うまくできてるかな?
入学式-再会-
数ヵ月後
ある日の夜
「た、束さん?これは…?」
束が持っているどこかの制服らしき服に指をさす。
「ん?これ?IS学園の制服だよ?後ろの手が見えないように少し大きめに改造してあるけどね!」
「ま、まじ?」
「おういえー!まじだぜー!」
「はぁ…で、なんで俺をIS学園に?」
すると、急に真面目な顔で
「それはね、しー君にいっ君と箒ちゃんの護衛をお願いしたいんだ。小学校から全くでしょ?」
「まあね…でも妹ならわかるが、そのいっ君てのは誰だ?」
「ちーちゃんの弟の織斑一夏だよ!」
「あー織斑千冬の弟か、でもなんでそいつまで?」
「…動かしちゃったからかな?」
「なんで疑問系なんだよ。…まあ、話しは分かった。だが、俺は守るだけだぞ?」
「うん!じゃあお願いね!」
「でもさ、寮で生活することになるんだろ?リーナとレーナになんて言おうか…絶対ヤバイって」
(泣きながら抱きついてくるのが想像出来る…)
「その問題なら安心して!この束さんが既に対処済みだよ!」
「どんな感じで?」
「しー君がリーちゃんとレーちゃんの勉強・生活の面倒をみるって事でOKもらってるぜぃ!ブイブイ!」
「さ、流石天災だな」
「もう入学手続きとか済んでるから、明日に備えてもう寝なよ?」
「あぁ、そうする」
入学式---学園前
千冬side
学園入り口前で一人の男を待っている。なぜ待っているかと言うと昨日、束から電話があり
「ちーちゃん!ちーちゃん!あのね!明日、入学させる子がいるんだー!えっとね。男が一人と幼女が2人!話しはもう通してあるから心配ないよー!流石でしょ!お迎えよろしくね!!」と一方的に切られた。
(あのウサギめ…次会ったら殺す)
そんな事を考えていると、改造されている深めのフードを被った少しブカブカ制服を着た男が来た。
「お前が山田真吾か?」
顔は良く見えない…
「はい、今日からお世話になります。それと、束さんからは
「リーナ…です…」
「レーナ…です…」
「「お世話…になり…ます」」
「そうか、私がお前のクラス担任になる織斑千冬だ、副担任は既に教室にいる。…まぁ、話しは束と上から聞いてる。が、大丈夫なのか?」
「ええ、この子達に関しては任せてください。いい子達なので」
そう言いながら撫でようとしたが場所が場所なので撫でれなかった。
「「パパ…?」」
「ここじゃアレだから後でね」
ちゃんと察してくれている。
(なんていい子達なんだ…後で撫で回してやる!)
「そのフードは取れないのか?」
「…後ほどお見せします」
「…わかった、それでは教室に行くぞ」
そう言い彼達を教室に連れて行く。
歩いている途中に束の言葉が頭に浮かんだ
『彼はかなり特殊だから』
(人体実験の被害者とは聞いたが…一体どういう意味だ?)
考えながら歩いていると教室についた。だが…
「ちょっと待っててくれ」
そう言って、教室に入って出席簿で殴る
千冬side end
「緊張してないか?大丈夫か?」
「「大丈夫…!!!」」
気合の入った?声で言うが少しだけ震えてる
肩の上に乗ってるからすぐにわかる。
(かわいいなぁ…)
そう思っていると
「おい、入って来い」
お呼びがかかった。
「じゃあ行くぞ二人とも」
二人は頷き手をぎゅっと握り締める。
教室に入ると女子達の声が聞こえた。
「うわっなんか不気味」
「不気味…」
「なにあの横にいるあの子達、かわいい!」
と言う内容が大体だった。
だが、ふと副担任とやらの顔を見てみたら
もう会えないと思っていた人物がそこに居た。
織斑先生が自己紹介するよう言われ、少し動揺したが平然を装う
「…山田真吾だ、よろしく頼む…それと、肩に乗っている子は左からリーナとレーナだ。ほら、挨拶」
「リーナ…です…」
「レーナ…です…」
「「よろ…しくお願いし…ます」」
なにやら「可愛い」と言う言葉しか聞こえてこないが、織斑先生の一言で静かになった。
「さて、自己紹介が済んだところで…山田先生?」
「え…あ、は、はい」
後ろのほうで小さな声でやり取りを始めた。
「どうした?」
「いえ…ただ、名前が一緒で雰囲気も似ていると思いまして…弟に」
