スーパーロボット大戦J ムーンデュエラーズ   作:YSK

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第26話 百億の夜と千億の闇

──月へ──

 

 

 

 連合とザフト、多くの犠牲を出したこの地球圏の戦いも、双方が停戦を受け入れたことにより、一応の収束を得た。

 

 地上に残るブルーコスモスの残党も、宇宙にいたザフトの強硬派も、その受け入れに大きな抵抗を見せず、休戦を受け入れる。

 

 

 これがなったのも、ジェネシスの光をかいくぐり生き残ったナデシコ艦長、ユリカの父、ミスマル・コウイチロウ提督の尽力に加え、巨大な山脈かと錯覚するほどのオルファンが実際に飛び立ったという心理的な影響も大きかった。

 

 あの巨大な物体が空を飛ぶのを見て、命のあり方を考えさせる者が多かったことが、提督の言葉を素直に受け入れる原因になったのだ。

 

 

 こうして連合とザフトの争いはひと段落つき、和平への話し合いへの歩み寄りがはじまった。

 

 これが終わり、話がまとまれば次は木連とステップは進むのだろうが、統夜達の戦いはまだ終わっていない。

 

 

 人々に知られていない勢力。フューリーとの決着がまだ残っているからだ。

 

 

 そして、それに関して、連合、ザフトからの協力は得られそうになかった。

 

 なぜなら、フューリーに関しての情報が軍の記録から完全に抹消されていたからだ。

 ヨコスカでのことも、カワサキでのことも。そしてオーブのことでさえも。

 

 どうやらコルベットやアズラエルなどのブルーコスモスが地球の敵対勢力と交渉していたなどという事実が残っていては都合が悪いと消す工作を行ったらしいのだ。

 そんな事実は欠片もなかったよう、ビックファルコンなどのかつて占拠した日本の研究所からまでそのデータは念入りに消されていた。

 

 それはプラント側も同じで、同様にフューリーに関する記録はすべて消されていた。

 もっとも、プラント側でフューリーと関わりがあったのはクルーゼのみというのが濃厚だが。

 

 これにより、人類にフューリーの脅威を説明する手立てがほとんどなくなってしまった。

 シャナ=ミアがおもむき、ゆっくりじっくりその存在を証明する手段があるが、それでは時間が掛かりすぎる。

 

 さらに下手に騒ぎ立てれば、せっかくの停戦がご破算になってしまう可能性も十分にあった。

 

 

 つまるところ、対フューリーに関して今すぐ動くとなると、この戦力のままどうにかせねばならないということが結論だった。

 

 

「まあ、元々アテにしてなかったからいいんだけどよ」

 甲児が実も蓋もないことを言ってのける。

 

 実際、統夜達のいるナデシコ、アークエンジェルの部隊以外にフューリーをまともに相手できる者はいないのだ。

 

 統夜の乗る機体から離れればラースエイレムの時間停止で問答無用で倒される。

 密集すればそれだけ身動きが取りにくくなる。

 

 よって、戦力を多く望んだところで意味はない。

 

 欲しいのはせいぜい補給であり、それもかなった以上あとは月に近づくなと警告してもらうくらいだった。

 

 

 ミスマル提督にそれを約束してもらい、統夜達はついに、月面への進行を固める。

 

 

「シャナ=ミア、お待たせ。ようやく君を月に送れる」

 

 方針が決まり、統夜がシャナ=ミアへ振り返った。

 

「いいえ、遅くなどありません。あちらへ向かわなければ、グ=ランドンの目論見どおり、地球の皆さんは滅んでいたかもしれません。決して、無駄なことではありませんでした」

 統夜の言葉に、シャナミアは首を横に振る。

 

 それに、こうして外に出たからこそわかったこと、学んだことが数多くあった。

 シャナ=ミアの旅は、どこをとっても無駄だったということはないのである。

 

 

「そう言ってもらえると助かる。次は、フューリーの番だな」

 

