カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼   作:サバ缶みそ味

126 / 142
 今日中に急いで最新話を更新させなきゃ‼
 ↓
 ようつべで某4人組実況者の生放送
 ↓
 日を跨いでしもうた/(^o^)\


126話

 通行止めにされている無人の橋の上で伊藤マキリはただただ無言で眺めていた。彼女の視線の先には会場に浮かぶ豪華客船、数秒前に起きた事を改めて思い返す。氷のジャンプ台で勢いよく跳んだ戦車、砲撃の反動で弧を描きながら跳び進み見事ジャックされた豪華客船へと辿り着いたのだ。

 それを為しえたのはかの何を考えているのか分からないあの4人組。マキリ本人もまさか戦車を投入してくるとは思いもしなかった、否思うわけが無い。だからマキリは改めて思う。

 

「‥‥何を考えているのか分からない」

 

 これまで不可能を可能にしあらゆる戦局を覆した遠山キンジならまだしも、凡人としか思えないというよりも凡人よりも遥か斜め下を突き抜ける4人組に我々の思惑をどういう訳か覆されている。

 

「やはり‥‥彼らは危険」

 

 イギリスで彼らに一本取られた時から感じていた。今後我々『N』の活動を彼らは邪魔してくるだろう。ここで始末をしなければネモやヴァルキュリア、グランデュカ等にとっても障害になる。マキリはフレイヤ達の下へと向かおうと動いた。

 

「――――ここにいたか」

 

 ふと男性の声が聞こえたと同時に殺気を感じた。横目で声のした方を見ればこちらにめがけて拳がとんできた。マキリはすぐに躱して間合いを取るように下がり無表情で相手を見つめる。

 

 視線の先にいるのは黒い外套を着て左腰に黒鞘の日本刀を二振り携え、拳を構えている原田静刃だった。不意打ちを躱されたことに静刃は舌打ちする。

 

「やっぱ鵺をこっちに連れてくればよかったな」

「貴方は‥‥公安の人?それとも遠山キンジの仲間?」

 

 マキリは静かに首を傾げる。公安0課や遠山キンジの仲間にこの様な男はいただろうか。ピラミディオンの時にナオトといたからもしかすると彼らの仲間だろうかと考えていたら静刃は物凄く嫌そうな顔をしていた。

 

「どちらかというとあのバカ共の腐れ縁だ。そしててめえの足止めでもある」

 

 静刃はタクトの考えたあの無茶苦茶すぎる作戦を思い出す。自分の役目はどっかにいるはずであろう伊藤マキリを追跡して足止めを課せられた。ただでさえ『ヴァーミリアンの瞳』でも追跡は難しいというのにタクトが『別に倒してしまっても構わねぇぜぇ?』と物凄くムカつく顔をしていた事まで思い出してしまった。

 

「ああくそっ‥‥この作戦終わったら絶対に縁を切ってやる」

 

「‥‥‥」

 

 マキリは何かを思い出して苛立つ静刃に向けて指を弾く。するとさっきまで隙をさらしていた静刃は体を仰け反らす。態勢が戻ると静刃の横頬に小さな擦り傷がついていた。静刃の一連の動きにマキリは静かに見据える。

 

「どうやら、見えているのですね‥‥?」

 

「てめえの技はナオトから聞いた。それに軌道も読めている、悪いが相手をしてもらうぜ?」

 

「‥‥やはり、厄介な人」

 

 マキリは静かにため息をこぼした。

 

______

 

 

 豪華客船が『彼岸丸』、ジャックした黒づくめの男達はIMIガリルやUZIやら銃器を構え慎重に進んでいた。彼らが向かう先はデッキにあるプール。それもそのはず、プールのど真ん中に戦車が鎮座しているのだ。

 どうやったら戦車でこんな所に辿り着けるのか、いくら考えても思いつかない。黒づくめの男達はプールサイドの周りへと動き戦車を囲う。いつハッチを開けて顔を出すか、顔を出した瞬間にハチの巣にするつもりだ。

 

