SKO41に入った鮮血帝だけど、なにか質問ある? 作:ごはんはまだですか?
日本に帰れる。だが帰ったところでなにがあるのだ。ここには慕う子も美味しい食事もきれいな空気もあるし、頑丈な体まである。おそらく大多数はここに残るだろう。
しかし家庭のあるもの、しがらみを捨てられない者、あるいは異形種の肉体を受け入れられない者は帰ることを選択するだろう。
それは別れを意味していた。ユグドラシルのサービスが終わると知り覚悟した別れとは違い、二度と会うことができなくなるだろう世界線を隔てた決別。
「私は残るよ。まだ食堂のメニューも制覇してないし」
頭に生えた葉を揺らしてぷにっと萌えが冗談めかして笑うと、ぐびりと喉を鳴らして茶を飲んだ。
残るものを逃げだと誰が後ろ指させよう。綺麗な空気、汚染されていない水、恵まれた、いや本来あるべき姿を知ってしまえば、地球が生きていける環境ではないと頭ではわかっていた事実を改めて体の底から理解させられ、生物としての本能が残れと指示している。
「おねえちゃん、帰れるの?」
「うん、そうだよ」
ぽつりと明美が呟いたのに、やまいこが寂しげに答える。
帰る者を誰が引き留めれられよう。現実が地獄だとしても、そちらで生きていくと決めた強い気持ちに誰が口を挟めるだろうか。
だけど、帰る理由がある者は幸いである。
日本に帰るか、ここに残るか。興奮した口調の会話があちらこちらで交わされている。その中、モモンガは一人静かに心を決めていた。
友達はいない。両親も生きていない。養うべき家族も、恋人も、ユグドラシルも、死に物狂いで帰る方法を探す理由になるものは、元の世界にはなにも無い。もしも42人が全員帰ることを選択するのならば考えたかもしれないが、聞こえる意見の大半は残る方向に傾いている。
それに作りだしたNPCたちが生きてここにいる。
帰る、そう誰も戻るとはいわずに帰るという言葉を使うように、どんなにひどい世界でも“帰る”場所はあそこだった。だが、ユグドラシルが終わり、ナザリック大墳墓地と共に異世界へと来たNPCたちに帰る場所はもう無い。
旅立つ際にみせた凛々しい姿のシャルティアも、すっかり皆のアスレチックと化しているが嬉しそうにしているガルガンチュアも、アンデッド故に眠れない長い夜を持て余している時に晩酌に付き合ってくれたコキュートスもデミウルゴスも、副料理長に教えられながら一生懸命に食後のお茶を淹れてくれたアウラもマーレも、よく誰かの頭の上に乗せられているヴィクティムも、好きな人には刺繍のハンカチを贈るものだと聞きましたとはにかみながらモモンガに手渡してきたアルベドも、パソコンの中にバックアップデーターという形で存在することはできるだろうが、生きている彼らの帰る場所はもう元の世界には存在しない。だから、地球へと帰るメンバーたちとはここで別れとなる。
自身が作り上げたパンドラ・アクターのことを考える。
生き生きと動く黒歴史は、精神的動揺を覚えて床を悶絶しながら転がりたい気持ちにさせられた。だが、余裕をもって見てみれば、手足の全てを使って元気に動くオーバーアクション一つ一つの中にあるのは、単に創造者に会えた嬉しさだった。
そういえば出張で一週間いなかった父親が帰ってきた時に、幼かった鈴木悟も同じように全身で喜びを表してまとわりついた記憶がある。そう思ってしまえば、子は親に似るものなのか、と微笑ましさが湧き出てきた。
まだ、卵頭の軍服姿は恥ずかしいが、一度可愛いと思ってしまえば、
「私は―――、」
ふいにざわめきが途切れた間、誰かに聞かせるわけではなく、決意を表明するがごとく確固たるい意志を含んだ口調で、悩み深い沈黙の岩となっていた たっち・みーが言葉を漏らす。
「私は帰ります」
断言する強い声音に全員の目と耳が集まる。
大声なわけでもないのに注目を集める姿に、
帰れると聞いた時に、きっと たっち とは別れることになるだろうと反射的に思った。彼には大切な家族がいる。