「…本当か?」
「はい…確信はありませんが」
「…おい、山田真吾」
「はい…」
「後で職員室に来い。わかったか?山田先生もお願いします。」
恐らく束さんから
心配そうに顔を覗いてくるリーナとレーナ
大丈夫と声をかけておく。
そうして自己紹介が終わった。
これから授業があるらしいので今は休憩時間らしい、俺は用意された一番後ろの席に、二人を膝に乗せて座る。
休憩時間中はほとんどの女子が物珍しそうに見てきた。
何故俺達だけが集中てきに見られてるかと言うと、織斑一夏が束の妹、篠ノ之箒と何処か行った為である。
まあ、喋りかけてこないだけいいか。
そう思っていると
「ねーやっしー」
のほほんとした声で喋りかけてくる女子が居た。
「…やっしーって俺のことか?」
「そーだよー山田真吾だからやっしー!あ、私は布仏本音だよーよろしくねーリーナちゃんもレーナちゃんもよろしくー」
「あ、あぁ、よろしく頼む」
名前を呼ばれてか、今まで視線で固まっていたリーナとレーナが動き
「「よろ…しくお願い…します」」
と少し緊張気味に返した。
それと同時にチャイムが鳴り皆自分の席に戻っていく。
「大丈夫か?」
「大…丈夫」
「私…も」
「それじゃあもう少しがんばってな?」
二人は頷く
山田真耶side
(真吾…もしかすると…でも)
授業をするため教室に向かいながら考えてしまう。
今日の自己紹介の時、途中から入ってきた二人の女の子を肩に乗せた背の大きな男子を見てから…。十年も行方がわからなかった最愛の弟の事を。
生きていれば彼と同い年、そして懐かしい雰囲気を彼から感じた。
顔を覗こうとしたがフードを深く被っている為、わからなかった。
すると後ろから声がかかった。
「さっきから大丈夫か?」
声の正体は織斑先生でした。
「はい…」
「…事情はわかる、だが、今から授業だぞ?それに放課後に彼の正体もわかるだろう。だから今は授業の事だけを考えろ」
私の頭を撫でながら織斑先生なりの励ましだろうか、そんな事を言ってくれた。
気が楽になった私はお礼を言い教室に入った
(よし!お姉ちゃんがんばるよ!)
山田真耶side end
授業が始まった。
最初の授業のだけあって、簡単な授業だった。
だが、やはり考えてしまう…今皆の前で授業をしている姉の事を…
(全て変わってしまった俺を見て何を言うのだろうか…)
「────からして、ISの基本的な運用は、現時点で国家の承認が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合、刑法によって罰せ─────」
授業は進んでいく、ふと織斑一夏の方を見てみると…なにやら焦っている様だ。
姉は勉強を教えるのが昔から上手だった。だが、織斑一夏の場合はしょうがない事なんだろう。何もわからずいきなりISの授業をするのだから。
(俺は束さんから大体は教わったから大丈夫だろう)
そんな事を思っていると
「織斑君?どこかわからないところありますか?」
すごい焦ってる、多分自分でもどこがわからないのかすら理解していないのだろう。
その様子を膝の上で見ている娘達は不思議そうに眺めている。
「せ、先生!」
「はい!何でしょう!」
「全部わかりません!」
すると、いつの間にか織斑一夏の後ろに織斑先生が立っていた。
「織斑、入学前の参考書は読んだのか?」
「古い電話帳と間違えて捨てました」
(あ、拳骨だ)
ゴォンッ!
「後で、再発行してやるから、1週間で覚えろ。いいな?」
「えっ!で、でも…わかりました…」
そんな様子を見ていたら
「や、山田君は…大丈夫かな?」
思わぬ人物から声をかけられて内心焦りながらも
「…大丈夫です」
すると、姉は満足げに頷き授業を進めた。
授業が終わって娘達が書いた絵を見て褒めていると、織斑一夏の席がなにやら騒がしい
見てみると、金髪の女子に絡まれている。するとこちらにも早足でやって来た。
「ちょっとそこのあなた!あなたも教官を倒したのですか!?」
なにやら騒いでいたのは教官を倒した倒さなかったの話しらしい。面倒くさいので娘達の書いた絵を眺めることにした。
「ちょっと!聞いてますの!?」
バンッ!