 しかしいくら待ち構えてもハッチを開く様子が伺えない。既に中はもぬけの殻なのだろうかゆっくりと戦車へと近づく。その瞬間、戦車の砲塔がグルンっと動き出した。まさかここで主砲を放つつもりなのか、と黒づくめの男達は慌てて下がった。下がっても尚戦車は砲塔をグルグルと回転させ前進し続ける。いつ主砲を撃ってくるのかというよりもこんな所でぶっ放すつもりなのかと全員が身構えた。

 すると突然戦車のハッチが開くと中から何かが投げ出される。緑色の液体が入った瓶のようなものが宙を舞ってフロアへと落ちると瓶は割れて緑色の煙が噴き出してきた。煙幕で姿を隠すつもりかと構えたが、煙が鼻に入ると煙幕ではない事に気づいた。

 異様な臭いで鼻が曲がりそうになり、視界がぐにゃぐにゃと歪む。連中が毒ガス兵器を使ってくるとは思いもしなかった。緑色の煙の中、戦車から4人の人影が出てくるのが見えた。全員ガスマスクをつけており、そのうちの一人が緑色の煙で悶えている黒づくめの男達を次々に殴り倒していく。デッキの敵を片付け、緑色の煙が消えていくとガスマスクを外す。やれやれとため息を漏らしたナオトはケイスケに向けてジト目で見る。

 

「ケイスケ、ゲロ瓶使うなら使うと言ってよ」

「しゃあねえだろ。フラッシュバンを無駄遣いをしたカズキに文句を言えよ」

 

 ケイスケはしかめっ面で豪華客船に乗れたことに大はしゃぎをし写メをとっているカズキを指さす。文句を言っても反省はしないだろうとナオトは納得して頷いた。

 

「‥‥もう臭い煙は消えたか?」

 

 ハンジャールのハッチから花粉症のように目がショボショボしている鵺がひょっこりと顔を覗かせる。妖故に人より嗅覚等の感覚が敏感であることと、鵺にとって『ゲロ瓶』がトラウマだったことから煙が消えるまで戦車に籠っていた。そんな鵺にカズキはプギャーと指さして笑う。

 

「鵺ちゃんったら、お茶目ね!そんな鵺ちゃんにはイチゴ柄のマスクを買う権利を上げよう」

「それ遠回しにバカにしてるよな?なめてんのかじょ?年上なめんなじょ?」

 

 鵺はシャドウボクシングでカズキを小突くがカズキは理解している様子はなく子供扱いの如く鵺の頭をワシャワシャと撫でた。そんな事してる暇はないとケイスケがカズキを蹴とばす。一応ナオトがAK47を構えて辺りを見回しているが安全は取れたようだ。

 

「この辺りはクリアだ。各フロアにいるジャック犯を片付けて豪華客船を奪還、フレイヤを捕まえる」

「待ってました!ナオトと鵺を先頭に俺とケイスケでカバーして突き進んでいくぞ」

 

「ちょっと待って、たっくんどこ?」

 

 ナオトの一言に二人はハッと気づいた。よく見ればタクトの姿が見当たらない。もしかしてとカズキとケイスケは顔を見合わせる。

 

 

「あ゛びゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」

 

 タクトの奇声と激しい銃声が響いた。やはりとケイスケが項垂れる。このデッキの先から声と音がした。タクトが我先にと行動して敵と出くわしてしまったのだろう。

 

「あのバカ!何勝手に一人で行ってんだ!?」

「急いでたっくんを助けに行こう‼」

「いやたっくんこっち来たぞ?」

 

 ナオトが指さす先を見るとタクトがこちらに向かって駆けつけてきているのが見えた。怪我をしている様子もないので無事だったとカズキとケイスケはほっと安心した。

 

「お、お助けええええっ!?」

 

 だがタクトのその後方から幾人もの敵が追いかけてきているのが見えた。カズキ達は慌てて戦車の物陰へと隠れる。タクトが滑り込みで戻ってくるとカズキとケイスケはタクトに拳骨をお見舞いした。

 

「ちょたっくん!?なに敵を連れてきてんの!?」

「だから単独行動はやめとけと言っただろうが‼」

 