「ちょうど娘に、お兄ちゃんが欲しいとねだられてましたし。私も自慢の息子を二人に紹介したいですしね」
昨日、セバス・チャンと6層の森を穏やかに散策する二人は、見た目の種族も違っているが親子のようにみえた。そしてそう感じたことは間違っていなかった。たっちは出会って3日しか経っていない彼のこともすでに家族の内に勘定していたのだ。
「連れて帰れるなら、私もハムスケつれてく!」
「はむすけ? そんな名前のNPCいた?」
「外の森の中で一匹で生きていたの。あれはきっと私のハムスケの生まれ変わりに違いない!」
発言した人物がペットのハムスターを亡くしたことで意気消沈し、長い間ログインせず、ようやく復活した後もしばらくはネズミ系モンスターに遭遇しては泣いたり叫んだり情緒不安定だったのはギルド内では有名な話だ。その者が目をランランと輝かせて暴走している。もはや誰も止められない。
「ほら、早く<
「なんで俺が……ほらよ」
たまたま不運にも隣に座っていた男がせっつかれて、しぶしぶ言われた通りにアイテムを、全員が見えるように食堂の奥の壁に設置した。ホラー映画のワンシーンかと見間違えそうなモンスターが雁首揃えて椅子に座っている様を映していた鏡は、操作者が指を動かすとまるっきり違う風景に変わる。
すっかり昇った太陽に照らされた朝露に濡れる草原は静かだ。離れた席でブルー・プラネットの感嘆のため息が漏れる。同じくモモンガも表面には出さないが自然の美しさに小さく心を奮わせていた。
草原の映像は感動を残して、ふらふらと落ち着かない動きで違う景色を映し変えていく。
「もっと西だって」
「西ってどっちだ」
「左!」
二人の騒ぎをBGMにパノラマビューイングはいろいろなものを拾い上げていく。青々と風渡る草原。草を食む鹿の群れ。なにも通らない獣道。血煙を上げる小さな村。麦畑の中の鞍をつけた馬。草が深くなり森に変わる途中。戯れるように飛ぶ小鳥。葉を散らす老いた大木。
「倍率を下げた方が探しやすいんじゃない?」
「まだかかりそうだし、茶のおかわり貰いにいってくるけど、他にいる人~?」
「私も手伝いますね」
目的のハムスターとやらが、みつからないことに飽きたヘロヘロが席を立って茶のお代わりを呼びかければ、バラバラと挙がった手の多さに一人では大変そうだと、調理室に向った彼の後を追おうとモモンガも腰を浮かしかける。
「なにをしているんですか!!」
「え、たっちさんも、お茶いりました?」
トラックがビルに突っ込んだのかと思ったほどの、大きな衝突音に驚いて振り返れば、怒りに肩を振るわせるたっち・みーが拳をテーブルに叩きつけて、こちらを睨みつけていた。困惑を含んだ視線で見返せば、ほかの者たちも同じように不思議そうな表情で彼の方を一斉に向く。
「そうじゃないでしょ。先ほどの光景を見て、なんで茶なんて呑気な事を言ってられるのですか!」
「先ほど? …………、なにかありましたか?」
平素は穏やかだが怒ると怖い人物に、叩きつけるように角張った声音で叫ばれて、必死に原因だろうものを思い出そうとするが、なにもそれらしいものが記憶に浮かばない。
「もういいです。私一人でもいきます」
長い思考の果てに聞き返せば、たっち・みーは立ち上がるとリングの力を使い転移していってしまった。
赤いマントを
「途中から見てなかったけど、映像になにかあったの?」
「別に気になるようなことは……あ、村があったから情報収集をしたかったとか?」
「でも、もう大分、殺されてましたし、無理なんじゃないですか?」
「俺は鹿を撫でたかった、に一票」
皆の立てる予想を聞きながら、いい加減にハムスターはみつかったかと<
たっちを追うか、場をまとめるべきか迷っている間に、茶を取りに行ったヘロヘロが帰ってきた。たくさんの湯呑を載せたお盆を頭上に掲げた危なげな姿に、あわてて手伝いに行こうとするが、それよりも早くやまいこが近付き配膳をしだした。