その音で娘達がビクンッ!と驚き抱きついてくる
流石に娘達が怯えているので適当に返すことにした。
「…俺は倒してないよ」
本当のことを話した。
(まず戦ってないし)
その後もなにやら言っていたが無視した。
娘達の頭を撫でながら慰めているとチャイムがなっり、金髪女子は満足した様子で席に戻っていった。
放課後
今朝、織斑先生に来るよう言われた俺達は職員室に向かった。
嬉しさと怖さが半分半分といった所だろうか、姉が素直に喜んでくれればいいが…拒絶されたらどうすればいいか。
だが遅かれ早かれ知られる。
足を止める。職員室の前に来てしまった。
後一歩進めば扉が開くだろう。
だが、足が重い。
そんな様子を肩の上で見ていた娘達が頭を撫でてくれた。
「「パパ…私達も…いるよ…?」」
励ましてくれた。
娘に心配されてしまうとは…気を引き締めないとな…!
「ありがとうな…気が楽になったよ。」
娘達の言葉で気が楽になった俺は職員室へ入る。
「織斑先生、来ました。」
「来たか。その子達はここで待ってて貰ってもいいか?」
「いい子で待てる?」
「「だい…じょう…ぶ」」
娘達をイスに座らせて、織斑先生について行く。
案内された部屋に入ると姉が居た。
「まぁ座れ」
指示に従い座る、が、既に座っている姉はどこか緊張している様子だ。
「本題に入る前にだが、束のところでなにをしていた?」
「主に護衛と違法研究・人体実験の施設の破壊などです」
「そうか…さて、本題に入るか。…その前に、そのフードをとれ」
「…わかりました。」
今朝の約束通りフードをとる。
「っ!?」
「っ!?」
「驚きましたか?髪はもう真っ白に近い、そしてこの目…もう人間じゃないんですよ、俺は」
二人は驚き、姉は既に泣きそうなっていた。
驚きながらも、本題に織斑先生
「本題に入る…お前は真耶の弟なのか?」
その言葉と同時に姉の体は震える。しかし、目だけは真実だけを聞き入れる、そんな目をしていた。
「…あぁ…でも、もう姉ちゃんが知っている俺じゃない」
「え?」
一瞬表情が変わった姉だがすぐに元に戻る。
「それは…どういう…意味なの?…真吾ちゃん?」
震えた声で自分の名前を呼ぶ
「見ればわかる…」
座りながら制服を脱ぐ
制服を脱いだ姿に流石の織斑先生も絶句する。
姉はついに涙を流す
「これが今の俺の姿。腕は四本、怪力だしおまけに体に穴が開いてもすぐに再生する。ハハハ…どうだ?これで分かっただろ?俺は化け物になっちまったんだよ…人間じゃなくなっちまったんだよ!…なんとか言ってくれよ、なぁ…なぁ!!」
思わず声を荒げてしまう。
「…すみません、声を荒げてしまって…でも、もう普通の日常に戻れないんすよ。このまま姉ちゃんの弟と知られたら、姉ちゃんに迷惑がかかる…だから…ごめんn「そんなことない!!!」」
泣きながら…姉ちゃん
「…姉ちゃん?」
「目の色が違う!?腕が4本!?怪我してもすぐ治る!?化け物!?だから何!!!迷惑なんかじゃない!真吾ちゃんをバカにする人はお姉ちゃんが許しません!それにっ!……あなたは…私の…私の
「…ッ!」
「…だからね、もう大丈夫だよ」
お姉ちゃんはそのまま俺の頭を胸に引き寄せる。
「…お姉ちゃんがいるから」
「…迷惑…かけるかもよ?」
「うん…」
「バカ…に…され…るかも…しれない…よ?」
「うん…」
「それでも…いいのか?……姉ちゃんの…弟でいて…いいの…か?」
「当たり前だよ…今まで辛かったんだよね…よくがんばったね…」
そこで俺はついに涙を流した
お姉ちゃんに拒絶されなかった、こんな姿でも迎え入れてくれた。それがとてつもなく嬉しかった。
「ありがとう…!本当にありがとう…姉ちゃん…!」
涙が止まらなかった。
お姉ちゃんは既に泣き止んで優しく微笑んで
「よしよし…」
暖かく、優しい手で頭を撫でてくれた。
次回かその次あたりに戦闘かな?
誤字脱字感想お待ちしております。