「だってついてくるんだもん。あいつらカルガモ親子だぜ!カモだけにな‼」

「いや何にかけてるのか分からないんだけど」

 

 ドヤ顔をするタクトを無視してナオトがフラッシュバンを投げ込んだ。閃光と衝撃音が響くと、鵺がすぐさま飛び出し、ケイスケがカバーするようにM4カービンを撃つ。

 

「どうだ?これが俺の作戦だ」

「たっくん何もしてないでしょうが」

 

 カズキにケチをつけられ「これから俺が大活躍するんだ!」とプンスカ怒りながらM16を構えて飛び出す。

 

「また飛び出して…カズキ、たっくんをカバーしよ」

「オッケーイ‼俺達だけでも真面目にやろうぜ‼」

 

 カズキはニシシと笑って手榴弾を取り出してピンを引き抜いて戦車を背にして投げた。弧を描き飛んでいく手榴弾はハンジャールの砲塔に当たり、二人の足下に戻って来た。

 

「やべええええっ!?」

「だからその投げ方はやめろって言っただろ!?」

 

 カズキとナオトは血相を変えて戦車から急ぎ離れた。その数秒後、大きな爆発が起きた。

 

____

 

 何処からか何か爆発した音が聞こえた。豪華客船『彼岸丸』下層まで人質にされていた人々を誘導している最中にヒルダはピクリと反応した。タクト達が来ると聞いて嫌な予感がしていたが見事にその予感が的中したような気がした。どこか遠い眼差しをしだしたヒルダに夾竹桃が首を傾げて尋ねた。

 

「ヒルダ、どうかしたの?」

「あの喧しい4人組、またやらかしたんだろうなー‥‥って。うん、あいつら絶対にこの船を沈める気よ」

 

 彼らの行動を振り返ってみるとやらかしかねない。誰か止める人がいないと止まらないだろう、ヒルダは少し遠い眼差しをしていたが夾竹桃はよく分からないと首をかしげた。

 

「さあもうひと頑張り!ファイトファイトぉっ‼」

 

 そんな二人にサラコが檄を飛ばす。一応雇われの身であるのだが雇い主が前線へと突っ走って敵を蹴散らしていく。サポートいらないんじゃ‥‥とヒルダは思ってしまうのが夾竹桃は納得して頷いていた。

 

「流石は『漆黒の年寄り』の娘ね‥‥ここに漆黒の年寄りがいたら数分で制圧できたでしょうね」

「漆黒の年寄り‥‥何十年か前に無理矢理ニンニクを食べさせようとしてきたり『それ取ったら生えてくるの?』と尋ねて私の翼を毟り取ろうとしてきたトラウマが蘇ってくるわ‥‥」

 

 あの時のトラウマと近距離で散弾の弾を浴びた時と比べたら遠山キンジと戦った時のほうが大分マシと感じてしまう。

 

「ところでサラコさん、ここまで人質を誘導したのはいいけどこの後はどうするつもりなの?」

 

 ここは最下層の車庫、ここから先はもう逃げ場はないのだがここで助けてがくるまで徹底的に防衛を張るつもりなのだろうか。そんな事を考えていた夾竹桃に対してサラコは鼻歌まじりでスイッチを押すと大きな車輌搬入口がゆっくりと開いた。

 

「これでオッケー全自動」

「いや意味が分からないのだけど」

 

 サラコはウィンクしてサムズアップしてくるがどういうつもりなのか全く理解できない。まさか人質にライフジャケットを着せてこのまま泳げというつもりなのだろうか.