椅子から立ち上がっただけの半端な姿勢から、腰を下ろして落ち着くと、なんとなく空いた席を数える。調べたいことがあるからと離れたジルクニフ。なにかに駆られて出て行った たっち・みー。お茶のおかわりを配っているヘロヘロとやまいこ。順番に巡らせていると、最後に見た空席、やまいこのいるべき場所の隣に座っている明美が青ざめているのに気が付いた。
ナザリックには他にも人間はいるが、食堂にいる中では唯一の人間種である彼女の表情はわかりやすい。血の気は失せて、涙が滲む眦を瞠る、その表情は恐怖だった。
「おかしいよ。なんでみんな人が殺されているのに平気なの」
「は?」
素で困惑の声が出た。
彼女の感情がうつったのか、じわじわと恐怖が足元から這い上ってくる。
武装した兵士に切り捨てられる粗末な格好の村人をみた時に、なにも感じなかった。馬が麦を食べているなあ。それと同程度な興味しか抱かず、なんの利益にもならなさそうだと、すぐに頭の中から消した。
それはおかしなことだった。
かつて両親を相次いで亡くした時には涙が涸れるまで嘆いた。悲しい事件や事故を聞いては胸を痛ませ、泣ける話には涙腺を刺激される、ごく普通の人間だった。かかわりのない他人が傷つくことなんかで、心の動かない血も涙もない冷血漢ではなかったはずだ。
だけど、再び村を映すよう命じた<
「心まで異形種になってしまったというのか?」
究極の魔法を求め魂まで捧げ、ついには死を超越した
騎士に村人がなすすべなく虐殺されるよりも、己が人間を止めてしまったかもしれない事の方が恐怖を覚える。そのこと自体が恐ろしかった。
「カルマ値もあるのかもしれません」
ニブルヘルムに住む人間種と友好的とされる巨人族のぬーぼーが呈する。彼も同じように殺戮をみて、大した感情を抱かなかったのだろう。大きな黄色い手で握られた湯のみがいやに小さく見えた。
「挙手してください。―――この風景に、憐憫や憤怒や焦燥を感じた人」
<
写真の片隅に自らを囮にし娘たちを逃がす母親が映っている。だがモモンガには変わらず心に悲しみや憤りは湧いてこない。
「次に、どうでもいい、身捨てるべきだと思った人」
数えられる程度しか挙がらなかった先程とは違い、
ならばギルドマスターとして答えなくてはならない。
ワールドチャンピオンではない、俺は、ギルドマスターだ。
「最後に、それでも助けに行くつもりの人」
全員の手が挙がるのに満足げにうなずくと、先走って一人行ってしまった男を追いかけるために、モモンガは<
ベリュースの口から隊長にはふさわしくない情けない悲鳴があがる。
だけど、誰も彼を助けようとはしない。したくとも出来ない。戦う武器もろくにない田舎の村を襲撃するだけの簡単な任務のはずで、村人たちを中央の広場に追い立てるまではいつも通り順調だった。
だけど、昼も前だというのに、地面から闇が吹きあがってきた。それが絶望の合図だった。
どこまでも底がみえない黒洞々とした闇を扉に、出てきたのは化け物たちの行列だった。スケルトンを先頭に、オーガ、ビートル、バードマン、スライム等々、まるで神話に聞く魔神の襲撃のようだった。
恐怖にかられて剣を振りまわす男がいた。身一つで逃げだす男がいた。神の名を唱える男がいた。目の前の化け物に命乞いをする男がいた。だけど、その全ては毛ほどの役に立たなかった。
化け物どもは見た目のおそろしさを裏切らず、怪しげな魔法や素手で岩を割るほどの強い腕力で、全身鎧の騎士をまるで子供のように翻弄した。それでも誰もまだ戦意を失っていないのは、戦闘不能はいるが、死者が出ていないことが大きかった。
おぞましい姿から感情は読み取れないが、遊んでいるつもりなのか奴らの攻撃には手加減が見られた。
(馬鹿め)
