突然リアルのほうが忙しくなっていました
ヒロインアンケートのほうはまだ続けます。是非意見をください
では、本編をどうぞ!
あの後、正確に言うなら池速人こと池と学校の前で別れた後のこと。俺は池にも言った通り駅前の繁華街をうろついている、数年前にOPENしたばかりのレストランや、CDショップ、ゲーセンに飲み屋など、さまざまな建物が建ち並ぶこの場所、御崎市の中でも人通りが多い場所である。群れを成す人ごみの中を切り裂くように進んでいく。向かっている方向は我が家、要するに帰ろうとしているところだった。本当はゲーセンに行く予定だったんだが途中で何気なく財布を開くと中には20円しか入っておらず、断念した。この前、刃物屋に行ったときにナイフを買いすぎたようだ・・・
「・・・ん?」
見知った人物を視界に捉えた気がしてCDショップの中を覗き見る。そこにはクラスメイトの女の姿があった。あいつは確か・・・
「いらっしゃいませ~」
少し気になって店の中に入る。ズラリと客の目に留まるように並べられたCDの中に、彼女はいた、たしか名前は・・・
「やぁ、平井さん。こんなところで会うなんて偶然だね?」
平井ゆかりだったかな、確か・・・。
「あっ、坂井くん!奇遇だね!坂井くんもこっちの方なの?」
「いや、家は小川町。こっちには学校帰りによっただけ」
「マジで!?あたし、相沢町だよ~新御崎通り入ってすぐ//」
と、顔を赤くしながら言った。??熱でもあるのか?
「なら近いな」
「そっ、そうだね//」
そう言って彼女は何かを隠すかのように後ろを向いた。・・・まあ、いいか。気になって店に入ったが、別に入らなくてもよかったな・・・そう思い俺は店を後にしようとする、だが店を出る前に再び彼女から声がかけられた
「あっ、あのさ。坂井くんって彼女いないの?」
「ん?いきなりどうした?」
「あ~、えっと、ほら、ちょっと気になってさ」
やはり顔を赤くしながら彼女は言った。そういえば、俺の顔は原作の坂井悠二の顔ではなく七夜志貴の顔、中身が違うとはいえエロゲの主人公と同じ顔ってことか・・・。
「いないよ」
そう答え、俺はCDを見ていく。どうやらこの女は俺に気があるらしい、物好きもいたものだな。まぁ、別にどうでもいいが。・・・・・・そろそろ帰るか
「それじゃあ平井さん。俺は帰るよ」
「えっ!?ちょ、ちょっと待って。あたしも、もう帰る!」
慌ててついて来る彼女を後目に俺はあることを思い出していた。平井ゆかりのことである。彼女の名前に、俺は聞き覚えがあった。だが何処で何時聞いたのかが思い出せなかった、故に放置していたのだが、それを今、思い出したのだ。俺の記憶が確かなら彼女は原作キャラだ(たぶん)。詳しくは憶えていないが、名前だけでてきたキャラじゃなかったか?まぁ、どうでもいいんだが
「ねぇ、待ってってば!」
後ろから走ってくる彼女の足音に少しだけ歩くペースを落としながら、俺は血のように真っ赤に染まった夕焼けを見る。・・・鬱陶しいなアレ、どっかの某吸血鬼じゃないが、いつか倒す。・・・と、ふざけたことを考えていた時、
突然、視界を炎が満たした
全て時が停まった。道歩く子供たち、仕事帰りのサラリーマン、夕食の献立を考えながら買い物をしていた専業主婦、そして、俺に追いつこうと後ろから走ってきていた平井ゆかり、全ての時が凍りついた。
「は?」
・・・・10秒ほどボーッとしていたどろうか?ようやく思考が追いついてきた。これって、あれか?もしかしなくとも原作開始?それとも時間停止系の能力をもった転生者か?
《ガッシャーーーーン》
派手な着地音をあげ、2つの物体が空から降ってきた。どうみても転生者じゃないな。そう結論付けた後、改めて目の前の物体を見る。1つはマヨネーズで有名な某会社のマスコットキャラにそっくりな三頭身の化け物。もうひとつは、大量のマネキンの首を押し固めてボールにしたかのような奇妙な物体
そして、そんな奴等を相手に俺は、
・・・どういうリアクションをとればいいんだ?
などと考えていた。いやだってシリアスな雰囲気のはずなのに現れたのがコレだぞ。こんな、シュールな生物をどうしろというんだ?
「んぐあっ!」
そんなことを考えているとマスコット似の化け物が大きく口を開けた。そして俺の周りにいた人間が青白い炎を上げて燃え上がった
「おいし~~、おいし~~」
「食べながら喋るのはおやめなさい、みっともない」
「は~~い」
どうやら本当に原作が始まったようだな。どう動こうかね?・・・まあ、やることなど一つしかないが・・
俺は懐から1本のナイフを取り出す。装飾らしいものなど一切無く、切れ味もあまり良くない何処にでも売っているような安物のフォールディングナイフだ。
転生してしばらくしてから俺はナイフを常備するようになっていた。まぁ、実際持ち始めたのにはとある理由があるのだが、それはまた別の機会に語るとしよう。そんな訳で毎日ナイフを持ち歩いている俺だが、今回はこれしか持ってきていなかった、だがこれでいい
否、これで十分
《キンッ》
ネイルマークに爪をかけ、子気味いい音と共に白日の下にその刃を晒す
「ん~?・・・あれぇ?なんだいこいつ」
「さぁ?御”徒”では・・・ないわね」
ナイフの音で気づいたのか、奴等が此方を向く
「でも、封絶の中で動いてるよ」
「”ミステス”・・・それも飛びっきりの変り種ということかしら?久しぶりの嬉しいお土産ね。ご主人様もお喜びになられるわ」
「やったあ、僕達、お手柄だ!!」
ズシン、ズシンとその的にしかならないようなお粗末な足を踏み出す
そして、それを見つめる俺の双眸が
「斬刑に処す。その六銭無用と思え」
さぁ、殺しあおう
誤字などありましたら報告してもらえるとありがたいです