カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼   作:サバ缶みそ味

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 ちょっと長くなりそうだったので中途半端に割ってます
 
 あと原作は物凄く哲学(?)な会話が多かったのですごく曖昧に端折ってます
 そして原作の改変もあります。
 原作ではモリアーティ教授は健在ですが、こちらではモリアーティ教授はおりません
 申し訳ございません(土下座


130話

ヴィア・デル・コルソの中央にあるグランドホテルプラザは創業100年以上。由緒ある5つ星のホテルである。そんなホテルに神妙な面持ちのキンジとアリア、そしてカツェらイ・ウーの同窓会に出る面々と巻き込まれたベレッタ、平然と冷静さを保っているマキリら『N』とどうしてこいつらがいるのかと訝しげに睨む『N』の筆頭であろうネモ。

 

「やべえな、こんなに人数がいるのならなんか一発芸でも仕込めばよかったな。ナオト、なんか一週間で死ぬセミのモノマネとかできねえか?」

「頑張ったらできる。でもそれだけじゃ足りないだろ」

「そんな時は俺に任せろ!レオポン大好きおじさん演じてやっからさ、カズキはスロット叔母さんの真似やってよ!」

「というかこの面子でかくし芸大会でもやんのか?」

 

 そして状況を全く理解しておらずルンルン気分でホテルへと入っていくカズキ御一行。この緊張感漂う状況に全く動じていないどころか気にもしていない。一触即発な状況で何かやらかさないでほしいとキンジはカズキ達を見ながらハラハラしていた。

 幹事のシャーロックが借りたボールルームはホテルの入り口に入って真っ直ぐ先にあり、緋色を基調とした絨毯が床に敷き詰められ、コリント式の円柱で神殿のように囲まれ、複数の巨大なシャンデリアが吊るす天井に宗教画が敷き詰められた豪華絢爛で100人も入れそうな広いホールだった。その中央にある大きな大理石の円卓があり、それを半円で分けるようにキンジ達とネモ達は座っていく。カズキ達はあたりを見回しながら目を輝かせ、突然マクロスごっこをしだして広いホール内を駆け回り出していた。

 

「さてネモ、些か君に尋ねたい。ベレッタ君を巻き込んだということは‥‥またやろうというのかね?」

 

 最初に切り出したはシャーロックだった。シャーロックの問いにネモは海底の様な濃紺の瞳で怯えるベレッタを見つめ、ニヤリと笑って頷いた。

 

「何でも分かる貴卿が質問とは、滑稽な。だが教えてやろう、その通りだ」

 

 ネモの答えにシャーロックはぴくりと眉をひそめた。今までに見たことのないシャーロックの態度にアリアも不安そうにシャーロックを見つめていた。キンジはこの時点で察していた、シャーロックはこのネモと相性が悪い。しかし年長者として他に被害を出さないように無理をしている。このままだとシャーロックが舌戦で負ける、キンジはネモを睨んで挑発することにした。

 

「ネモ!ベレッタを狙うって何が目的だ‼」

 

 睨むキンジにネモは吠える犬をあしらうかのように鼻で笑って不敵な笑みを見せる。

 

「そう無暗に牙を向けるな、遠山キンジ。私も長話は好きではないのでな、主意を話そう。新たな同志を出迎えに来た」

 

 ネモの一言にキンジとアリアは警戒した。ネモら『N』はこの会場にいる誰かを連れ去りに来たのか。自分達か頭目であるシャーロックか強力な能力を持つカツェやメーヤ達の誰か。カズキ達は‥‥多分絶対にないとキンジとアリアは断言した。しかしネモは涼しげな顔して告げる。

 

「――――ベレッタ女史、貴女を我々の同志として迎え入れる」

 

 ベレッタを連れ去りに来た。ネモの目的にキンジ達は眉を寄せる。なぜガンスミスの少女を欲しているのか、理由が分からなかった。しかし、シャーロックは分かったようで頷いていた。

 

