造られた4本腕   作:habanero

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クラス代表決定戦-下-

カタパルトから弾き飛ばされ、空中に飛び立つ。アリーナの観客席は満員近かった、恐らく教師含め全生徒が来ていた。

 

(ちょうどいいかもな…)

 

そんな事を考えながらオルコットの前に立つ

 

「あら、最初の相手はあなたかしら?」

 

「…」

 

「また黙ったままですか…いいでしょう。その不気味なISを無様に撃ち落として差し上げますわ!」

 

[-警告-敵IS射撃体勢に移行]

 

そして

 

試合開始のブザーが鳴ると同時に

 

「踊りなさい!このセシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でるワルツで!!」

 

レーザーが飛んでくるが

 

(俺には当たらない)

 

全てのレーザーをギリギリのところで全て避ける。

 

「なっ!?」

 

どうやら、初撃を避けられるとは思っていなかったようだ。

 

「…終わりか?」

 

「ッ!まだですわ!いきなさい、ブルーティアーズ!」

 

オルコットは、遠隔無線誘導型の武器である小型ユニット『ブルーティアーズ』を展開した。

 

死角から放たれるレーザーだが、それも避ける。

 

「どうして当たらないのですか!?」

 

「…自分で考えろ」

 

「ああもう!面倒ですわ!」

 

ブルーティアーズで全方向からレーザー・ミサイルを撃ち放った。

 

だが、そこから真吾は()()()()()

 

「えっ!?」

 

驚く声を出すオルコットだが、後ろから視線を感じた。

 

「終わりにする…」

 

振り向くと真吾がそこにいた。

 

恐怖に染まりきるオルコット

そして、ヴィヒターの腕でもあり、武器でもある『ブルーティッヒ・ファオスト』で殴る。

 

殴る、殴る、殴る…4本から繰り出される攻撃。

 

肘のスラスターを利用しているため、スピード・威力が倍以上になる。

 

オルコットは逃げようにも早すぎる攻撃で逃げられない。

次第にシールドエネルギーがゼロになるにつれて、意識も遠くなる。

 

周りから見れば一方的な暴力だろう。

だが、これは模擬戦だ。

戦いなのだ。

 

最後に、その大きい手を組み大きく振り下ろしながら

 

「話にならん、出直せ。」

 

オルコットはそのまま地面に落下し、気絶する。

 

試合終了のブザーが鳴る

 

「試合終了―――勝者、山田真吾」

 

 

気絶したオルコットはISが解除されると、駆けつけた教師によって保健室に連れて行かれる。

 

そのまま着陸し、ISを解除する。

その際に、真吾の身体を見た観客は

 

「「「「キァアアァアアアアアアアアアアアアアア!!!」」」」

 

アリーナに響く悲鳴

 

そんな事を無視して戻った。

 

ベンチで休憩しているとお姉ちゃんが来てくれた。

 

「お疲れ様…周りがなんと言おうがよく頑張ったね」

 

笑みを浮かべながら頭を優しく撫でてくれる。

とても気持が良かった。

 

「うん、ありがとう…」

 

二人の空間はホッコリとしていた。

 

すると扉が開くと同時にいつもの声がした

 

「「パパー!」」

 

リーナとレーナが抱き付いてきた。その後ろには微笑ましそうにこちらを見る楯無がいた。

 

「どうした?今は生徒会室にいる時間じゃないのか?」

 

「ごめんね真吾君、この子達がどうしても貴方の試合を見たいって言うもんだから…あの目で…」

 

バッと扇子を広げると『卑怯』と書かれていた。

わかるぞ、その気持ち。

 

「「ダメ…?」」

 

「だ、大丈夫だぞ?それにしても随分と仲良くなったものだな」

 

「ええ、ぬいぐるみとか色々とあげたら、懐いちゃってね。本当に可愛いわ」

 

「そうか、それはすまないな…ちゃんとお礼は言ったか?」

 

