このやる気なしのルーンナイトに祝福を!   作:猫まんまmarkⅡ

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更新がかなり遅れて申し訳ありませんでした。
就活が忙しくて忙しくて
4社同時進行は流石に体力のない私にとっては大変でした。


あの緑の悪魔に鉄槌を!

「東側の冒険者けが人続出!医療班急げ!」

 

「西側の冒険者なんとか戦線を維持できています。しかしそんなに持ちません!」

 

昨日までの能天気な日常は突如として失った。食堂で笑いあった者は今も尚体を痛めつけられ、元気にはしゃいでいた者は倒れ、我らがリーダーは逃げ惑う。そんな地獄絵図が目の前で繰り広げられていた。空には無数の弾丸が押し寄せ、冒険者たちを蹴散らす。そんな中でも和真は諦めていなかった。なんどもスキルを使い弾丸を凌いでいく。その姿はさながら勇者のようであった。

 

「年下のそんな姿を見せ付けられて、何もしない訳にはいかないよな」

 

 

こんな地獄絵図になる前の2時間前まで遡ってみよう…

 

―――――――――

――――――――

――――――

 

《緊急クエストですっ!》

 

クリスから白い目で見られていたとき、そんな放送がギルド内に響いた。

 

「緊急クエスト?」

 

「えぇ、毎年この時期に発生するんだよ」

 

「ほうぅ…」

 

それはどんなクエストなのか楽しみだと思っていると、

 

《冒険者の各員は至急冒険者ギルドに集まってください!繰り返します!…》

 

そこでダクネスは呟いた。

 

「ん…多分キャベツだろうな」

 

「そうですね、そろそろ収穫の時期ですしね」

 

キャベツ…?キャベツってあの?緑色の玉をしたあの?ってこれは作画の話か。

 

和真も疑問に思っているみたいだ。そして、ギルド受付さんたちが籠を持ってきた。どうやら今年は出来がいいらしく、一玉一万エリスとのことだ。確かにこれはボーナスクエストなのだろう。でも…いやな予感が…。ちなみにこのときアクアがなにやら語っていたけどさほど興味ないのでスルーした。これがゆんゆんだったら聞いたかもしれないけど。

 

冒険者たちが勢い良く街の門まで向かっていく。その流れに乗って俺達も門まで向かう。

 

そこで見たものは…

 

「確かにキャベツだ…」

 

あの新鮮で瑞々しい緑の塊は…キャベツだ。

 

「そうですよ?カズ君はなにを言ってるのですか?」

 

「いや、キャベツが空を飛ぶなんて…凄い光景だなってな」

 

野菜が空を飛ぶ…このご時勢パンツが空を飛ぶのは知っていたけど…まさか野菜まで空を飛ぶのか。

 

「え?キャベツに限らず野菜は空を飛びますよ?」

 

そう言えば、隣で和真が騒いでいたような。俺はドレッシングをかけない派なので気にしていなかったけど。

 

「それよりもカズ君!早く私達も向かいましょう!」

 

元気良くゆんゆんが俺の手を引いていく。…これ流れで手を繋いでいるけど…ゆんゆんは大丈夫なのだろうか…気付いた時に慌てるよな…これ。

 

せっかくだ。まだ試していないことでもしてみるか。

 

俺はあらかじめ拾っておいた石ころに【ティンガー・E・OC】を付与する。過剰に付与された石ころは燃え盛っている。その石ころをゆんゆんに向かって突撃しようとしているキャベツへと投げつける。

 

「え?カズ君…なにを?」

 

投げられた石ころは耐え切れずに砕け散り、小規模な爆発を起こす。その衝撃でキャベツが数個地面へと落ちる。

 

「危なかったな、ゆんゆん。無事でよかった」

 

いや、俺はなにを口走っているんだ。これにはゆんゆんも引くだろう…

 

「え、えーと…はい、だいじょうぶでしゅ…」

 

顔を真っ赤にして俯くゆんゆん。あれ?あちき許された?どう見ても照れていますね。

 

「カ、カズ君!あっちにめぐみんがいます!行ってみましょう!」

 

真っ赤にしたままゆんゆんはめぐみんの元に走っていった。

…なんと言うか。可愛らしくてご馳走様です。

 

さて、とりあえず現状把握としますか。まずは門から見て東側にダクネス、めぐみん。んで西側に和真とアクアがいた。ゆんゆんは東側に向かったから、俺は西側に向かってみようと思った矢先、東側から物凄い爆発音が響いた。あ、これアカン奴や。

 

――――――

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こうして今に至る。

 

めぐみんが放ったエクスプロージョンのおかげでキャベツの数が少なくなったように見えた。が、むしろ増えている。増えたキャベツはボロボロになったダクネスが受け止め、ゆんゆんは受け止め切れていないキャベツに追いかけられている。

これが東側の現状である。西側は和真がいるので安定しているが、なにぶん量が多いのできつそうである。

 

「面倒だけど…頑張るか【フリーズ・E・OC】」

 

俺は支給された網を持ち、木の棒に氷の属性を付与して氷の刃を生やし、四方八方から突撃してくるキャベツを捕まえる。

 

「しかし、なんだ?このキャベツ共…強すぎだろ…」

 

捌ききれずにぶつかったときの痛みが半端ない。まるで、タンスに足の小指をぶつけたときの痛みみたいだ。

 

前方に多数のキャベツを発見したため、俺は石ころを五個手に持ち、再び過剰付与魔法を行い、投げつける。その中にダクネスを見た気もするけど、きっと気のせいだ。

 

「カズ君!?右から来てますよ!」

 

ゆんゆんの叫びを聞き、右を見ると五匹?のキャベツが突撃してくる。俺は縄を放り投げ、とっさに残っていた石ころ一個に【フリーズ・E・OC】をかけ、握りつぶす。すると、氷の花びらが発生し、キャベツの突進を防いだ。氷の花びらは砕け散り、その衝撃で俺は吹き飛ばされる。

 

「言うなれば…【フリーズ・アイアス】ってところか?」

 

どっかのアニメで見たような名前を呟く。

 

「大丈夫ですか!?」

 

駆け寄ってきたゆんゆんに起こされながら、俺はお礼を言う。

 

「助かったよ。ありがとう」

 

「いえいえ、さっきは助けてもらいましたし、お互い様です」

 

「んじゃ、今度は2人でキャベツを収穫してみますか」

 

「はい!」

 

俺とゆんゆんはまだまだたくさんいるキャベツに向かって走り出す。

すべては明日の生活費のために。あと、ゆんゆんにプレゼントも買いたいしな。

 

キャベツ襲来の緊急クエストが終わったのは夕焼けが綺麗な夕方だった。




はい、キャベツ回でした。
あのもの凄く難しいです。なんですかキャベツとの戦闘って。考えづらいですよ。

後々、良いシーンを思いついたら修正を行おうと思っています。
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