 すると開いた搬入口からAAV7が2,3台ほど車輌を押し退けて突然入って来たのだ。AAV7のハッチが開かれ迷彩柄の兵士達が手を振る。それを見て満足そうに頷いたサラコが人質に向けてにこやかにお辞儀をする。

 

「さあ船はご用意いたしました、我先にと駆けこまずお入りください。後の事は私共菊池財閥と精鋭より勝る彼女達にお任せを」

 

 AAV7は次々と人質を乗せていく。既に脱出用の装甲兵員輸送車を手配していたとは、采配と兵力を持っているサラコおよび菊池財閥は侮れない。夾竹桃はサラコをより警戒するよう見ていたが一方のヒルダは更にしかめっ面をしていた。

 

「吸血鬼を手柄のダシするなんてますますいけ好かないわね‥‥」

「仕方ないわ、今のイ・ウーのリーダーはあの人のバカ息子だもの。それに私達は雇われの身、今は依頼を熟すことに集中しなさい」

 

「そうよー、この戦闘で貴女達イ・ウーは再評価されるのだから。張り切って頑張んなさい!」

 

 サラコがたばこをふかしながらニヤニヤと笑って二人の肩を組む。今後のイ・ウーの事を考えたらまだ菊池財閥に雇われるのが一番マシなのかもしれない。

 

「私が嫌なのはセーラみたいに今後あのバカ4人組と腐れ縁になることなの!」

「ヒルダ、それもう手遅れ」

 

 プンスカと地団駄を踏むヒルダを宥めさせようとするがその瞬間また上の方で爆発が起きた音が響いた。ヒルダと夾竹桃は無言のまま顔を見合わせる。

 

「‥‥船、沈まないわよね?」

「‥‥流石に遠山金一の時と同じような事はない、と思う。いや思いたいわ」

 

「流石はタクトねー、RPGでも渡せばよかったわ」

 

 だから本気で船を沈ませるつもりなのか、と二人はボソッと呟いたサラコにギョッとする。あの4人組が武偵なのに容赦なく建造物を破壊し武偵法スレスレで大暴れするのはこの人のせいじゃないのかとつくづく実感した。

 

「さ、増援も来てくれてるみたいだから私達ももうひと頑張りするわよ?」

 

 増援も用意していたのかと首を傾げるがサラコがニヤニヤと指をさす。遠くからボートが開かれたハッチの向かってきているのが見えた。ボートがハッチへと入ると乗っていた遠山キンジとアリア、理子、白雪、セーラとジャンヌが降りてきた。

 

「やっほー、ヒルダお待たせー」

「遅いわよ、理子。いつ船が沈むのかハラハラしたじゃない」

「というかたっくん達がやらかしかねない」

「たっくん達が心配だけどそれよりも先に…」

 

 白雪はキンジとアリアの方を見る、二人は人質にされていたアリアの母親を探していた。人質にされていた人々はAAV7へと乗っていく。そんな必死に探している二人にサラコが前へ立つ。

 

「貴女達がアリアちゃんとキンジくんね?」

「え、ええ、貴女は‥‥?」

「私は菊池財閥の相取締役、菊池サラコよ。貴女の母、神崎かなえさんは無事に保護してあるわ。今も護衛をつけて最大限の安全をとっているから安心して頂戴」

「ま、ママは無事なんですね!良かった‥‥‼」

 

 それを聞いたアリアは母親が無事でほっと安心し目を潤わせ、キンジは安堵してアリアを撫でる。そんな二人にサラコはニッと笑って二人の肩をポンと叩く。

 

「だから貴女達は安心して大事にな人を危険な目に遭わせた奴さんには容赦なくぶちのめしてやりなさい?」

「「はいっ!」」

「いやたっくん達のせいで安心できないのだけど‥‥」

 

 張り切るアリアとキンジに対してセーラはボソッとツッコミを入れる。彼らより速くフレイヤを捕えなければ、この船がどうなってしまうのか不安で仕方ない。

 

「よかったねキンちゃん!」

「ああ、これで遠慮なく戦える」

「相手は『斬撃のレギンレイヴ』のフレイヤだ、油断はするなよ?」

「勿論!でもママを危険な目に遭わせた奴等には容赦なく風穴よ!」

 

「ふーん‥‥これが遠山キンジの仲間、ねぇー‥‥」

 

 サラコは納得しながらキンジとアリア達をまじまじと見つめる。そしてキンジに軽く肩を叩いた。

 

「もげろ」

「「「「「なんで!?」」」」」

 

____

 