「やはり僕と同じ推理の人選か‥‥ベレッタ君、落ち着いて聞いてほしいのだが、僕の推理が正しければ君は人類史の『分岐点』だ」

「分岐点‥‥?」

 

 どういう意味なのかとベレッタは漠然とし困惑していた。

 

「本人は意図しようとしていまいと、その人物が将来どう動くかで後世が大きく変わる‥‥『激甚のバタフライ効果』となる人間は、どの時代にもいる。君もその一人なのだよ」

 

 政治家、武将、革命家‥‥彼らの行動が起点となり以降の歴史が大きく変化をする。だがベレッタがどうやって世界、歴史を変えるのかキンジには分からなかった。しかしNの面々とネモは理解しているようで、ネモはベレッタを見据えていた。

 

「貴卿の言う通り、ベレッタ女史は分岐点となる希少で、大いなる力を持つ存在。その力は世界に好転、悪化、どちらに向けても大きく加速させ得る」

「あたしの‥‥何が‥‥」

 

 分岐点やら希少やら、大いなる力を持つ存在やら、今だに状況が理解できずベレッタは額に汗をかいて困惑していた。戸惑うベレッタにネモはニヤリと見つめる。

 

「何が、かは自分がよく分かっているはずだ。貴女にはアフリカを、中東を、世界を変革する才能がある。我等がその影響力を遥かに加速させるよう幇助しよう。そうすれば貴女は世界で偉大な武器生産者となるはずだ」

 

 ネモの話にベレッタは眉を寄せて黙っていた。途中までキンジ達と同じようにどういう意味なのか分かっていなかったが先程の話を聞いて何か心当たりがあるようで額に汗を更にかいていた。ネモには話すだけで相手の心情を惑わせ、聞く者を魅了させる力があるのか、キンジはこれ以上ネモを喋らせてはいけないと分かっていた。しかしどうやって彼女を止めれるか、今の自分の力では思いつかない。ネモは不敵な笑みを見せて話を続ける。

 

「さて、同志ベレッタ。我々と共にこの惑星を変え――――」

 

 

 

 

  プシュッ

 

 

 

 

静かすぎるこのホール内に炭酸を飛ばしたような音が大きく響いた。話を遮られたネモは静かに音のした方へと視線を向ける。そこにはコーラのペットボトルを開けて飲んでバナナを食べているタクトの姿があった。一斉に向けれられる視線にタクトは不思議そうに首を傾げた。

 

「え?バナナ食べたいの?」

 

「食わねえよ!?なんでそんなに余裕なんだお前は!?」

 

「つかキンジ、話はまだ終わんねえのか?暇すぎてナオト寝てんぞ」

「というかかくし芸大会は誰が一番手だ?俺がスーパームーン音頭しようか?」

 

「危ないから大人しくしてろって!あとかくし芸大会はしねえよ‼」

 

 こんな状況でなんでのんびりしているのかキンジはツッコミを入れる。ネモが少しだけ眉間にしわを寄せているのに対してシャーロックは愉悦な笑みを見せてネモに尋ねる。

 

「提督殿、要点は簡易にまとめておいた方がいいかもしれないね。それとも‥‥すぐに手を出す乱暴者だったのかね君は?」

「黙れ‥‥話が逸れてしまったな。我々はベレッタ女史を招き入れ、この星の歴史を変える」

 

「星の歴史を変えるってどう変えようとするつもりなのよ‥‥‼」

 

 ネモの答えにアリアがズバリと割って入って来た。彼女のおかげか彼女のせいか、これでNの目的がはっきりと分かる、千載一遇のチャンスが得られた。

 

「ふむ、ではまず、このボールルームを見渡すがいい」

 

 何かにウットリ耽溺するような瞳でネモは周囲に視線を向けて見せる。

 

 色大理石で造られた、美しいコリント式の石柱、壮麗な天井のフレスコ画、ペルシャ絨毯とどれもが1世紀以上の昔、このグランドホテルプラザが建てられた時代の歴史遺産である。

 

