カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼ 作:サバ缶みそ味
ナオト「…ここどこ?」
レキ「‥‥」
「デュランダル!逮捕よ‼」
アリアは白雪を誘拐しようとした『イ・ウー』の一員である『
「白雪、大丈夫か!?」
「キンちゃん…怖くなかった…?」
氷を操る能力を持つジャンヌも強力だったが、刀に炎を纏わせ戦っていた白雪も凄かった。白雪はこの力を見てキンジが怖がってしまう、自分から離れてしまうのではないかと恐れていた。キンジは白雪に微笑む。
「怖いもんか。とてもきれいで強い火だったよ」
アリアは白雪に優しく励ますキンジを見た。いつもは腑抜けているけど、こういう時は何故か強くて頼りがいがある。自分に優しくしてくれたように幼馴染である白雪にも優しく守ってくれる、そんなキンジを見てアリアもくすっと微笑んだ。
「それにしても…」
ふとアリアは思い出した。自分が負けて意気消沈しているジャンヌの方に顔を向ける。まだ気になることがある、まだ気を抜いてはならないことがある、自分の持っている直感がそう言っているのだった。
「てっきり『
「…どういうことだ?」
アリアの言葉を聞いてジャンヌは重たい頭を上げてアリアを睨んだ。『複数』という言葉を聞いてキンジも白雪もアリアの方を見る。
「別行動として調べていたんだけど…貴女の他にもう一人、貴女を追って行動していたのをレキが目撃していたの」
「アリア、それは本当か?」
キンジは警戒して白雪を自分の後ろに隠れるように動いた。もう傍を離れるような愚行をしないためにもキンジは白雪の守りに専念していた。
「もしそうだとすれば貴女と行動してるかもと警戒していたけど…どうやら見捨てたようね」
同じ『イ・ウー』なら一緒に行動しているか助けに来ているかのどちらかだったが、意外と仲間を見捨てる程薄情な組織だなとキンジは感じた。しかし、その話を聞いたジャンヌは驚いたような顔をしていた。
「そんな馬鹿な…『
「なんですって…!?じゃあ一体誰なの…」
それでは
「みんな、伏せろ‼」
気づいたキンジは叫んで白雪、アリア、そしてジャンヌを押し倒す。それと同時に壁が砕け破片や火の粉が飛び出してきた。
「ジャァァァァァァァァァンヌゥゥゥゥゥゥゥゥッ‼」
火の煙の中から茶色の外套を纏い、右手に燭台を模した槍を持った男が現れゆっくりとキンジ達の方へ歩いてきた。キンジは咄嗟にバレッタM92Fを構えて男の方に向け、アリアもジャンヌの前に立ち、刀を引き抜いて身構えた。男はそんな二人をそっちのけでジャンヌをじっと凝視している。
「おぉジャンヌ…ようやく‥‥ようやく‥‥ようやくお会いすることができて至極光栄でございます!」
「お前は…誰なんだ…?」
ジャンヌを見てオーバーリアクションで大喜びしている男を見てジャンヌは恐る恐る尋ねた。祖国に身を潜めていた時も『イ・ウー』にいた時もジャンヌはこんな男を知らないのだ。それを聞いた男はよほどショックだったのか悲しい声で呻きながら天を仰ぎ、外套を脱ぎ捨てた。白銀の鎧を身に着けた、少し長め青髪でどじょう髭を生やした大男。その男の眼はまるで陶酔しているのかやや虚ろだった。
「お忘れですか!?オルレアンにて共に戦い、忠誠の誓いを立てた…ジル・ド・レェという名をお忘れですか!?」
