造られた4本腕   作:habanero

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デジャブ?

ラボに入り、ISを解除すると束が物凄い速さで飛びついて来た

 

「た、束さん…?」

 

「ごめんね…」

 

真吾の胸に顔を押し付けたまま謝る。

束さんは後悔してるんだろう。

妹にISを渡してしまった事を。

 

「…別に謝る必要なんて無いですよ」

 

「で、でも私が箒ちゃんに専用機なんて渡さなければ…」

 

真吾は提案する

 

「…じゃあ、お願いがあります」

 

「お願い?」

 

そこでようやく束さんは顔を上げる。

目には涙を浮かべていた。

 

「俺を襲った奴らの居場所を調べて欲しい。それで許します」

 

「そ、それだけって!」

 

「元はと言えば、そいつらが悪いんですよ。」

 

「それはそうだけど…」

 

まだ納得がいかないようだ。

 

「じゃあ…武器を作ってくれ」

 

「え?」

 

「実はな」

 

真吾は一度死んだ時に出会ったヴィヒターの事と、目を覚ましたら身体は元に戻っておりヴィヒターが2次移行した事を話した。

 

「…まさか、ISの意識の中に入るなんて……」

 

「ああ、俺も最初は疑ったよ」

 

「でも実際にしてるんだよね…」

 

この時忘れていた、真吾は貧血状態だった事を

 

そのため

 

「っ!」

 

真吾は地面に膝を着く

 

「しー君!?」

 

傍に居たオータムとマドカも心配そうに近づいて来た。

 

「だ、大丈夫だ…血が足りないだけで……」

 

「何が『大丈夫だ』だ、アホ!」

 

「そうだぞ!あんまり無理をするな!」

 

「とりあえず話しはここまで!しー君を運ぶよ!」

 

「す、すまん…」

 

真吾は3人の手を借りながらベッドがある部屋に寝かされ、輸血を行った。

 

 

輸血が終わり、束さん達が居る部屋まで歩く。

 

 

「すまんな、心配かけて」

 

「もう大丈夫なの?」

 

「真吾、まだ休んだ方がいいんじゃねえか?」

 

「真吾さん、寝てましょう」

 

お母さんみたいだ

 

「大丈夫だ、それにあまり時間が無い」

 

「…そうだね、とりあえずISをそこで展開してくれるかな」

 

「分かった」

 

真吾は良く分からない機械が周りに沢山ある所でISを展開した。

 

「色と大きさ、後ろのリング…それに性能も格段に上がってるはず……」

 

そして、束はヴィヒターの性能を確認するためディスプレイを見る。

オータムとマドカも覗き見る。

 

「「…え?」」

 

2人は唖然していた。

 

「桁違い過ぎるだろ…」

 

「流石、真吾さんってことかな…?」

 

束は淡々とキーボードを打ち込んでいた。

 

そして

 

「しー君、もう大丈夫だよ」

 

その言葉を聞いて、真吾はISを解除する。

 

「どうだ?」

 

「うん、一言で言えば『ヤバイ』だね」

 

真吾は何がヤバイのか分からないため、?マークを浮かべていた。

 

「何がだ?」

 

すると、オータムは興奮した様子で

 

「この性能がヤバイって事だよ!いや、元からヤバかったけどさ!?それ以上にヤバイんだよ!」

 

「お、落ち着け…」

 

「オータム!ちょっと黙ってろ!」

 

マドカがオータムを落ち着かせてる間、束と話す。

 

「で、どうなんだ?」

 

「んー今のヴィヒターに合うように今ある武装は改修して、その後に新しい武装を作ってみるよ」

 

「そうか、じゃあこれは預けておく」

 

真吾はピアスを取り、束に渡す。

 

「うん、任せて!」

 

真吾は時計を見ると、もうお昼だった

 

「…そういえば昼飯はどうするんだ?」

 

すると束さんは焦った顔で叫ぶ

 

「…オーちゃん!マーちゃん!お昼!お昼!」

 

お昼、その言葉を聞いた二人はピタッと止まり、顔が青ざめる

 

そして

 

「ちょ!?え!?もうか!?」

 

「お、おい!早く行くぞ!」

 

そのまま部屋を出る二人

 

真吾は不思議そうに聞く

 

「何で慌てたんだ?」

 

「あーそっか!しー君はクーちゃんの事まだ言ってなかったね。まあ、リビングにいると思うから会ってきな?」

 

「そうだな、じゃあ失礼するよ」

 

真吾は部屋を出て、リビングに向かう

 

 

歩いていると、遠くから声が聞こえた

 

 

「あ゛!クロエ!ちょっと待て!」

 

「ク、クロエ!一緒に料理するぞ!」

 