「これらの美は全て過去が生み出したものだ。シャーロック、貴卿がこの場を選んだのは我々へのメッセージであろう?」

「まあ、そのつもりも無くは無かったよ‥‥」

 

 ネモとシャーロックが語る中で、キンジは成田でアリアが言っていた『Nは文明を過去へと戻そうとしている』という言葉を思い出した。

 

「この美しかった時代は何処へ行った?現代の世界は紀律や清廉さを失い、堕落した不埒な時代へと堕ちている。文明は画一化され、かつて爛熟していた諸民族の文化は失われた。遠山キンジ、お前が着るべき和装は何処にある?カツェ・グラッセ、お前が着るべきチロリアンドレス(デイアンドル)は何処にある?答えは全て――――――」

 

 

 

 

 

  シャカシャカシャカシャカ‥‥

 

 

 

 ネモの語りを遮るかのように何かを振っている音が静かなホール内に響いた。また遮られたとネモはしわを寄せて音の響く方へと視線を向ける。

 

 

「たっくん、俺のココナッツミルクを振るんじゃねえよ」

「いやだって暇だもん。何言ってるのか分かんないし」

「盛り上がりに欠けるよな。よし!ここで俺が一曲歌ってやろう!」

 

「だからあんた達大人しくしてなさい!というかナオト!あんたいつまで寝てんのよ!?」

「あぇ?もうかくし芸俺の番?」

「だからかくし芸大会はしねえって言ってるだろ!?」

 

 キンジとアリアはこんな状況でも平然としているカズキ達にツッコミを入れる。

 

「ねぇーカツェちゃん、マシュマロ好き?ねぇー好きでしょ?」

「あ、ああ‥‥ありがと?」

「たっくん、大人しく座っててして」

 

 ついには席を立ってカツェ達にマシュマロを押し付けようとしだすタクトにネモは眉間しわを寄せるがそんな彼女にシャーロックは愉悦な笑みを見せる。

 

「提督殿、要はこの世界を過去の時代と戻しかの大戦をもう一度起こし、今度は自分達で君達の理想通りに仕向ける世界を操るつもりなのだろう?彼らが退屈しないよう分かりやすく教えなくてはね」

 

「黙れ‥‥まあその通りだ。連中が勝手に戦争を起こし、我々はその手助けをするだけでいい」

 

 人類の行動の選択肢から文明が後退するものだけを守り、未来へと向かうものは妨害をする。世界が勝手にNの理想通りの世界へと仕向け、後は自分達は高みの見物をするだけ。 

 その過程でどれだけの人間が血を流すことになるのか、どれだけの人間が不幸になるか、知ったこっちゃないというNは史上屈指の悪辣な組織だとキンジはネモ達を睨んだ。

 

「さて‥‥これ以上話が長引けば邪魔が入る。率直に告げようシャーロックと喧しい道化共を除く強運の者達‥‥ベレッタ=ベレッタ、遠山キンジ、神崎・ホームズ・アリア、レキ、カツェ・グラッセ、メーヤ・ロマーノ、以上6名、我等の同志に迎え入れる。我らに従い――――」

 

 

 

「へっふん‼」

 

 

 

最後のネモの台詞がタクトの大きなくしゃみに遮られた。3度邪魔されたことにネモは無言でテーブルを叩いた。

 

「このホール冷房効きすぎじゃね?」

「鼻水垂らしながら言うんじゃない。ほら、ティッシュ」

「それで、かくし芸大会はネモからするのか?つまりイ・ウーVSNの東西かくし芸大会だったのか‼」

「セミの物まねじゃ勝てないなこれ」

 

「どうしてお前らは大人しくできねえんだよ!?あといい加減かくし芸から離れろ‼」

「空気!あんた達には空気読むこともできないの!?」

 

 キンジとアリアはうんざりしながらカズキ達を叱る。ネモが自分達を同志として引き入れようとしている。だがそれは建前で本当はベレッタだけを引き入れ残りは始末するつもりだ。カズキ達を除く誰しもが答えは既に決めていた。

 