マジかよ、キンジはギョッとした。アリアもジャンヌもジル・ド・レェという名を聞いて驚いていた。ジャンヌ・ダルクと共に戦い、そしてジャンヌ・ダルクと別れたその後は後に『青髭』という物語のモデルになるほどの猟奇殺人を犯した貴族。その人物も処刑されて歴史から消えたのだが、まさかその一族がいたなんて、目の前に火あぶりの刑にされたものの影武者を使って生き延びた一族がいるからもう驚くのをやめた。
「ジル…だと…!?」
「はい!私めで45代目…貴女達一族が生き残っていると聞き、何代も何代も…姫を探し続けておりました‼あぁ…見ていおられますか先代様方‼私は…私は、ついにやりましたぞぉぉぉっ‼」
悲しんだり、喜んだりアップダウンが激しい奴だなと感じた。しかしジャンヌはジルとは目を合わさずずっと俯いていた。
「さあ姫様‼私とともに祖国フランスへ帰りましょう!そして…救われぬ者たちを救い導いていきましょうぞ!」
お前はもう一度何世紀か前の百年戦争でもやるのか、そうツッコミを入れたかった。ジャンヌは首を横に振り悲しい顔をしてジルを見た。
「それは…できない」
「ナゼ…何故ですか!?」
「私は先代と違う。そして、導くこともできない…」
先代の策略だったのか、それとも『イ・ウー』に身を置いているからか、ジャンヌはそれ以上理由を語らなかった。それを見ていたジルはわなわなと身体を震わす。それと同時にあたりが蒸し暑くなり周りの氷が溶け始めてきた。
「そうか…『イ・ウー』が姫を洗脳したか…それともそこにいる武偵共が姫を惑わしてるからなのですな…‼」
持っている槍に炎が纏いだし、ジルはキンジ達の方へ駆けだしてきた。
「このジル・ド・レェ、お救い致しますぞ…そこの汚れた輩を排除し、貴女の洗脳を解いてみせましょう!」
ジルはジャンヌの前に立っているアリア目がけて槍を振り下ろした。アリアは刀で受け止めるがジルの力が強く炎を纏わせた槍の刀身がアリアの顔に近づいていく。キンジはアリアを助けるべくバレッタを撃ち、弾丸を避けようとジルは大きく後ろへ飛び下がった。
「これはまずいわね…」
「ああ、まさか『
アリアとキンジは焦りだした。白雪はジャンヌとの戦いで疲弊しており、能力を持たない武偵だけでジャンヌと白雪を守りつつ戦うのも逃げるのも厳しい。何かいい手はないか考えていた時、ジルめがけて弾丸が数発飛んできた。
「やっと見つけたぞストーカー野郎‼」
「なんでこんな所でドンパチやってんだよ!」
アリア達は後ろを振り向くと迷彩柄のボディースーツを身に着けたタクトとケイスケ、耐火服を着て防弾シールドを担いでいるカズキが駆けつけてきた。タクトは手錠をかけられているジャンヌを見て目を丸くした。
「あっ、ジェーンちゃん‼どうしたのそのコスプレ?」
「ジェーンじゃない。私はジャンヌ・ダルクだ!」
「たっくん、その人と知り合いなのか?」
タクトはジャンヌの話を聞いていないのかカズキの方に振り向いて答えた。
「そうだよ。たしか…ジャンジャン・ジェ・ジェーンちゃんっていう人」
「いやだから私はジャンヌだ‼」
「え?ジャンジュンジョンさん?」
「そうじゃない‼私はジャンヌ…」
「あれ?ケイスケ、ジェンジョンジューンちゃんだっけ?」(・ω・?
