この素晴らしい世界に楽しみを!   作:てぃふぁーさん

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あらすじにもある通り初投稿の作品です。

批判、評価など、様々なお言葉お待ちしています。では、どうぞ。


Gerbera
この美しい天使に安らぎを!


「木村茉莉花(きむら まつりか)さん、ようこそ死後の世界へ…。短い人生でしたが、あなたの人生はつい先ほど終わってしまいました。」

 

「…はぁ。」

 

目の前に座る…天使のコスプレ?をした美女にそんなことを言われる。

先ほどから言っているとおり、この世の人間とは思えないほどに美しい美女なのだが、どうにも言っていることが信じられない。

いや…彼女が言っているとおり、私はつい先ほどまで家族と地元のショッピングモールにいて、その帰り道に信号無視をしてきたトラックにひかれた記憶がある。なので、死んでしまっていることはなんとなく分かるのだが、それでも信じられない。何故なら…

 

「そしてあなたは今、3つの選択肢を迫られ「あの、ちょっといいですか?」…はい、なんでしょう?」

「あなたは誰ですか?」

「申し遅れました。私は天使のナターシャと申します。」

「もう1ついいですか?…えっと、あの、どうしてそんなに…いかがわしい感じの格好を?」

 

彼女は、ものすごく…ものすごい格好をしていた。私だったらまず正気でいられない。失礼だとは思うけれど、どうしても頭のおかしな私の妄想なのかと疑ってしまう。

 

「…これは、天使の正装ですから。えぇ、おかしくなんてないんですよ?」

「で、でも「正装ですよ?」わかりました。」

 

どうやらふれてはいけないことだったらしい。今更ながら強い視線を受けあんな質問するんじゃなかった、と思ってしまう。

 

「…では、これからのあなたの選択肢について、もう一度説明をさせていただきます。」

 

そう言って彼女は説明をしだす。要約すると、

1.天国に行く。

2.記憶をなくし、現代に蘇る。

3.異世界に転生する。

と、いうものだった…。正直、全部嫌だ。唐突に始まっているこの選択。出来ることなら今すぐにでも家族の元に返して欲しい。私は結構な読書家と自負していて、ファンタジーも結構好きな部類だったのだが、この今迄の短い体験だけでもまた読みたい、手に取りたい、とは思えなくなってしまっていると思う。だけど、それでも、私は選ぶべきなのだと思う。そうでなくてはここにいる意味がない。

とはいえ、やはり決心がつかず迷っていると、

 

「…お困りならば、やはり天国に行ってはどうでしょうか?危険も何もなく、遊びも何もなく、やるべきこともなにもない、非常に楽な世界ですから。」

1番は候補から消えた。というか、本気でなにもすることがないじゃない。何もないと一度の文で3回言ったよあの人。

 

「…では、2番はどうでしょう。現世への生き返り。正直、あなたが一番望んでいることでは?…記憶ないですけど。」

2番も候補から消えた。2番は2番で正直私が選ぶメリットはない。私という人間は本当に確実に絶対に死んでしまうのだから。

と、なると…

 

「…では、3番でしょうか。茉莉花さん、あなたはゲームなどはお好きですか?」

「え?あ、まぁ、どうでしょう。ライトノベルなどは読んだりすることもありますが。」

「充分です。実は、3番の異世界というのはそのままライトノベルなどに描かれる、ファンタジーな世界なんですよ。魔法やスキルと呼ばれる剣技で、あなたにはその異世界にいる魔王を倒していただきたいのです。」

…異世界の時点で嫌な予感はしていたが、まさか女である私に魔王討伐の依頼とは。私はそんなにたくましくみえたのだろうか。

…だとしたら辛い。

だけど、そんなことよりも魔法、スキル、剣技。ファンタジーが嫌とはいえ、本読みにとってこれほど魅力的な言葉が他にあるだろうか。あるなら教えて欲しいです。

 

「…3番の、異世界に行きます。正直、魔法なんて言われたら子供は断れなくなっちゃいますよ。」

はにかみながら言う。不安や混乱はまだある。でもそれ以上に私の中は異世界という魅力に取り付かれていた。

 

