カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼ 作:サバ缶みそ味
時の経過の速さにびっくりぽん
「いいか?これから作戦を説明するぞ」
マッシュがヒューメイン研究所へと潜入するための作戦を説明するためにモニターを出して話そうとしているのだが、カズキ達はそっちのけでLooをマジマジと見ていた。
「Lo、LOooo…」
「なんでサンシャイン黒石はルーしか言わねえんだよ」
「ほらあれだろケイスケ。バーニング白崎はカレーのルーが好きだからルーしか言えないんだろ」
「というかサンダー石井、涙目になってんぞ?」
「こいつキノコマンって呼ぼうぜ」
「なあ、こいつら殴っていい?殴っていいよな?」
「マッシュ落ち着いて。平常運転だから」
「落ち着いてください。あの人達は八割ぐらい真面目に人の話を聞きません」
半ばキレ気味のマッシュをかなめとレキが宥めさせる。彼らに任せて本当に大丈夫なのだろうかとマッシュは頭を抱えてため息をつく。かなめが苦笑いしつつカズキ達に声を掛けてこちらに集中してもらうようにした。
「タクト先輩、あまりLooを弄らないでくださいね?こう見えて結構繊細ですので」
「Loooッ!」
かなめに頭を撫でられながら慰めてもらいLooは機嫌が悪いとアピールするように頬を膨らませそっぽを向いた。ようやく話が進めれるという事でマッシュは気を取り直して作戦の説明を始める。
「ヒューメイン研究所はフロリダ州の南、エバーグレーズにある研究所で、ジキルの研究ラボの一つだ。ここにジーサードが囚われている」
「おっけーい‼それじゃあ行こうぜ‼」
「おう!急がば回れって言うしな!」
「それを言うなら善は急げだろ。使う言葉間違えてるじゃねえか」
どうしてこうも最後まで人の話を聞かないのかとマッシュは大きくため息をついて肩を竦める。眼鏡をくいっと動かしつつジト目で睨んだ。
「それができたならお前達の力を借りなくてもすぐに行ける…セキュリティが厳重で部外者がその施設に近づくだけでも警報が鳴り始末される。海から、空から近づいてもすぐに察知されるほどだ」
「じゃあ地中から行こうぜ!」
「たっくん頭いいな!スコップを使って進もうか!」
「アホか。時間がかかるだけだ」
「こういう時、『UNKO VURASUTO』があれば便利なのにな」
一つ一つ話していくたびに出鼻をくじかせるかのように説明に割り込んでくる。これでは作戦を開始するまで一日かかってしまうとマッシュは多少イラつかせながら頭を抱えた。埒が明かないということでカツェがこっそりとマッシュにフォローした。
「いちいち気にしてたら話は進まねえぞ?少しスルーしていけばあいつらもちゃんと聞くからさ」
「…そこで、そのセキュリティをハッキングして解除させるウィルスプログラムを先ほど完成させてLooに搭載せてある」
「すげえなエリンギ‼」
「エリンギじゃない、マッシュだ!率直に説明する。いいか?一度しか言わないからしっかり聞け」
マッシュはモニターの映像を黒い戦闘ヘリと上空から撮影された施設の写真が映っている映像に変えてさらに話を進めた。
「Looがハッキングしている間、お前達がブラックホークからヒューメイン研究所へ降下して潜入。Looがハッキングして送られる施設内の地図を頼りにジーサードを救出をするんだ」
「降下って…それじゃあ俺達ハチの巣になるんじゃねのえか?」
いくらハッキングしてセキュリティを解除し上空から降下しても、施設外で警備をしている連中にバレてしまう恐れがある。パラシュートを開いてゆっくりと降りている間に格好の的になってハチの巣にされてしまうだろう。ケイスケの問いにマッシュは一枚のコートを渡した。一件無地のコートに見えたがケイスケが手荷物と透明になって消えた。
「潜入組は
「こいつは便利だな。流石は最先端技術ってやつか」
「すげえええっ!これ俺欲しい!」
「…たっくんが使うとすぐダメになりそうな気がする」
ナオトは光屈折迷彩をタクトから没収しようとしたがタクトは俺が使いたいと一点張りで渡そうとせず、光屈折迷彩を引っ張り合う。今度は光屈折迷彩に気がいってしまい話が再び脱線しそうになった。マッシュは咳払いをして話を続けた。
「この光屈折迷彩はブラックホークにも搭載されているが、Looには身につけることができない」