「紛争がどうの、戦争がどうの、過去がどうのとお前の話は暴力的だ。俺は平和主義でな、そんな暴力な奴等は大嫌いだ」

 

 キンジははっきりとノーと答えた。カズキ達がお前何言ってんの的な顔をしているがキンジは見ないことにした。

 

「神は父なるイエスキリストのみ。ネモ、私の使命は貴女のような邪教徒を絶滅させること」

「ネモ、あんた達の資金は何処にあるの?怪しいカンがするわ。逮捕して尋問してあげるわ。それとあんたに私が仕えると少しでも思うのなら、キンジ以上におめでたい脳をしているわね。私たちイギリス国民が仕えるのは女王陛下にだけよ」

「あたしらは未来志向でな、過去に戻らないつもりだ」

 

 メーヤもアリアもカツェもキンジと同じように拒否と答えた。その後アリアは手をホルスターへと伸ばし、カツェはテーブルに用意されたグラスの水をストローで口に含んだ。いつでも戦闘になっても手を打てるように動いた。

 

「‥‥勝手についてきたのは間違いだったわね。あんたの言う通り、ヴィア・デル・コルソで帰ればよかった。この人達は正気じゃないわ」

 

 小さく震え、上半身を引いてベレッタは答えた。これで全員がネモの誘いを蹴った。交渉が決裂したNはこれで動くはず。いつ戦闘が始まるかおかしくはない。かくし芸大会はいつ始まるのか、わくわくして待っているカズキ達を除いて緊張した状況で最初に動いたのはシャーロックだった。

 

 

「残念だったね、ネモ君。こちらから1人もそちらへ動かなかったことは初歩的な推理で事前に明らかだったがね。さて、ここで少々確認したいことがある」

「確認‥‥?ふん、自由にしろ」

 

 シャーロックの問いにネモは涼しげな顔を向ける。こちらに裏切らなかったことはどちらも最初からわかっていたようだ。

 

「感謝するよ。さて諸君‥‥この会談は手詰みとなった。僕の推理によれば、ここからどう進んでもいずれ戦いになる。そこで僕は死ぬかもしれない」

「!?そんな、曾御爺様‥‥‼」

 

 シャーロックの推理はそう簡単に覆らない。そう骨の髄まで信じているアリアが悲痛な声を上げる。しかしシャーロックは覚悟をしていたようで平然と話を続ける。

 

「そこで少しでも戦果を挙げるために奇襲をしようと思う」

 

 シャーロックは誰にも気づかれず、いつの間に手に持っていた水晶のように輝く磨き抜かれた剣をテーブルに置いた。

 

「‥‥イクスカリヴァーン‥‥」

 

 その剣を見た羽根兜の女性が初めて口を開いた。

 

「ふむ、ヴァルキュリア君にとっては懐かしい剣かもしれないね。さて、ネモ君。僕が抜き身でこれをテーブルに置いたという事は、僕はこれで君を斬るつもりだよ」

 

 シャーロックはのんびりとにこやかに答えた。随分とのんびりとした奇襲だが、シャーロックだからこそできたことなのだろう。アリアはシャーロックの身を案じてハラハラしているようだが、戦いの火ぶたは切られる。すぐにでも援護しようとキンジはホルスターに手をかける。

 

「諸君。これは未来を目指す者と過去を目指す者の、すなわち前進と後退の戦い。だが忘れないで欲しい‥‥時とは――――」

 

 キンジはシャーロックの雰囲気が変わったことに気付く。今すぐに仕掛けるつもりだ。緊張の中唾を飲んだ。

 

「――――前へしか進まないものだよ」

 

 言葉が終わった次の瞬間、人智を超えた超スピードでシャーロックは動いた。一気にテーブルを駆け、ネモへと迫る。片手での突きかと思えたその刹那、剣の先端を真上へと振り上げ顎から脳天まで、ネモの顔を真っ二つに割るように剣を振った。

 

 この一瞬でシャーロックがネモを斬った。キンジはそう思えた。この後はマキリやその他をアリア達と力を合わせて戦い、ベレッタを無事に帰す。そこまで考えていたのだが、目の前の光景にキンジは目を見張った。

