──クストウェル──
初期機体がクストウェルだった場合。後継機の乗り換えイベントも変化する。
「統夜、奥の機体を使い、ここから逃げるのだ!」
格納庫から逃げる時、アル=ヴァンの指示が少し変化し、展開が変わる。
アル=ヴァンのラフトクランズが敵をおしとどめる中、統夜は格納庫を走る。
「……呼んでる」
「トウヤ?」
「この奥だ」
「トウヤ、そちらには……」
シャナ=ミアの手を引き、統夜はそこへ到着した。
そこは、アル=ヴァンが想定した場所とは違うところ。格納庫の隅も隅だった。
「こいつは……」
そこにあったのは、統夜がいつも乗るクストウェルによく似た機体。
「これは、クストウェル・ブラキウム。かつての大戦時にさえ誰も動かすことの出来なかった機体です。その解析のため、クストウェルというコピーが作られました。あなたが乗っていたものの原型機ですが、いくらトウヤといえども……」
ゴゴッ……
誰も乗っていないというのに、クストウェル・ブラキウムが動き、その手に乗ってコックピットへ入れというように、手を差し出した。
「ブラキウムが、こんなこと今まで……」
「……そうか。そういうことかクストウェル。お前はここでずっと待っていたんだな。俺を。俺達を! シャナ=ミア。行くぞ!」
「は、はい!」
なにかを確信した統夜は、差し出された手に乗った。
コックピットに乗りこみ、その中を見回す。
「やっぱり二人乗りか。サポートをお願いしても?」
「一応、心得はありますが……」
「なら、頼んだ」
返事も聞かず、統夜はメインパイロットの席へ座った。
すると、クストウェル・ブラキウムが呼応するかのように、コックピット内に光がともる。
(これは……まさか、誰も動かすことの出来なかったブラキウムを本当に動かすというのですか!?)
「シャナ=ミア!」
「は、はい!」
慌てて席に座り、起動をはじめる。
すると、ブラキウムは素直に統夜とシャナ=ミアに従い、目を覚ました。
「動いた……」
信じられない。とシャナ=ミアがつぶやく。
目標の転移装置に向かうと、すでに二体のリュンピーが回りこんでいた。
「悪いが倒させてもらうぞ!」
元々はシャナ=ミアの臣下であるから、統夜はそう一声かけ、その二体を倒す。
その動きを見て、統夜はやはりと納得する。
「思い通りに動く。やっぱり、これはお前なんだな!」
「どういうことです?」
一人確信を得る統夜に、シャナ=ミア問う。
「コピーといえども、クストウェルにはこいつの意思が宿っていたんだ。あれを通じて、ずっと俺達と一緒にいて、ここで俺達を待っていたんだ!」
それを意図したのは、クストウェルを作成したエ=セルダなのか、それとも偶然なのかはわからない。
だが、それにより統夜はこのクストウェル・ブラキウムも自在に動かせるのである!
