D.Gray-man~The power that is hidden~ 作:黒薔薇
今回の任務は前回のメンバーに新たにラビが参加することになった。
シュレイアは荷物をまとめ終えて入り口でみんなと合流し任務場所へ向かった
任務場所は電車が無いと行けない場所で電車に乗った。シュレイアは窓際に座って外の景色を見ていた、隣にリナリーが座った
山と小さな川で囲まれていて、山は緑がたくさんあり、川には小さな魚がたくさん泳いでおり、村の人が水遊びをしている姿をシュレイアはずっと見ていた
「綺麗な所ですね。」
「そうね。こんな所にホントは争いごとは持ち込みたくなかったんだけどね…」
リナリーはシュレイアにそういった。
確かにこんな豊かで綺麗な所にこれから争いごとになるかもしれないのにシュレイアは思った
「そうなる前に僕たちがやるんです」
「そうさ。俺たちがやれば大事にならなくて済むんだからさ二人とも元気出すさ。」
アレンとラビは二人を励ました。
二人は少しずつ元気を取り戻した。
シュレイアは外を見ていた
こんな綺麗な景色で豊かな所をシュレイアにとって初めて見た景色だった
自分が住んでいた街は家ばかりだったが、
でもここは自分が住んでいた街と違って空気や景色を比べてみたらこんなに違うということがこの目ではっきり分かった
「もうすぐ任務場所ですよ」
電車は任務場所近くの駅に止まった到着した
シュレイア達が着いた任務場所は緑がたくさん囲まれている小さな街だった。シュレイアはぐるっとまわっても緑ばかりと建物だけだった。
「この街にいると落ち着く…。」
「任務の内容を改めて確認するわ。目的はこの街のどこかに目的の華があるからそれを見つけて持ち帰ることよ。」
「こんな街に本当に華があるのさ?」
「まずは情報集めをしましょう。今は1人で動くより2人で動く方がいいと思います。」
「じゃあ俺はシュレイアと行動するさ。罰ゲームの事もあるし。あんな服でウロウロしているとシュレイアに“悪い虫”がつくからな」
「じゃラビお願いできる?」
「任せてくれさ。ということでよろしくなシュレイア。」
「よろしくお願いします。」
ラビとシュレイア、アレンとリナリーというペアで別れ、華の情報を集めることになった。
-誰か僕の声聴こえる人いないの?-
「えっ?何か聴こえたような…。」
-君は僕の声が聴こえるの?-
「声が聴こえる…。」
「シュレイア?どうしたんさ?」
シュレイアは声が聴こえる方へ走り始めた
その走るシュレイアのあとをラビは追いかけていた。
「おい。シュレイア待つさ!!いったいどうしたんさ!?」
-こっちだよ-
シュレイアは声が聴こえる方へ脚を止めることもなく走り続けた。
シュレイアの声が聴こえる場所についた所は街から離れた所で森が深い場所だった
その先に脚を踏み入れたシュレイアはだんだん先に行くにつれて暗さが増している
暗くなっている森の中で歩いていると一点の小さな明かりが見えた。
「あれは何…?」
シュレイアが明かりが見えた所に向かう
辿り着いた所にあったのは任務の目的である華が一輪輝いて咲いていた
「この華はもしかして…?」
-僕の声が聴こえる君は何か特別な力があるんだね。僕の声は普通の人には聴こえないからね。ここまで来てくれてありがとう。君の名前を教えてくれる?-
「シュレイア。貴方の名前も聞かせてくれますか?」
-僕は、カファ。ここに来たと言うことは僕の力が必要だということだね-
「カファ。決して悪いことしないからお願い!!私に力を貸してくれますか?」
シュレイアはカファに力を貸してくれるようにお願いした。
-いいよ。僕は君の力になるよ-
「ありがとうカファ。」
「シュレイア!!」