「はい。あなた達共存の証をもって、私は民を説得にまいります。しかし、その前にグ=ランドン達は私の前に立ちはだかるでしょう……」

 

 シャナ=ミアは、悲しそうな表情を浮かべ、目を伏せた。

 

 

「そうなるのは当然だろうな」

 外宇宙開発機構を束ねるフリーマンが同意する。

 

 フューリーと地球人の愛の結晶たる統夜達と、暗殺されかけた張本人であるシャナ=ミアがフューリーの元に戻れば、そのグ=ランドンは間違いなく権力を失うからだ。

 そうさせないためにも、月にやってくる彼女達を待ち伏せするのは必定。

 

 むしろ大人しく招き入れるわけがない。

 

 誰もがそれを理解し、フリーマンの言葉にうなずいた。

 

 

 そして、そこが最後の戦いとなることも。

 

 

 誰もがそれを感じていた。

 

 

「なら、すぐにでも行くしかありませんね! そして、みんなで手を取り合いましょう!」

 ユリカがおー。と手を上げる。

 

 すると皆も、おー。と手を上げた。

 

 

 目的地、月。

 

 

 最後の戦いへ、統夜達はむかう……!

 

 

 

──月の決戦──

 

 

 

 月軌道上。

 じき月へ降下するといったところで、レーダーに反応があった。

 

「前方12時の方向、フューリー機出ます」

 

 反応を見つけたルリが声をあげる。

 

 

 オルゴン・クラウドの転移により、月面を目指す統夜達の進路を塞ぐようにして現われる者があった。

 

 

 現われたのは、従士や準騎士をたずさえた、紅いラフトクランズ。

 

 ジュア=ムだ。

 

 

 襲撃を予期していた統夜達は、即座に部隊を展開する。

 

 

「遅かったなぁ統夜。待ちくたびれちまったぜ」

 

「ジュア=ム……お前か」

 

 

「裏切り者とテメェをぶっ殺すため、先陣をいただいてきたんだ! 絶対絶対絶対、ぶっ殺してやる!」

 

 

 問答無用。

 取り付く島もなく、対話も許さずジュア=ムはグランティード・ドラコデウスめがけてつっこんできた。

 

 同時に、ジュア=ムの部下も動き出す。

 

 

「皆さん、グランティード・ドラコデウスを援護してください! ここが正念場ですよ!」

 

 迫るジュア=ムに、ユリカが指示を出した。

 

 グランティード・ドラコデウスが敗れれば敵の時間兵器、ラースエイレムによってなにも出来ずに倒されてしまう。

 それだけは避けねばならず、なにより仲間をそう簡単に倒させるわけにもいかなかった!

 

 

 月軌道上において、フューリーとの決戦の火蓋が切って落とされた……!

 

 

 

──戦闘前会話/統夜──

 

 

 

 統夜とジュア=ムがぶつかり合う。

 

 

「お前が、お前さえいなければ! アル=ヴァン様も騎士団を追われることはなかった。こんなことにはならなかった! なにもかもお前のせいだ! 貴様だけは生かしちゃおけねえ! 殺殺す殺す殺す殺す殺ぉおおおす!」

 

「ジュア=ム! お前に用は無い! グ=ランドンを出せ!」

 

「うるせぇ! グ=ランドン様の手を煩わせる必要はねぇ、お前は、ここで、死ぬんだぁ!」

 

 

 

──戦闘前会話/カティア、テニア、メルア──

 

 

 

 ヴォルレントのメインパイロットを誰が勤めているかで会話が変わる。

 ※サブパイロットが誰でも会話に変化はない。

 

 

「出来損ないのテメェらがなんでそれに乗っている! 人様の物を勝手に、人間らしい口まで利きやがって! そうだよ、テメェが、テメエらがあの時生き残ったから! テメェらさえいなければ!」(ジュア=ム共通)

 

 

「勝手なことを! 確かにあの日の私達は弱くて、守られるしかなかった。でも今は違う! あなたを倒し、あの日の悪夢を完全に終わらせる! 私達はもう、あの日の私達とは違うのだから!」(カティアメイン搭乗時)