手汗で滑る剣を握り直すとベリュースは心の中でほそく笑む。このまま時間を稼げば、きっと異変に気が付いた後詰めの本隊が助けてにくるはずだ。そうなれば、殲滅を基本任務とする戦闘のエキスパートたちが、こんなやつら一瞬で片付けてくれる。それまでの我慢だと、モンスターの最後を想像して嘲笑う。
村の周囲で警戒に当たっていたはずの4人が、獣に似たモンスター数匹に追い立てられて広場に連れてこられる。その手足に多少の傷は追っているが、剣を失っておらず、まだ戦える。
戦力が増えたことに活気づき、隊長としていいところを見せようと近くにいたピンク色のスライムに切りかかるが、妙に弾力ある体に弾かれて剣撃が通らない。斬ろうが突こうが一切の攻撃を受け入れないスライムに遊ばれながら、ベリュースはこんな徒労をするはめになった原因は田舎の村人どもにあると、勝手な恨みの目で睨みつける。
闇から湧き出てきた化け物はなぜか、中央の広場に集められていた村人たちには手を出さなかった。
だが、彼らの心に安堵はない。ぴくりと指一つ動かした途端に襲われるかもしれない恐怖に縛られて、誰もが息を抑えて刺激しないように固まっていた。
力の差もわからない馬鹿な男は知らない。
アインズ・ウール・ゴウンの者たちがは遊んでいるのではなく、殺してしまわないように慣れない力に戸惑いながら慎重に動いていることを。そして、本気で皆殺しにするつもりなら、本人が攻撃されたことに気が付く前に始末してしまえることを。
罪無き村人を睨みつけている愚物でしかない男は知らない。
頼みの綱であった陽光聖典の者たちは、カルネ村に<転移門>を使って現れた集団とは別に、チャリで来た男一人に、切り札を使うどころか天使を召喚する暇なく倒されたことを。
砦や集落を襲撃することに長けたものたちは、逆に野戦の類は得意としておらず、辺りを警戒はしていたが、猛スピードで接近した純銀の聖騎士に、たった一太刀で全員が意識を刈り取られ戦闘不能になった。
六色聖典の中でも最も戦闘行為に慣れた特殊工作部隊が、たった一人の、だが一葉の世界最強に正面から容易く破れた。地に転がる白の軽鎧に傷はない。殺さず傷つけず、倒す。それは力においても技においても圧倒的な差があるから可能な行為だった。
突如、上から鳴らされた笛の音に空を見上げた愚かな男は知らない。
三騎の
知っていれば、己の運の良さに賭けて逃げるか、誤魔化せることを祈りひれ伏すかすべきだった。貴族でなくても、政治の一隅に口を出せる立場にあるのならば外交も学ぶべきだった。
自国貴族に対しても苛烈な裁きを行うことから鮮血の異名を持つ皇帝の、剣である近衛隊が、己が名を示しながら、太陽光を遮りゆっくりと降りてくる。帝国の騎士と偽るのならば最敬礼を持って出迎えるべきであるのに、剣を構えたままというのは、怖いもの知らずを通り越して、ただ愚かであった。
状況の確認や、必要なアイテムの確保等、すぐに済ませなければいけない幾つかの要件を手早くすませ、久しぶりに創造主に会える嬉しさでそわそわとするシャルティアと共にナザリックへと向かう途中、モモンガたちが近くにみつけた村へと出かけて行ったと留守を預かるメンバーから<伝言>があった。
ペロロンチーノも、モモンガもそちらへと向かったというので、騎首を巡らせて進路をそちら側へと替える。
山脈に近づきすぎないように気を付けて飛んでいると、やがて目的の場所が見えてきた。深く大きな森のはしっこに、遠慮するように作られたちっぽけな村。人間の村にあって異質な異形種は目立つ。
元の世界に戻ってきたからだろうか、中央の開けた広場で、こちらを見上げるオーバーロードの姿が、かつての彼と重なる。
彼が憎かった。彼が恐ろしかった。殺そうと消そうと去らせようと何度も計画し秘密裏に進めようとした。だけど、まるで身体の奥深くに刻み込まれた本能のように、それが出来ないことは理解していた、させられていた。心も命も国も民も、底の見えない死の神の手中にあり、人間がどう悪あがきすればよかったのか。抵抗もすべては見透かされて踊らされて、結局は利用されただけだった。