Looに身につけることができないという事はすぐに相手に見つかってしまうという事である。セキュリティを回復させるためにすぐにでも始末しに向かうだろう。Looの役目にケイスケは理解したのか頷いてマッシュをジト目で見つめた。
「つまりはそのサンシャイン佐藤が囮役か」
「Looだ。そこでLooを守るためにブラックホークで迎え撃つ」
Looだけでなくヘリごと囮になるようだ。Looがハッキングしている間に施設内に潜入するチームとヘリで潜入組の支援かつLooの護衛、そして囮役を担当するチームに分かれる。
「よっしゃぁ!じゃあ潜入するのは得意だから俺やるー!」
「たっくん、ブラックホークにミニガンとグレランついてるから撃ち放題だよ?」
「よっしゃぁ!ケイスケ、撃ち放題なら俺やるー!」
ぶれないタクトの行動にジーサードリーグの面々は苦笑いをしていたが、カズキが物凄く心配そうな様子でケイスケに尋ねる。
「え…ケイスケ、たっくんにガンナー任せて大丈夫なのか?」
「気にしすぎだっての。俺もヘリチームについてやっから何とかなるだろ」
ケイスケがストッパー役を務めると言っているが、カズキは「本当に大丈夫なのかなぁ…」と呟きつつガンマンやる気満々のタクトを心配そうに見つめていた。
「じゃあ俺とカズキで潜入することになるが、後は誰か来るのか?」
「潜入するチームは5人。後はジーフォースと…」
「それならば俺が行こう」
ずっと黙って見ていたローガンが乗り出た。マッシュはまさかローガンが出てくるとは思わず、少し驚いた様子で見つめていた。
「意外そうな顔をしてるな。ガキ共だけじゃ心許ないだろ、それにあのいかれた博士のラボでもあるのだろう?そこに行けば『N』の情報もつかめるかもしれん」
「それならフランクさんも同行すべきだね!」
ヤンの一言にフランクがえっとでも言いそうな面で驚く。いきなりのキラーパスに少し焦っていた。
「いやいや、面白そうなネタが手に入ると思うんだが…やっぱりヘリがいいかなーって」
「フランクさんをヘリに乗せると碌な事がないし、絶対に墜落すると思うの。スリル満点だと思うし行ってきなよ!」
「おいおい…冗談だろ?」
フランクは絶対に自分が出る場面ではないと思いつつ項垂れた。こうして潜入するチームはカズキ、ナオト、かなめ、ローガンとフランク。ヘリチームはケイスケ、タクト、アンガス、マッシュ、レキと分かれ、残りのチームで大統領を護衛しつつD.Cへ目指すことになった。
「お前達でジーサードを救出し、ヘリで回収。大統領を護衛しているチームとウェストバージニア州のドライフォークにて合流し、その勢いで一気にD.C、ホワイトハウスまで向かい副大統領の悪事を暴露させ逮捕だ」
「おおーし‼俺達に任せな?泥船に乗った気分でいてくれよな!」
「泥船じゃダメじゃねーか」
張り切るカズキにケイスケが即座にツッコミを入れる。本当に大丈夫なのかとマッシュはやや不安そうになりつつも真剣な眼差しでカズキ達を見つめる。
「いいか?これはもう大勝負に乗りかかっている。一歩でも間違えれば戦場になり兼ねない。気を引き締めてかかれ」
「おうとも!365日気を引き締めてる俺達なら大丈夫だぜ」
「イタリアでもイギリスでも修羅場はもう慣れてる。乗り切ってやるよ」
「‥‥たっくんが変なことしなきゃ大丈夫」
「さあてめーら40秒で支度しな!」
ちゃんと話を聞いてくれたのか聞いてくれていないのか、真剣になってくれてるのかふざけてるのか、人工天才であるマッシュでさえも分からず増々彼らに任せて大丈夫だろうかと心配になってきた。
___
「やあやあ、来てくれるのを待っていたよ!」
フロリダ州の南部にあるエバーグレーズの海岸沿いにある研究機関、ヒューメイン研究所。その一室にてジキル博士が来てくれた客人にチュッパチャプスを加えながら無邪気な悪ガキのような笑顔を見せて迎え入れた。
ジキル博士の目の前にいるのは一目で逞しいと言えるほど筋骨隆々な体格をした迷彩柄の兵装をした男性だった。鋭い目つきを崩さずに男性は姿勢正しく敬礼をした。
「お初にお目にかかります。米陸軍コマンドー部隊大佐、アーノルド・シュヴァルツ。副大統領の指示にてヒューメイン研究所の警備、そして・・・」
「まあまあ、そう固く畏まらずにしてくれたまえ大佐殿」