「「うん!」」

 

「そうか、いい子達だ。そうだな、俺もお礼をしないとな」

 

「あら?お礼をしてくれるのかしら?だとしたら、この子達がおいしいって言っていた料理にして貰おうかしら」

 

「…そんな物でいいのか?」

 

「ええ、気になるもの♪」

 

「それじゃあ土曜日の夜、空いてるか?」

 

「ええ、大丈夫よ」

 

「ではその時に。…そろそろか、行って来る」

 

「「がんばって!」」

 

可愛い応援が後ろから聞こえる。

 

そのままヴィヒターを展開しカタパルトでアリーナの空中に飛び立つ

 

さっきの戦いが気に食わなかったのか、それともただ気持悪いかのどちらかわからないが

 

「織斑くんがんばって!」

「そんな化け物倒しちゃえー!」

 

こんな感じがほとんどだ。

 

目の前には織斑一夏の一次移行が完了した専用機『白式』が待機していた。

 

「真吾!」

 

いきなり怒鳴る織斑一夏

 

「…なんだ?」

 

「さっきの戦いは何だよ!なんであそこまでやったんだ!」

 

「…前にリーナとレーナを怖がらせたお返しだ。」

 

「っ!それでもやりすぎだ!相手は女子だぞ!?」

 

(なるほど、こいつは女子だから手を上げてはいけないって言うタイプだ)

 

「…戦いに男も女もあるか?それじゃあ、お前は無意味に男が殺されても良くて、女は良くないのか?」

 

「それも駄目だ!だけど…!」

 

「…話しにならん…所詮ガキの考える事だ。…次はお前とだ。そのぬるま湯に浸かった考えをぶち壊してやる。」

 

試合開始の合図が鳴ると

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおお!」

 

雪片弐型を片手を構え、そのまま真っ直ぐ突っ込んできた。

 

そして振り下ろすその瞬間、雪片弐型を握っている手を掴んだ。

 

「ッ!離せ!」

 

「…後でな」

 

握っていた手を高く上げ、織斑一夏は抵抗できずに吊るされる状態にされる。そこに3本のブルーティッヒ・ファオストで殴る。

 

観客からは「卑怯者!」「正々堂々と戦え!」

大ブーイングだ。

 

それでも無視しながら殴り続ける。

 

「ごはぁ!」

「ぐぅ!」

「がはっ!」

 

そろそろかと、地面に向けて投げつける。

 

そのまま地面に着地すると

 

苦しそうに立ち上がる織斑一夏

 

「っく・・・!くそっ!」

 

「…弱いな」

 

「うるせえ!」

 

織斑一夏は雪片弐型を構え、単一仕様能力『零落白夜』を起動。刀身がスライドし、青白く光り輝く剣が展開される。

 

(あいつの単一使用能力か…)

 

「俺は誓った!俺が全員守るって!」

 

「だから俺は!この誓いを守る為にお前に勝つ!」

 

「…無理だ、それでは只の蛮勇だ。」

 

「っ!うぉおおおおおおおおおおおお!」

 

バカの一つ覚えみたいに突っ込んでくる。

 

(アレを使うか…)

 

突っ込んでくる織斑一夏と位置が入れ替わる様に、瞬時加速で避けて移動する。

 

「っな!」

 

普通は加速中に無理な軌道変更を行うと機体と身体に負荷がかかり、操縦者に骨折などが起こる可能性があるが、真吾の場合は、身体が普通ではないので扱える。

 

「…終わりだ。」

 

名前の由来でもある25mm7連砲身ガトリング砲のヴェヒターを4門展開し、全ての手で持つ。

 

「…だから言っただろう、お前は弱いと。」

 

そう言い、トリガーを引く。

 

アリーナに鳴り響き続ける轟音。

 

そして、スピーカーから戦いの終りを告げられる。

 

「試合終了―――勝者、山田真吾」

 

 




とりあえず一夏はアンチ対象です。

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