表では微笑んで、裏では憎んで。
歯向うことなく友好的にあれば、アインズは慈悲深かった。その大盤振る舞いにいくつもの国が諸手を挙げて、彼の国の下に入った。だけれどもそれは、ゴブリンを恐れてドラゴンの下に潜り込むのとなにが違うというのだ。守ってくれていると勘違いして、足元の小さな虫に一々気を配らない巨体に踏みつぶされるまで目をつぶっているだけではないのか。
違う名、同じ声、違う姿。ゲームでモモンガと名乗る男に会い、アインズとは別人にしかみえなかったが間違いなく同じ者だと魂に刻まれた恐怖で感じ取った。だけど、様子を窺う内に少しずつアインズとの違いを知っていった。我が身と比べれば歪んではいるものの、彼は人間だった。人の心のわからない。知ろうともしない化け物ではなかった。寂しさを仮想空間で埋めようとするだけの、人間だった。
スレイン法国の工作兵か、王国の腐った貴族の私兵か、おそらくはそのどちらかであろう帝国の鎧を着た騎士達が地面に転がっているが、うめき声が聞こえ、胸も動いているから生きているのがわかる。
突然、パニック映画に巻き込まれた平凡な村人たちは、すっかりと恐怖に固まっているが傷の一つもなさそうだ。
肉体に引っ張られ、死の絶対支配者が再臨することを恐れていた。
だけど彼はこの世界に来ても気の優しい、でも怒ると怖いギルマスのままだった。村が襲われていると聞き、未知の世界を恐れずに助けに向かう、PKに遭っていた“ジルクニフ”を助けた“モモンガ”のままだった。
「ただいま戻った。我が友、アインズ・ウール・ゴウンよ」
「おかえりなさい、ジルクニフさん」
鷲馬から降り立ったのは、好青年といった言葉が似合いそうな人間だった。
だけど、10年弱もの長い間、声だけで感情を伝え、友好を深めてきたギルドメンバーが張りのある朗朗とした声音を間違えるはずがなかった。
姿どころか種族を変えて帰ってきたことは驚いたが、ゲームが現実になったのだ。それくらいでは騒ぐようなことではない。辺りに散っていた者たちがぞろぞろと集まる頃には、気絶した20人ほどの白い鎧の男たちをまとめて持ってきた たっち・みーも合流してきた。
NPCと召喚獣に騎士たちの捕縛と、村の片づけを命じたジルクニフが、いつもの黒と金のトーガの裾を捌き、戦闘員のみ来ているアインズ・ウール・ゴウンの者たちをゆっくりと見回す。
金の髪も、紫の瞳も、偉そうな口調と態度も、いつもの彼のままだった。
「さてと、そちらにも聞きたいことあるだろうが、まずはこちらの話を長くなるが聞いてくれるか」
「ならば昼食がてらにしましょう。ナザリックで留守番をしている者たちも聞きたいでしょうし、なにより一暴れしてボクは腹ペコです」
疲れたというよりも、緊張した糸が切れたようにみえるジルクニフは、やまいこの提案に意表をつかれ、そして笑った。
「そうだな昼食にするか。そうしたら話そう、私の過去を。いや未来の話を」
Q.ガゼフはどうなったの?
A.ナザリックが捕虜を持って立ち去ったのと入れ替えにカルネ村に来ます。
その後は村人から話を聞いて次の村へと向かいます。
謎の連続村放火事件は迷宮入りします。
Q.ニグンさんや他の連中はどうなったの?
A.第5階層で、歌の得意なフレンズとしてがんばってるよ!
Q.カルネ村はどうなるの?
A.見捨てようとした罪悪感から、全員の記憶をいじくったあとは、死んだ者のうち、復活できるものは復活
帝国が戦争をしかけてきて、エ・ランテルごと帝国領になりますが、前よりも税収が軽くなったので、いい暮らしができるようになりました。
Q.ギルメンは日本に帰るの?
A.帰ったり、帰らなかったり、通いになったり、家族を連れてきたりと色々です。
でも、誰もが最終的にはナザリックに”帰って”きたそうです。
次回予告「ヘロヘロさんが、ワールドエネミー月曜日を倒してくると、出て行ったきり帰ってこない」