「はい、分かりました。それではあなたをあちらの世界…異世界にお連れする前に、1つなんでも。持っていく力を選んで頂きます。」

「力…ですか?それは…。」

「簡単なものです。凄く力が強くなる腕輪や、魔力の増える杖。はたまたなんでも切れる剣など、よりどりみどりです!」

そう言って彼女は厚く束ねられた紙の束を渡してくる。

この中から1つ…悩みながらどうするかと思っていると、

 

「(絶対幸運の商才)…?なんですかこれ?」

「あ!そ、それは…!」

そう言って急に慌て始める天使な彼女。どうしたのだろう?

…彼女は語り始める。私が行く異世界の勇者の伝説を…

 

「…実は、2年ほど前に一度魔王は倒されているのです。その時倒した方は、佐藤カズマさんという方なのですが…」

「え?一度倒されてる?なら、そのカズマさんという方にもう一度倒してもらえば…」

「いえ、その、カズマさんには今の魔王は倒せないのです。」

「というと?」

「…原因はカズマさんの倒し方です。魔王を倒すために彼がとった手段は、お金にモノを言わせて大量の冒険者を雇い、魔王城の門前ににひたすら壁となる前衛の方を置き、外壁を魔法でひたすら撃ちつづけ、中に入った盗賊職の方に魔王を暗殺未遂し続けるというもので…。」

どうしよう、私は果たして魔王の前で涙を堪え切れるだろうか。

「最終的に外に出てきた魔王の眉間を弓で狙撃して、彼は魔王を倒したのですが…あまりのやられ方に魔王の怨念と憎悪が世界に残ってしまい…僅か2年という月日で本来ありえない復活を遂げてしまったのです…。しかも、魔王には新しく(カズマコ○ス)というスキルが発動してしまって…。」

スキルにまで殺意がこもってしまっている。それもかなり限定的に。

「その(カズマコ○ス)というスキルは、彼が考えた作戦、彼自身の攻撃によるダメージを0とし、逆に彼に与えるダメージに即死100%の効果をつけるものでして…。」

聞いてるだけで魔王の恨みがどれほどのものか伝わってくる。正直もう聞きたくない。

「ですので…その…お金、というある種でしか戦いに関係なかったはずのポイントで、魔王を討伐してしまった前例があるので…その力が新たに一覧に加わったんです…。」

 

なんとも言えない気分になる。お金で魔王が倒せてしまったことも、それだからといってお金を魔王を倒す力としてしまっているのも、もうなんか私の中の異世界への高まりが台無しになった。

…でも、商才。私は魔法は見たいが使いたいわけではない。ましてや、魔王を倒せるとも思っていない。ならばこの力は、私にとってとても良い力になるはず。…抵抗感は、若干…凄くあるが。

 

「えーと…私、この(絶対幸運の商才) にします。」

「えぇ!?そ、それですか!?いや、問題はないのですがむしろ問題がないことが問題というかなのですが…!」

「は、はい。まぁ…ほどほどを心がけますので…」

私はなるべく笑顔で彼女に告げる。そうしないと彼女の顔にあるいかがわしさすら感じる熱を冷ませないと思ったから…。

 

「…す、すいません。とりみだしました。それでは、木村茉莉花さん。本当にそれで良いんですね?」

「はい!私は頑張ります!」魔王は倒さないけど。

「その力で頑張られては困るのですが…いえ、あなたの節度ある力の使い方に期待します。それでは、そちらの台にお立ち下さい。」

言われた通り私は少し高くなっている台に立つ。

 

「では…。願わくば!あなたが魔王に打ち勝つ勇者とならんことを!!…頑張ってください、応援しています。」

 

その掛け声とともに私の体は光に包まれる。あまりの眩しさに目を閉じ、うっすらと目を開けたそこには…石造りの、広い広い街並みがあった。

 




投稿主、てぃふぁーはこのすば全巻持ってます。ですが、ssに書いた通り原作と同じ時間にはいないので、どう書いていこうか正直微妙です\(^o^)/
ですが頑張ってみたいとは思っているのでがんばります。
この投稿主に想像力を!
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