 

「アタシ達がいなかったらってどうなのさ! アタシ達はね、守られてたんだ。父さんと母さんに! だから生き残ったんだよ! アタシ達がいなかったらなんて、そんな仮定無意味だってわかれ!」(テニアメイン搭乗時)

 

「いいえ、わたし達がいたから、今のこの状況があるんです! お父さんもお母さんも夢見た未来が、すぐそこに! だから、負けません。あなたになんか、負けません!!」(メルアメイン搭乗時)

 

 

「っ!? なんで、出来損ないのこいつらが、ヴォルレントをこんなにも動かせる!」(ジュア=ム共通)

 

 

 

──戦闘前会話/シャナ=ミア──

 

 

 

 シャナ=ミアはメインでもサブでも乗っていれば会話が発生する。

 

 

「ジュア=ム! 剣を引いてください! 私はあなた達と戦いたいとは思いません」

 

「うるせぇんだよ裏切り者! 誰がテメェの話なんて聞くか! テメェのせいでアル=ヴァン様はな、アルヴァン様はあぁぁ!」

 

「くっ、ダメなのですか!」

 

 

 

──総代騎士グ=ランドン──

 

 

 

 暴れまわるジュア=ムも、結局統夜達の敵ではなかった。

 

 一人特出してきた彼は囲まれボコボコにされ、ジュア=ムのラフトクランズは戦闘不能に追いこまれるのだった。

 

 

「こんな……こんなバカな! どうして俺が負ける! なぜ勝てねぇ! なぜだ!」

 

 

 声を荒げる。

 その事実を認められないよう、ただただなぜだと叫んだ。

 

 だが、勝てぬ事実は事実。

 

 それは、認められなくとも否定のしようがない……

 

 

「頼めぬ奴よ、ジュア=ム・ダルービ」

 闇の中、声が響く。

 

 統夜とシャナ=ミアはこの声に聞き覚えがあった。

 

 

「グ、グ=ランドン様!?」

 

 ジュア=ムの驚き。

 

 

「艦長、前方空間に巨大エネルギー反応。識別フューリータイプ、機種特定できず、ですが……大きいです」

 反応を捕らえたルリが報告する。

 

 総代騎士グ=ランドン。

 シャナ=ミアを排除し、フューリーの実権を握った人類抹殺計画の親玉だ。

 

 それが、この場に姿を現す。

 

 

 そこに現われたのは、かつて統夜と相対した深紅のラフトクランズではなかった。

 

 巨大な剣を持った角ある人型。

 

 

 名を、ズィー=ガディンという。

 

 

「グ=ランドン様! 御自らが、このような……」

 

「去れっ!」

 

 グ=ランドンはジュア=ムを一喝する。

 それと同時に、ジュア=ムのラフトクランズは光に包まれ、撤退して消えてしまった。

 

 

「前見た時とは機体が違う」

 

 グ=ランドンの乗るズィー=ガディンを見て、統夜はつぶやいた。

 

 

「あれはズィー=ガディン。ガウ・ラの中枢と一体化していた、もう一機のフューリー神話を象った機体です。いわば中枢そのものですから、封印され、動かすことを禁じられていたはずですが……」

 

「実権を握り、その封印を解いたということか……」

 ファイナルダンクーガの背中にいるアランがそう理解を示した。

 

「グランティード・ドラコデウスに対抗するため、そんなもんまで引っ張り出してきやがったか」

 ダンクーガのメインパイロット、忍が指を鳴らす。

 

「この全身に吹きつけてくる闘気っ! 相手にとって不足は無い! このキングオブハートがその野望、打ち砕いてくれる!」

 

 

 現われた巨体を前にして、彼等はまったくひるまない。

 

 

 

「聞きなさいグ=ランドン。私は帰ってきました。あなたの計画はもう終わりです。潔く、その剣を収めなさい」

 