転移装置を通り、統夜とシャナ=ミアはオーブ近海へと出た。
「統夜!」
転移して現われると、そこにはすでに、カティア達の乗るクストウェルとアークエンジェル、ナデシコ達が待っていた。
「統夜!」
「無事だったか!」
仲間が声をかける。
「ああ! でも、まだ終わりじゃない!」
「わかってる。追っ手が来るんだろ!」
「クストウェルが教えてくれたんだ!」
テニアが言う。
オリジナルとコピーが同一の意思を持っているということは、同時にやってくるのも待つカティア達に教えてくれていても不思議はないということだ。
「なら、『パートナー選択』。こっちに来てくれ」
クストウェルと隣接し、乗り換え。
その際、シャナ=ミアを見たのはパートナー達だけだった。
「誰!?」
「今はあとだ。クストウェルは下がってキャンセラーの準備を頼む」
「ええ」(カティア)
「任せて!」(テニア)
「任せてください!」(メルア)
残ってクストウェルのメインパイロットとなったパートナーが答える。
※クストウェルのみ、前半と後半の機体が完全に別なので他の機体の時と違いどちらも部隊に残る。
──カティア搭乗時──
クストウェル・ブラキウムに乗りこみ、敵の出現が迫る中、コックピットに入ったカティアは口を開いた。
「お帰りなさい」
「ただいま。俺の根拠もない約束を信じてくれたみたいだな。ありがとう」
統夜は、後部座席に乗りこむカティアに笑いかけた。
「……あ、あたりまえでしょう。私達は、パートナーなんだから!」
「そうだな。カティアは信じてくれるって言ったもんな。じゃあ、もう一つ乗り越えて、みんなのところに帰ろう」
「ええ!」
──テニア搭乗時──
クストウェル・ブラキウムに乗りこみ、敵の出現が迫る中、コックピットに入ったフェステニアは口を開いた。
「おかえり!」
「ただいま。俺の根拠もない約束を信じてくれたみたいだな。ありがとう」
統夜は、後部座席に乗りこむフェステニアに笑いかけた。
「あ、あたりまえだよ! アタシ達、パートナーなんだから! そう思うなら、ナデシコに帰ったら火星丼おごってよね!」
「大盛り、お代わりは一度までな」
「特盛り二回!」
「お代わりは一回! ほら、来るぞ!」
「わーいとくもりー!」
──メルア搭乗時──
クストウェル・ブラキウムに乗りこみ、敵の出現が迫る中、コックピットに入ったメルアは口を開いた。
「お帰りなさい」
「ただいま。俺の根拠もない約束を信じてくれたみたいだな。ありがとう」
統夜は、後部座席に乗りこむメルアに笑いかけた。
「ふふっ。当然ですよ。だってわたし達、パートナーじゃないですか。それに、あの子も統夜さんは無事だって言ってましたから」
「そうだな。じゃあ、約束を完全に果たすために、なんとしてでもみんなのところに帰ろう!」
「はい!」
──戦闘開始──
深紅のラフトクランズをふくんだフューリーが現われる。
勝利条件は、グ=ランドンのラフトクランズに一定以上のダメージを与えるとステージクリア。
一定以上ダメージを与えるか、ラフトクランズを撃破した際、搭乗パートナーの搭乗回数が20回を超えているとクストウェル・ブラキウムの最強武器、Oブラキウムフィニッシュが解禁。
※2周目以降ですでに条件を満たしている場合は乗り換え直後から使用が可能。
グ=ランドン撤退後、シャナ=ミア登場の驚きと共にステージが終わるのは同じである。
ちなみに、隠し機体であるヴォルレント→ラフトクランズの乗り換えもこの流れとほぼ同じとなる。
その場合そのラフトクランズは、今まで誰かを乗せることを拒否してきた機体となるだろう。
──ベルゼルート──
初期機体がベルゼルートだった場合。後継機の乗り換えイベントも変わる。
海上に出るまではグランティードと一緒。
ただし、海上にやってくるのは察したパートナー達ではなく、グ=ランドン率いる敵フューリーの方が早い。
副座のヴォルレントに乗ったまま戦い、敵を何機か倒すとグランティードと同じく反応の弱点をつかれ、グ=ランドンの攻撃を受け、ピンチに陥る。
(もうダメなの……!?)