シュレイアの後ろからラビの声が聞こえてきて振り返るとラビが息を切らしながら一息ついてからシュレイアに喋り始めた
「もしかしてその華今回の任務の華さ!?見つけたんだな。」
「うん。ラビこの華から声聴こえる?」
「はぁ?俺全然聞こえないさ?シュレイア、その華がどうしたら喋るんさ?」
「えっと、何て言ったら良いのかな・・・?とりあえずラビが来るまで喋っていたの。」
シュレイアはカファと話をしていたということを話したがなかなかシュレイアの話を信じてはくれないようだ
-まったく失礼なやつだな-
「仕方ないよ。聴こえていないんだから」
普通の人から見ている姿ならシュレイアは独り言を言っているもしくは変な人だと思われてもおかしくないと思っているラビだったが、シュレイア本人の前では言わなかった
「ラビ、これで任務完了だよね?」
「あぁ、早くアレン達に伝えておかないと何が起こるか分からないさ」
シュレイアとラビは元の来た道を辿りながら街に帰るのであった。
「あっ!シュレイア、ラビどこに行っていたんですか!?待ち合わせた時間になってもこないので心配しましたよ。」
「ごめんごめん。シュレイアが俺には聴こえない声の主まで行っていたんさ」
「シュレイア、何かあったんですか?」
シュレイアはアレンとリナリーに華のことと声の主のことを全て話した
「そんなことがあったんですか。」
「とりあえずこの華を教団まで持ち帰らないと行けないわ。兄さんに連絡してみるね」
-シュレイア、この人達は?-
「エクソシストだよ。アクマを退治する専門の人達だよ。」
-エクソシスト?シュレイア、君もエクソシストなの?-
「ううん。私はアクマから逃げているところをこの人達に助けてもらったの。でも、私この人達とはまた違う力を持っているの。」
-だから君とこうして話ができるのはその力のおかげなのかな~?-
シュレイアは自分自身の事をカファに話していた
どうして私だけカファの声が聞こえていないんだろうとシュレイアは思った
「華が話していることが分かったらいいなぁ…。」
「そうですね。」
リナリーはカファと話していることが知りたいと言い、アレンも同じく頷いていた
-僕とお話したいの?-
「うん。そうみたいだよ。」
-ちょっと待ってて。話ができる姿になるよ-
そう言って華から小さな光が放たれ、華から小さな全身紫色のドラゴンのぬいぐるみに変わった。
「これなら話ができるよ~?」
「ぬいぐるみが喋ったさ!?」
急な変化でシュレイアとアレン達は驚いた
「僕カファ。シュレイアについて行くからこれからよろしく。」
「なんか可愛いぬいぐるみの姿のわりに偉そうだな。」
「……可愛い……」
華からぬいぐるみに変わったカファはシュレイアの肩にちょこんと座った。
ラビはカファの喋り方がどうも気に入らないようで、リナリーは周りに聞こえないように小声で言った
「シュレイアから良い匂いがする。この匂い僕好き。」
カファはシュレイアの顔に近づいてシュレイアの肩に乗ってスリスリと擦り付けていた。
「カファ。どんな匂いなの?」
「うーんとね、甘い香りがするんだ。普通の人間だと分かんないんだろうね~。」
リナリーはシュレイアの匂いを嗅いで確認したが、シュレイアから甘い香りがしなかった
「とりあえず、早く教団に帰りましょ。」
任務をとりあえず完了したシュレイア達は教団本部に戻る途中でアレン達と同じ服を着た一人の青年が歩いていた。
「あれ神田じゃない?」
「本当さ。呼んでみるさ、ユウ~。」
神田という青年がラビの声が聞こえたようでこっちを見たが、そのまま駅の方へ行ってしまった。
「ユウ待つさ~。」
「あの人は?」
「彼は神田、私達と同じエクソシストよ。」
ラビは神田に追いかけて追いついたが神田はかなり不機嫌だった。