 現われたグ=ランドンを見て、シャナ=ミアは口を開いた。

 

 だが、その言葉を男は鼻で笑う。

 

 

「ふん。今さら戻り、なにをするというのだ。シャナ=ミア、貴様はもう、フューリーの裏切り者として憎しみの対象でしかない。フューリーの長でもないお前の言葉など、誰も聞かぬわ!」

 

「っ!」

 

「私は貴様を、民を代表して処刑しに来ただけよ。貴様の方こそ、すでに大義はないと知れ!」

 

 

 グ=ランドンの言葉に、シャナ=ミアの心が揺らぐ。

 

 先ほども、ジュア=ムに裏切り者と罵られたばかりだ。

 純粋な国民にそう罵られ、優しき彼女の心が揺るがぬわけがない。

 

 自分が、民に受け入れてもらえないのではないかと、シャナ=ミアの心に不安の闇が広がる。

 

 だがっ……!

 

 

「そんなことはない!」

 

 

 力強い言葉が、シャナ=ミアの不安の闇を切り裂いた。

 

 

「デタラメを語るなグ=ランドン! それなら俺達を迎え入れ、民と共に出迎えそこで糾弾すればいい。民の前で、堂々と処刑の言葉を口にすればいい!」

 

 

 闇を切り裂いた声の主は、統夜。

 

 

「それもせず、こんなところで襲い掛かってきたのだから、それはシャナ=ミアが民の元に戻られては困るという証! お前がここに現われたということは、それを自白しているようなものだ!」

 

「トウヤ……」

 

 

「シャナ=ミア、自信を持て、君は間違っていない。俺が、そしてみんながついている。自分が信じられないなら、俺を信じろ。みんなを、俺達に未来を託した父さん達の意思を! 奴は、君の帰還を恐れている!」

 

「……はいっ!」

 

 自信を取り戻したシャナ=ミアは、元気よく返事を返した。

 

 彼女は、信じた。

 あの時から常に自分と共におり、いつも助けてくれた、彼女にとって心の騎士とも言える少年の言葉を……!

 

 

「貴様……!」

 

 グ=ランドンもシャナ=ミアを闇の淵から救い出した統夜を忌々しいとにらみつけた。

 

 

「グ=ランドン、改めて命じましょう。シャナ=ミア・エルテナ・フューラの名で命じます! その剣を降ろし、私にかしずきなさい! 今投降するのならば、今までの功績に免じて、処遇を考えなくもありません!」

 

 しっかりとグ=ランドンを見つめ返し、シャナ=ミアは言い切った。

 その凛としたまなざしに刺し貫かれれば、たいていの者はひれ伏したくなるほどの迫力があった。

 

 まさにそれは、皇女の証。

 

 フューリーを統べる女と呼ぶに相応しい姿だった。

 

 

 しかし……

 

 

「おのれ、貴様はもうフューリーの指導者ではない! 我こそが、この主。皇帝なるぞ!」

 

 

 グ=ランドンはシャナ=ミアに従うことを拒絶した!

 

 

「みずからの立ち位置まで見失いましたか。皆さん。この者を討つために、どうかお力をお貸し下さい!」

 

「まかせな!」

「もちろんだぜ!」

 

 甲児が、豹馬が答えを返す。

 

 

「なんか、どこかの時代劇で見たことあるような光景だね」

「確かに」

 

「むしろ悪役はこうでなくっちゃよ! 燃えてきたぜー!!」

 

 

 エステバリス隊のヒカルとイズミが言い、ガイが一人熱血していた。

 

 

「貴様らさえ無くば、地球圏の戦力などもはや知れた物! 消え去るがいい!」

 

 グ=ランドン掛け声と共に、未だ彼を妄信する親衛隊をふくめたフューリー騎士団との戦いがはじまった!

