の流れが変わったとかはまだ鈍ってないから分かるけど流石に誰がいるかとかまでは分からない。
「ふぅ、流石に疲れてきたな。後ちょっとだろ?休もうぜ」
「え?もうすぐなら逆に先に行ったほうがいいんじゃないですか?」
「いや、ほら疲れすぎてもう少しってところで休むよりこの辺のラストスパートってところで休んだほうが休んでる感が出るだろ?あと、ちょっと疲れすぎて休みたい」
勿論、どう考えたって村人の可能性が高いのだがそれでも少しここであせってはいけない気がした。だからここで休憩することにした。