 

真吾は少し心配になった。

 

 

そのままリビングに入ると、エプロン姿の少女が居た。

 

見た目はラウラそっくりだった。

 

「3人共大丈夫なのか?」

 

真吾は今から料理に取り掛かろうとしているところに話しかけた。

 

少女は真吾に気付き、近づいて来た。

 

「…もしかして、真吾様でございますか?」

 

「ああ、そうだが…お前が束さんの言うクーちゃんなのか?」

 

「はい、クロエ・クロニクルと申します」

 

そう言い、一礼した。

 

「ああ、よろしく。…ところで、何を騒いでたんだ?」

 

「いえ、私にも…」

 

するとオータムが

 

「そうだ、真吾!お前料理出来たよな!?」

 

「最近はトマト料理が中心だけどな」

 

オータムはクロエに言い聞かせるかのように

 

「聞いたかクロエ!こいつにトマト料理教えて貰いな!」

 

それを聞いたクロエはこちらを向き

 

「いいのですか?」

 

「ん?俺は構わないが」

 

「なら決まりだな!真吾さん、アレの材料は用意した!」

 

何故か嬉しそうに喋りだすマドカ

 

「なんだよアレって?」

 

実はオータムはまだ真吾の料理を食べた事が無いのでマドカの言うアレが分からない。

 

「そっか、あの時オータムは任務があって真吾さんの料理食べた事無いのか」

 

「そんなにおいしいのですか?」

 

「ああ、おいしいぞ」

 

「な!?俺抜きで食ったのかよ!?」

 

「今日作るんだから落ち着いてくれ」

 

そう言い、落ち着かせる。

 

「クロエ、教えるからコッチ来なさい」

 

「は、はい!」

 

真吾はクロエを呼び、教えながら一緒に作った。

 

 

 

 

 

「クロエ、これは俺が運んでおくから束さんを呼んできてくれ」

 

「わかりました」

 

トコトコと束の元まで走っていく。

 

「おい、真吾まだかよ」

 

「束さんが来てからだ、マドカ…先に手をつけたら半分だからな」

 

「うっ…」

 

そんなこんなで、クロエが束を呼んできた。

 

「今日はしー君とくーちゃんが作ったんだね!」

 

「ああ、じゃあ食べようか。待ちきれない人もいるようだし」

 

「そうだね」

 

 

「「「「いただきます」」」」

 

 

「どう…ですか?」

 

「すげーうめーぞ!」

 

「やっぱりおいしいな!」

 

「んー!クーちゃんの愛の味するよ!!」

 

クロエは照れながら喜んでいた。

 

「よかったな」

 

「ありがとうございます!真吾様のお陰でおいしく出来ました!」

 

「どういたしまして、後でレシピを書いた紙を渡しておく。それと様付けなんてしなくていいぞ、自分の好きなように呼べ」

 

「いいのですか?」

 

「ああ」

 

すると、少し顔を赤くした状態で

 

「に、兄様と呼んでも…?」

 

(…あれ?これどこかでも……)

 

「あ、ああ別に構わないぞ」

 

「えへへ…」

 

嬉しいそうに食べるクロエ

 

「ところで束さん、今どんな感じですか?」

 

「一応、現武装は全て改修完了したよ。後は新武装だけかな」

 

「ありがとうございます」

 

「お礼なんて、私が言いたい位だよ。あのデータがあれば…」

 

「夢…実現できそうですね」

 

「うん…本当にしー君のお陰だよ」

 

「俺は何もしてませんよ…」

 

「あ、新武装はもう考えてあるから、明日には出れるよ」

 

すると、真吾は真剣な顔になる

 

「…わかったんね」

 

「うん、現在地はヴィヒターに送ってあるから」

 

「助かります」

 

「うん、じゃあ食事を続けようか!」

 

「そうですね…お代わりなら沢山あるから言ってくれ」

 

「真吾!お代わりくれ!」

 

「真吾さん!私にも!」

 

 

その後、見事に料理は無くなり。

 

皆眠りに着いた

 

 

(もうすぐ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

真吾達は出口に続く通路で立っていた

 

「しー君、一応学園にはスーちゃんが居るから安心して」

 

「ええ、ありがとうございます」

 

「真吾、何かあったら呼べよ。すぐに駆けつける」

 

「真吾さん無理だけはするなよ!」

 

「兄様…お気をつけて」

 

「すぐに終わらせるから大丈夫だ」

 

そう言い、出口に向かう

 

 

ラボを出ると同時にヴィヒターを展開する。

 

「潰しに行くぞヴィヒター」

 

『ああ、潰しに行こうか』

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いは始まった




ヴィヒターは凶悪になって帰ってくる!


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