 カズキ達はデッキを制圧し、下のフロアへと駆けていた。広いホールと迷路のような通路、その中を通り抜けるようにナオトと鵺が先頭に進んでいく。ケイスケがタブレットを開き内部の構造を確認をした。

 

「今はデッキ12、ショッピングホールとゲームコーナーのエリアだ。人質がいるとすればメインホールでもあるシアターホールのあるデッキ3、そこにフレイヤもいるだろな」

「結構下だな、近道とかできねえの?」

「穴開ける?」

 

「「それはやめろ」」

 

 出番かと目を輝かせるナオトをケイスケとカズキは止めた。またテルミットで床に大穴開けるつもりのようだ。今回ばかりは人質を巻き込ませないためにやめておく。止められたナオトはムスッと不貞腐れた。

 

「この一個下のレストランホールのレストランってビュッフェスタイルでしょ?お持ち帰りしたいなー」

「しまった!たっくんそれならタッパー持ってくれば良かったじゃねえか!」

 

「お前ら、それどころじゃないじょ」

 

 鵺はジト目で二人を睨むがカズキとタクトはいやいやと首を横に振る。

 

「えぇー、だって豪華客船のレストランとかめったに食えねえじゃん」

「そうだそうだ!俺なんかこの1週間あかりちゃんとの手作りカレーを除いてほぼピザだったんだぞ!?」

 

「お前らなぁ‥‥ケイスケ、何か言ってやれじょ」

 

「お前ら豪華客船のビュッフェとリサの手料理、どっちを選ぶつもりだ?」

「「リサちゃんです」」

 

 真面目に即答する二人に鵺はずっこけそうになった。本人たちは真面目なのだろうが色々とツッコミどころが多い。というよりもそんな事をしている場合ではない。

 

「敵が潜んでいるかもしれんというのに…」

 

「くるぞっ‼」

 

 ナオトの大声で咄嗟にカズキ達は動き物陰へと隠れ、その数秒後に銃弾が一斉に放たれた。予想通り待ち構えていたことにカズキは舌打ちをする。

 

「やっぱ楽に突破はできねえよな!」

「いいか?船内はあんま壊さないようにしろよ!」

「「「おK」」」

 

 ケイスケの指示に3人は頷く。今回ばかりは自重するのかと、ようやく理解するようになったかと鵺が感心していたその刹那、カズキとタクトが幾つものMK3手榴弾を取り出してピンを引き抜いて投げ込んだ。爆発を起こしたと同時にナオトが向かって飛び出してAK47を撃ち、ケイスケがサポートするようにM4を撃った。

 

「だいたい片付いたな」

 

 ナオトは待ち構えていた敵を倒し終えて一息入れる。彼の周りは気を失って倒れている敵と壁や飾っていた装飾品が見事に壊れていた。

 

「おおおい!?壊さないんじゃなかったのかいな!?」

 

「あぁ?更地になろうが知ったこっちゃねえっつってんだろ」

「むしろ邪魔」

「鵺ちゃん、犠牲はつきものだぜ?」

 

「すごい速さの手のひら返しでビックリだじょ!?」

 

 彼らの事だからいつかは壊すだろうなと思っていたらフラグの回収の速さと当然の如くかのように手のひら返すことに鵺はやれやれとため息をついた。そしてタクトは我先にと前へと先へ進んでいた。

 

「たっくん、そんなに先に行って大丈夫か?」

 

「だってこの辺りは片付いたってナオトが言ってたし大丈夫でしょ‼」

 

 タクトは1人お先に先先に進みルンルン気分で次の曲り角へと曲がろうとした瞬間、黒づくめの男達とばったり出会ってしまった。

 

「いるじゃねえかぁぁぁぁっ!?」

 

 タクトの奇声と共に再び激しい銃声が響き渡る。奇声を上げながらこちらに急ぎ戻ってくるタクトを見た3人は「またか」とため息をついた。




 天界から地界へ、地獄のようなゲリラMOD‥‥まず家を建てなきゃいけないというのに匠は土ブロックを持ってたところからやっぱり絶対に土の家になるんだなぁと思ってしまった(コナミ感
 ツチノアタタカミ…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。