「私はジャンry‥‥」
「知るかよ。そうか…つまり、そこのジョンがあれか」
「ええっ!?じゃあジョーンズちゃんが『デュランダル』だったの!?」(; ・`д・´)
ジャンヌは人の話を聞かないカズキ、タクト、ケイスケを見て項垂れた。そんなジャンヌに同情するかのようにキンジとアリアはポンと優しくジャンヌの肩を叩く。そんなやり取りをしているうちにジルが激昂しているのに気づいていなかった。
「おのれぇ‼汚れた輩共が‼我が姫君を愚弄するか‼」
「ああっ!?ストーカー野郎を忘れてた‼キンジ、こいつは俺達がやるから…バックアップは任せとけ!」
「違うだろバカ。てめえは前衛だ‼」
ケイスケに足蹴されたカズキはそうだったー!と叫びながら前へ駆けだす。その後にケイスケはジャンヌの方に視線を向けた。
「名前は伏せるが、『デュランダル』を護衛しろっていう依頼があった。誘拐犯だが…一応守られてることに感謝するんだな」
「いや待て…お前たちは最初から『デュランダル』が存在していることを知ってたのか…!?」
目をぱちくりさせて驚いているジャンヌにケイスケは般若の仮面をつけてにやりと笑い、タクトはドヤ顔で笑う。
「俺達の友達に
「ジャンヌちゃん!俺達がボディーガードしてやるから安心してくれよな!」
ジルの方へ再び顔を向けてケイスケはMP5を構え、タクトはP30を構えて無理やり突撃されたカズキの後に続いていった。
「邪魔をするなぁぁぁっ‼」
激昂しているジルは炎を纏った槍を振るう。放たれた炎はカズキめがけて飛んでいくがカズキは咄嗟にシールドを前に出して炎を防いだ。
「うおおおおっ!?あっちぃぃぃぃっ!?」
耐火服を着ても、シールドで炎を防いでも炎の熱さにカズキは変な声で叫ぶほど焦っていた。カズキのシールドを壊さんと槍の刃が襲い掛かる。ガンガンと弾かれる音と受ける振動にカズキはどんどん押されて下がっていた。カズキを助けようとタクトとケイスケの後方支援の射撃がジルに向けて放たれる。
「えええい‼鬱陶しい‼」
槍と自慢の鎧で弾丸を防ぎ、ジルは再び後ろへ下がる。殺してでも押し通ろうとしているジルの血眼にカズキは冷や汗をかいた。苦戦を強いられているカズキにタクトとケイスケはプンスカと文句を言う。
「カズキ、火耐性ついてんだからしっかりしろや」
「そうだぞー!エンチェントファイアだこら!」
「まじで熱いんだっての‼ていうかナオト‼早く前に来いよ‼」
二人の文句に八つ当たりをするかのようにカズキはやややけくそ気味に後ろへ振り向いて叫んだ。しかし、ナオトの返答は全くなかった。後ろにナオトがいるのかとキンジもアリアも白雪も振り向くがナオトの姿は無かった。
「あれれ?ナオトがいない…?」
「もしかして…ナオトの奴、道に迷った…?」
タクトのこぼした言葉にカズキとケイスケは顔を合わせた。ナオトは武偵高校内でも道に迷うほどの方向音痴という悪い癖があるのだった。誰か一緒にいないとすぐに道に迷うということもある。
「カズキ‼なんで一緒についていかなったんだよ!?バカか!?」
「しかたねーだろ!?急いでいたんだからよー‼」
「まったくー、ナオトと言うヤツはー」┐(´д`)┌ヤレヤレ
「なんで敵前で揉めてんのよ、あのバカ達!?」
なんて緊張感のない連中なのか、さすがのアリアもカズキ達のやり取りを見て呆れていた。彼らのいつもの光景をいつも目の当たりにしているキンジも苦笑いしていた。そんなことしているうちにジルはさらに炎の火力を強めてカズキ達に襲い掛かってきた。タクトとケイスケはカズキを盾にして応戦し、カズキは必死の形相で炎を防いだ。
「あづづづづっ!?熱いんですけど!?」
「おら、俺達が撃つから、つべこべ言わずしっかりガードしろ」
「くらえええ!タクティカルハンドガン‼」
ジルは弾丸が鎧に当たろうが構わず突っ込んきて勢いよく槍をカズキ達に向けて突き立てた。やばいと感じたカズキは咄嗟にシールドを手放す直後に、刃がシールドを貫通してきた。