 

 

 

──戦闘前会話/統夜──

 

 

 

「おのれ、エ=セルダの息子め。貴様の存在が、計画のなにもかもを崩壊させる。なんと忌まわしき存在か!」

 

「グ=ランドン・ゴーツ! お前の野望も、ここで終わりだ!」

 

「最強の騎士と謳われながら、私の信頼を裏切った不忠の者。その倅も私の邪魔をする。エ=セルダの裏切りが、我等フューリーの再興を阻もうとする! 地球人と共に! おのれ、おのれエ=セルダ! おのれ統夜! 例えヴォーダの深遠に落ちようとも、貴様を……!」

 

 

 

──戦闘前会話/カティア、テニア、メルア──

 

 

 

 メイン、サブどこに搭乗していても戦闘を行えば発生する。二人乗っている場合は二人とも反応。

 ただし、統夜のサブの場合統夜の会話が優先される。

 

 

「なにが共存計画の申し子だ! 貴様等のような穢れた血を、なぜフューリーに入れねばならぬ! 貴様等など、地球人など! すべては我等が蒔いた種、造物主に逆らうとは、分際を知れ!」(三人共通)

 

 

「あなたを造物主と思ったことは一度もないわ。私達にとって、あなたはただの仇でしかないのだから!」(カティア搭乗時)

 

「あんたの都合とか、そんなの知ったことかー!」(テニア搭乗時)

 

「どうして認めないんですか! あなたがそんなに頑固じゃなければ、お父さんもお母さんも死ななくてすんだのに! どうして!」(メルア搭乗時)

 

 

 

──戦闘前会話/シャナ=ミア──

 

 

 

 メイン、サブどこ搭乗していても戦闘を行えば発生する。

 ただし、統夜のサブの場合は統夜の会話が優先され、三人娘がいる場合そちらが優先される。

 

 

「ここで貴様を殺せば全てが終わる。覚悟はいいか、シャナ=ミアアァァァ!」

 

「くっ、これがズィー=ガディンのパワー。なんという……! ですが、私は負けません。フューリーの民のためにも、地球の民のためにも! 負けられないのです!」

 

 

 

──決着──

 

 

 

 激闘ののち、先に膝をついたのはグ=ランドンのズィー=ガディンだった。

 

 

「く……な、なんという力、このような幼き文明に、よもやこれほどの……」

 

「敵機の動きが止まりました、艦長、動力部に損傷を確認。敵出力が低下しています」

 動きを止めたズィー=ガディンをモニターしたルリが艦長へ告げる。

 

 

「グ=ランドン、いい加減認めなさい! 彼等は、我等と同じ人間であると! 我等の蒔いた種が、奇跡を起こし、新たなフューリーの民を生み出したのだと!」

 

 

「おのれ、地球人……! おのれ、シャナ=ミア……! おのれ、統夜……!」

 

 

「っ! 様子がおかしい。敵の質量、急速に減少。ボソンジャンプとも違いますけど、消えちゃいます艦長」

 

「待ちなさいグ=ランドン!」

 

「あと一撃でいいんです! 誰か攻撃を!」

 気づいたユリカが声をあげたが、すでに遅かった。

 

 

「我等が悲願、捨て去りはせぬ! だが貴様等は、私に最悪の選択をさせた、それを忘れるな!」

 

 

 そう言い残し、ズィー=ガディンは煙のように消えてしまった……!

 

 同時に、残された騎士団も撤退してゆく。

 

 

 ひとまず、フューリーの本拠地、ガウ・ラへむかう道は開かれた。

 

 

「追いましょう皆さん。追い詰められたグ=ランドンがなにをするかわかりません」

 

 シャナ=ミアが声をかける。

 

 グ=ランドンのあの様子では、素直に諦めたわけではないのがわかるからだ。

 早くなんとかしないと、取り返しのつかないことが起きる。

 

 皆、それをひしひしと感じていた。

 

 

 こうして統夜達は一路、フューリーの本拠地、ガウ・ラ=フューリアへむかう。

 

 

 

 終わりの時が、今、ゆっくりと近づいてきていた……

 

 

 

 第26話 終わり

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