 

 シャーロックの振った剣技で真っ二つになっているはずのネモが服すら無傷で、何事もなかったかのようにネモはシャーロックを見つめていた。キンジ達が目を見張る中、ネモはため息をついた。

 

「宝剣を棄損する様なことはしないでやった‥‥ところで貴卿は不可能と言われた私を殺す気でいるのか?」

 

 不敵な笑みを再び見せるネモにシャーロックは苦笑いして剣をテーブルに置いた。

 

「それは失礼した。それでは次は飛び道具といこう‥‥アダムズ1872・マークⅢ。僕の相棒、ジョン・ハーミッシュ・ワトソン君から譲り受けた、中々の名銃だよ。これでモリアーティ教授と渡り合った時は大いに役に立った」

 

 シャーロックは純英国風スーツの懐から銃を取り出し懐かしむように見つめる。一方でネモは険しい視線でシャーロックを睨んでいた。

 

「そういえばもう少しだけ君に聞きたいことがある‥‥()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「「!?」」

 

 シャーロックの質問にキンジとアリアは驚く。話の流れからして『N』の頭目はかつてシャーロックと対峙していた宿敵、モリアーティ教授かと思っていた。だが、シャーロックの質問でモリアーティ教授ではないことが判明した。

 

「僕と兄さんと力を合わせかのモリアーティ教授は倒され【十四の銀河】は封印されたはず‥‥だが【十四の銀河】の封印が解かれた。あれを起動できたのは教授だけ。しかし教授はもう葬られたはずだ。ネモ君、君は知っているのかね?」

 

 モリアーティ教授はもういない。【十四の銀河】というものが一体何かキンジには分からなかったが、シャーロックが尋ねるというのは余程のことだ。ネモはギロリとシャーロックを睨んだ。

 

「貴様に教えることはない」

 

 なんとも邪悪な殺気か。ネモの放っている殺気は尋常ではない、ネモは怒っている。

 

「そうか‥‥まあいずれ知ることになるだろうね。では諸君、これが最後の確認だ。後は諸君がベレッタ君を、未来を守りたまえ。この地球の加護は君達にあるだろう」

 

 シャーロックがにっこりと告げると、多角柱形のバレルを持つマークⅢ銃をネモに向けた。

 

「曾御爺様―――――」

 

 アリアがシャーロックの方へ向く。良くない直感に弾かれた様に不安そうにシャーロックを見つめた。緊張に包まれた中、ネモは無防備のまま座りシャーロックは銃口を向ける。誰もがこの状況はシャーロックが有利と思えているだろう。そしてシャーロックは迷わず、トリガーに指をかけ、すぐさま引き金を引―――———

 

 

 

 

 

 

 

 

  プシュッ

 

 

 

 

「「プシュじゃねえよ‼」」

 

 

 引き金を引かれる寸前に緊張に包まれたこのホール内に再び炭酸を飛ばした音と二人のツッコミが響いた。タクトがまたペットボトルのコーラの蓋を開けて飲んでいた。その直後、パァンと乾いた銃声と共にシャーロックが肩から血を吹き出して何かに弾き飛ばされたかのように後ろへと倒れた。

 

「曾御爺様‼」

「シャーロック!?」

 

 アリアとキンジが後ろへと弾き飛ばされたシャーロックに駆け寄った。シャーロックは苦痛な表情を浮かべながらも不思議そうに自分の体を確かめていた。

 

「―――――驚いた。()()()()()()みたいだね‥‥」

 

 シャーロックは苦痛のなか一体何が起きているのか焦っているタクト達を見つめた。シャーロックの条理予知が、自分がここで死ぬという推理が外れた、苦笑いするシャーロックをキンジとアリアが急ぎ止血処置をしだす。

 

「また貴様達か‥‥‼」

 

 一方でネモはギロリとタクト達を憎しみを込めて睨んでいた。

 





 真面目な話を端折り過ぎ?だってこの人達は真面目に聞かないから‥‥シカタナイネ

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