アーノルドの話を遮るようにジキル博士はケラケラと笑いながらソファーに深く腰掛け、テーブルに置かれている木皿に積まれたゼリー菓子を適当に鷲掴みしてアーノルドに投げ渡した。
「いやー副大統領殿のメイ采配はありがたい。陸軍でも精鋭と言われるコマンドー部隊がヒューメイン研究所を護ってくれるのなら、枕を高くして眠れる!」
不味そうなゼリー菓子にも目もくれず、わざとらしい笑顔で語るジキル博士に対してもアーノルドは渋い顔をしたまま頷いた。
「…あくまでこの研究所の警備は此処に収容されているジーサードの身柄を引き取るまでです」
それを聞いたジキル博士は「ふーん…」とかなりどうでもいいような生返事で返し、不味そうなゼリー菓子をガツガツと口に入れてくちゃくちゃと咀嚼した。
「副大統領からはお伺いしたのですが、本当にこのような所に彼が収容されているのですか?」
「ご心配なく大佐殿。ジーサードはこのような研究所にちゃーんと閉じ込めておりますぞ」
ジキル博士はケラケラと笑いながらテーブルに置かれているオモチャの様なリモコンを手に取りスイッチを押した。すると骨董品の様なテレビの電源が付き、映像が映る。映像には強固な黒塗りの鉄壁に囲まれた狭い部屋の中に両手を数えきれないほどの手錠でかけられているジーサードの姿が映っていた。彼は沈黙したまま部屋にある白いベットに座っているが壁のあちこちに凹んだ跡があった。ジーサードがいる事がはっきりと分かったアーノルドは大きく息を吐いた。
「…今でも信じられませんな。我々は過去に彼に助けられ大きな借りがある。私も国民も彼をヒーローであると信じています」
「大佐殿、ヒーローはいつまでも国民の味方であるとは限らない。大抵のヒーローは死んで過去の英雄となるか疲れてヴィランに堕ちるかのどっちかだよ。まあ、マッドなサイエンティストにはどうでもいい事だけどね!」
いたずらっ子のように下衆な笑みで笑うジキル博士を他所にアーノルドはずっと黙ったまま映像に映っているジーサードをじっと見ていた。
彼が大統領を誘拐したとは信じられない。国民も軍の一部もそんなはずはないと言っているのだが、上は何も答えない。何か裏があるのではないかと調べようとしたが何も手掛りが出てこない。更には副大統領直々の指示により彼を収容した後、コロラド州の刑務所、ADXFlorenceへ護送することになった。何故副大統領がその様に命じてきたのか、大統領の安否はどうなっているのか気になることが多い。
特に、このような研究所があるのは知らなかった。研究所なのに武装兵が多く厳重に警備されている事、すぐ近くにいるジキル博士という男が胡散臭い事、何故ジーサードがこの様な所に収容されていたのか、本当に研究所なのかアーノルドは沈黙のまま考え込んだ。
「‥‥ん?」
アーノルドは眉をひそめた。ふとモニターの画面が一瞬乱れたように見えた。気のせいかと思った途端、映像は点滅して雑音を響かせながら砂嵐になり映像が消えた。しかもテレビだけでなく、照明が消えて空調も止まり完全に停電状態になってしまった。
「おやおや、どうしちゃったのかな?」
ジキル博士は楽しそうにしながらデスクの引き出しから無線機を取り出した。アーノルドもすぐさま無線機を通して部下に現状を尋ねた。
「フォレスタル、そっちの状況はどうなっている?」
『サー、この施設内全ての照明が消え、その他施設内の機器はすべて停止しているようです!』
襲撃か、まさかジーサードの部下達が彼を救出しに来たのかとアーノルドは深く考え込んだ。一先ず警備の強化、すぐにジーサードの身柄を引き取ろうとした。しかし無線から別の部下が慌てながら報告してきた。
『大佐!上空に人型の飛行物体を確認‼‥‥か、かなりの武装をした少女?かと…!』
「バカ言え!女の子が空を飛ぶわけ‥‥いや、ガイノイドか…!」
前に米国家安全保障局の開発者で人型の軍事用ロボットを開発し、機能テストをしていたところを見たことがあった。
「どうやらお客さんが来たようだね。しかもうちのセキュリティを滅茶苦茶にして土足で上がるようだ」
ジキル博士は現状を楽しんでいるかのようにウキウキしており、にこやかにアーノルドの肩を馴れ馴れしく叩いた。
「それでは大佐殿、うちの警備兵と一緒に力を合わせてお客さんをぶっとばしてやろうか!」
ジキル博士は無線機で『普通に撃ち落としちゃって。戦闘ドローン使えたら飛ばしちょーだい』と軽やかに伝えていた。アーノルドは色々と言いたかったが今は侵入者を追い払う事、任務を全うすることに集中し、ジキル博士の部屋を出た。