「やばっ!?シールドがっ…‼」
「よし、カズキ。今度は大防御だ」
お前は鬼かとカズキはケイスケにツッコミを入れる。ジルは突き刺さったシールドを抜き取り投げ捨てゆっくりとカズキ達の方へと近づいていく。
「姫…今すぐこの汚れた輩共を排除し、お助けいたしますぞ…‼」
『超能力』相手じゃカズキ達は勝てない、と感じたキンジとアリアは彼らを援護しようと武器を構えた。その時、再び遠くからジルに向けて弾丸が飛んできた。ジルは槍で防ぎ数歩下がった。カズキ達は後ろを振り向けばドラグノフで狙いを定めているレキがいた。いつもなら遠くで狙撃をするのにここにいるレキを見てアリアは驚いた。
「レキ…っ!?」
「カズキさん…お連れしました」
レキの隣から重厚な装甲を身に着けた人物がドシドシと駆けて行きジルに向けて徒手空拳をかました。
「ジャガーノート…!?」
キンジは驚きを隠せなかった。ジャガーノートとは耐爆スーツの上にさらに強化された装甲を着こんだ戦闘スーツであり、装甲の重みのせいで移動速度は遅くなるが、防弾や防爆、防火と防御面が優れており混戦とした銃撃戦での前線や防戦に立つという。カズキ達はジャガーノートを身に着けている人物にプンスカと怒っていた。
「ナオト‼来るの遅せぇぞ‼」
「てゆうか道に迷ってんじゃねえよクソが‼」
「まったく、ナオトはこれだからのろいんだぞー」(`Д´)
そんな文句を垂らすカズキ達に構わずプロテクトでジルの槍を防いでいるナオトはフルフェイスでこもった声で答えた。
「仕方ないだろ、これ重いから歩くの遅いし。それに俺は方向音痴なんだからよ‼」
どうやらナオトはカズキ達とはぐれて道に迷い、レキにここまで案内されたらしい。ナオトはジルの振るう槍を避けて、炎を防ぎながら拳で応戦する。カズキ達は目を合わせて頷いた。
「よし、ナオトが来たから…フォーメーションをとるぞ‼」
「いくぜ、フォーメーション『明太子』だ‼」
「そんなフォーメーションねえよ!」
カズキはタクトが持っていたP30を借りてMP5で撃つケイスケと共にナオトを援護し、タクトは駆け足でジャンヌの所に駆け寄る。
「ジャンヌちゃん、これ借りるぜ!」
ジルは苛立ちが止まらなかった。目の前にずっと探し続けていたジャンヌ・ダルクがいるというのに、それを遮ろうとしている輩に圧されどんどん離れてしまっていた。ジルは石づきを荒々しく地面に突き付ける、カズキ達のいる空間が一気に蒸し暑くなっていった。槍の切っ先から炎が勢いよく纏わっている。
「煩わしい汚れた輩共が‼主よ、お許しくだされ‼この者共を焼き殺す許可をぉぉっ‼」
「カズキ、上だ」
「オッケーイ‼」
この時を待っていたかのようにケイスケとカズキは照準をジルからジルの真上の天井へ変えて撃った。天井にある金属のパイプにとスプリンクラーに当たり、ジルに向けて勢いよく水が噴き出した。あちこちから水が天井のパイプとスプリンクラーから噴き出し、炎が徐々に弱まっていった。
「凍ってたみたいだが、温められた水は体積が増えて勢いが増すんだ」
「よっしゃあ‼火は消火だぜ‼」
炎が消されようともジルは攻撃をやめなかった。槍を振るいケイスケとカズキに襲い掛かるが、切っ先をナオトが受け止める。そこへタクトが勢いよく駆けてきた。よく見るとタクトはジャンヌが所持し、白雪の刀で折られた『
「うおおおおっ‼ブルーマウンテン…エクスカリバァァァッ‼」
折られていても鋼を断ち切る聖剣、デュランダル。タクトは勢いに任せて振り下ろし、ジルの槍を切り落とした。武器がなくなったジルにケイスケはMP5の銃口を向けた。
「ジル・ド・レェ、大人しく捕まりやがれ‼」
「まだだ…まだ終われんぞぉっ‼」
ジルは銃口が向けられようとも腰に隠していた短剣を取り出しタクトに襲い掛かる。ナオトがタクトの前に立ちプロテクトで短剣を受け止め、カズキはシールドを拾い戻してジルにタックルをかました。
「いっけぇぇ‼スーパー盾アタック‼」