「ユウ何で無視するんさ?」
「うるさい。その名で呼ぶな!!」
「相変わらず機嫌が悪いさ。」
「黙れ、刻むぞ!」
神田は刀を抜いてラビに突きつけた。
「何やっているんですか!?」
シュレイアは刀を抜いた事で思わずラビの所に走ってラビの前に立った
「何で貴方は仲間に刀を突きつけるんですか!?」
「なんだこの女?エクソシストじゃない奴に関係ない。」
「関係なくないです!!エクソシストじゃなくても普通なら刀を突きつけたりなんてしません!!」
神田の行動で怒っているシュレイアにラビはシュレイアの頭を撫でた。
「シュレイア俺全然大丈夫さ。優しいなシュレイア。」
「シュレイア撫で撫でされてる~。しかも、ラビ君さりげなくシュレイアにくっついているよね~?」
カファが言うとラビはシュレイアからすぐに離れた
「そ、そんな事してないさ!」
「ラビそうなの…?」
ラビはカファの言葉に戸惑った。ラビは恥ずかしさのあまりに顔が少し赤くなった
「ラビ君変態~!!」
カファは宙に浮きながらラビに言った
「黙って聴いていたが流石に俺怒るさ!!」
「わぁ~。ラビ君が怒った~!!」
ラビがカファにキレそうになるところをシュレイアが止めに入ろうとしたが、アレンが止めに入った
「ラビ、落ち着いて下さい。」
「ラビ君何でシュレイアに優しくて僕には優しくないの!?酷いよ!!」
カファはぶーぶーと宙に浮きながらラビに文句を言った
「ラビ、カファはね遊んで欲しかったし、構ってもらいたかったの。だから許してあげて…。」
「シュレイアがそういうのなら・・・」
「カファも、ラビに謝って?」
「ラビ君・・・」
カファはシュレイアの言うことを素直に聞いてラビに謝った。
「まったくお気楽な奴らだな。」
神田がぼそっとつぶやいた言葉がシュレイアに聞こえた。
「貴方はどうしてそんな態度をとるのですか?」
「あんたに関係ない。どんな態度をとろうが俺の勝手だろ?」
そう言って神田はアレン達の前から去っていった。
「私余計な事したかな…」
「シュレイア元気出して~」
シュレイアは神田の言ったことを気にして落ち込んでいるとカファはシュレイアの傍に行き、シュレイアを励ました
「カファ、私なら大丈夫だよ・・・」
「僕達も早くコムイさんに任務の報告しましょう。」
-室長室-
「みんなお帰り、任務お疲れ様。」
「ただいま兄さん。任務の報告で無事に任務完了したよ。華は入手したんだけど…」
リナリーはコムイに華の事で報告するのにどう説明したらいいのか困っていた所へカファがコムイの所に飛び出した。
「初めまして、僕カファ。よろしくな~」
「なんだい。これぬいぐるみかい!?」
「兄さんこれが任務の華よ。どうしてなのか華から喋るぬいぐるみに変わったみたいなの。」
「華からねぇ…。」
コムイはじーとカファを見ていた。
「ねぇ・・・そんなに見られると僕恥ずかいよ~」
「あぁ、ごめんね。僕もこんな事初めてだからついつい」
コムイはカファの存在が果たしてどういう事なのかコムイ自身全く解らなかった。何故華からカファというものが生まれたのかを…
「コムイさん、カファはどうなるんですか?」
コムイは今回の任務で華の回収という事で華は現在はカファというぬいぐるみに変わってしまっているためどうするのかシュレイアは気になっていた
「うーん。華がイノセンスかどうか確認出来たし、僕はもういいよ。シュレイアがどうするのか決めたらどうだい?」
「僕はシュレイアと一緒にいる~」
「カファ。私、カファと一緒にいます」
「わぁ~い。シュレイア大好き~!!」
カファはシュレイアに寄ってきてスリスリと顔に擦りつけた
その姿を見ていたラビはカファが羨ましいと思ってずっとシュレイアを見ていた