シャナ=ミアが諦めかけたその時。
「まだだ!」
と、統夜が叫んだ。
「ええ。まだ諦めるのは早いわ!」
「メルア、いける!?」
「いけると思います。わたし達だけでも、一度くらいは!」
深紅のラフトクランズとヴォルレントの間に、パートナー達三人が乗ったベルゼルート・ブリガンディが現れた。
「いっけー!」
テニアの掛け声と共に、マップ兵器『ホーミングレーザー』が放たれ、範囲内に入る敵全員にダメージを与える。
「おのれ!」
弾幕に押され、グ=ランドンのラフトクランズがさがった。
「ベルゼルート……?」
新たなベルゼルートを見て、統夜が驚きの声をあげた。
その姿は一回り大きくなり、全体的にシルエットが変化している。
「気づいた? この子はね、新しいベルゼルート。その名もベルゼルート・ブリガンディだよ! 修理するだけじゃなく、モルゲンレーテで開発されていた強化アーマーをつけて改修、強化を施したんだ!」
「統夜君、今のうちにこっちへ!」
「わたし達だけじゃあれで精一杯です!」
「ああ! 『パートナー選択』は残ってくれ。二人はこっちを頼む」
「ええ。って、誰!?」(カティア選択時)
「うん。って、誰この子!?」(テニア選択時)
「はい。って、誰ですこの子!?」(メルア選択時)
「説明はあとだ!」
事態が事態なので、さすがにそれ以上の追求は出来ず、選ばれなかった二人はヴォルレントの方へ移った。
「これは……」
新たなベルゼルートに乗った統夜が、驚きの声をあげる。
外見だけでなく、それ以外にも大きな変化が感じ取れたからだ。
「ただ改修しただけじゃないのか。次元連結システムとラムダ・ドライバから今まで不完全だったオルゴン・クラウドを完璧なものにして、反応をあげるために組まれたサポートプログラムは、キラが組んでくれたのか。そしてこの強化アーマーの変形、合体はレイズナーを強化したノウハウと、超電磁チームやダンクーガの合体連結の技術が。装甲にはマジンガーのノウハウが生かされているのか……」
サイトロンにより、どれだけの人がこの新たなベルゼルートを生み出すのに力を貸してくれたのかがわかった。
「あ、ガンダムファイターとテッカマンの技術は入ってないわ。がっかりしないで」(カティア搭乗時)
「あ、一応言っとくけど、ガンダムファイターとテッカマンのは入ってないよ!」(テニア搭乗時)
「念のため言っておきますけど、ガンダムファイターとテッカマンのは技術的に入ってませんから」(メルア搭乗時)
「いや、それはむしろ、入れられても困るというか……」
それを聞いた統夜はどこか苦笑したようにつぶやく。
テッカマンもガンダムファイターも、どちらもパイロット(中身)が凄いからあの強さなのだ。
それを技術的にベルゼルートに導入しろと言っても無理な話である。
それを除けば、この新たなベルゼルートは人類が持てる叡智と技術を終結させた、いわば人とフューリーの技術が合わさったモノだった。
それはまさに、彼等を象徴する機体。
「人と、フューリーの……」
ベルゼルート・ブリガンディのありようを見て、統夜は小さくつぶやいた。
「どうかしたの?」(カティア搭乗時)
「どしたの?」(テニア搭乗時)
「どうかしました?」(メルア搭乗時)
「いや、あとで説明するよ。きっと、これはそういう縁なんだって納得できる。だから、まずはここを切り抜けるぞ!」
「ええ」(カティア)
「うん」(テニア)
「はい!」(メルア)
乗り換え終了後、戦闘が再開される。
戦闘再開後、グ=ランドンのラフトクランズのHPを一定以下にすればステージクリア。
その際、搭乗パートナーの搭乗回数が20回を超えている場合、ベルゼルート・ブリガンディの最強武器、オルゴンバスターキャノンが解禁される。
※2周目以降ですでに条件を満たしている場合は乗り換え直後から使用が可能。
ちなみに、乗り換え前にラフトクランズのHPを一定以下にしてもイベントがはじまり乗り換え→条件が満たされていれば最強武器解禁→ステージクリアとなる。
グ=ランドン撤退の際、ベルゼルートの場合はセリフが追加される。
「地球とフューリーの技術の融和だと!? おのれ……!」
グ=ランドンの撤退後の展開はグランティードと同じである。
第18話終わり