「ぐぅおっ!?」
ボディに直撃したジルはよろめいて倒れた。倒れたジルにすかさずカズキは対能力者用手錠をかけた。
「よし‥‥任務完了だ‼」
「いよっしゃあぁぁぁっ‼」
カズキとタクトは大喜びでハイタッチを交わす。ケイスケとナオトはやっと一仕事が終わりほっと一息ついた。そんな彼らを見てアリアは苦笑いをしていた。
「チームワークはバラバラなのに、中々面白いじゃないの…」
キンジもアリアにつられて苦笑いをする。上の方でサイレンの音が響いた。どうやら
「もう少しで…もう少しで出会えたのに…‼」
慟哭するジルにタクトは近づき、少し悲しそうな顔をして答えた。
「出会い方がいけなかったんだよ。こういうのはね、槍とか物騒な物じゃなくて花束とか持って優しく笑顔で出あうのがいいと思うよ?」
ジルはタクトの言葉を聞いて、ジルははっとしたように見上げた後不覚頭を垂れた。カズキとケイスケがジルを立たせ先に教務科に引き渡そうと歩いていった。ジャンヌの方へ通り過ぎる時、ジルは吹っ切れたかのよに、それでも悲く、ふっと笑った。
「ジャンヌ…いつかまた、お会いしましょう…」
「ジル‥‥」
ジャンヌは通り過ぎて行ったジルの背中をずっと見つめていた。
__
「ジャンヌ・ダルクの一族はジル・ド・レェを騙し惑わせ、信仰に取り憑いて狂わせてしまったことにずっと責任を感じていたんだ」
ようやく事件が解決した頃にはすでに閉会式、カズキ達はジョージ神父とリサと合流して観覧席で座っていた。タクトはポップコーンを頬張りながら、カズキはリサに軟膏を塗ってもらいながら、ケイスケはジュースを飲みながら、ナオトはうつらうつらと眠たそうにジョージ神父の話を聞いていた。
「もしジル・ド・レェの一族と出会ってしまったらどういう顔して出会えばいいか、許しを請うべきか、逃げた方がいいか悩んでいたようだ」
「素直に謝ればいいのに…不器用な一族だな」
ケイスケはジュースを飲みほしてぶっきらぼうに答えた。ステージにはチアリーダーの服を着たアリアや白雪を含めた女子達がチアリーディングをしていた。どうやらサプライズらしく、観客や生徒が驚きの声を漏らしていた。
「でも、分かり合えたんならいいんじゃない?」
「タクトくんの言う通りだね。出会い方を間違えたけども…丸く収まったようだ」
取り締まりの中で、ジャンヌはジルについて共犯ではないこと、今回の事件は自分ひとりで起こしたこと話していた。蟠りがとけてなによりであった。
「これで一件落着、終わり良ければ総て良しってな‼」
「おお、カズキとナオト。そこにいたのか」
カズキが笑って締めようとしていたところに教務科の綴梅子がタバコを吸いながらにこやかにしてやってきた。
「お前らも遠くで白雪の護衛していたんだな…」
「綴先生っ‼どうですか、お手柄でしょ‼」
大喜びしているタクトに対してタバコを吸いながら綴先生は頭を掻きながら申し訳なさそうに笑っていた。
「あー…それな。確かにストーカー犯を捕まえて、二次被害を未然に防いだのはいいんだけど…」
「「「「だけど?」」」」
「…ナオト、カズキ。お前ら無断で試合を放棄したろ?レキは事情を話していたが…それダメな」
「‥‥」
カズキはサーっと顔を青くする。突然顔色が悪くなったカズキを見てリサは慌てていた。更に綴先生は話を続ける。
「あとタクトとケイスケも連れだしたということでアウトな。と、言うわけで悪いが反省室に…」
ちらりとカズキ達のほうを見たがすでにおらず、カズキ達は一目散に逃げだしていた。
「お前ら待てやぁぁぁっ‼」
逃げているカズキ達を綴先生の親友である長いポニーテールの女性、蘭豹先生が彼らをものすごい勢いで追いかけて行った。勿論この後捕まり、反省室に連れて行かれ滅茶苦茶反省文を書かされたという。
ええ、教務科のキャラでは綴先生が好みですね。クールっぽいところが…
ええ、ドSらしいのですが私は決してドMじゃないんです!信じてください!