「全員位置につけ!警備をしつつすぐにジーサードを収容し移動する‼」
無線機を使い部下達に指示を出す。ジキル博士はいかにも怪しく、不穏なニオイがプンプンとしていた。ここはすぐに離れなければと本能がそう言っているような気がした。自分もすぐに部下達と合流しようと足を速めた。
「…うん?」
ふと渡り廊下の窓を見て足を止めた。確かに遥か上空にゴテゴテした装甲や翼のついた武装をしたガイノイドが飛んでいるのが見えるのだが、その端に一つ、黒いパラシュートを開いてこちらに降下している何かが見えたのだった。
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「すっげえええ!マジで空飛んでやがるぜ‼ロボじゃん!」
光屈折迷彩で見えないようにして飛んでいるブラックホークからカズキは上空を飛んでいるLooを見て目を輝かせていた。Looは白い防弾ワンピース型水着に武偵高女子制服の赤襟、兎耳の様な白い冠型兜、2基のガトリング砲や大きな電子機器の様なレーダーといったゴテゴテ兵装に鳥の翼の様な形のウィング、両手足に白いガントレットとった武装をしてジェット噴射の炎を出しながら飛んでいた。
「かっこいい‼アドレナリンガンダムだあれ‼」
「それは褒めてるのか貶してるのかどっちなんだよ」
興奮しているタクトにケイスケは冷静にツッコミを入れた。施設外に黒いボディーアーマーを着ている武装兵の他に迷彩柄の兵装をした兵士が見える。今はLooを撃ち落とせるかどうかに取り掛かっているはず。
「今がチャンスだ。今のうちに降下しろ!光屈折迷彩を忘れるなよ?」
マッシュの掛け声にカズキとナオトはすぐに光屈折迷彩のコートを羽織り、パラシュートを見につけた。光屈折迷彩を機動させ一気に透明になる。準備ができると既に支度ができていたかなめが声を掛けた。
「いいですか?駐車場に降下し、すぐに内部へ潜入します。降下中から無線を通して会話してくださいね?」
「オッケー!いつでも行けるぜかなめちゃん‼」
「じゃあ行きますよ‥‥1、2…3‼」
かなめの合図でカズキ達はブラックホークから飛び降りた。2度目のスカイダイビングになるがカズキは叫ばないように必死に耐えながら降下し、ナオトは眠たそうにしながら降下していく。
『パラシュートを開いてください!』
無線でかなめの声にカズキとナオトはパラシュートを開いた。パラシュートはトラブル無く開き、カズキ達は相手に気付かれないようにゆっくりと降下していった。
「どうやらうまく降下していっているようだな…」
マッシュはレーダーでカズキ達を確認しながら第一段階はうまくいった事にほっと胸をなでおろす。施設内は彼らに任せ、後は自分達がLooを守りつつこちらに気を引かせなければならない。
「さあたっくん、俺達もやるぞ‥‥!」
ケイスケはタクトに声を掛けて気を引き締めさせようとした。しかし、一向にタクトから返事が来ない。緊張しているのかと思い振り向くとタクトの姿がなかった。
「…あれ?たっくんは?」
「む?Looを勝手にアドレナリンガンダムと名付けてから見かけてないな…」
マッシュとケイスケはキョロキョロと見回す。乗り遅れたわけでもないし、さっきまで一緒にいたはずなのにタクトがいない。
「レキ、たっくんは?」
「‥‥」
ケイスケはレキに尋ねると、レキはずっと下の方を見つめていた。ケイスケはまさかと冷や汗を流し下を覗いた。
『あ、開くの速過ぎたわ』
無線でタクトの呑気な声を聞きつつ、黒いパラシュートが開いてゆっくりと降下しているのが見えた。ケイスケは確信する。降下しているあれは絶対にタクトであると。
『たっくん、なにしてんだよ!?』
「おおおおおい!?お前地上部隊じゃないだろ!?」
カズキとケイスケが叫んだが虚しく響いた。カズキがタクトにガンナー任せて大丈夫かと心配しながら聞いていたが、やっぱり大丈夫じゃなかった。
GTA5と同じようにワルキューレしようかと思ったけど4人乗りっぽいし、あまり知識がないので緋弾のアリアの原作通り、ブラックホークに。ブラックホークも亜種が多いみたいだけど…た、多人数乗りのブラックホークがあるはず!(視線を逸らす)
コマンドー部隊に、アーノルド大佐…ええ、もう筋肉モリモリマッチョマンの変態さんです